ご家庭で使用する200W前後の電化製品には、照明器具から暖房器具までさまざまな種類があります。毎日使う製品だからこそ、電気代がどのくらいか気になる方もいるでしょう。200Wの電化製品の代表例や電気代について解説します。電気代を抑えるためのポイントも知っておきましょう。
200Wの電化製品の電気代はいくら?
200Wの電化製品の電気代は、使用時間や契約している電力プランによって変わります。基本的には「消費電力(W)×使用時間(h)×電気料金単価」で算出できるため、まずは200Wの電気代の計算方法を押さえておきましょう。
W(ワット)とkWh(キロワットアワー)の基本
電化製品の消費電力量を理解するには、まずWとkWhの違いを知ることが重要です。「W(ワット)」はその瞬間の電力使用量を示し、「kWh(キロワットアワー)」は一定時間に使われた総電力量を表します。
1kWhは1,000Whに相当し、1kWの電力を1時間使ったときの電力量を意味します。
例えば、200Wの機器を1時間使用すると0.2kWhとなり、これに電力会社の1kWhあたりの料金単価を掛けることで電気代の算出が可能です。
200Wの電気代の計算方法
一般的に、電化製品の電気代は、次の式で算出できます。
電化製品の電気代(円)=1時間あたりの消費電力(kW)×稼働時間(h)×電力量料金単価(円/kWh)
ここで使用する電気料金の単価を、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す目安単価31円/kWhとしましょう。すると、消費電力が200Wの電化製品を1時間使った際の電気代は次のように計算できます。
200Wの電化製品の電気代(円)=0.2kW×1h×31円=6.2円
よって、消費電力が200Wの電化製品ならば、1時間の使用でも6円程度の電気代の負担が発生することがわかります。
⇒電気代の計算方法についてもっと詳しく知りたい方はこちら
また、一定時間に使われた総電力量を示す「kWh」を用いても、電化製品にかかる電気代の計算が可能です。詳しくは以下の記事で解説しているので、こちらを参考にしてください。
⇒kWh(電力量)から電気料金を計算する方法について、詳しく知りたい方はこちら
200Wの電化製品を1日使用した際の電気代は?
次に、消費電力が200Wの電化製品を、1日8時間使用した場合の電気代を計算してみましょう。単純に、上記の式に使用時間を当てはめれば問題ありません。
1日8時間使用した場合の電気代(円)=0.2kW×8h×31円=49.6円
よって、200Wの電化製品を毎日8時間使用すると、1日あたり約50円となります。これを1カ月(30日)続けた場合は約1,500円、1年では約18,000円の電気代の負担が発生する計算です。
数字だけを見ると小さく感じるかもしれませんが、複数の電化製品を同時に使用しているご家庭では、毎月の電気代の負担が大きくなりがちです。
長時間稼働する機器ほど電気代の影響が大きいため、こまめに電源を切ったり、タイマーを活用したりなど、細かい節電の工夫が大切です。
消費電力が200Wの電化製品の代表例
消費電力が正確に200Wの電化製品は多くありませんが、200W前後の製品はご家庭内にも数多く存在しています。ここでは、代表的な電化製品の特徴を確認しておきましょう。
照明器具
照明器具の中でも、白熱電球や一部のハロゲンランプは、200W前後の消費電力の製品が多くあります。特に古いタイプの照明器具では、明るさを確保するために、高い電力を必要とする傾向があります。
一方、近年普及しているLED照明は、同じ明るさでも消費電力が大幅に少なく、白熱電球の約5分の1から10分の1程度の電力で済む場合がほとんどです。例えば、200W相当の明るさをLEDで実現する場合、実際の消費電力は20W程度となる場合も珍しくありません。
照明は毎日長時間使用する電化製品の一つであるため、照明器具の種類によって月々の電気代に大きな差が生まれます。リビングや玄関など、使用頻度の高い場所の照明を見直すだけでも大きな節電効果が期待できます。
⇒LEDへの切り替えについてもっと詳しく知りたい方はこちら
冷蔵庫
小型冷蔵庫の定格消費電力は150〜250Wの製品が多く、常時稼働するため消費電力量が大きくなりがちです。ただし、常に200W程度の電力を消費しているわけではありません。
冷蔵庫の平均消費電力は、コンプレッサーが作動している時と休止している時で大きく変動し、小型から中型の冷蔵庫では、稼働時に150Wから250W程度の電力を使用します。
庫内の温度が設定値に達するとコンプレッサーが停止するため、1日の平均消費電力は、表示されている数値よりも低いのが特徴です。
冷却の際に電力を多く使う一方で、庫内温度が安定すると消費電力は低下するため、開閉回数を減らしたり、適正温度を保ったりすることで節電が可能です。
⇒冷蔵庫の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら
暖房器具
暖房器具の中では、小型のセラミックファンヒーターやホットカーペットなどが200W前後の消費電力となるケースがあります。
これらの製品は比較的小さな空間や、身体の一部を温めることに特化しており、エアコンや石油ファンヒーターと比べて局所的な暖房に適しています。
例えば、デスク下で使用する足元用ヒーターは、150Wから200W程度の製品が多く、長時間のデスクワークなどにおすすめです。ただし使用時間が長くなりがちなため、タイマー機能を活用したり、必要な時だけ使用したりする工夫が必要です。
⇒暖房器具の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら
電動工具
DIYや作業で使用する電動工具には、200W前後の消費電力を備えたものが少なくありません。電動ドリルや電動サンダー、小型の電動丸ノコなどが該当し、ご家庭用として販売されている製品の多くは、この電力帯に収まっています。
電動工具は短時間の使用が多いため、1回あたりの電気代は数円程度と少額ですが、頻繁に使用する場合は電気代の負担も大きくなります。作業内容に対して過剰なパワーを持つ工具を使用すると、無駄な電力消費につながるので注意しましょう。
ゲーム機やパソコン
ご家庭用のゲーム機やノートパソコンの中にも、使用時に200W前後の電力を消費する製品があります。
特に、高性能なゲーミングPCや最新世代の据え置き型ゲーム機は、グラフィック処理に多くの電力を必要とするため、通常のパソコンよりも消費電力が高くなる傾向があります。
