おうち時間の過ごし方としてゲームをするという方も多いでしょう。需要が高まっている家庭用ゲーム機ですが、皆さんはゲームプレイ中にどのくらいの電気代がかかっているのか意識したことがありますでしょうか。
消費電力量でゲーム機を選んだり、ゲーム機の使用後にコンセントを抜いたりなど節電を考えながらゲームをしている方はなかなかいないでしょう。
この記事では、ゲーム機の消費電力や待機電力はどのくらいか主要なゲーム機別にお話しします。また、ゲーム機の電気代を節約方法もご紹介します。
プレイ中の電気代はどのくらいかかるのか
あっという間に時間がすぎてしまうゲームのプレイ時間。ゲームの楽しさの前では、「電気代がもったいないからやめよう」という発想にはなかなかならないのではないでしょうか。
ゲームを買うときに、ゲーム機本体やソフト代の値段は気にしても、プレイするときにかかる電気代まで計算する方は少ないですよね。
しかし当たり前のことですが、ゲームをプレイするにも電気代はかかっていて、その電気代もゲーム機によってさまざまです。しかもテレビにつなげてプレイするタイプだと、ゲーム機本体の電気代にテレビの電気代もプラスされます。
ゲームプレイ中はどのくらいの電気代がかかっているのでしょうか。
ゲーム機の電気代の計算方法
電気代は、
消費電力(W)÷1,000×1日の使用時間(時間)×1kWhあたりの電力量料金(円/kWh)
の計算式で求めることが可能です。
電力量料金は電力会社からの検針票(電気ご使用量のお知らせ)を見ると、「kWh」の単位で表示されていますので、消費電力も「kWh」に換算する必要があります。
Whの「W」(ワット)は電力の単位、「h」は時間なので、「Wh」は1時間に使う電気の量です。kW(キロワット)も同じく電力の単位で、1kW=1000Wに相当します。
よって消費電力(W)÷1,000が1kWあたりの消費電力量、1時間使ったときに使用した電気の量(電力量)が1kWhとなり、電力料金単価と単位が揃います。
ゲーム機の消費電力はどのくらい?
消費電力とは、その電化製品を動かすために必要なパワーのことで、どのくらいの電力を使うのかを意味します。「W(ワット)」という単位で表記されるものです。
消費電力(W)=電圧(V)×電流(A)
で計算できます。
先にお話しした消費電力量(Wh)は、1つの電化製品を1時間動かした時間分の電気の使用量を表します。
使用時間が25分なら、
25(分)÷60(分)=0.4166…(時間)
のように単位を時間に直す必要があります。
原則として使用したワット数に応じて電気代がかかるので、消費電力を小さくすることで電気代が節約できます。
ゲーム機プレイ中の1時間あたりの電気代
消費電力は、ゲーム機の本体もしくは説明書に記載があります。ゲーム機にWh(ワット時)の記載がない場合は、入力電圧(V)とアンペア時(Ah)の2つの数字をかけるとWhが試算できます。
しかし、常にその記載の消費電力量が負荷されているわけではなく、起動するときやソフトを読み込むとき、プレイ中でそれぞれ消費電力量は異なっています。
消費電力は各ゲーム機によって異なる
日本発のゲーム機で代表的なものといえば、「PlayStationシリーズ」「Nintendo Switch」「Wii」「Xbox One」の4機種があげられます。これらの消費電力は各ゲーム機によって異なります。また同じゲーム機であってもバージョンが新しくなるたびに省エネルギーに製造されている傾向にあるので、機種によっては消費電力を低減させることができます。
そのほかにもサイズやスペックによっても異なります。基本的には機能が増えたり、出力が増えたりすると消費電力も増えていきます。
ゲーム機ごとの電気代の比較
先に挙げた4機種のゲーム機ごとにわけて、消費電力、1時間プレイした場合の電気代と、1日1時間プレイを1カ月、1年間続けた場合の電気代についてご説明します。どんなゲームをプレイするか、どんなプレイの仕方をするかによって消費電力は異なりますが、目安としてチェックしておきましょう。
PS4の場合
PS4(プレイステーション4)は旧モデルと新モデルがあり、旧モデルは最大250W、新モデルは最大230Wという、消費電力量が多いゲーム機でした。その後に改良され、PS4slimは最大165W、PS4Proで最大310Wです。
しかし先に述べた通り、常にこの消費電力が負荷されているわけではありません。最大消費電力は本体を起動するときに短時間にかかるのみで、プレイ中の消費電力はもっと低いです。また、プレイするゲームソフトや鑑賞するブルーレイの仕様によって、PS4本体の消費する電力が変わってきます。
