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4人家族の生活費はいくら? 平均支出と節約のポイント 4人家族の生活費はいくら? 平均支出と節約のポイント

子どもがいるご家庭では、教育費や将来のことを考えて、お金のことが心配になりがちです。「他のご家庭ではどうしているのだろう」「うちは平均値から見たらどうだろう」とつい他のご家庭のことを気にすることも多いものです。

そこで、統計から夫婦2人子ども2人の4人家族の消費支出の平均値と、主に子育てにかかる費用について解説します。節約のポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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4人家族の生活費の目安

4人家族とは、おおかたの場合夫婦+子ども2人の世帯となるでしょう。かつて核家族といえば、夫婦2人で子ども2人のいるご家庭が典型でした。

4人家族の生活費の平均を知るために、総務省が行っている「家計調査(家計収支編)令和2年(2020年)」を見てみましょう。項目別・合計額それぞれ平均より出費が多いご家庭は、無駄があるかも知れないので、見直してみることをおすすめします。

令和2年の家計調査からは、4人暮らし世帯の月間消費支出合計は315,402円が平均額とされています。4人家族ともなると食費が87,071円とかなり大きい額です。水道・光熱費の平均支出額は、23,121円でした。

子どもがいることにより教育費の平均支出額は26,091円となり、単身者世帯、2人世帯と比べると明らかに大きな支出項目となっています。

また、自動車等関係費は26,574円とそれなりの費用になっていますが、勤労者世帯全体の平均値29,272円から見ると、子どものいる世帯の自動車等関係費の支出がそれ以外の世帯より若干小さいことがわかります。

4人世帯の月間平均支出額
支出項目 月間平均支出額
食費 8万7,071円
水道・光熱費 2万3,121円
教育費 2万6,091円
自動車関係費 2万6,574円
合計平均支出額 31万5,402円

※出典:「家計調査結果」(総務省統計局)

子育てにかかる費用

支出のうち、子育てにかかる費用は教育費・養育費の2種類に大別できます。主に学校・学校外の教育にかかる費用と、それ以外の費用です。もう少し細かく内訳を見ていきましょう。

教育費

子育てにかかる費用のうち、教育費にあたるものは、学校にかかる「学校教育費」、塾やそろばん・習字などの学校外の教室にかかる「学校外教育費」、そして学童保育・習い事・学校外のスポーツクラブなどにかかる「学校外活動費」のことをいいます。

大まかにいうと、教育費の合計額は、学年が上がるごとに大きくなる傾向にあります。

養育費

養育費は、衣類服飾雑貨費、食費、生活用品費、医療費、保育費、携帯電話料金、おこづかい、お祝い行事関係費、子どものための預貯金保険、レジャー旅行費のことです。

中でも大きな出費は未就学児の保育費で、小学生の子どもの場合、教育費への出費を上回ることが少なくありません。

子どもの年齢別費用

子どもの年齢別費用 子どもの年齢別費用

子育て費用には年齢別に傾向があるので、それぞれ詳しく見てみましょう。
なお、ここでは子ども1人あたりの子育て費用の平均値をご紹介しますが、例えば1人目が中学生、2人目が小学生ならば、中学生+小学生と足して計算、ご家庭の出費と比較してみてください。

未就学児の子育て費用

子育て費用を項目別に詳しく調査した内閣府「平成21年インターネットによる子育て費用に関する調査」によると、0~6歳の未就学児の費用は1人あたり年間子育て費用総額は104万3,535円です(※)。

未就学児のうち、幼稚園にも保育園にも行かない期間は1人あたり84万3,225円。保育所・幼稚園児では、1人あたり121万6,547円を年間で支出しています。
「小さい子のわりには意外と出費が大きいな」と感じるかもしれませんが、おむつやすぐにサイズアウトしてしまう衣服など、日用品への支出も大きくなる時期です。

