5人家族の電気代は、生活費の中で大きな割合を占めます。「電気代が高すぎるのでは?」「節約できる方法はないのか?」といった悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。本記事では、5人家族の平均的な電気代や、増減の要因を解説するとともに、固定費・変動費別の節約方法をご紹介します。
5人家族の生活にかかる電気代
昨今は物価も上がり、食費や水道代などのインフラや生活必需品に対する負担が増えています。電気代もそのうちの1つです。人数が増えるほど電気代は上昇するため、節約を真剣に検討している家庭も多いでしょう。
そのためにも、まずは電気代の平均を把握し、ご家庭の電気代と比較するところから始めてみましょう。
2024年の電気代の平均
総務省が毎年公表している「家計調査」によれば、2023年度における世帯人数別の1年あたりの平均的な電気代は以下の通りです。
最近の実績に基づき、電気代の平均を解析します。人数別にこのデータを見てみると、電気代は、人数の増加に対応して増える傾向にあることが分かります。
- 2人家族:12,265円
- 3人家族:12,811円
- 4人家族:13,532円
- 5人家族:14,373円
- 6人以上:18,941円
電気代は世帯人数が増えるとともに上昇しており、特に2世帯以上が同居していることが多い6人以上の世帯では、電気代が大きく上がっていることがわかります。
※出典: 家計調査家計収支編二人以上の世帯
世帯内有業者別の電気代の平均
電気代は、家族の中にいる有業者(収入を得ている人のこと)の数によっても変化します。1世帯あたり、有業者人数別の1年間の平均額は以下のとおりです。
- 月平均:12,185円
- 有業者1名:11,252円
- 有業者2名:12,261円
- 有業者3名:14,911円
有業者数が増えると電気代が上がる理由は、世帯人数の増加だけではありません。働く時間帯が異なることで家電の使用タイミングが分散されたり、生活の質を向上させるために家電製品の購入が増えたことも要因として考えられます。
例えば夫婦で働いているとして、一方が日中、一方が夕方から夜にかけて働いているとなれば、一日中家に人がいるため、エアコンなどの家電が常に動いていることが、電気代が高くなっている原因として考えられるのです。
電気代の年別の推移
「電気代が毎年高くなっている」という話をよく耳にしますが、実際のところはどうなのでしょうか。また、もし電気代が上がっているとすれば、どれくらいの上昇があるのでしょうか?ここから詳しく見ていきましょう。
2001年から2023年まで
以下は、「家計調査家計収支編」に基づく、全国の1世帯あたりの平均的な年間の電気代の推移です。
- 2001年:10,986円
- 2010年:11,510円
- 2015年:12,941円
- 2020年:12,236円
- 2022年:15,288円
- 2023年:13,817円
2000年ごろと比べると、電気代は右肩上がりの状況が続いています。20年前の2001年ごろと比べて、直近の2023年は電気代が3割程も高くなっています。
しかし、1世帯の収入は平均額がそれほど上昇しているわけではなく、2015年頃の1世帯あたりの平均所得額は545.4万円であるのに対し、2022年は524.2万円と、むしろ下がっています。
収入の減少に対し、電気代は上がっているため、「電気代が高くなった」と感じている人が多いのが現状です。
※出典: 家計調査家計収支編二人以上の世帯
※出典: Ⅱ各種世帯の所得等の状況|2023年国民生活基礎調査の概況|厚生労働省
今後の電気代はどうなるのか
過去に政府は、「電気・ガス価格激変緩和対策事業」として、各家庭に対して電気代に対する補助金を支給していました。この制度は、2024年10月使用分をもって一度終了しましたが、2025年1月から3月まで電気代補助が再開されることになりました。補助内容の詳細は以下の通りです。
使用期間 | 低圧電力(一般家庭向け) | 高圧電力(事業者向け) |
---|---|---|
2025年1月・2月使用分 | 2.5円/kWh | 1.3円/kWh |
2025年3月使用分 | 1.3円/kWh | 0.7円/kWh |
そのため、一時的には電気代が安くなる可能性があります。
しかし、燃料費の高騰やエネルギー供給の不安定さが続いているため、長期的には電気代が上昇していく見込みが高いと言えます。
※出典: 電気・ガス料金支援|資源エネルギー庁
電気代を節約する計画の立て方
電気代が家計を圧迫する中で、節約の計画を立てることは非常に重要です。ここでは、節電の目的設定から具体的な実行方法までを詳しく解説します。
節電の目的やゴールを決める
