2人暮らしを始めると、気になるのが毎月の生活費です。1人暮らしより効率的に生活できる一方で、支出が大きく増える傾向にあります。2人暮らしの平均的な生活費の目安や、固定費・変動費の違い、食費や光熱費を節約するポイントを押さえておきましょう。
2人暮らしの生活費はどれぐらいかかる?
2人暮らしにかかる生活費は、住んでいる地域やライフスタイルによって変わるのが一般的です。
ただし、平均的な支出額を知っておくことで、節約の必要性やポイントが見えてきます。1人暮らしとの比較を通じて、どの費用が増減しやすいかも確認しておきましょう。
2人暮らしの生活費の平均
総務省の家計調査(2024年)によると、2人暮らし世帯の生活費(消費支出)の平均は、268,755円となっています。共働きか片方のみが働いているかなど、ご家庭の状況により変わりますが、月25~30万円程度が一つの目安です。
詳しくは後述しますが、一般的な2人暮らしの世帯は家賃が大きな割合を占め、次いで食費・光熱費・通信費などが続きます。
都市部か地方かによって家賃の差が大きいため、同じ生活水準でも支出額に幅が出る点には、注意が必要です。なお、2人以上の全世帯における生活費の平均は300,243円となっています。
※出典: 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 3-1 世帯人員別 二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職世帯 年次 2024年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
1人暮らしの生活費との比較
同じく総務省の家計調査(2024年)によると、1人暮らし世帯(単身世帯)の生活費(消費支出)の平均は169,547円です。2人世帯の平均である268,755円と比べると、2人暮らし世帯は1人暮らし世帯よりも10万円程度は生活費が上がっているのが分かります。
1人暮らしから2人世帯になると、単純に生活費が倍になるわけではありません。しかし、2人暮らしの世帯から3人暮らしになる場合よりも、支出が増える傾向があるので注意が必要です。急な支出の増加に備えて、きちんと準備をしておくことが大事です。
※出典: 家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 1 (実数,構成比,増減率,寄与度) 単身世帯・勤労者世帯・勤労者世帯以外の世帯・無職世帯 年次 2024年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
2人暮らしの生活費の内訳
2人暮らしの生活費を詳細に把握するために、どの項目にどれだけ使っているか、きちんと知っておくことが重要です。一般的な2人暮らし世帯における生活費の内訳や、固定費・変動費について押さえておきましょう。
1カ月にかかる生活費の内訳
こちらも総務省の家計調査(2024年)によると、2人暮らし世帯における、1カ月の生活費の内訳は次の通りです。
内訳 | 平均支出額(1カ月) |
---|---|
食費 | 75,374円 |
住居 | 19,385円 |
光熱・水道 | 21,120円 |
家具・家事用品 | 11,885円 |
被服・履物 | 7,366円 |
保険医療 | 15,893円 |
交通・通信 | 35,314円 |
教養娯楽サービス | 15,452円 |
そのほかの消費支出 | 55,070円 |
上記のように、食費や水道・光熱費、交通・通信にかかる費用などの内訳が、高くなっています。
ただし、家賃に関しては上記の「住居」に含まれてはいるものの、持ち家世帯の影響や住宅ローン・地域差などにより、全体の平均はかなり低めに算出されています。
詳しくは後述しますが、2人暮らし世帯の家賃の平均は、賃貸世帯に限定すると全国で約5万~6万円ですが、東京都内だと10万円を超えるケースも珍しくありません。
いずれにせよ、家賃は2人暮らし世帯の生活費の内訳において、大きな割合を占めています。
※出典: 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 <用途分類>1世帯当たり1か月間の収入と支出 3-1 世帯人員別 二人以上の世帯・勤労者世帯・勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)・無職世帯 年次 2024年 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
固定費と変動費を把握しよう
生活費を効果的に管理するには、費用を「固定費」と「変動費」に分けて考える視点が有効です。
固定費とは毎月ほぼ一定額が発生する支出であり、家賃や保険料・通信費・契約中のサブスクリプションサービスなどが該当します。一方、変動費とは月によって増減する支出であり、食費や光熱費・交際費・医療費・日用品費などです。
固定費は一度決めてしまえば、毎月の支出が安定する一方で、見直せる機会が少ないため注意が必要です。
しかし手間はかかるものの、適正化により継続的な節約効果が見込めます。例えば、無駄な保険を見直したり、格安スマホへ乗り換えたりすることで、生活に支障をきたさず支出を減らすことができます。
一方、変動費は日々の生活に直結する支出であるため、意識的な管理が求められます。買い物の頻度や冷暖房器具の使い方など、日常の工夫により節約が可能な部分です。特に2人暮らしの場合、家計を共同で管理するため、お互いの協力が欠かせません。
2人暮らしの適正な家賃の水準は?
