5人家族になると光熱費や食費がかさみがちになり、家計が圧迫されやすくなります。少しでも貯蓄できるようにするためには、節約のコツを押さえることが大切です。5人家族の生活費を見直すポイントについて詳しく解説します。
5人家族の水道光熱費とその他の生活費
世の中の5人家族は、どのくらいの生活費がかかっているものなのでしょうか。総務省統計局の「家計調査 家計収支編」のデータを基に、水道光熱費をはじめとした5人家族の生活費をご紹介します。
2023年の生活費の内訳
総務省の家計調査によると、2023年における5人家族の生活費の内訳は次の通りです。
- 食料:101,806円
- 住居:12,549円
- 光熱・水道:27,100円
- 家具・家事用品:13,915円
- 被服及び履物:12,579円
- 保健医療:11,346円
- 交通・通信:54,140円
- 教育:30,339円
- 教養娯楽:34,276円
- その他の消費支出:43,923円
- 消費支出合計:341,973円
上記の金額はあくまでも平均であり、実際には地域や家族構成などにより異なります。
※出典: 政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)家計調査 家計収支編 二人以上の世帯
水道光熱費で最も高いのは電気代
2023年における5人家族の水道光熱費の内訳を見てみましょう。
- 電気代:14,373円
- ガス代:5,131円
- 他の光熱:889円
- 上下水道料:6,706円
※「他の光熱」とは主に灯油を指します。
水道光熱費の中では、電気代が14,373円と最も高くなっています。水道光熱費の節約を図るなら、電気代を重点的に抑えることで、節約効果をより高められるでしょう。
※出典: 政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)家計調査 家計収支編 二人以上の世帯
5人家族の理想の支出割合
理想的な生活費を目指すための指標として、黄金比と呼ばれるものがあります。一般的な黄金比は、「固定費:流動費:貯蓄=45%:35%:20%」です。
5人家族で理想とされる黄金比で、世帯月収40万円の場合の内訳例は以下の通りです。
固定費(45%:180,000円)
- 住居費:100,000円
- 水道光熱費:22,000円
- 通信費:18,000円
- 生命保険料:15,000円
- 教育費:15,000円
- 交通費:10,000円
流動費(35%:140,000円)
- 食費:56,000円
- 小遣い:28,000円
- 日用品:6,000円
- 被服費:6,000円
- 交際費:6,000円
- 娯楽費:6,000円
- 医療費:4,000円
- 嗜好品:4,000円
貯蓄(20%:80,000円)
- 預貯金:80,000円
ご家庭の世帯収入で内訳がいくらになるのかを計算してみましょう。
5人家族の生活費を節約するポイント
「使うお金を減らしていこう」と何となく考えているだけでは、支出の削減は難しいでしょう。5人家族の生活費を効率的に節約するためのポイントをまとめました。
収支を把握する
生活費の節約に取り組む前に、まずはご家庭の収支の見える化を行うことが大切です。手取り収入と最近の生活費を確認すれば、どのようにお金が動いていたかを確認できます。
現在の貯金額も把握しておきましょう。給与の振込口座にそのまま貯金もしている場合、赤字の月に意図せず貯金を切り崩しているケースもあります。貯金する口座は給料の振込口座と分けるのがおすすめです。
レシートを保管していなければ、支出の管理は困難です。今までの支出を細かく把握できない場合は、レシートを保管する習慣をつけましょう。
改善点を見つけて目標を決める
ご家庭の収支を把握できたら、次に収支の改善点を探します。前述した生活費の黄金比を参考に、お金を使いすぎている項目がないかチェックしましょう。
改善点を見つけたら、該当する項目ごとに目標を定めます。いきなりハードルが高い目標を設定すると挫折しやすくなるため、最初は無理のない目標にするのがポイントです。
食費や小遣いなど、一度にお金がなくなるわけではない項目は、あらかじめ予算を振り分けておきましょう。項目ごとにお金を封筒に入れておけば、使いすぎを予防できます。
家計簿をつける