実際にゲームをしている時は100W ~140Wになるので、1時間にプレイした時の消費電力を140Wとし、1kWhあたりの電力量料金を27円 / kWhとして試算してみましょう。
【1時間プレイした場合の電気代】
140W÷1,000×27円 / kWh=3.78円
【1カ月(1日1時間)】
3.78円×30日=113.4円
【1年間(1日1時間)】
113.4円×12カ月=1,360.8円
となります。
ちなみに2021年3月に発売されたPS5は最大消費電力が350Wとなっているため、PS4に比べ電気代は高くなります。
Nintendo Switchの場合
家庭用ゲーム機のなかでも最も消費電力が低いのがNintendo Switchです。消費電力が16Wとダントツの低さです。
【1時間プレイした場合の電気代】
16W÷1,000×27円 / kWh=0.432円
【1カ月(1日1時間)】
0.432円×30日=12.96円
【1年間(1日1時間)】
12.96円×12カ月=155.52円
となります。
ちなみにNintendo Switch Liteも消費電力が13.6WとNintendo Switchとさほど変わりません。
家庭用の32型液晶テレビの消費電力が100~150Wといわれているので、Nintendo Switchをプレイするときは、ゲーム機の消費電力よりテレビの消費電力が多いということになります。
Wiiの場合
すでに販売が終了されているWiiですが、世界累計販売台数2,000万台を発売から約60週で達成したという、歴代の家庭用ゲーム機の販売記録のなかで最速記録をもつ大人気ゲーム機です。Wiiの最大消費電力は45Wですが、ゲームプレイ中は18W前後です。
【1時間プレイした場合の電気代】
18W÷1,000×27円 / kWh=0.486円
【1カ月(1日1時間)】
0.432円×30日=14.58円
【1年間(1日1時間)】
14.58円×12カ月=174.96円
となります。
ちなみに後継のWii Uの最大消費電力は75Wですが、ゲームプレイ中は40W前後です。
【1時間プレイした場合の電気代】
40W÷1,000×27円 / kWh=1.08円
【1カ月(1日1時間)】
1.08円×30日=32.4円
【1年間(1日1時間)】
32.4円×12カ月=388.8円
となります。
Xbox Oneの場合
Microsoftが開発したXbox シリーズはインターネット接続を前提としているオンライン対戦ゲームが豊富 。4K映像が楽しめるモデルもある、最高画質のゲーム機です。
Xbox Oneの消費電力は62Wです。
【1時間プレイした場合の電気代】
620W÷1,000×27円 / kWh=1.674円
【1カ月(1日1時間)】
1.674円×30日=50.22円
【1年間(1日1時間)】
50.22円×12カ月=602.64円
となります。
最新モデルはこの値ですが、従来型になると倍近く電力が必要になってきます。
ゲーム機を使っていないときも電気代はかかっている
待機電力とは、使用していないときにも消費される電気のことです。ゲーム機の電気代を考えるとなると遊んでいるときの時間に注目してしまいがちですが、実はプレイしていないときの待機電力も電気代に関わっています。
タイマーやメモリ、時計などの機能を維持するために待機している間も電力が消費されているのです。先ほど消費電力についてご紹介した4つのゲーム機の待機電力についてご説明します。
PS4の場合
PS4の待機電力は2~3Wです。仮に3Wとして計算すると、1時間あたりの待機電力にかかる電気代は
3W÷1,000×27円 / kWh=0.081円
となります。
Nintendo Switchの場合
Nintendo Switchの待機電力は1W以下です。仮に1Wとして計算すると、1時間あたりの待機電力にかかる電気代は、
1W÷1,000×27円 / kWh=0.027円
となります。
Wiiの場合
Wiiの待機電力は2Wです。1時間あたりの待機電力にかかる電気代は、
2W÷1,000×27円 / kWh=0.054円
となります。
ちなみにWii Uの待機電力は0.4Wで
0.4÷1,000×27円 / kWh=0.0108円
となります。
Xbox Oneの場合
Xbox Oneの待機電力は0.5Wです。1時間あたりの待機電力にかかる電気代は、
0.5W÷1,000×27円 / kWh=0.0135円
となります。
ゲーム機の電気代を節約する方法
電気代を気にしながらゲームをするという人は少ないとは思いますが、節約できるところは節約していきたいものです。
ここからはゲーム機の電気代を節約する方法を解説します。ゲーム機の使い方を見直すことで電気料金を少しでも安くできます。こまめな心がけで変わってくるので、ぜひ参考にしてみてください。
