記事をシェアする

2人暮らしの水道光熱費はいくら? 水道代、ガス代、電気料金の節約方法を解説 2人暮らしの水道光熱費はいくら? 水道代、ガス代、電気料金の節約方法を解説

結婚や同棲、ルームシェアなどで1人暮らしを卒業し、2人暮らしを始める方もいることでしょう。2人暮らしをした場合、水道光熱費がどれくらいかかるか気になるところです。あるいはすでに2人暮らしをしていて、もっと水道光熱費を安くできないかと考えている方もいると思います。

そこでこの記事では、2人暮らしの水道光熱費について、それぞれの節約方法を解説します。

節約には電力会社の見直し
料金プランはこちら

2人暮らしの水道光熱費の平均値

2人暮らしの水道光熱費はどれぐらいかかるものでしょうか。総務省の「家計調査(家計収支編)2020年(令和2年)平均結果の概要」によると、2人世帯の水道光熱費の1カ月あたりの平均額は21,836円となっています。1人暮らし(単身世帯)の水道光熱費11,687円と比較すると、2倍まで行かず約1.8倍となっています。

その内訳を見ると、電気代が10,671円、ガス代が4,729円、上下水道代5,255円、その他の光熱費が1,182円です。1人暮らしの電気代は5,791円、ガス代が3,021円、上下水道代2,172円なので、電気代が約1.8倍、ガス代が約1.5倍なのに対して、上下水道代は倍以上になっています。

(その他の光熱費とは灯油、石炭、まき、れん炭、木炭、豆炭、カートリッジ式ガスボンベ、ドライアイスなどを指します。)

2人暮らしの水道光熱費(月平均)
水道光熱費 内訳
合計額 電気代 ガス代 上下水道代 その他の光熱費
21,836円 10,671円 4,729円 5,255円 1,182円
※出典:総務省家計調査(家計収支編)2020年(令和2年)平均結果の概要(総務省統計局)

水道代の節約方法

水道代の節約方法 水道代の節約方法

水道光熱費の内訳を順番に見ていきましょう。2人暮らしの上下水道料金は1カ月平均で5,255円です。自治体によって水道料金が異なるので一概には言えませんが、平均額を上回っているご家庭の場合、節水することで水道料金を節約できる余地があります。以下に節水方法をご紹介します。

トイレで節水

トイレの節水では、レバーの大小を使い分けるだけで節水が期待できるでしょう。いつも気にしないで大を使うと水の使用量は増えてしまいます。

また節水グッズが安価で購入できるので、ドルフィンセーブ、節水器ロスカット、万能ロータンクボールタップなどを取り付けることによって水圧を下げずに排水量の調節が可能です。

通常、トイレの水はタンク内のゴムフロートという浮きが下がるとバルブが閉まりますが、ドルフィンセーブは空気が徐々に抜けることで節水する仕組みです。節水器ロスカットはゴムフロートに取り付けることによって、バルブを早く閉めて節水します。

万能ロータンクボールタップはタンク内の部品を一部取り替えてタンク内の水位を調節して節水します。節水グッズはトイレにより取り付けできない場合があるので、事前の確認が必要です。

新築やリフォームを考えている場合は、節水型トイレをつけることをおすすめします。古いタイプの便器に比べて、約60%節水できます。
※出典:温水洗浄便座|脱炭素社会づくりに貢献する製品で一歩先の賢い生活!|COOL CHOICE 未来のために、いま選ぼう。(環境省)

キッチンで節水

キッチンの節水では、ため洗いをすることで大きな節水効果があります。水道を出しっ放しにすると1分間で12Lの水が流れてしまいます。

洗剤の使い過ぎにも注意をしましょう。油汚れのひどい食器は古い布や新聞紙などで、汚れを拭きとってから食器洗浄をすると水の使用量を減らすことができます。

また、蛇口に節水コマを取り付けるのも有効です。節水コマとは、水道のハンドル内部にあるコマという部品にでっぱりをつけて、蛇口から出る水の量を減るようにしたものです。これを取り付けると、使用水量が半分程度になります。

洗う食器が多い場合は、食洗機がおすすめです。手洗いに比べて水の量を半分程度にできます。
※出典:水の上手な使い方 | くらしと水道 | 東京都水道局

お風呂で節水

ご家庭で最も水を使うのはお風呂です。一般的なご家庭の浴槽では約180Lの水を使うので、残り湯はすぐに捨てずにできるだけ再利用します。その他洗濯や掃除、洗車、花壇の水やりにも使えます。