これらの機器は趣味や仕事で長時間使用することが多いため、省電力モードを活用したり、使用しない時は完全に電源を切ったりすることで、電気代を抑えることが大切です。
⇒ゲーム機の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら
⇒ゲーミングPCの電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら
なお、200W以外の電化製品に関しても、以下の記事で電気代や代表的な製品を紹介しています。こちらも参考にしてください。
⇒100Wの電化製品の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら
⇒300Wの電化製品の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら
⇒400Wの電化製品の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら
⇒500Wの電化製品の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら
⇒600Wの電化製品の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら
⇒700Wの電化製品の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら
⇒800Wの電化製品の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら
⇒1000Wの電化製品の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら
⇒1200Wの電化製品の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら
200Wの電気代を節約するポイント
節電は、電化製品の使い方を少し見直すだけで実現可能です。特に200Wクラスの電化製品は、使用時間と稼働効率の工夫により、効率的に節電できます。以下のポイントを意識して、毎月の電気代の負担を軽減しましょう。
使用時間を短縮する工夫が必要
電気代を減らす基本的な方法は、使用時間を短くすることです。照明は必要なときだけ点けるのはもちろん、冷暖房の設定を適切に保ったり、パソコンを使わないときはスリープにしたりなど、小さな積み重ねが年間で大きな節約につながります。
特に200Wクラスの電化製品は、長時間の使用によって電気代が大きく増えるため、使用習慣を見直すことが大事です。
省エネタイプの電化製品を選ぶ
近年の電化製品は省エネ性能が大幅に向上しており、同じ200Wでも、より効率的に動作する製品が増えています。例えば、冷蔵庫や照明では消費電力を抑えつつ、必要な性能を維持できる製品が多いので、積極的に買い替えを検討するとよいでしょう。
購入時には省エネラベルや年間消費電力量の表示を確認し、効率の良い製品を選ぶのがおすすめです。さらに、省エネ基準を満たしたモデルを選ぶことで、環境にも家計にもやさしい選択ができます。
待機電力の消費をカットする
テレビやパソコン・ゲーム機などは、使用していないときでも、待機状態で電力を消費しています。待機電力は家庭全体の電気代の約5〜10%を占めることもあるため、スイッチ付きコンセントや電源タップを活用して、こまめにオフにすることが大切です。
特に、リモコン操作で電源を入れるタイプの電化製品は常に通電しており、無駄な電力を使っているケースが多いので注意しましょう。使わない時間が長い機器はコンセントを抜いたり、スマートプラグを活用したりなどの工夫が必要です。
⇒待機電力についてもっと詳しく知りたい方はこちら
電力プランや電力会社の変更も検討しよう
日常的な節電努力に加えて、電力契約そのものを見直すことで、さらなる電気代の削減が可能です。近年は電力の小売全面自由化により、ご家庭に合った電力プランを選びやすくなっているため、この機会にサービスの乗り換えを検討してみましょう。
料金プランや電力会社を乗り換えるメリット
電力会社によっては、使用量に応じて単価が安くなるプランや、ガス・インターネットとのセット割引を提供している場合があります。
ご家庭の電気の使用パターンに合ったプランを選ぶことで、年間で数千円から1万円以上の削減につながる可能性もあります。
また、乗り換えに際してキャンペーンやポイント還元を実施している事業者も多く、上手に利用すればさらにお得です。契約期間の縛りや解約金の有無を事前に確認し、長期的なコストパフォーマンスを考慮して、利用するサービスを比較・検討してみましょう。
⇒電力会社の乗り換えについてもっと詳しく知りたい方はこちら
アンペア契約も見直してみよう
ご家庭の電気契約では、使用できる最大電力を示すアンペア数を選択可能です。普段の生活でそれほど多くの電化製品を使わないご家庭ならば、アンペア数を下げることで、基本料金を減らせます。
例えば、40A契約を30Aに下げるだけでも、年間で数千円の節約になるでしょう。ただし、頻繁にブレーカーが落ちるような状態は避けなければいけません。実際の電気の使用状況を確認しながら、無駄のないアンペア容量への変更を検討しましょう。
なお、アンペア数の決め方や手続きに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。こちらを参考にしてください。
⇒アンペア数の変更について、もっと詳しく知りたい方はこちら
200Wの電化製品の特性を理解して節電しよう
消費電力が200W前後の電化製品は、ご家庭でもよく使われており、一見すると電気代の負担が小さいように思えます。しかし、使用時間が長くなるほど積み重ねは大きく、年間で1万円を超えるケースも珍しくありません。
電気代の基本的な仕組みを理解するとともに、使用時間の短縮や省エネ家電の導入なども検討し、毎月の電気代の負担を軽減しましょう。電気料金プランや電力会社の乗り換えもおすすめです。
電化製品の電気料金が気になる方は、家電の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみませんか。
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