2人暮らしにおける適正な家賃の目安は、世帯収入の25〜30%以内が一般的です。例えば、2人の手取り収入が合計で月40万円であれば、家賃は10〜12万円程度が上限の目安となります。
実際、2人暮らしの場合、間取りは2Kや2LDKなどが一般的で、東京都の場合は13万円程度の世帯が多くあります。
ただし、片方の収入が不安定な場合や、将来的に貯蓄・旅行・結婚・出産などを考えているなら、一般的な目安よりも低く抑えるのがよいでしょう。収入のバランスやライフスタイルによって調整が必要です。
食費をうまく節約するには?
それでは、2人暮らしの生活費のうち、特に負担の大きい食費と光熱費を節約するポイントを解説します。まずは、食費を節約する方法から確認していきましょう。
買い物の仕方を工夫する
食費を抑えるには、日々の買い物の仕方を見直すことが重要です。買い物の前に冷蔵庫・冷凍庫の在庫を確認し、必要なものだけをリストアップして購入しましょう。
また、スーパーに行く頻度を減らすことも重要です。買い物の回数が多いほど、ついで買いや衝動買いが増えやすくなるため、週1~2回程度に抑えると無駄遣いが減るでしょう。
さらに、近隣のスーパーやドラッグストアなどの価格を把握しておき、使い分ける習慣をつけると、自然と支出にメリハリをつけられるようになります。
冷凍保存や作り置きを活用する
2人暮らしで食費を節約するには、食材を無駄にしない工夫も欠かせません。冷凍保存と作り置きをうまく活用しましょう。
冷凍保存は、まとめ買いした食材を使い切る前に保管でき、食品ロスの削減につながります。肉や魚、野菜などは下処理して冷凍すれば、調理の手間も減らせるでしょう。
作り置きも同様に、時間のあるときに複数の料理を作っておけば、忙しい平日の負担が軽減され、外食やコンビニ利用の頻度を減らせます。特に2人分の食事は量の調整が難しく、毎回の調理で余りが出ることも少なくありませんが、冷凍保存や作り置きを活用すれば、無駄なく使い切ることができます。
支払方法にも目を向ける
買い物の仕方だけではなく、支払方法にも注目しましょう。多くのスーパーや飲食店ではキャッシュレス決済が利用でき、ポイント還元や割引キャンペーンも頻繁に実施されています。
現金払いよりも、実質的に支出を抑えられる場面が増えており、2人暮らしの食費管理にも有効です。
ただし、現金で支払う場合も、手元の残金を直接確認しながら買い物ができるため、使いすぎを抑えられるメリットもあります。月の予算を決めて封筒などに分けて管理すれば、より確実に支出をコントロールできるでしょう。
キャッシュレス決済と現金払いのどちらがご家庭に合うかを見極め、無理のない方法を選ぶことが大切です。
光熱費をうまく節約するには?
