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一人暮らしにかかる費用の中で、食費は重要な項目です。食費にどの程度のお金がかかるか、気になる方もいるのではないでしょうか。一人暮らしの食費の平均額や、食費を節約する方法を解説します。一人暮らしの生活を豊かにするために役立ててください。

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一人暮らしの食費の平均はいくら?

一人暮らしでは、毎月の食費をコントロールすることがとても大切です。そのためにも、一人暮らしの食費の平均はどのぐらいの金額なのかを参考に見ていきましょう。

年齢別・男女別の食費の平均

政府統計の総合窓口(e-Stat)が公表しているデータを元に、単身世帯の年齢・男女別に食費の平均を見ていきましょう。

(円) 全年齢 34歳以下 35~59歳 60歳以上 65歳以上
男性 41,595円 37,587円 44,680円 41,348円 40,938円
女性 36,860円 30,035円 40,075円 37,610円 37,542円
男女合計 39,069円 34,385円 42,899円 38,913円 38,729円

男女別に見ると、比較的男性の方が食費の平均は高い傾向にあるようです。また、男女ともに30代後半の食費がもっとも高い形になっています。

※出典:2022年 家計調査 | 男女,【年齢階級別(e-Stat)】

食費の内訳

続いては、食費の内訳についてです。単身世帯の食費の内訳を、年齢別にまとめてみました。

男女合計
(円)
全年齢 34歳以下 35~59歳 60歳以上 65歳以上
穀類 2,634円 1,588円 2,710円 2,999円 2,974円
魚介類 2,164円 630円 1,533円 3,081円 3,191円
肉類 2,156円 1,575円 2,015円 2,453円 2,467円
野菜・海藻 3,623円 1,270円 2,765円 4,973円 5,103円
菓子類 3,024円 2,759円 3,123円 3,076円 3,026円
飲料 3,124円 2,815円 4,085円 2,750円 2,682円

若い世代ほど食費の合計が低い傾向にあります。特に魚介類、野菜・海藻類は34歳以下の食費の割合が、他世代よりも低い傾向にあるようです。

※出典:2022年 家計調査 | 男女,【年齢階級別(e-Stat)】

理想の食費は手取りの10~15%

一人暮らしの場合、食費は一般的に10~15%に納めるのが理想と言われています。

手取り15万~30万円の範囲で、おおよその食費について以下にまとめてみました。

自分の手取りと近い金額を参考にしてみてください。

手取り額 15万円 20万円 25万円 30万円
理想の食費 15,000~22,500円 20,000~30,000円 25,000~37,500円 30,000~45,000円

食費については、服飾費や娯楽費にいくら使うか、スマホ代や家賃など、毎月の固定費でも変わってきます。他の出費と照らし合わせて、理想の食費を考えることが大切です。

【基本編】一人暮らしの食費を抑える方法

食費を節約することで、貯蓄や他の出費にお金を回し、生活を豊かにすることができます。そのためにも、一人暮らしの食費を抑えるポイントを知り、実践していきましょう。

食費を抑える方法として、まずは明日からでも行える手頃な方法を紹介します。

外食を控える

食費を節約する場合、まずは外食を控えて自炊することを考えましょう。

外食は基本的に割高になります。外食メニューの料金の中には、お店で働く従業員の人件費をはじめとした原価、お店の利益が含まれているからです。

例えば、ファミレスでライス1杯を頼んだ場合、金額は150~300円ぐらいが相場ですが、自炊をした場合は(炊飯器の電気代などはかかりますが)1杯あたりを50円以下に抑えることもできます。

外食の回数を極力減らして自炊を習慣にするだけでも、食費は大きく節約できるでしょう。

買い物に行く回数を減らす

買い物でつい余計なものを買ってしまったり、安いからとつい食材を買い込んでしまったりした経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。

買い物に行く回数が多くなると、そうした余分な買い物によって、支出がかさんでしまいます。

また、調味料や飲料はまとめ買いした方が安くなる商品も多くあります。買い物に行く回数を減らし、まとめ買いの習慣をつけることで、支出を減らすことにつながるでしょう。

予算を決めておく

食費に使う予算をあらかじめ決めておき、計画的にお金を使うようにします。予算を決めておくことで、意識的に外食を減らしたり、無駄使いを減らしたりといった節約につながります。

1回の食事ごとに予算を切るのは難しいでしょう。1週間単位や10日単位で予算を決めるようにすると、調整がしやすくなります。

コンビニ・自動販売機・デリバリーは控える

コンビニや自販機、デリバリーの活用を控えるのも食費節約のポイントです。

コンビニの場合、スーパーやドラッグストアと比べると入荷する際の商品ロットが小さいため、商品原価が高くなる傾向にあります。また、コンビニなどのフランチャイズは本部から商品価格が決められているので、極端な値下げや特売ができません。

自販機の飲料は、コンビニやスーパーで買うよりも価格が高いので、頻繁に買う習慣がついているのならなくすように努力しましょう。デリバリーの場合、通常価格よりも配送料が上乗せされているので、金額が高めに設定されています。

便利ですが、これらの買い物を減らしていくと、食費を節約できます。

【調理編】一人暮らしの食費を抑える方法

一人暮らしの食費を抑えるためには自炊が良いというのは前述した通りですが、さらに自炊でもポイントを押さえることで、より食費を抑えることが可能です。どんな方法があるのかを具体的に解説します。

節約食材を使う

食材を選ぶ際には、同じ食材であっても安い価格で入手する方法があります。例えば野菜なら、カットされているものではなく未カットの野菜を選ぶ、あるいは野菜の中でも、もやしや豆苗のように、比較的安い野菜を選ぶなどです。

