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再エネ賦課金の写真 再エネ賦課金の写真

夏はエアコンの冷房を長時間使うため、電気代が高くなるイメージを持つ方も多いでしょう。実際にはどのくらいの電気代がかかっているのでしょうか。本記事では、夏の電気代の平均や夏に電気代が高くなる電化製品について解説します。

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夏の電気代はどのくらい?

自宅で夏にかかる電気代が高いのか安いのかわからない場合は、平均と比較してみましょう。夏の電気代の平均を、世帯人数別・地域別に紹介します。

世帯人数別の夏の電気代

総務省統計局の「家計調査 家計収支編」によると、2024年7~9月における世帯人数別の電気代の月額平均は以下のようになっています。

世帯人数 電気代の月額平均(2024年7~9月)
1人 6,771円
2人 10,732円
3人 12,769円
4人 12,997円
5人 14,143円
6人 16,996円

世帯人数が増えるほど電気代も高くなることがわかります。
参考までに、冬(2024年1~3月)における世帯人数別の電気代も見てみましょう。

世帯人数 電気代の月額平均(2024年1~3月)
1人 7,150円
2人 12,044円
3人 13,761円
4人 14,091円
5人 16,305円
6人 19,971円

世帯人数にかかわらず、夏より冬の電気代が高くなっています。冬は夏より外気温と室温の差が大きく、より多くの電力を必要とするため、電気代が高くなる傾向があるのです。

※出典: 政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)家計調査 家計収支編 単身世帯
※出典: 政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)家計調査 家計収支編 二人以上の世帯

地域別の夏の電気代

「家計調査 家計収支編」を見ると、地域別の夏の電気代もわかります。2024年7~9月における、各地域の電気代の月額平均(2人以上世帯)をまとめました。

地域 7月の電気代 8月の電気代 9月の電気代
北海道地方 9,673円 10,517円 11,214円
東北地方 11,422円 13,604円 13,272円
関東地方 9,745円 11,814円 13,580円
北陸地方 12,081円 14,487円 15,991円
東海地方 10,335円 12,548円 14,329円
近畿地方 8,815円 11,486円 13,764円
中国地方 10,376円 13,254円 15,293円
四国地方 10,275円 13,185円 16,563円
九州地方 9,216円 12,158円 12,899円
沖縄地方 13,276円 16,829円 17,035円

電力会社ごとに電気料金は異なるため、電気代の平均にも地域差が生じます。エネルギー源や発電所の位置、送電インフラの違いが、電気料金の地域差につながっています。
※出典: 政府統計の総合窓口(e-Stat)(https://www.e-stat.go.jp/)家計調査 家計収支編 二人以上の世帯

夏に電気代が高くなる電化製品は?

夏に電気代がかかりやすい電化製品を把握し、その電化製品の使い方を重点的に見直せば、節約効果をより高められます。夏の電気代が高くなる電化製品と、特に電気代が上がりやすいエアコンの電気代の目安を把握しておきましょう。

夏に電気代がかかる電化製品ランキング

資源エネルギー庁の資料によると、夏の1日間における電気の使用割合ランキングは次の通りです。
<夏>

1位 エアコン(38.3%)
2位 照明(14.9%)
3位 冷蔵庫(12.0%)
4位 テレビ・DVD(8.2%)
5位 炊事(7.8%)
6位 待機電力(4.0%)
7位 給湯(3.1%)
8位 洗濯・乾燥機(1.8%)
9位 パソコン・ルーター(0.7%)
10位 温水便座(0.3%)

参考までに冬のランキングもチェックし、季節による違いを知っておきましょう。
<冬>

1位 エアコン(17.0%)
2位 冷蔵庫(14.9%)
3位 給湯(12.6%)
4位 照明(9.2%)
5位 炊事(7.8%)
6位 待機電力(5.5%)
7位 テレビ・DVD(4.2%)
8位 電気ストーブ(3.8%)
9位 洗濯・乾燥機(2.2%)
10位 こたつ(2.1%)

電化製品の使用割合ランキングでは、夏・冬ともにエアコンが1位です。冬はエアコン以外の暖房器具もよく使われますが、夏はエアコンのみで暑さをしのぐケースが多いため、エアコンの使用割合は冬より夏のほうが大きくなっています。
※出典: 夏季の省エネ・節電メニュー | 経済産業省 資源エネルギー庁
※出典: 冬季の省エネ・節電メニュー | 経済産業省 資源エネルギー庁