音量を小さくする
ゲーム機をプレイしているときは音量を小さくしましょう。音量を上げると、消費電力が高くなります。音量効果を楽しみながらゲームしたいときは、ヘッドフォンやイヤフォンを使うことで節電しながら臨場感を楽しむことができます。とはいえ、ヘッドフォンを大音量で使用しつづけると「ヘッドフォン難聴」になることもありますので、気をつけましょう。
ゲーム機の使用時間を短縮する
ゲーム機の電気代を節電したいなら使用時間を減らすことが重要なことはいうまでもありません。プレイが終わったらゲーム機本体の電源を切るだけでなく、テレビの電源も切るとさらに節約になります。
省電力設定をする
最近のゲーム機には節電対策として省電力設定の機能があります。ゲーム機を使用していない状態が一定時間続くと、本体の電源が自動的にOFFになります。
OFFになるまでの時間もお好みで設定可能です。またコントローラーにも省電力設定があり、自分が設定した時間以上、操作をしていなければ電源が切れます。
ゲームは止めたけど電源をオフにするのを忘れた、ゲームしながら寝てしまったというときも安心です。
スタンバイモード・スリープモードの活用で節約に
家庭用ゲーム機は「スタンバイモード」や「スリープモード」といった節電対策機能があります。PS4が「スタンバイモード」、Nintendo Switchが「スリープモード」という名称です。XBOXも「クイック起動」モードに設定すれば同様の節電対策になります。Wiiには搭載されていないようです。次にそのスタンバイモード・スリープモードについて説明をします。
スタンバイモード(スリープモード)とは
PS4のスタンバイモードは、本体を待機状態にして画面を消しつつも、ファイルをダウンロードしたり、コントローラーの充電をしたりできます。再び起動させたいときは完全に電源をオフにするより 、スタンバイモードから起動させる方がスピーディーです。
Nintendo Switchのスリープモードも完全に電源を落とすことなく、消費電力を抑えながらゲームを中断できる機能です。電源が落ちているわけでなく一時的に画面が消えているだけなので、スリープを解除すればすぐに続きからゲームを再開できます。
スタンバイモード(スリープモード)の消費電力
スタンバイモード(スリープモード)にしておくとプレイしていない待機中も節電できますし、ゲームの起動時間が早くなるので起動にかかる消費電力も節約されます。
電源を入れてからゲームソフトを起動させるまでに1~2分かかる場合も、スタンバイモード(スリープモード)なら10秒程度で起動します。スタンバイモード(スリープモード)は節電もでき、すぐにプレイを再開できる優れた機能です。
スタンバイモード(スリープモード)の便利な使い方
スタンバイモード(スリープモード)にしておくと、画面を消した状態でもゲーム機本体の自動アップデートができます。プレイしようと起動したときにアップデートが始まれば、しばらくプレイができず待たされることになります。
自動アップデートに設定してインターネット接続状態にしておけば、就寝中にアップデートを済ませてくれます。
またスタンバイモード(スリープモード)中にコントローラーを本体につないでおけば、自動的に充電もしてくれます。
電気料金プランを見直してみる
もともとは消費電力が多いゲーム機も新機種になるほど省エネになり、消費電力が小さく改良されてきています。よって、スタンバイモード(スリープモード)などの節電モードにする、待機電力さえも意識してオフにするなどしても、大して節電対策にはならないということになります。
さらに電気料金を下げたい場合には、電気料金プランの見直しや電力会社の変更を検討することも1つの方法です。
2016年の電力小売全面自由化により、一般のご家庭も電力会社を自由に選べるようになりました。1kWhあたりの料金を今より安い電力会社に見直すことでゲーム機に限らず、家の中の電化製品全体の電気料金を見直すことができます。
まとめ
家庭用ゲーム機はどのくらいの電気代がかかるかについて解説してきました。長時間プレイしなければさほど電気代はかかりませんが、節電モ―ドにするなど、ちょっとした工夫でさらに節約できます。
また、料金プランや電力会社を見直すことで、ゲーム機だけでなくすべて電気代がお得になることもあります。
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明らかに他社より安くなるし、色々なイベントもあり楽しい。基本料金が無いのも魅力です。
まずは、電気料金プランを見直して、今の生活のままで電気代が安くなるのか試してみてはいかがでしょうか。