電気代の節約を成功させる第一歩は、具体的な目的とゴールを設定することです。ただ「節約しなきゃ」と漠然と考えるのではなく、「月の電気代を5,000円削減する」や「省エネ家電を購入するための資金を貯める」など、明確で達成可能な目標を立てましょう。
その際、短期的な目標と長期的な目標に分けることが重要です。
〇目標の例
- 短期的な目標:1カ月以内にエアコンの設定温度を2℃上げる
- 長期的な目標:省エネ冷蔵庫に買い替えて、年間の電気代を数千円下げる
このように、短期的な目標をこまめに達成していくことで、日々の節約意識が自然と高まり、モチベーションを維持できます。また、長期的な目標を決めておくことで、家族全員が同じ方向を目指せるようになります。
節電の優先順位を決める
電力消費量が多い家電製品を優先的に見直すことで、効果的な節電が可能です。
特にエアコン、冷蔵庫、給湯器などは使用頻度が高く消費電力も大きいため、これらを効率的に運用する工夫が求められます。たとえば、エアコンのフィルターを定期的に掃除することで、運転効率を向上させ、電力消費を抑えることができます。
また、冷蔵庫内の温度設定を適切に調整し、無駄なエネルギー消費を防ぐことも効果的です。これらの消費電力が高く、使用頻度の高い家電は省エネ家電に買い替えるという選択肢もあります。
さらに、生活習慣の見直しも重要です。夜間の電力消費を控えるため、早い時間に家事を済ませる習慣を取り入れると良いでしょう。
家族の協力を求める
節電の取り組みは、家族全員の協力が不可欠です。まずは家族全員で話し合い、節電の重要性と取り組むべきルールを共有しましょう。「使わない電気をこまめに消す」「夜間に洗濯機を使う」など、具体的な行動をルール化すると効果的です。
また、小さな子どもも参加できる工夫を取り入れると、家族全体で楽しみながら節電に取り組めます。たとえば、「1週間の節電チャレンジ」を行い、達成できた場合にはご褒美を用意するなど、ゲーム感覚で行うのがおすすめです。
電気代の節約方法(固定費編)
電気代を抑えるためには、まず固定費を見直すことが大切です。特に、契約内容や設備そのものを改善することで、無駄な支出を抑えることが可能です。このセクションでは、電力会社の選び方から、省エネ家電や太陽光発電システムの活用まで、具体的な方法をご紹介します。
電力プランを見直す
家庭の使用状況に合った電力プランを選ぶことで、電気代を効率的に削減できます。
多くの電力会社では、生活スタイルに応じた多様なプランを提供しており、自宅の消費電力量や家族構成、使用時間帯に合わせて最適な選択をすることが重要です。
例えば、夜間の電気料金が安く設定されているプランを利用する場合、洗濯機や食器洗い乾燥機を夜間に稼働させることでコストを抑えることが可能です。
また、休日や昼間の料金が安いプランを選ぶことで、家族全員が自宅にいる時間帯の消費をカバーする方法もあります。
さらに、使用量に応じた従量課金制プランでは、家電の無駄使いを抑える意識が高まり、節電効果が期待できます。プランを変更する際は、契約条件や解約手数料を確認し、電力会社ごとの特典やキャンペーンを比較して選ぶと良いでしょう。
電力会社を乗り換える
電力自由化により、電力会社を切り替えることで料金が下がる可能性があります。複数社を比較し、割引特典など自身のライフスタイルに合ったものがあるかを確認して最適な電力会社を選びましょう。特に、契約期間や解約金の有無を事前に確認することで、無駄な費用を防ぐことができます。
中でも注目したいのがLooopでんきです。
料金単価が30分ごとに変動する市場連動型プランは、同じ家電を使っても年間でよりお得になる可能性があります。
例えば、早朝に使用していた洗濯機や朝食後の食洗機の運転を日中にシフトし、夕食後の食洗機の使用を深夜の時間帯にずらすことで、電気料金をより抑えることができます。
アプリでいつでも電気代をチェックできるので、節約効果をその場で簡単に調べることもできます。Webサイトから簡単に申し込め、旧電力会社の解約手続きも不要です。
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省エネ家電に買い替える
古い家電は電力消費が多い傾向があります。最新の省エネモデルに買い替えることで、電気代の大幅削減が期待できます。特に冷蔵庫やエアコンなどの主要家電は効果が大きいため、買い替え時期を検討しましょう。
省エネ家電は初期投資が必要ですが、長期的には光熱費削減でコストを回収できることが多いです。また、自治体によっては省エネ家電の購入で補助金を給付しているところもありますので、家電の購入費を抑えられるケースもあります。
太陽光発電システムを導入する