肉も、鶏むね肉・ささみなどは他の部位と比べて安く手に入ります。

このように、食材を安く購入することで、食費を抑えることが可能です。

作り置きを意識する

1人分の食材で料理するのは、実は効率が悪い面もあります。多くのレシピの食材は2~3人分を前提にしていることが多く、1人分で購入する場合は価格が上がってしまいます。

また、仕事や学校がある中で、毎回の食事を自炊するのは大変です。自炊が億劫になり外食が増えていくことも考えられます。

その対策として有効なのが作り置きです。料理の回数を減らせるので自炊が楽になりますし、食材の調節も簡単になるので食費を抑えられます。

食材からレシピをイメージする

自炊のメニューは作りたいものではなく、残っている食材から決めるようにします。作りたいメニューから決めてしまうと、食材を新たに買い足さなければなりませんし、今ある食材の賞味期限が切れてしまう可能性も高まってしまうでしょう。

食材からレシピをイメージすることで、今ある食材を使い切れる可能性が高くなります。買い物に行く手間も省け、余計な出費を減らすことができます。

ボリュームが出る食材を選ぶ

もやしや大根、白菜などは値段が安く、ボリュームの出る食材です。食材として用いることで、食費を抑えながらも満足感のある食事をとれるでしょう。

業務用スーパーや野菜直売所などでは、ボリューミーな野菜をさらに安く仕入れることもできます。近所にあるなら利用してみるのもおすすめです。

一人暮らしの食費を考える際のポイント

強引に食費を切り詰めようとしても、長くは続かないものです。 食費を考える際には、無理なく継続できるやり方を選択することが重要になります。一人暮らしの食費を考える際、長く節約ができるポイントについて見ていきましょう。

節約は無理のない範囲で行う

節約はダイエットと同じです。無理をしても長続きせずに、どこかで限界を迎え、かえってお金を消費してしまうこともあり得ます。

特に食費は、娯楽費とは違って生きていくために必要なお金です。切り詰めすぎると栄養失調になり、仕事や私生活に支障を来すことも考えられるでしょう。そうならないためにも、無理のない範囲で節約することが重要になります。

最低限の栄養バランスは確保できるように食事バランスを整え、 月に何回かは外食をして良い日を決めるなどして、ストレスをため込まない工夫をすると、長く節約を続けられる可能性が高まります。

外食で時間を節約する考え方もある

たしかに外食は自炊より出費が高くなりがちですが、良い面もあります。それは、時間の節約になることです。

自炊で定食屋で頼めるようなバラエティーに富んだメニューを用意しようと思ったら、それなりの時間はかかってしまうでしょう。買い出しや下ごしらえの時間も合わせると、人によっては毎日用意するのは難しいかもしれません。

外食は金額面だけで見ると割高に感じられますが、時間の節約と考えれば有効であると言えます。

浮いた時間で仕事に関する資格を取ったり、副業をすることで、食費を節約する必要がなくなるかもしれません。

食費以外の支出も見直そう

食費以外の資質も見直してみましょう。食費を節約するよりも大幅に節約が見込める項目がいくつもあります。

支出の節約は固定費から

節約を始める際には、家賃や水道光熱費、通信費などの「固定費」の見直しから始めるのがセオリーです。

固定費は食費や娯楽費などの流動費とは違い、1度削減すればその後も継続的な節約が見込めます。

家賃の安いところへの引っ越し、スマホや保険料のプランの見直しから始めてみるのも良いでしょう。食費の節約よりも大きく支出を減らせるかもしれません。

保険は不要な補償がないか確認

保険に入っている場合は、保険プランを見直してみましょう。不要な補償をつけていたり、高すぎる補償額の保険に加入していたりする可能性があります。

例えば火災保険の場合、水災の補償を付けることも可能ですが、マンションの高層階に住んでいるなどで水災の可能性が低い場合は、外しても良いかもしれません。

また、子どもがいるかどうかや自身の年齢、仕事などによっても、必要な補償は変わってきます。

現在の生活環境を見直し、生活に変化があった場合に都度見直すことで、毎月の保険額を節約することが可能です。

携帯電話料金が高い場合は格安SIMへ

スマホ代が毎月5,000円以上かかっているなら、格安SIMへの乗り換えを検討しても良いかもしれません。

格安SIMは基本料金がかなり安く、オプションを自由に選べるので、費用をかなり抑えられます。通常のスマホにあるような2年の契約縛りもないので、乗り換えやプランの見直しがしやすいのも特徴です。

通信速度の振り幅が大きかったり、キャリアメールが使えなくなってしまったりという問題点もありますが、料金面だけを見るなら乗り換える価値は十分あると言えます。

電力会社を変えれば電気代が安くなる

2016年の電力小売自由化により、大手以外の新電力が市場に参入しています。消費者が電力会社やサービスを自由に選べるようになっているため、節電しなくても電力会社を変えるだけで電気代が安くなる可能性があります。

Looopでんきの「スマートタイムONE」では料金単価が30分ごとに変動します。 電力量料金の単価が安い時間帯に家電を使うなど、ご家庭の中で電気を使う時間帯をピークシフトさせることで、節電を頑張らずに電気代を抑えることが可能です。

1人暮らしにかかる食費以外の費用については、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。

1人暮らしにかかる費用はいくら?費用の目安と節約方法をご紹介

食費の平均を知り家計の見直しを

一人暮らしの食費について悩んでいる人は、平均的な食費を把握し、その範囲におさまるようなプランを立ててみましょう。食費を見直すことで、他のところで使えるお金が増えて、生活が豊かになるかもしれません。

まずは外食機会を減らし、自炊するところから始めてみてはいかがでしょうか。また、食費以外にも、家賃や保険料、電気代などの固定費から見直すのもおすすめです。