※出典:内閣府 平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査

小学生の子育て費用

小学生は1人あたり年間115万3,541円です。公立小学校は無償ですので、保育所・幼稚園児より平均支出額がやや少なくなります。6年間では、子ども1人あたりの子育て費用は692万1,246円の計算です(※)。

※出典:内閣府 平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査

中学生の子育て費用

中学生になると1人あたり年間155万5,567円となります。公立でも高校受験があることから、学校外の教育費用が大きくなる傾向があり、また私立中学の入学費用・授業料がかさむことなどから年間の金額が大きくなります。3年間では、子ども1人あたりの子育て費用は466万6,701円の計算です(※)。

※出典:内閣府 平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査

高校生の子育て費用

高校生の子育て費用 高校生の子育て費用

公立高校に通った場合、年間45万7,380円、3年間で137万2,140円の費用となります。私立高校に通った場合、年間96万9,911円、3年間で290万9,733円になる計算です。

以下の表は、未就学児から高校生までの教育費と子育て費用をまとめました。子育て費用合計平均値と、教育費の平均値はそれぞれ異なる調査から抽出していますので、各項目を目安としてお使いください。また、私立の場合の教育費は、子育て費用の合計平均額を超過していることがあります。

年間1人あたりの教育費・子育て費用平均額
公立・私立の別 教育費 子育て費用合計
未就学児 公立 22万3,647円 104万3,535円

(保育園・幼稚園児)
121万6,547円
私立 52万7,916 円
小学生 公立 32万1,281円 115万3,541円
私立 159万8,691円
中学生 公立 48万8,397円 155万5,567円
私立 140万6,437円
高校生 公立 45万7,380円
私立 96万9,911円
※出典:文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」(教育費)

※出典:内閣府「インターネットによる子育て費用に関する調査(平成21年)」(子育て費用合計)

なお、内閣府調査では、高校生の子育て費用総額のデータはないため、表には含まれておりません。

4人家族が生活費を節約するポイント

このように、子育てには費用がかかります。教育費の出費が大きいばかりでなく、各年齢で入学・卒業その他の行事や成長にともなう衣服の買い替えなど、さまざまな出費が重なることがあります。そのため、子育て世代には「無駄遣いをしているつもりはないのにお金がたまらない」と思っている方も多いことでしょう。

お子さんの将来に必要な費用、特に教育費の節約は難しいので、その他の生活費を見直してみてはいかがでしょうか。以下、支出を見直しておきたい節約のポイントを解説します。

まずは固定費を見直してみる

固定費は、一度節約すればその効果がずっと続きますので、結果的に大きな額を節約できます。固定費の見直しは節約の大きなポイントですので、まずはここから見直しをしてみましょう。

住居費

賃貸住宅にお住いの場合は、思い切って家賃が低い物件へ引越しをするという手があります。同じグレードでも家賃が低い物件は探せばあるものです。更新のタイミングを狙うなどして、お得な引越しを計画してみましょう。

また、これを機会に、UR(都市再生機構)や公営住宅などの、更新料の要らない賃貸住宅への引越しも可能であれば考えてみましょう。

持ち家の場合は、住宅ローンの借り換えという手が考えられます。昨今の低金利状況をうまく生かして、より低い金利にスイッチすることを検討しましょう。

10年の固定金利や全期間の固定金利プランでも、1パーセント以下のものなどもありますので、まずは金融機関に相談して、現在のローン商品の紹介をしてもらうことをおすすめします。

通信費

通信費に関しては、大手キャリアの携帯電話をやめ、格安スマホ・格安SIMにすることで月間の基本料金を下げることができるのでおすすめです。

また、大手からも以前より安い基本料金で利用できるプラン・家族で使うとよりお得になる料金プランが出されているので、何らかの事情でキャリアを変えずに使いたい場合も、積極的にプランの見直しをしてみましょう。

保険

保険の見直しも、生活費の節約の大きなポイントです。保険料の値上げなどで払い込む総額が膨らむことが予想される場合や、解約返戻金の実績が芳しくないことなども考えられます。公的保険以外の保険に加入している場合は、保障内容を再度確認してみましょう。