収支の把握と目標設定は、継続して行う必要があります。毎月の家計を継続的に把握するのに適した方法が、家計簿をつけることです。
家計簿を手書きやExcelでつけると、面倒になり挫折しやすくなるため、家計簿アプリを使いましょう。レシートを撮影するだけで情報を簡単に反映できるアプリもあります。
同じ家計簿アプリを夫婦で使えば、情報を共有することも可能です。利用状況を夫婦で一元管理できるため、改善点の発見や目標の設定を協力して行えるでしょう。
⇒家計簿についてもっと詳しく知りたい方はこちら
5人家族の生活費削減は固定費の見直しから
固定費とは毎月定額またはほぼ定額で発生する支出のことです。固定費の削減に成功すれば、支出を一定額継続して減らせるため、大きな収支改善効果につながります。5人家族の生活費を削減するために見直したい主な固定費を見ていきましょう。
通信費
スマホ代が高いと感じているなら、割高なプランに加入していないか確認しましょう。格安SIMや大手キャリアのサブブランドに乗り換えれば、通信費の大幅な削減につながる可能性があります。
インターネット回線も見直しましょう。業者やプランにより料金に大きな幅があるため、今より安い回線が見つかる可能性は十分にあります。
固定電話を置いているなら、本当に必要かどうか考えてみるのがおすすめです。最近は自宅に固定電話を置かないケースも増えています。念のために置いておきたい場合は、基本料金を抑えられる光電話やIP電話への変更を検討しましょう。
サブスク利用料
定額でさまざまなサービスを利用できるサブスクは、手頃な料金で契約できるケースも多いため、料金だけ毎月支払ってほとんど利用していないものもあるでしょう。
まずは自分が加入しているサブスクを洗い出し、長い間利用していないサービスは解約するのがおすすめです。加入中のサブスクが多すぎて判別がつかない場合は、銀行やクレジットカードの入出金明細で確認しましょう。
動画・音楽・マンガなど、サブスクは同じジャンルに数多くのサービスがあります。同じジャンルで複数のサブスクに加入している場合は、どれか1つに絞るのもよいでしょう。
保険料
保険料も大幅な節約につながる可能性がある固定費です。ライフステージごとに必要な保険は変わるため、人生における大きなイベントがあったら保険を見直しましょう。
無駄な保険に加入していないかチェックすることも大切です。例えば、さまざまな保険に加入すると、保険が重複することがあります。一部をカットすれば節約につながるでしょう。
保険料の削減を図るなら、ネット保険への切り替えもおすすめです。ネット保険は店舗運営費や人件費が抑えられているため、保険料も安い傾向があります。
車の維持費
駐車場に固定費がかかっている場合は、安くならないか検討しましょう。車を利用する頻度が低いなら、自宅から多少遠い駐車場に変えれば、駐車場代が安くなる可能性があります。
自動車保険の見直しも効果的です。例えば、ライフスタイルが変わった後も自動車保険がそのままになっている場合、保障する人数を減らして保険料を抑えられることがあります。
車を所有していると、ガソリン代や車検代など、ほかにもさまざまな維持費がかかります。車がなくても生活できるなら、思い切って車を持たない生活に切り替えるのも1つの方法です。
5人家族の食費を節約するコツ
変動費における割合が高いのが食費です。5人家族の食費を節約するためのコツをご紹介します。
買い物の回数を減らす
買い物の回数が増えると、その時のお買い得な商品に目移りしやすくなり、つい余計なものを買ってしまいます。食費の削減を図るなら、買い物の回数を減らしましょう。
週1~2回を目安に、買い物の頻度を下げるのがおすすめです。数日分の献立をあらかじめ考え、買うものリストを作成してから買い物に行けば、無駄なものを買わずに済むでしょう。
お店に行くとどうしても余計なものを買ってしまう方は、ネットで食材を購入するのも効果的です。お店の雰囲気にのまれることがないため、最低限必要なものだけを買いやすくなります。
自炊を増やす
5人家族の食事は量が多くなるため、総菜・弁当・外食で済ませようとするケースも多いのではないでしょうか。自炊をしない分楽はできますが、食費は高くなってしまいます。
食費の削減を頑張りたいと思うなら、できるだけ自炊を増やしましょう。自炊には栄養面でのメリットがあるほか、夫婦や親子で料理をすれば家族の絆を深める効果も期待できます。