またお風呂はガスで沸かすので、1人が入った後、次の方が間を置かず入浴するようにすれば、ガス代の節約にもなります。

お風呂で使うシャワーも出しっ放しにすると大量に水を使うので、こまめに止めることが大切です。手元止水機構のついたシャワーヘッドや節水型シャワーヘッドに交換するとより効果があります。
※出典: 水の上手な使い方 | くらしと水道 | 東京都水道局

洗濯で節水

洗濯は回数を減らせば水を節約できるので、まとめ洗いを心がけましょう。洗濯の水にお風呂の残り湯を使えば大きな節水になります。

これから洗濯機を買い替えようと思っている方には、節水型全自動洗濯機がおすすめです。節水型洗濯機では、使用する水の量を半分程度に減らすことができます。また、残り湯をくみ上げるポンプやホースもあって便利です。

洗面所で節水

洗面所での歯磨きや手洗い、洗顔では、こまめな蛇口の開閉を心がけることが大事です。歯磨きの場合、歯をみがいているときは水を出しっ放しにしないようにします。おすすめはコップに水をとって、歯ブラシをぬらすとともに、歯をみがいた後にそのコップの水でうがいをすれば、かなりの節水になります。

また、キッチンと同じく蛇口に節水コマを取り付ける方法も有効です。

ガス代の節約方法

ガス代の節約方法 ガス代の節約方法

ガス代が1カ月平均額の4,729円を上回っている世帯では節約できる余地があります。ただし、プロパンガスのガス代は、都市ガスより1.8倍から2倍高くなります。

都市ガスとプロパンガスはどっちが高い? それぞれのメリット・デメリットを解説

日々のガス代節約方法

日々使うガス代を節約するにはどのような方法があるでしょうか。

まず電子レンジを積極的に使うことです。例えば100グラムの野菜を電子レンジで下ごしらえしてからガスで煮ると、葉菜(ほうれん草、キャベツ)の場合年間で約1,060円の節約、根菜(ジャガイモ、里芋)の場合約1,030円節約、果菜(ブロッコリー、カボチャ)の場合約1,150円節約になります。

食器を洗うときの給湯器の設定温度も見直しましょう。給湯器の温度を40℃以上にしていませんか。40℃から38℃に温度設定を変更すると、年間でガス代を約1,490円節約できます。

お風呂はガスの使用量が多くなります。湯船につかるのをやめて、シャワーのみにすると、ガス代を節約できます。しかし、シャワーもこまめに止めることが大切です。45℃のお湯が出るシャワーを毎日1分間短縮すると、年間のガス代+水道代が約3,180円節約できます。ただ、シャワーも17分間出しっ放しにすると浴槽1杯分になるので、こまめにシャワーを止めるようにしましょう。
※出典:資源エネルギー庁 家庭の省エネ徹底ガイド 春夏秋冬

ガス会社を切り替える(都市ガス編)

従来、都市ガスは地域ごとに決められたガス会社としか契約できませんでしたが、2017年4月からガスの小売りが自由化され、多数の新ガス会社が市場に参入しました。これによって、各ご家庭が自由にガス会社を切り替えることができるようになりました。

自由化により都市ガス会社の間で価格競争が行われ、ガス料金プランが多様化して新しいサービスが次々に出ています。インターネットでしらべると、簡単にさまざまな都市ガス料金プランを確認できます。

現在利用しているガス会社に比べて単価が安い会社に切り替えれば、ガス代を下げられます。契約を見直して、より安い単価のガス会社に変更した方が良いでしょう。

ガス会社を切り替える(プロパンガス編)

プロパンガスはもともと都市ガスのような縛りはなく、契約しなければならない会社が決まっていないので、一戸建て住宅であれば安いプロパンガス会社を自由に選んで切り替えることができます。また、店舗や事務所を営んでいて、その建物を所有している場合も自由に切り替えられます。

借家やアパート・マンションに入居している場合は、プロパンガス会社の切り替えには大家さんや管理会社の同意が必要です。分譲マンションの場合は、管理組合で意見をまとめる必要があります。

