1人暮らしを始めるとなると、生活費がどのくらいかかるのか気になりますよね。特に必ず支払わなければならない水道光熱費が気になるという方も多いでしょう。ガス料金や電気・水道料金は住んでいるエリアや物件によって異なりますが、ここでは一般的な1人暮らしの1カ月あたりの水道光熱費の相場について解説します。また、水道光熱費を節約できるお得な方法についても合わせてご紹介します。1人暮らしを始める方、水道光熱費を抑えたいと思っている方には必見です。
水道光熱費の基礎知識
水道光熱費を知るために、まずは内容を知ることが大切です。早速、基礎知識をチェックしてみましょう。
水道光熱費とは
水道光熱費とは主に水道料金、電気料金、ガス料金のことを指します。光熱費の光は電気、熱はガスという意味です。ストーブなどの暖房器具を使うのに必要な灯油などの費用も光熱費に含まれます。私たちは生活するのに必要な電気、ガス、水などのエネルギーを電力会社、ガス会社、自治体(水道料金)から購入しています。
水道光熱費は家賃同様、生活費として毎月必ず必要な固定費の1つです。最近ではオール電化物件などガスを使用しない物件もあります。
居住地による費用の変動
水道光熱費は居住地によって地域差があり、ガス料金や水道料金に関しては都市部よりも地方のほうが料金が高くなる傾向があります。その理由は都市部よりも地方の方が人口密度が低いからです。人口密度の高い地域のほうがガス管や水道管などの供給網を効率良く利用でき、1世帯あたりの負担額が少なくなります。人口密度の低い地域ほど1人あたりのコストが高くなってしまうのです。
都市部は物価が高くて生活するのに金銭的負担がかかるイメージがあります。しかし、ガス料金や水道料金に関しては、同じ使用量でも地方のほうが料金が高くなることが多いといえるでしょう。
料金設定による費用の変動
水道事業は各地方自治体が運営を行っています。水道の設備建設やメンテナンスは基本的に水道料金からまかなわれるので、人口密度の低い地域では1人あたりの負担額が大きくなりやすいです。
また、湖や川が近くにある地方は水源を確保できているため、水道料金が相場よりも安くなることも。一方、水源がない地域では、ほかの自治体に水源の利用料を支払わなければならないので相場よりも水道料金が高くなってしまいます。さらに、それぞれの地方自治体の財政が厳しい場合は水道料金が上がってしまうこともあります。
ガス料金もガスの種類やガス会社によって価格差があるのでチェックしておきたいところ。ガスには「都市ガス」と「LPガス(プロパンガス)」の2種類があります。一般的にLPガス(プロパンガス)のほうが料金が高いといわれています。LPガス(プロパンガス)はガスタンクの取り付け、配送、交換、保安管理などに経費がかかるため、ガス料金が高くなってしまうのです。また、ガス料金はガス会社による価格差も大きく、利用するガス会社によっては割高になってしまうこともあります。
気候や気温による費用の変動
居住地の気候や気温によって水道光熱費に差があるのも知っておかなければなりません。例えば、寒冷地では暖房器具などの使用がほかの地域より多いだけではなく、除雪設備の電気料金や灯油代などもかかります。暑さの厳しい地域では、エアコンや冷房器具の使用頻度や設定温度が変わってくるため、電気料金がほかの地域に比べて高くなる傾向があります。
1カ月の水道光熱費の平均
住んでいる地域や個人の生活スタイルによって水道光熱費の料金は異なります。ここでは一般的な1人暮らしの水道光熱費の平均価格について解説します。1人暮らしの水道光熱費の平均価格は、1カ月あたり1万円前後が相場(※1)。電気・ガス・水道の平均価格がどのくらいなのか、高くなるにはどのような理由があるのかなどを、それぞれチェックしてみましょう。
電気料金の平均
1人暮らしの電気料金の平均は、1カ月あたり5,000円前後です(※1)。
ちなみに、夏や冬はエアコンや暖房器具の稼働が多くなるため、季節によって電気料金が平均よりも高くなってしまいます。実際、電気料金は1~3月の冬の時期が一番高くなります。空気は冷やすよりも温めるほうが熱量を多く使うので、消費電力が増えてしまうためです。夏は短時間で部屋が冷えますが、冬はなかなか部屋が暖まらないというのもそれが理由。気候が比較的安定する春・秋はエアコンの使用頻度が低いため、電気料金の平均値よりも比較的安くなります。電気料金は毎月請求されるので、冬は出費が増えることを想定しておきたいですね。
