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「3人家族の電気代が高い」と感じたことはないでしょうか?全国の平均金額と比較し、電気代が高くなる原因がどこにあるのかを探ってみましょう。家族で節電に取り組むポイントや電力会社を変えると電気代が下がる理由も解説します。

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3人家族の1カ月の電気代は?

3人家族の場合、1カ月の電気代はどのくらいになるのでしょうか?電気代が高いと感じている方は、全国の平均金額と比べてみましょう。

2023年の平均月額は12,811円

総務省統計局の家計調査によると、2023年における3人家族の電気代の平均月額は、12,811円です。世帯人数別に見ると、3人家族の電気代は、2人家族(10,940円)よりも1,871円高い結果となっています。

  • 単身世帯:6,726円
  • 2人世帯:10,940円
  • 3人世帯:12,811円
  • 4人世帯:13,532円
  • 5人世帯:14,373円
  • 6人以上世帯:18,941円

家族が多いと、より大きなサイズの電化製品が必要になり、電力使用量が増えます。加えて、電気の使用場所が分散しやすくなるため、世帯人数が増えれば増えるほど電気代は高くなるのが一般的です。
※出典: 家計調査 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯 年次 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

消費支出に占める電気代の割合

総務省統計局の家計調査によると、2023年における3人家族の1カ月の消費支出は312,567円です。3人家族の「光熱・水道費」の平均月額は25,082円で、内訳は以下の通りです。

  • 電気代:12,811円
  • ガス代:5,591円
  • 他の光熱:1,314円
  • 上下水道料:5,366円

内訳を見ると、光熱・水道費のおよそ半分が電気代です。支出を抑えるのであれば、電気代の節約が最も効果的といえるでしょう。電気代(12,811円)は、消費支出全体の約4%を占めています。
※出典: 家計調査 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯 年次 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
3人家族の生活費の平均についてもっと詳しく知りたい方はこちら

3人家族の電気代の特徴

3人家族の電気代は、年間を通じて変動します。同じ3人家族でも、住んでいる地域や住宅の種類、電気の使い方などによって金額が変わる点に留意しましょう。3人家族の電気代の特徴を詳しく解説します。

季節によって変動する

3人家族の電気代は、季節によって大きく変動します。以下は、2023年における四半期ごとの電気代の平均金額です。

  • 1~3月期:18,356円
  • 4~6月期:12,058円
  • 7~9月期:10,285円
  • 10~12月期:10,543円

暖房器具を多く使う冬季(1~3月期)は、ほかの時期よりも電気代が高くなります。エアコンを稼働させる夏季(7~9月期)は、電気代が意外に少ないことがわかるでしょう。
冬は日照時間が短くなり、照明を使う時間が長くなります。加えて、室内温度とエアコンの設定温度との差が開きやすく、電力使用量が大きく増えます。
※出典: 家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯 四半期 2023年1~3月期 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
※出典: 家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯 四半期 2023年4~6月期 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
※出典: 家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯 四半期 2023年7~9月期 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
※出典: 家計調査 家計収支編 総世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 4 世帯人員・世帯主の年齢階級別 総世帯・勤労者世帯 四半期 2023年10~12月期 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口

戸建て住宅は集合住宅よりもやや高い

同じ3人暮らしでも、戸建て住宅と集合住宅では電気代に差が出ます。日本生活協同組合連合会が2019年5月を対象に行った調査によると、電気代の平均月額は以下の通りです。

  • 戸建て住宅:8,546円
  • 集合住宅:6,477円

戸建て住宅は集合住宅に比べて専有面積が広く、部屋数も多いのが一般的です。エアコンや暖房器具、照明などの稼働が多くなり、電気代がかさんでしまうと考えられます。
また、窓が多い戸建て住宅は、気密性や断熱性が低下しやすい点がデメリットです。外気が部屋に入ったり、部屋の空気が外に逃げたりして、エアコンや暖房器具の効率が下がる傾向があります。
※出典: 電気・ガス料金調査|日本生活協同組合連合会