次に、光熱費を節約するポイントをみていきましょう。電気代・ガス代・水道代のそれぞれについて、注目すべき点を解説します。
電気代を節約するポイント
二人暮らしの電気代を抑えるには、電化製品の使い方や契約プランの見直しが効果的です。特に、消費電力の大きいエアコンや冷蔵庫などの大型家電は、日々の使い方を工夫することで、毎月の電気代の負担がかなり変わってきます。
また、照明をLEDに変更したり、こまめにスイッチを切る習慣を付けたりするのも有効です。
加えて、待機電力の削減にも注力しましょう。使用していない電化製品のプラグを抜いたり、節電タップを活用したりするなど、小さな工夫の積み重ねが節約効果を発揮します。
さらに電力会社の料金プランを比較し、2人暮らしに合ったプランへ変更することで、月々の電気代を節約できるので、この機会に検討してみましょう。
料金プランや電力会社を変更するメリットに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。こちらを参考にしてください。
⇒電力会社を変更するメリットについて、もっと詳しく知りたい方はこちら
ガス代を節約するポイント
ガス代は、主にお風呂とキッチンの使い方に左右されます。とりわけ冬場は給湯の頻度が増えるため、シャワーの時間を短くしたり、設定温度を1~2度下げたりといった工夫が効果的です。給湯器を使わずに済む洗顔や手洗いには、水を活用するのもよいでしょう。
また、ガスを使う料理では、煮込み時間を短縮したり、食材を小さく切って火の通りを早くしたりすることで、ガスの使用量を抑えることができます。加えて、ガス会社の料金プランも複数比較し、ご家庭に合ったものを選ぶことが大切です。
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スマートタイムONEは、電気料金の単価が市場価格に合わせ時間帯で変動する市場連動型プランです。単価が安い時間帯に集中して電気を使うようにすれば、電気代が安くなります。ガス割の1円は、スマートタイムONE(電灯)の固定従量料金単価から割り引かれます。
電気とガスの業者を一緒に切り替えたい場合は、電力会社とガス会社を別々に契約するより、Looopでんきのセット割プランを利用したほうがお得です。(※東京電力エリア限定)
水道代を節約するポイント
水道代も日々の習慣を少し見直すだけで、大きく節約できる支出の一つです。まずはガス代と同様に、お風呂やシャワーの使い方を見直してみましょう。湯船の残り湯を洗濯に活用したり、シャワーの時間を短縮したりするだけでも、かなりの水量を削減できます。
一方、キッチンで食器を洗う際には、水を出しっぱなしにせず、ため洗いやすすぎ方を工夫することで、水の使用量を減らせます。
加えて、洗濯機の使用回数を減らしたり、トイレの水量設定を調整したりするのも有効です。節水のポイントについては、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
⇒節水のポイントについて、もっと詳しく知りたい方はこちら
2人暮らしの家計管理のコツ
2人暮らしの家計管理では、収支の「見える化」と役割分担がポイントです。まず、家計簿アプリやエクセルなどを活用して、毎月の支出を正確に記録しましょう。記録により無駄な出費や、節約できる項目が明確になります。
また家賃や光熱費などの固定費はどちらが支払うか、食費や日用品費はどう分担するかなど、あらかじめルールを決めておくことも大事です。
家賃や光熱費・食費などの固定費は共通口座から支払い、残りの金額をそれぞれが自由に使うようにするのもおすすめです。生活費と個人の支出を明確に区別できるようになります。
さらに月末には出費の振り返りを行い、支出が増えた理由や来月の目標を話し合う習慣も持つとよいでしょう。家計に対する意識が高まり、無駄な出費を抑えるきっかけになります。
無理のない範囲で生活費を削減しよう
2人暮らしの生活費は、工夫次第で無理なく削減できます。まずは家賃や食費、光熱費など大きな支出項目を見直し、固定費は一度見直すだけで長期的な節約が可能です。変動費は日々の意識や工夫で削減しやすいため、無理のない範囲で取り組みましょう。
ただし節約ばかりにとらわれず、必要なときには適度にお金を使い、2人の生活をより豊かにするためのバランスを意識することも大切です。ほどよく節約しつつ、心地良い暮らしを維持しましょう。
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また、専用アプリを使えば、電気の使い方を効率的に管理できます。電気の使用量や料金を30分ごとに確認でき、月末の電気代を予測して家計の計画を立てやすくなります。お子さまのいるご家庭でも、無駄遣いを防ぎながら安心して電気を使える仕組みが整っています。
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