ガス料金の平均
1人暮らしのガス料金の平均は、1カ月あたり2,000〜3,000円前後です(※1)。電気料金同様、ガス料金も冬が1番高くなります。水は温めるのに時間がかかるので、冬のほうがガス料金が高くなってしまうのです。ガス料金も毎月請求されるので、冬は価格が上がりやすいことを頭に入れておきましょう。
なお、都市ガスとプロパンガス(LPガス)の単位あたりの熱量を比べてみると、プロパンガス(LPガス)は都市ガスに比べて約2倍の料金がかかることがわかります(※2)
。また、都市ガスは大きな価格変動が起きませんが、プロパンガス(LPガス)の料金は輸入価格連動方式のため価格変動が起こりやすいのが特徴です。
都市ガスかプロパンガス(LPガス)かは物件によって既に決まっています。物件選びの際にどちらのガスを使用しているのかを確認することは、光熱費の節約をするうえで欠かせないポイントとなるでしょう。
水道料金の平均
1人暮らしの水道料金の平均は、1カ月あたり2,000〜3,000円前後です(※1)。電気料金やガス料金に比べ、水道料金は季節によって料金が大きく変動しないという特徴があります。その代わり、毎日お風呂のお湯を溜める方や洗濯の回数が多い方など個人の生活スタイルによって水道料金が大きく変わってきます。
水道料金の請求は2カ月に1回となっていることが多いので、平均額の2カ月分を一度に支払うことを想定しておきましょう。水道料金の平均は1カ月あたり2,000〜3,000円前後なので、1回あたりに支払う金額は4,000~6,000円前後になります。
1カ月の水道光熱費の平均 | |
---|---|
電気料金 | 5,000円前後 |
ガス料金 | 2,000~3,000円前後 |
水道料金 | 2,000~3,000円前後 |
水道光熱費の節約方法
1人暮らしの水道光熱費が合計で毎月1万円程度かかることがわかりました。ここでは少しでも出費を抑えるためにできる水道光熱費の節約方法についてご紹介します。
電気料金の節約方法
電気料金の節約は電気のつけっぱなしや電化製品の待機電力を減らすことが効果的です。電化製品のスイッチはこまめに消す、使わない電化製品はコンセントを抜く、電源タップをオフにするだけでも節約になります。
エアコンはこまめに電源をオンオフするより、温度を一定にして長時間稼働させたほうが電気料金の節約になります。エアコンに限っていえば電源をこまめに切る、設定温度をコロコロ変えるという行動は消費電力が増えてしまいます。また、エアコンのフィルターはこまめに掃除することが大切です。フィルターがほこりで目詰まりするとエアコンの機能が低下して無駄な電力がかかってしまうので注意しましょう。
最近の電化製品は省エネ性能が格段に上がっています。新しい電化製品にすることで消費電力が少なくなることもあるので、電化製品が古くて買い替えを検討している場合は、壊れる前に買い替えるのも良いでしょう。
また、電力会社や電気料金の料金プランを見直すことで電気料金が大幅に安くなることもあります。電力会社の料金プランの比較や切り替え後のシミュレーションをしてみるのも良いでしょう。
ガス料金の節約方法
ガス料金の節約はお湯の設定温度を低めにするのが効果的です。お湯の設定温度が高いと温度を上げるためにガスが必要になります。高めの温度を設定して蛇口で低い温度に調節するよりも始めから設定温度を快適な低めの温度にしておくほうがガス料金の節約になるのでおすすめです。
料理でガスを使うときは鍋についた水滴を拭いてから調理するだけでもガスの節約になります。また、鍋底から炎がはみ出すとガスを無駄遣いしてしまうことにもなるので、鍋から火がはみ出さないように心がけましょう。
ガス料金の節約にはもちろん使用時間を短縮するのも効果的です。1人暮らしの場合はお風呂で溜める水の量を減らすのがおすすめ。少ないぬるめのお湯に長時間浸かる半身浴は節約にも向いています。料理のときは煮込み時間を短縮するために電子レンジや圧力鍋を使用するのも良いでしょう。
電気料金同様、ガス料金もガス会社や料金プランの見直しで安くなることがあります。ガス料金が高い、なかなか減らせないという方は電気とガスをセットで契約することで利用料金がさらに安くなるプランもおすすめです。
水道料金の節約方法
