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地球温暖化は地球や私たちの暮らしにさまざまな影響を与えています。取り返しのつかない状況になる前に、今のうちから対策を講じておかなければなりません。地球温暖化が地球に与える影響や、私たちができることについて解説します。

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地球温暖化の原因と現状

地球温暖化とは、地球全体の平均気温が急激に上がり始めている現象のことです。まずは、地球温暖化が引き起こされる原因や、現在の気温上昇の状況を見ていきましょう。

温室効果ガスの大量排出による気温上昇

地球温暖化の原因は、大量に排出される温室効果ガスによるものとされています。産業活動が活発化し始めてから、CO₂・メタン・フロン類などの温室効果ガスが大量に排出されています。

元々温室効果ガスは、地球から宇宙へ逃げる熱をさえぎり、人間が生活しやすい温度にしてくれているものです。しかし、温室効果ガスが増えすぎている現状では、温室効果ガスによる適切な温度調節ができなくなっています。

温室効果ガス排出の大きな原因は、発電に伴う化石燃料の燃焼です。商品・食料の生産や輸送手段の使用、森林伐採といった活動によっても、温室効果ガスが排出されています。

気温は今後さらに上昇すると予測されている

IPCC第6次評価報告書によると、温室効果ガスがこのまま増え続けた場合、地球の平均気温は2100年までに最大5.7℃上昇すると予測されています。

文部科学省と気象庁が公表している資料を見ると、日本の平均気温の予測を知ることが可能です。現時点を超えて追加的に温室効果ガスの対策を取らなかった場合、21世紀末には約4.5℃上昇すると予測されています。

産業革命(1750~1800年)以前の温室効果ガスの大気中濃度は、比較的一定の水準であったとされています。産業革命以降に温室効果ガスの大気中濃度が増え始めたことからも、地球温暖化は大部分が人間活動に起因していることがわかります。
※出典:温暖化とは?地球温暖化の原因と予測 | JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター
※出典:日本の気候変動2020 | 文部科学省・気象庁
※出典:環境白書 平成9年版

地球温暖化による主な影響

地球温暖化は地球や私たちの暮らしにさまざまな影響を及ぼしています。具体的にどのような影響があるのかを紹介します。2100年末に予測される日本への影響予測もチェックしておきましょう。

海面上昇

海面上昇とは、地球温暖化により海面の水位が上昇する現象です。水は水温が上昇すると膨張するため、気温上昇による熱の大部分を吸収した海水の体積が増加し、海面上昇を引き起こします。

地球温暖化の進行と並行して、海面の水位も年々上昇しているのが実情です。2100年末に予測される日本への影響予測でも、砂浜の83~85%が消失するとされています。

海面が上昇すると陸地が減少するほか、自然災害による被害も拡大しやすくなります。例えば、島国であるツバルは海面上昇による大きな影響を受けており、このままでは人が住めなくなるといわれているのです。
※出典:6-03 2100年末に予測される日本への影響 | JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター

気候の変化

地球温暖化は気候にも大きな影響を与えます。このまま地球の平均気温が上がり続けると、台風やハリケーンが強大化するといわれているのです。

気温が上昇すると海面からの蒸発量が増え、大気中の水蒸気も今より多くなります。その結果、海洋上で発生する台風やハリケーンが、より強力な状態に発達しやすくなるのです。

また、地球温暖化により雨や雪の量が減る場所や、砂漠化する場所が増えるともいわれています。日本の降水量は、2100年末には9~16%増加すると予測されています。

気候は自然要因により変化しているため、ほかにも思わぬ気候の変化が現れるケースも出てくるでしょう。

※出典:6-03 2100年末に予測される日本への影響 | JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター

生態系の変化

地球温暖化により気候変動が引き起こされると、地球上の動植物にもさまざまな影響を与えます。気候の変化に対応できない動植物が絶滅するリスクも懸念されているのです。

日本でも2100年末には、ハイマツの生育可能な地域が消失または現在の7%にまで減少し、ブナも現在の10~53%に減少すると予測されています。

地球温暖化は海の生態系に影響を及ぼすこともポイントです。水温の変化に弱いサンゴが地域的に死滅したり、多くの海洋生物の成長・繁殖が脅かされたりと、海洋全体の生態系が大きく変化するといわれています。

※出典:6-03 2100年末に予測される日本への影響 | JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター

食料の減少

地球温暖化による影響の1つに、食料が減少することも挙げられます。気温が上昇したり雨が少なくなったりすると、農作物の収穫量に影響を及ぼすのです。

収穫量だけでなく品質が変わってしまうリスクもあります。気候変動により家畜の飼料が減少すると、牧畜に悪影響を及ぼす恐れもあります。

日本においては、2100年末に温州みかんの作付適地がなくなり、コメは収穫量こそ減らないものの品質が低下するかもしれないと予測されています。
※出典:6-03 2100年末に予測される日本への影響 | JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター

健康被害

気温の上昇により懸念されるのが、熱中症リスクや暑熱による死亡リスクです。2100年末の日本では、熱中症による死者や救急搬送者の数が2倍以上に増えると予想されています。

気温が上昇することで蚊の生息域が広がることも覚えておきましょう。蚊の中には感染症を媒介するタイプが存在し、日本でもマラリアが流行する可能性が指摘されているのです。