オール電化住宅は1年を通じて高い

オール電化とは、ご家庭で使用するすべてのエネルギーを電気でカバーする方法です。一般住宅と比べると、オール電化住宅は年間を通じて電気代が高い傾向があります。
以下は、関西電力が調査した3人家族の電気代の月額平均です。一般住宅の電気代は、総務省統計局の家計調査(2021年度)の結果を使用し、オール電化住宅の電気代は、関西電力の会員データ(2020年~2021年の年間使用量の平均値)を基に算出しています。

  • 一般の住宅:10,655円
  • オール電化住宅:14,835円

結果からは、一般住宅よりもオール電化住宅の方が4,000円ほど電気代が高いことがわかります。
ただし、オール電化住宅では、ガスの基本料金や使用料金を支払う必要がありません。1kWhあたりの電力量料金が割安に設定されているケースが多く、工夫次第では全体のエネルギーコストを抑えられます。
※出典: オール電化世帯人数別の電気代平均額|オール電化|関西電力 個人のお客さま

電気代が平均よりも高くなる理由

オール電化住宅でないのにもかかわらず、電気代が全国平均よりも高くなってしまうのは、なぜでしょうか?これまでの電気の使い方を振り返り、以下のケースに当てはまっていないかをチェックしましょう。

電気の無駄遣いが習慣化している

節電意識が低いご家庭は、必然的に電気代が高くなります。人がいない部屋の照明がついたままだったり、ストーブや扇風機を1日中稼働させていたりすると、電気代はどんどんかさむでしょう。
近年は、家事の効率化に役立つ電化製品が人気です。特に共働きのご家庭では、ロボット掃除機や電気調理鍋が大活躍します。
時短になるのはメリットですが、電化製品の数が増えれば増えるほど、ご家庭の電力使用量も上がる点に注意しましょう。

在宅時間が長い

在宅時間が長いと、電化製品の使用頻度が多くなります。コロナ禍をきっかけにリモートワークをするようになった方は、エアコン・パソコン・照明の3つで電気代がかさんでいないかをチェックしましょう。
子どもがいるご家庭は、長期休暇のある月の電気代が高くなる傾向があります。近年は、エアコンや暖房器具のついた部屋で、1日中インターネットを使用している子どもも少なくありません。
夜間よりも日中の電力使用量が多い場合は、「日中の電気料金が安いプラン」への切り替えを検討しましょう。

個室で過ごす時間が多い

各ご家庭における電力使用量は、夕食後の過ごし方によって変わります。家族がリビングに集まって過ごすご家庭と、それぞれが個室で過ごすご家庭とでは、どちらが電気代を抑えられるでしょうか?
それぞれが個室で過ごす場合、電化製品や照明の稼働台数が増えるため、電気代がかさみます。
特に子どもは、年齢が上がるにつれて個室で過ごす時間が増えます。勉強や読書で夜遅くまで起きていることも多くなるでしょう。

契約アンペア数が適切でない

大手電力の一般的な料金プランは、毎月必ず発生する「基本料金」と、電力使用量に応じて変動する「従量料金」で構成されています。
アンペア制の場合、基本料金は「契約アンペア数」に比例します。契約アンペア数が必要以上に大きいと、月々の電気代も高くなる点に注意しましょう。
参考までに、東京電力エナジーパートナーでは、「従量電灯B」の基本料金を以下のように定めています。

契約アンペア数 基本料金(税込)
10A 311円75銭
15A 467円63銭
20A 623円50銭
30A 935円25銭
40A 1,247円00銭
50A 1,558円75銭
60A 1,870円50銭

3人家族の契約アンペア数の目安は、40A前後です。40Aと60Aでは、1カ月で600円以上の差が生じます。
※出典: ※出典:従量電灯B・C|電気料金プラン|東京電力エナジーパートナー株式会社

古い電化製品を使っている

電化製品は、およそ10年単位で省エネ機能が大きく向上します。10年以上前の古い電化製品は、今よりも省エネ性能が低く、同じ時間稼働していても多くの電力を消費します。
特に、24時間・365日稼働する冷蔵庫は、省エネ効果が優れた新機種に買い替えるのが望ましいでしょう。初期費用はかかりますが、ランニングコストが抑えられるため、長い目で見ればお得です。
冷蔵庫の寿命は10年程度といわれていますが、壊れるのを待たずに早めに買い替えることをおすすめします。モデルチェンジの時期を狙えば、性能の良い旧製品が安く手に入るでしょう。