オール電化に切り替える

多くのご家庭では、エネルギー源として電気とガスが併用されていますが、すべて電気で賄うオール電化にすると、ライフスタイルによっては光熱費が安くなることがあります。

日本生活協同組合連合会が2016年にまとめた「わが家の電気・ガス料金しらべ」報告書(5月分)によると、一戸建て住宅では、オール電化10,170円、電気+都市ガス12,686円、電気+プロパンガス13,777円となっています。また、集合住宅では全体に一戸建て住宅より安く、オール電化9,874円、電気+都市ガス10,882円、電気+プロパンガス12,276円です。オール電化にすると、戸建住宅でも集合住宅でも光熱費が安くなっていることがわかります。

一戸建て住宅 集合住宅
オール電化 10,170円 9,874円
電気+都市ガス 12,686円 10,882円
電気+プロパンガス 13,777円 12,276円
※出典:日本生活協同組合連合会「わが家の電気・ガス料金しらべ」報告書(5月分)

プロパンガスを利用している住宅と都市ガスを利用している住宅では、プロパンガスを利用している住宅の光熱費が高いので、プロパンガスを利用している住宅の場合、オール電化にすると節約効果がより大きくなります。

電気・ガスのセットプランに切り替える

電気とガスを1つの会社にまとめるセットプランに切り替えると、さらに節約できる可能性があります。

2016年4月に電気の小売業、その1年後に都市ガス小売業の参入が自由化された結果、電気・ガスの小売りに新規参入する会社が増え、電気とガスを1つの会社にまとめて安くする「セット割」という新サービスが次々に出ています。

東京電力エリアで都市ガスを使っている方は、Looopでんきの「スマートタイムONE(電灯)+Looopガス」をチェックしましょう。

スマートタイムONEは、電気料金の単価が市場価格に合わせ時間帯で変動する市場連動型プランです。単価が安い時間帯に集中して電気を使うようにすれば、電気代が安くなります。ガス割の1円は、スマートタイムONE(電灯)の固定従量料金単価から割り引かれます。

電気とガスの業者を一緒に切り替えたい場合は、電力会社とガス会社を別々に契約するより、Looopでんきのセット割プランを利用したほうがお得です。

「Looopでんき+ガス」をチェック

電気料金の節約方法

2人暮らし水道光熱費では、電気代が月平均10,671円とガス代、上下水道代などに比べて最も高くなっています。そこで、電気料金を減らせる節電方法についてご紹介します。

日々の節電方法

消費電力が大きいエアコン、冷蔵庫、電気カーペットについて、毎日ご家庭でできる節電方法を見てみましょう。
※出典:資源エネルギー庁の省エネポータルサイト

エアコン
エアコンの夏の冷房時の室温は28℃を目安にします。エアコン(2.2kw)の設定温度を27℃から1℃上げると、外気温度31℃の場合、年間で30.24kWh省エネでき、約820円の節約になります。

冬の暖房時のエアコンの設定温度は20℃を目安にします。21℃から20℃にした場合、外気温が6℃では年間で53.08kWh省エネでき、約1,430円の節約です。

冷房・暖房は必要なときだけつけ、フィルターを月に1回から2回ほど清掃すれば、さらに節電できます。

エアコン(冷房)の電気代はいくら?除湿との違いと節電方法も解説!

冷蔵庫
冷蔵庫は設定温度を適切にすることが大事です。強から中にした場合、年間で61.72kWh、約1,670円の節約になります。

冷蔵の中に食料や調味料などを詰め込みすぎないようにします。入れるものを半分にした場合、年間で43.84kWh、約1,180円の節約です。

また、壁から適切な間隔で設置します。上と両側が壁に接している場合と片側が壁に接している場合の比較では、年間で45.08kWh、約1,220円の節約になります。
冷蔵庫の電気代はいくら?買い替えのポイントや節約方法も解説

電気カーペット
電気カーペットの設定温度は低めにします。3畳用の設定温度を「強」から「中」にして1日5時間使用した場合、年間で185.97kWh、約5,020円の節約になります。

部屋の広さに合った大きさにしましょう。室温20℃のとき、設定温度を「中」にして1日5時間使用した場合の3畳用と2畳用のカーペットを比較すると、年間で185.97kWh、約5,020円の節約になります。

ホットカーペットの電気代は?ほかの暖房器具との比較と、上手に使うポイント

省エネ電化製品に買い替える

消費電力の多い電化製品を最新の省エネ製品に買い替えると、節電効果が大きくなります。1世帯あたりの電気使用量に占める電化製品別の割合を見てみると、冷蔵庫14.2%、照明器具13.4%、テレビ8.9%、エアコン7.4%などとなっています。