1回の料理で量を多めに作って保存しておけば、キッチンに立つ時間を短縮することが可能です。常に作り置きを意識して料理をしましょう。
食材を使い切る
食費を節約するためには、食材を使い切ることも重要です。賞味期限が切れて使えなくなった食材は処分せざるを得ません。
食品ロスを発生させないポイントは、冷蔵庫の中を常にスッキリとさせておくことです。どこに何があるかわからない冷蔵庫には、使わないままの食材が増えやすくなります。
冷蔵庫に食材を詰め込みすぎると冷却効果が下がり、冷蔵庫の電気代も高くなってしまいます。冷蔵庫の中を整理することは、電気代の削減にもつながるのです。
5人家族の電気代を抑える方法
電気代は光熱費における割合が高いため、節電を頑張れば光熱費の節約効果も大きくなります。5人家族の電気代を抑える方法を見ていきましょう。
契約アンペア数を下げる
電力会社によっては、契約アンペア数で電気料金の基本料金が決まるケースがあります。契約アンペア数を下げられれば基本料金が安くなるため、電気代の削減が可能です。
ただし、何も考えずに現在の契約アンペア数を下げると、ブレーカーが頻繁に落ちる状況に陥りかねません。同時に使用する機会が多い電化製品のアンペア数を把握し、ブレーカーが落ちない程度の契約アンペア数にすることが大切です。
5人家族の目安は60Aですが、電化製品の使用状況によっては、契約アンペア数を下げられるケースもあります。アンペア数が高い電化製品を同時に使わないよう、家族が協力し合うのも1つの方法です。
電化製品の使い方を見直す
エアコン・冷蔵庫・照明など、消費電力量の割合が大きい電化製品は、節約効果が高くなります。それぞれの節約方法をまとめました。
<エアコン>
- 夏は室温28℃、冬は室温20℃を目安に温度を設定する
- フィルターを定期的に掃除する
- ほかの電化製品と併用する
- 自動運転機能を活用する
- サーキュレーターで空気を部屋全体に行き渡らせる
- 室外機の周囲をきれいにする
<冷蔵庫>
- 扉の開閉回数や開けている時間を減らす
- 庫内に食材を詰め込みすぎない
- 冷蔵庫本体は壁から適切な距離をとって設置する
<照明>
- 誰もいない部屋の照明は消す
- 明るさを保つためにカバーやかさを掃除する
- 蛍光灯や白熱電球をLEDに変える
古い電化製品は最新機種に買い替える
最近の電化製品は省エネ性能が高くなっており、古い電化製品を買い替えるだけで電気代が安くなるケースもあります。
例えば、10年前の冷蔵庫を最新機種に買い替えた場合、約28~35%の省エネにつながります。10年使い続けたエアコンを買い替えた場合に期待できる省エネ効果は約15%です。
発売から10年以上経過した電化製品は、メーカーに修理用の部品がないこともあります。10年以上使い続けている電化製品があるなら、最新機種への買い替えを検討しましょう。
※出典: 機器の買換で省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト
太陽光発電システムを導入する
太陽光発電で自家発電した電気を使えば、電力会社から買う電気を減らせるため、電気代を節約できます。蓄電池があれば溜めた電気を夜間にも使うことが可能です。
太陽光発電といえば売電収入を得るというイメージを持たれがちですが、最近は売電価格が下がってきており、売電収入のメリットが小さくなってきています。
自家発電の電気なら電気代の高騰にも左右されません。自家消費を意識して太陽光発電システムを導入すれば、大きな節約効果を実感できるでしょう。
電力会社を変更する
現在はすべての消費者が電力会社を自由に選択できる時代です。新電力がこれまでにないプランやサービスを提供しており、電力会社を乗り換えれば電気代の節約を図れます。
今より電気料金が安い電力会社に変えるだけで、電気代が下がる可能性もあるのです。さまざまな角度から電力会社を比較し、電気料金が安い電力会社を探してみましょう。
電力会社を探す際は、自分が住んでいる地域が対象エリアかどうかを確認する必要があります。なお、電力会社を変更したからといって、電気の品質は下がりません。
5人家族のガス代を抑える方法
光熱費の節約を目指すなら、電気代と併せてガス代の節約にも取り組んでみましょう。5人家族のガス代を抑える方法をご紹介します。
キッチンのガス代の節約方法
ガスコンロを使っているご家庭では、調理の際にガス代が発生します。また、食器を洗う際にお湯を使うケースもあるでしょう。キッチンでガス代を節約するポイントは次の通りです。