例えば、住宅ローンの団体信用保険は死亡保障型の生命保険です。加入していれば掛け捨て・死亡保障型の生命保険に加入することは不要と考えられます。

医療保険・がん特約などは本当に必要か見直してみることも重要です。日本は公的保険制度が充実しており、高額の医療費がかかる治療でも、公的健康保険の「高額医療費制度」で立替払い分の医療費は還付されます(※)。

保険会社の運用実績を冷静に見直してみることが大事です。特定の会社に属していない独立系のFPに相談をしてみることもおすすめです。

※出典:全国健康保険協会 高額療養費・70歳以上の外来療養にかかる年間の高額療養費・高額介護合算療養費

光熱費

電気と都市ガスは、会社を切り替えることが可能です。お住いの地域・契約する会社にもよりますが、切り替えにより、基本料金が割安になる・電気とガスのセット料金で割安になるなど、今までよりも料金を節約できることがあります。会社の切り替えもぜひ検討してみてください。

ちなみに、4人家族世帯の電気+ガス料金は平均で毎月1万6,990円になります(※)。

※出典:家計調査(家計収支編)令和2年(2020年)

続いて変動費を見直してみる

固定費の次は変動費を見直してみましょう。変動費の見直しには、コツがあります。食費や日用品などの変動費については、我慢をして無理な節約をすると「リバウンド」してつい衝動買いをしてしまうなどの弊害があります。

リバウンドのことを理解し、上手にストレスをためないようにしながら節約に取り組んでみましょう。例えば、次のような方法はストレスをためずに節約できるのでおすすめです。

外食を減らす

外食費を減らすことは、節約効果が高いです。自炊にしたほうがお得なことや、宅配にしたら同じメニューで外食よりお得、ということも多々あります。
とはいえ、我慢しすぎてもかえってストレスがたまりますので、無理のない範囲の節約を心がけてみましょう。

フリマアプリの利用

子どもの服やおもちゃはメルカリなどのフリマアプリで購入・販売することをおすすめします。お得に買えるだけでなく、逆に必要なくなったものを売ることができれば節約にもなります。

ふるさと納税

ふるさと納税はぜひ利用しましょう。寄付した分を住民税・所得税から控除できてお得なうえに、返礼品として産地直送食品や地域の特産品を受け取ることができます。

固定費の見直しは電気料金から

固定費の見直しについては多くの節約ポイントがあり、工夫の仕方によっては長期的に大きな節約になる可能性もあります。

その中でも手を付けやすく、すぐにでも取り組みやすいのが電気料金の見直しです。電気料金は、電力会社を切り替えることにより、節約することができます。

電化製品の電気料金が気になる方は、家電の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみましょう。

Looopでんきでは、市場価格に合わせて電気料金が変わる「スマートタイムONE」を提供しています。

ご自宅で電気を使用するタイミングを工夫したり、使用量を調整したりすれば電気料金の節約につながります。これを「ピークシフト」や「ピークカット」と呼びます。

以下は、ピークシフト・ピークカットの取り入れ方の例です。

  • 電気料金が安い時間帯に「電化製品を使用する家事」を済ませる
  • タイマー機能の付いた洗濯機や食洗機などを導入し、電気料金が安い時間帯を狙って稼働させる
  • 電気料金が高い時間帯には、外出を楽しむ

ピークシフト・ピークカットを実際に普段の生活へ取り入れているお客様の声を紹介します。

(40代 / 女性 / 5人暮らし)
電気の使用量アプリをうまく使い、節電出来ているので、おすすめしたいです。アプリは分かりやすいし、使用料金もでているので目安になりやすいです。

(40代 / 女性 / 3人暮らし)
ゲーム感覚で電気の節約を楽しめたのは初めてで楽しんでいた自分がいました。
周りの友人にもこの楽しさを共有したいので100%勧めたい。

まずは、市場連動型のプランを無理なく生活サイクルへ取り入れられるかどうかイメージしてみてはいかがでしょうか。

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