最新型の省エネ電化製品に買い替えた場合、大きな省エネ効果が得られ、電気代が節約できます。省エネ効果を見ると、冷蔵庫は10年前に比べて約-47%、照明器具は電球をLED切り換えると約-85%、テレビは6年前に比べて約-29%、エアコンは10年前と比べて約-7%となります。

※出典:環境省COOL CHOICE(環境省)

契約アンペア数を下げる

電気料金は、従量料金と基本料金で構成されています。従量料金は、電気の使用量に応じて計算される変動費なのに対して、基本料金は電力会社と契約したアンペア(A)数に応じて決められ、電気の使用量に関係なくかかってくる固定費です。

契約アンペア数は一般家庭の場合、1人~2人世帯は30A、3人世帯が40A、4人世帯50A、家族が多い世帯で60Aなどが目安になります。アンペア数が大きくなるほど、一度に使用できる電気の量が増えます。契約アンペア数を下げれば電気料金が下がりますが、小さすぎるとブレーカーが落ちやすくなります。

契約アンペア数は同時に使用できる電気の量を示すものなので、ご家庭でどの電気機器を同時に使うかによってアンペア数が決まります。一般的に夏よりも冬の方が暖房器具の使用で増えることが多いです。ご家庭の状況を考えて適正な契約アンペア数を決めましょう。

電気料金プランを見直す

電力会社と契約している料金プランを見直すことによって、電気料金が安くなるケースがあります。オール電化住宅に住んでいる方は、オール電化向けの価格設定をしている料金プランにすることでお得になることがあるため検討してみてはいかがでしょうか。

電力会社を切り替える

電力会社を変えないままの料金プラン変更では、選択肢はそれほど広がりません。電気料金プランの変更は、電力会社の切り替えを含めて考えることが必要です。

自分たちに合った電力会社・料金プランを選ぶためには、料金体系がシンプルでわかりやすいか、ライフスタイルに合っているかで見極めましょう。また、再生可能エネルギーを多く採用していて、環境貢献の視点から採用するという方法もあります。

数多くの電力会社の中から1つのプランを選ぶのは大変ではありますが、まずは各社が用意しているWebサイト上の料金シミュレーションを試してみてはいかがでしょうか。どのようなプランが一番お得になるのかわかります。その際、現在の電気料金や契約内容が必要になる場合があるので、お手元に検針票(電気ご使用量のお知らせ)を用意しておくとスムーズです。

まとめ

ここまで2人暮らしの光熱費の節約方法をご紹介してきました。中でも、電気料金の節約方法で魅力的なのが、新電力が用意する料金プランへの切り替えです。

電化製品の電気料金が気になる方は、家電の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみましょう。

Looopでんきでは、市場価格に合わせて電気料金が変わる「スマートタイムONE」を提供しています。

ご自宅で電気を使用するタイミングを工夫したり、使用量を調整したりすれば電気料金の節約につながります。これを「ピークシフト」や「ピークカット」と呼びます。

以下は、ピークシフト・ピークカットの取り入れ方の例です。

  • 電気料金が安い時間帯に「電化製品を使用する家事」を済ませる
  • タイマー機能の付いた洗濯機や食洗機などを導入し、電気料金が安い時間帯を狙って稼働させる
  • 電気料金が高い時間帯には、外出を楽しむ

ピークシフト・ピークカットを実際に普段の生活へ取り入れているお客様の声を紹介します。

(40代 / 女性 / 5人暮らし)
電気の使用量アプリをうまく使い、節電出来ているので、おすすめしたいです。アプリは分かりやすいし、使用料金もでているので目安になりやすいです。

(40代 / 女性 / 3人暮らし)
ゲーム感覚で電気の節約を楽しめたのは初めてで楽しんでいた自分がいました。
周りの友人にもこの楽しさを共有したいので100%勧めたい。

まずは、市場連動型のプランを無理なく生活サイクルへ取り入れられるかどうかイメージしてみてはいかがでしょうか。

Looopでんきの「スマートタイムONE」をチェック

でんきナビでは市場連動型プランって何?という方に向けて、様々な疑問に答える記事をご用意しています。
市場連動型のメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

電気の市場連動型とは?メリット・デメリットから電気の上手な使い方まで

市場連動型プランの節約方法について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく紹介しています。

市場連動型は節約効果が高い?電気料金の効果的な節約方法をチェック

世帯別の電気代について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。

市場連動型の電気代とは?世帯別の目安と自分に最適な新電力の選び方