エアコン冷房の電気代の目安

電化製品の中でも夏に最も電気代がかかるエアコンを取り上げ、実際の製品を例に挙げて電気代を紹介します。
エアコンの電気代は、製品ごとに設定されている期間消費電力量で計算することが可能です。期間消費電力量は以下に挙げる条件を基に定められています。

  • 設定温度:冷房27℃、暖房20℃
  • 期間:冷房135日(5月23日~10月4日)、暖房160日(11月8日~4月16日)
  • 稼働時間:18時間(6:00~24:00)

期間消費電力量を使えば、「期間消費電力量(kWh)×電気料金単価(円/kWh)」で電気代を算出できます。電気料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価の31円/kWh(税込)を使用します。
製品名:S225ATES-W(6畳用エアコン)
メーカー:ダイキン
冷房期間消費電力量:211kWh
冷房の期間合計の電気代:211kWh×31円/kWh=6,541円
冷房の1日あたりの電気代:6,541円÷135日=約48.45円
※出典: 期間消費電力量を省エネ性の目安にお選びください|家庭用エアコン|関連製品|一般社団法人 日本冷凍空調工業会
※出典: よくある質問 Q&A |公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会
※出典: Eシリーズ 仕様(スペック) | 壁掛形エアコン | ダイキン工業株式会社

【電化製品編】夏の電気代の節約方法

夏に電気代がかかる電化製品のトップ3は、エアコン・照明・冷蔵庫です。これらの節約方法を見ていきましょう。

エアコンの電気代の節約術

節約を意識してエアコン冷房を使う際は、以下のポイントを押さえることが大切です。

  • 室温28℃を目安に温度を設定する(環境省の推奨室温)
  • フィルターをこまめに掃除する(目詰まりは冷房効果を下げる)
  • 直射日光を遮る(よしず・すだれ・遮光カーテンの活用)
  • 室外機の周辺に物をおかない(熱交換効率が高まる)
  • サーキュレーターを併用する(空気が循環し冷房効果が上がる)
  • 涼しい部屋で過ごす(エアコン冷房の使用時間が減る)

照明の電気代の節約術

節約につながる照明器具の使い方や選び方をまとめました。

  • 照明の汚れやほこりをこまめに落とす(明るさの低下を防ぐ)
  • 使っていない部屋の照明は消す(照明の使用時間が減る)
  • 蛍光灯や白熱電球をLEDに変える(LEDは消費電力が低い)
  • 省エネ機能が搭載された照明を選ぶ(人感センサー・明暗センサーなど)

冷蔵庫の電気代の節約術

冷蔵庫の電気代も、使い方を見直すことで削減できます。取り組みやすい節約方法は以下の通りです。

  • ドアの開閉回数・時間を減らす(庫内の温度が上がると電気代も上がる)
  • 冷蔵庫の中に食材を詰め込みすぎない(庫内が冷えやすくなる)
  • 熱いものは冷ましてから入れる(冷蔵庫内の温度が上がると電力消費が増える)
  • 冷蔵庫本体は壁から適切な距離をとって設置する(放熱効率が高まる)

【契約編】夏の電気代の節約方法

電化製品の使い方の見直し以外にも、電気代を削減する方法があります。以下に挙げる2つの方法をチェックし、実践可能か検討してみましょう。

契約アンペア数を下げる

契約アンペア数とは、電気を同時に使用できる上限を示すものです。契約アンペア数を超えて電気が同時に使われると、ブレーカーが落ちます。
アンペア制を採用している電力会社と契約している場合は、契約アンペア数を下げることで基本料金も安くなります。契約アンペア数を下げてもブレーカーが落ちることがないか確認し、大丈夫そうなら契約内容を見直してみましょう。

電力会社を見直す

電力小売自由化により、現在はすべての家庭で電力会社を自由に選べるようになっています。電気料金が今より安い電力会社に変更するだけで、電気代を下げられる可能性があるのです。
電力小売自由化以降に登場した新電力は、さまざまな料金プランやサービスを提供しています。電力会社を比較する際は、現在の電気料金より安いか、自分のエリアに対応しているかを確認しましょう。

夏の電気代は工夫次第で節約可能

夏は冬と並んで電気代が上がりやすい時期です。夏の電気代を世帯人数別・地域別にチェックすれば、自宅の電気代が高いのか安いのかを把握しやすくなります。
夏に電気代がかかりやすい電化製品は、エアコン・照明・冷蔵庫です。エアコンは電気使用の割合が特に多いため、節約術を実践し電気代の削減に努めましょう。

電化製品の電気料金が気になる方は、家電の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみませんか。

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