家族で節電に取り組むポイント

節電の重要性は理解しているつもりでも、どこから着手すればよいのかわからない方も多いでしょう。節電を成功させるには、家族の協力が欠かせません。まずは、以下のポイントを押さえましょう。

電力消費割合が大きい電化製品を把握する

資源エネルギー庁の省エネポータルサイトによると、「冷蔵庫」「エアコン」「照明」の3つが、ご家庭の電力消費割合の5割以上を占めています。
節電をする際は、電力消費割合が大きい電化製品から着手すると効果が表れやすくなります。購入から10年以上が経過していれば、新たなものに買い替えるのもよいでしょう。
いくら電気代を下げたいからといって、無理な節電は禁物です。特に、エアコンや暖房器具の使用を極端に控えると、夏は熱中症、冬はヒートショックのリスクが高まります。
※出典: 省エネルギー政策について|省エネルギー・新エネルギー|資源エネルギー庁

家族だんらんの機会を増やす

家族だんらんの機会を増やすだけで、無理な節電をしなくても電気代が下がります。夕食後はすぐに個室に行かず、家族全員がリビングで過ごすようにしましょう。
人が1カ所に集まれば、エアコンや暖房器具、照明などの稼働を減らせる上、家族間のコミュニケーションも円滑になります。
また、夜型生活は照明の稼働率が上がるため、就寝時間を早めて「朝型生活」を心掛けるのも有効です。休みの日はレジャーや旅行、買い物などに出かけ、日中の在宅時間を減らしましょう。

子どもに節電の大切さを伝える

子どもがいるご家庭では、「なぜ電気が大切なのか」を話し合う機会を設けましょう。電気の大切さや節電をする理由をきちんと理解できれば、電気の無駄遣いが自然に少なくなります。
親が一方的に節電を強要するのではなく、子どもに節電アクションのアイデアを出してもらう手も有効です。以下は、アイデアの一例です。

  • 「電気を消す」「ドアを閉める」などと書いたシールを貼る
  • ゲーム感覚で節電を楽しむ
  • 節電をお金に換算し、旅行の資金にする

日常生活で実践できる節電テクニック

節電は、日々の地道な積み重ねによって実を結びます。1回ごとの効果はわずかですが、毎日続けることで、相応の金額になるのです。日常生活ですぐに実践できる節電テクニックを紹介しましょう。

部屋の照明をLEDに変更する

LEDは、白熱電球や蛍光灯よりも消費電力が少ないのが特徴です。部屋の照明をLEDに変更するだけで、月々の電気代を抑えられます。
蛍光灯の寿命は長くて13,000時間ほどですが、LEDは40,000時間ほどといわれています。オン・オフを繰り返しても寿命が短くならないため、節電をしたいご家庭にはぴったりでしょう。
デメリットは、白熱電球や蛍光灯よりも価格が高いことです。「高温多湿に弱い」「光が広がりにくい」という欠点があるため、すべての照明をLEDにするのは難しいかもしれません。

待機電力を削減する

電化製品はコンセントに接続している限り、わずかな電力を消費しています。この電力は「待機時消費電力(以下、待機電力)」と呼ばれ、表示機能やタイマー機能、リモコン機能などを維持するために必要なものとされています。
一部の電化製品は、使用しないときにコンセントから電源プラグを抜いても問題がありません。以下に挙げるものは、待機電力が高いため、節電タップなどを活用して、電力削減に努めましょう。

  • ガス温水器
  • テレビ
  • エアコン
  • DVDレコーダー・ゲーム機

電化製品の使い方を見直す

電化製品の使い方を少し工夫するだけで、消費電力量がぐっと少なくなります。家族で声を掛け合い、できるところから始めましょう。

  • ドライヤーは「弱モード」で使う
  • ホットカーペットを「半面モード」にする
  • 炊飯器の保温時間を短くする
  • 掃除機をかける時間を短縮するため、先に部屋を片付ける