2100年末の日本では、ヒトスジシマカの分布域が、国土の約40%から75~96%に拡大するとされています。ヒトスジシマカはデング熱を媒介する蚊です。マラリアやデング熱は、海外渡航者のみが気を付けておけばいい病気ではなくなる恐れがあります。
※出典:6-03 2100年末に予測される日本への影響 | JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター

地球温暖化の対策

地球温暖化対策は「緩和策」と「適応策」に大きく分けられます。それぞれの内容や具体的な施策例を紹介します。

温室効果ガスの排出を抑制する「緩和策」

地球温暖化対策の緩和策とは、温暖化の原因となる温室効果ガスの排出を抑制することです。既に排出され続けている温室効果ガスを減らし、温暖化を食い止めることを意味します。

緩和策の具体例は以下の通りです。

  • CO₂の吸収源対策(森林保全・間伐)
  • CO₂の回収・貯蓄
  • 再生可能エネルギーの普及拡大
  • 省エネルギー対策

例えば、現在日本の発電において主流となっている火力発電は、燃料の燃焼時に大量のCO₂を排出します。火力発電が太陽光発電や風力発電などの再エネ発電に置き換わることで、CO₂の排出量を減らすことが可能です。

現在または将来の影響に対処する「適応策」

地球温暖化対策の緩和策に取り組んでも、長期的には温暖化の影響を避けることは困難です。既に発生している影響や将来起こり得る影響に対処するために、地球温暖化対策では適応策と呼ばれる対策も講じられています。

適応策の具体例としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 治水対策・洪水危機管理
  • 熱中症予防・感染症対策
  • 渇水対策
  • 生態系の保全
  • 農作物の高温障害対策

気候変動によるさまざまな影響に対処し、被害の回避・低減のために備えることが大切です。

地球温暖化防止のために私たちができること

地球温暖化を防止するためには、国や企業が行う対策だけでなく、個人レベルでの取り組みも重要です。気温上昇を抑えるために私たちができることを紹介します。

節電

発電時には大量のCO₂が排出されるため、電気の使いすぎは地球温暖化を加速させることにつながります。日々の電気の使い方を見直し、節電に取り組みましょう。

節電を意識した電化製品の使い方は次の通りです。

  • 小まめに電化製品のスイッチを切る
  • 使わない電化製品のプラグを抜く
  • エアコンの室外機の周りに物を置かない
  • 窓に断熱処理を施す
  • 冷蔵庫に物を詰め込みすぎない
  • 熱いものは冷まして冷蔵庫に入れる
  • 省エネ型の照明器具に買い替える
  • 照明器具の掃除で明るさをアップさせる
  • テレビの画面を明るくしすぎない

節水

生活で使う水が家庭に届くまでには、多くのエネルギーが使われています。節水を意識することでエネルギーの消費を抑えられ、結果として地球温暖化防止に貢献できるのです。

家庭でできる節水対策としては、次のようなものが挙げられます。

  • シャワーの水を流しっぱなしにしない
  • 家族で暮らしている場合は浴槽にお湯を溜めて使用する
  • 洗い桶に水を溜めて食器を洗う
  • 汚れがひどい食器は最初に汚れを拭き取る
  • 顔や手を洗う際は小まめに水を止める
  • トイレの「大」と「小」のレバーを使い分ける

家庭で使う水の量が最も多くなるのはトイレです。節水を意識する場合は、特にトイレの水の使い方を見直してみましょう。

ごみの削減

ごみを処理する際は、燃焼時にCO₂が排出されます。家庭から出るごみを削減することで、CO₂排出量を減らすことが可能です。

ごみの削減を意識する場合は、Reduce(リデュース)・Reuse(リユース)・Recycle(リサイクル)の3Rを心掛けましょう。具体的なポイントは以下の通りです。

  • 長く使えるものを購入する
  • 繰り返し使う
  • 再資源化のためにリサイクルへ出す

また、フードロスが発生するとごみの増加につながります。買い物の前には食材の在庫をチェックし、必要な分だけ購入するようにしましょう。

スマートムーブ

スマートムーブとは、さまざまな移動手段を工夫して使い、CO₂排出量の削減を図る取り組みです。CO₂を出さない移動手段を積極的に使うことが求められます。

移動手段の中でも、単位輸送量あたりのCO₂排出量が最も多いのが自動車です。移動の際はできるだけ自動車の利用を避け、公共交通機関を利用しましょう。

自転車や徒歩での移動に切り替えたり、CO₂排出量が少ないエコカーに乗り換えたりするのもおすすめです。カーシェアリングやコミュニティサイクルといった取り組みに参加する方法もあります。
※出典:毎日の「移動」を「エコ」に! smart move(スマートムーブ)に取り組んでみませんか? | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン

身近なところから地球温暖化対策を始めよう

地球温暖化の原因は、大量に排出される温室効果ガスによるものです。地球の気温は今後さらに上昇し続けると予想されています。

地球温暖化による主な影響は、海面上昇や気候の変化、生態系の変化です。食料の減少や健康被害を引き起こす恐れもあります。

地球温暖化を防ぐためには、個人レベルでの取り組みが不可欠です。私たちにもできることを知り、身近なところから地球温暖化対策を始めましょう。

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