水道料金の節約方法は水の使用量を減らすことです。歯磨きや顔を洗うときに水を流しながら洗う、食器を洗うときに水を流しっぱなしにしながら洗うという方は意外と多いものです。こまめに水を止めるだけでも水道料金の節約になるので注意しましょう。
歯磨きや顔を洗うときは、あらかじめコップや洗面器に水を溜めておきます。食器を洗うときは、一定量食器を溜めて洗う、漬け置き洗いをする、油汚れなどを新聞紙や要らない布で落としてから水洗いするのがおすすめです。
あらかじめ節水対策になる節水蛇口やシャワーヘッドに交換するのも良いでしょう。ただし、蛇口やシャワーヘッドは退去時に元に戻す必要があります。間違って捨ててしまうと原状回復費用を負担することになるので注意しましょう。
お風呂にお湯を溜める方は、残り湯を洗濯や掃除に使うと大幅な節水効果が期待できます。多少面倒ですが、年間の水道使用量を考えるとかなりの差が出るので侮れません。また、トイレのときは大と小のレバーを使い分けることで節水になります。男性の方は特に、トイレットペーパーを使用しないときはレバーを小にして流すことをおすすめします。
水道光熱費がかかりにくい物件を選ぶ方法
水道光熱費は居住地や電気会社やガス会社の選択やプランによって価格差が生じることは先にご紹介しました。そこで、家を探すときは水道光熱費がかかりにくい物件を選ぶのがおすすめです。ここでは水道光熱費がかかりにくい物件の特徴や選び方についてご紹介します。
都市ガスの物件を選ぶ
先にご紹介したとおり、プロパンガス(LPガス)は都市ガスに比べて約2倍の料金がかかります。都市ガスかプロパンガス(LPガス)かは既に決まっているので、賃貸物件では後から変更ができません。そのため、物件を選ぶときには都市ガスの記載がある部屋を選ぶのがおすすめです。
【寒さ対策】日当たりの良い物件を選ぶ
寒冷地、あるいは寒いのが苦手な方は寒さ対策の1つとして日当たりの良い物件や部屋を選ぶのがおすすめです。南向きや西向きなど、日が当たる時間が長い部屋は、部屋が暖かくなり、冬でも暖房器具の設定温度を極端に上げずに済むので、光熱費の節約になります。同じアパートやマンションでも日当たりの良さは部屋によって異なります。部屋をいくつかの中から選べる場合は、日当たりの良い部屋を選びましょう。
【暑さ対策】北向きの物件を選ぶ
気温が高い地域や暑いのが苦手な方は、暑さ対策として少し日当たりの良くない部屋を選ぶのも1つの手といえるでしょう。南向きや西向きなどの部屋に比べ、直接差し込む日光が少ないと部屋の温度が上がりにくくなります。1人暮らしの方は日中仕事で部屋に居ることが少ないこともあるため、特に日当たりの良さを求めないという方も多いです。
各自治体の水道料金も考慮に入れる
水道料金は各自治体によって異なります。それぞれの自治体ではWebサイトで水道料金や下水道使用料の計算方法や支払い方法などを紹介しています。例えば、県境にある地域で毎月400~500円の差があるという地域もあります。特に地域をまたいだ物件で迷っているときにはチェックしておきたいポイントです。
光熱費の見直しならLooopでんきがおすすめ
1人暮らしの水道光熱費の平均値や節約方法をご紹介しました。電気・ガス・水道の使い過ぎに注意するというのは節約の基本ですが、同じ使い方でも光熱費は会社の選び方で大きな差が生じることもあります。
電化製品の電気料金が気になる方は、家電の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみませんか。
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このプランは基本料金が0円のため、ご自宅で使用する電気の量が多い方や、現在のプランで基本料金が高い方に最適です。
また、解約手数料が0円で契約期間の縛りもないため、お試しで数か月間、Looopでんきをご利用いただき、現在の電力会社と比較することも可能です。
Looopでんきをご利用いただいているお客さまの声を紹介します。
(30代 / 女性 / 3人暮らし)
基本料金がかからないので、大きいアンペアで契約していてもお得感がある。
でんき予報などアプリが充実していて、自分の使い方で料金を安くすることも出来る。
(40代 / 男性 / 1人暮らし)
明らかに他社より安くなるし、色々なイベントもあり楽しい。基本料金が無いのも魅力です。
まずは、電気料金プランを見直して、今の生活のままで電気代が安くなるのか試してみてはいかがでしょうか。