- 野菜の下ゆではお湯ではなく電子レンジを使う
- 鍋の大きさに合った火力で調理する
- 食材の量に対して適切な量のお湯を使う
- 余熱を活用する
- 冷凍食材は冷蔵庫で常温に戻してから調理する
- ふたや落としぶたを使って熱を逃げにくくする
- 鍋を火にかける前に鍋底の水滴を拭き取る
- ガスコンロを小まめに掃除する
- 調理の回数を減らす
- 手洗いではなく食洗機で食器を洗う
- 食器洗いの際にお湯を出しっぱなしにしない
- 食器用洗剤を少なめに使う
キッチンではさまざまな工夫が可能です。ガスを使わずに済む方法を考えながら調理してみましょう。
お風呂のガス代の節約方法
お風呂で使うお湯の量を少なくすれば、ガス代の節約につながります。お湯の温度が下がらないように工夫することも大切です。お風呂のガス代の節約方法を見ていきましょう。
- シャワーを使いっぱなしにしない
- 浴槽にお湯を溜めすぎない
- 節水シャワーヘッドをつけて湯量を減らす
- 入浴しないときは浴槽にふたをする
- 5人が間隔を空けずに入浴する
- 追いだきの回数を減らす
5人家族の場合、シャワーを使う人が多いほどガス代も高くなってしまいます。シャワーではなく、できるだけ浴槽にお湯を溜めて入浴するようにしましょう。
ガス会社の変更でガス代が下がることも
電力会社と同様、現在はガス会社も自由に変更することが可能です。契約中のガス会社よりも料金が安い業者に乗り換えることで、ガス代の節約が期待できます。
ガス代の削減を考える際には、プロパンガスと都市ガスの違いを理解しておくことが重要です。プロパンガスは都市ガスよりも料金が高いため、プロパンガスから都市ガスに切り替えられる場合、ガス代を抑えられる可能性があります。
ただし、都市ガスを利用できる地域は大都市やその近郊に限られており、自宅がそのエリアに該当しない場合は利用できません。その場合は、プロパンガス会社間で料金やサービス内容を比較し、よりお得な会社を選ぶことを検討しましょう。
また、でんきとガスをセットで契約することで、料金がさらに安くなることもあります。
東京電力エリアで都市ガスを使っている方は、Looopでんきの「スマートタイムONE(電灯)+Looopガス」をチェックしましょう。
スマートタイムONEは、電気料金の単価が市場価格に合わせ時間帯で変動する市場連動型プランです。単価が安い時間帯に集中して電気を使うようにすれば、電気代が安くなります。ガス割の1円は、スマートタイムONE(電灯)の固定従量料金単価から割り引かれます。
電気とガスの業者を一緒に切り替えたい場合は、電力会社とガス会社を別々に契約するより、Looopでんきのセット割プランを利用したほうがお得です。(※東京電力エリア限定)
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5人家族の光熱費や生活費を節約しよう
5人家族の光熱費や生活費を見直すなら、黄金比を意識して目標を決めるのがおすすめです。固定費を優先的に削減できれば、収支改善効果がより大きくなります。
ただし、節約をしすぎるとストレスがたまってしまい、逆効果になりかねません。無理のない方法で無駄を削っていき、生活の豊かさを保ちながら節約に取り組むことが重要です。
光熱費の節約を考える方は、Looopでんきの「スマートタイムONE」を検討してみてはいかがでしょうか。電気の使い方を工夫すれば、電気料金を抑えられる可能性があります。
電気料金は毎月発生する生活コストであり、家計を圧迫していると感じる方は今すぐにでも見直したい支出の1つです。
Looopでんきで電気料金の見直しに成功しているお客様の声を紹介します。
(20代 / 女性 / 1人暮らし)
以前契約していたところよりも安く、どのくらい使用してどのくらいの料金だったのかも分かり、前月以降の料金もあって比較が出来て非常にありがたいです。
(40代 / 女性 / 2人暮らし)
学生の一人暮らしには最適。長期休みは実家で過ごすなど不在も多いので、基本料金がなく、使った分だけ払えばいいので、大手電力会社よりお得。
早速、Looopでんきの「スマートタイムONE」をチェックしてみましょう。料金単価が市場価格に連動するため、電気料金が安い時間帯に合わせて電化製品を利用すれば、毎月の光熱費を抑えることも可能なプランです。