照明やテレビは、小まめにスイッチオフするのが基本ですが、エアコンやパソコンは、起動時に最も電力を消費します。短時間の離席なら、つけっぱなしの方が電気代を節約できます。パソコンは「省電力モード」を上手に活用しましょう。

窓の断熱を徹底する

窓の断熱性が弱いと、エアコンや暖房器具の効率が下がります。特に冬場は、室内の空気が窓ガラスで冷やされて対流し、足元に落ちていきます。暖房器具のモードを強めても、窓の断熱性を高めない限り、問題は解決されません。
断熱性の高い窓に取り換えるのがベストですが、リフォームができない場合は、以下のような方法を試しましょう。

  • 窓に断熱シートを貼る
  • 厚手で長めのカーテンをつるす
  • 夏はのれん・日よけ用のシェードを使う
  • つる性植物を窓際に配置してグリーンカーテンにする

電力会社の変更も検討しよう

節電の効果があまり感じられないご家庭は、電力会社の変更を検討しましょう。ライフスタイルに合ったプランに変更すれば、電気代が大幅に下がる可能性があります。

電力会社を変えると電気代が下がる理由

大手電力(旧一般電気事業者)に対し、電力小売自由化の後に登場した小売電気事業者は「新電力」と呼ばれます。
ほとんどの新電力は、大規模な発電設備や送電設備を保有していません。管理や運営にかかるコストが抑えられる分、電力の料金単価を安く設定できるのです。
また、通信事業やガス事業など、自社の主力事業と組み合わせることで、さらなるプライスダウンを実現している企業もあります。

3人家族に合った電力会社を選ぶポイント

知名度の低い新電力に対し、「電気の質は大丈夫?」「停電が多そう」という不安を抱く方もいるでしょう。
実際のところ、どの電力会社を選んでも電気の質は同じです。大手電力と同じ送配電線でご家庭に電気が届けられるため、停電リスクは大手電力と大差ありません。
3人家族は、2人家族よりも電気代が高くなります。ライフスタイルを考慮しながら、料金が少しでも安いところを選びましょう。新電力が展開するプランの一例を紹介します。

  • 電力量料金単価が時間帯で変わるプラン
  • 基本料金が無料のプラン
  • ファミリー向けプラン
  • 市場連動型プラン
  • 電気とガスのセット割

今注目されている「市場連動型」とは?

大手電力が提供する一般的な料金プラン(従量電灯)は、いつ電気を使っても単価が変わりません。電気代を下げたい場合、電気の使用を控えるしか方法がないといえます。
「市場連動型」は、電力量料金が市場価格に応じて変動するのが特徴です。ここでいう「市場」とは、日本で唯一の卸電力取引市場である「JEPX(日本卸電力取引所)」を指します。
市場価格が下がるタイミングまで待って電気を使えば、電気代を無理なく抑えられるでしょう。晴れた日の昼間は太陽光発電の導入量が増え、単価が大幅に下がることも珍しくありません。

電力会社を変更する方法

電力会社を変更するときは、複数社を比較して、料金のシミュレーションをします。料金プランが決まったら、切り替え先の電力会社で申し込み手続きを行いましょう。
現在契約している電力会社の解約手続きは、消費者の同意の下で、切り替え先の電力会社が行うのが一般的です。
すべての手続きが完了するまでに1~2カ月はかかるとみておきましょう。手続きの完了後、切り替え先の電力会社から通知が届きます。
なお、ご家庭にスマートメーターが設置されていない場合、別途工事が必要になるケースがあります。申し込みの際に確認しておきましょう。

3人家族の電気代を下げるには工夫が必要

3人家族の電気代は、季節や住宅の種類、ライフスタイルなど、さまざまな要素に左右されます。月々の電気代が全国平均よりも大幅に高い場合は、高くなる原因を調べた上で、何らかの対策を講じる必要があるでしょう。
近年は、燃料価格の高騰によって電気料金の値上がりが続いているため、電気の使い方に無頓着だと、あっと驚くような金額の請求書が届くかもしれません。
まずは、電力消費割合が大きい電化製品を把握し、無理のない範囲で節電を心掛けましょう。

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