初期投資は必要ですが、太陽光発電で自家消費できる電力を増やすことで電気代を削減できます。例えば蓄電池とセットで活用すれば、電気料金の高い夜時間の電気代を大きく下げることも可能です。
こちらも自治体の補助金制度を活用すれば、導入費用を抑えることも可能です。特に、蓄電池との併用が補助金の条件になっている自治体も多いため、あらかじめ調べてみましょう。また、余剰電力を売電することで収益を得られる場合もあります。
家庭の屋根や敷地の条件に合わせた導入計画を立てることが成功のポイントです。
電気代の節約方法(変動費編)
電気代を抑えるには、日々の使用状況やライフスタイルを見直すことが鍵です。生活習慣や家電の使い方を工夫する具体的な方法を解説します。
家族の生活時間帯を合わせる
家族全員の生活時間帯を揃えることで、電気代を大幅に削減することが可能です。お風呂や食事の準備といったエネルギーを多く消費する行動を同じ時間帯に集中させることで、給湯器や照明、調理家電などの稼働時間を短縮し、無駄な消費を防げます。
また、同じ部屋で過ごす時間を増やすことで、エアコンや照明を各部屋で稼働させる必要がなくなり、効率的な節電につながるでしょう。
加えて家族全員のスケジュールを共有し、統一感のある生活リズムを作ることがポイントです。
例えば、「全員で同じ時間に夕食をとる」「一緒にテレビを見る時間を決める」といったルールを設けることで、電力消費が抑えられるだけでなく、家族のコミュニケーションも向上します。これらの取り組みを通じて、節電効果を最大化させましょう。
家電の使用頻度を減らす
家電の使用頻度を見直すことは、日常生活で手軽にできる節電方法の一つです。例えば、乾燥機の利用を減らし、可能な限り自然乾燥を取り入れたり、電子レンジや電気ポットなども、不必要なときには使わないようにすると効果的です。
電子レンジでの調理は、まとめて加熱することで消費電力を節約できますし、電気ポットの保温機能を必要最小限に設定することで無駄な消費を抑えることが可能です。
洗濯機や乾燥機の使用についても、無理のない範囲でまとめて使用する方が電気代の節約につながります。
特に生活時間帯がバラバラだと、家電の使用頻度も増加しがちですが、家族で話し合って使用頻度を減らすことで電気代の節約に貢献します。
待機電力をカットする
家電製品の待機電力を抑えることで、節電効果を高められます。家電がオフの状態でも、コンセントに差し込まれているだけで電力を消費していることが多いため、スイッチ付き電源タップを活用するのがおすすめです。
特に夜間や外出時には、使用していない家電の電源を完全に切る習慣をつけることで、年間数千円単位の節約が期待できます。また、使用頻度が低い家電は定期的に見直し、必要に応じてコンセントから抜くことも有効です。使っていない家電でも、コンセントがささっていると待機電力が発生します。
テレビやパソコン、ゲーム機など、常に待機状態になりやすい家電の消費電力を意識的に抑えることで、家庭全体のエネルギー使用量を削減できるでしょう。こまめな管理が、電気代を無駄にしないための重要な一歩となります。
冷暖房の使い方を工夫する
特にエアコンは他の家電と比較しても消費電力が大きく、設定温度の調整などで電力を節約できる可能性が高い家電です。エアコンの設定温度を控えめにし、サーキュレーターを併用することで効率的に室温を調整できます。
冬は窓に断熱シートを貼る、夏はカーテンで日差しを遮るなど、小さな工夫で消費電力を大幅に削減可能です。日々の細やかな取り組みが大きな節電効果を生むことを意識しましょう。
家族の協力で電気代の節約へ
電気代は人数が増えるほど負担も大きくなりますが、人数が多いほど、節約効果にも期待ができます。節約は短期と長期で目標をそれぞれ立てて、家族の協力を経て計画的に行っていくことが重要です。
家族全員で取り組むことで節約効果は倍増し、楽しく続ける工夫も重要です。節電の目的を共有し、無理なく実践できる計画を立てましょう。
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電気料金は毎月発生する固定的な支出であり、家計に大きな影響を与えるため、管理と最適化が重要です。「スマートタイムONE」は、契約期間に縛りがなく、解約手数料もかかりません。家族の生活スタイルに合わせて、柔軟に利用できる点が特長です。
また、専用アプリを使えば、電気の使い方を効率的に管理できます。電気の使用量や料金を30分ごとに確認でき、月末の電気代を予測して家計の計画を立てやすくなります。お子さまのいるご家庭でも、無駄遣いを防ぎながら安心して電気を使える仕組みが整っています。
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