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暖房器具はご家庭全体の消費電力のうち、大きな割合を占めるケースが多いため、うまく電気代を節約することが大事です。代表的な暖房器具の電気代を比較した上で、節約のポイントを押さえておきましょう。それぞれの器具の特徴や、使い方なども解説します。

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代表的な暖房器具の電気代は?

まずは、代表的な暖房器具の特徴や電気代の目安など、基本的なところを解説します。エアコンの暖房機能や石油ファンヒーターなどは、部屋全体を暖める器具で、多くのご家庭で導入しているでしょう。一方、こたつや電気カーペットなど、局所的に暖める器具も人気です。

エアコン

エアコンは世帯規模にかかわらず、多くのご家庭が導入している暖房器具の筆頭といえるでしょう。冷房機能も備えており、一年中使える電化製品です。多くの賃貸物件において、標準的に設置されている器具でもあるので、なじみのある方がほとんどでしょう。
エアコンの電気代の目安としては、600~700W程度の出力の製品では、1時間あたり19.5円程度です。ただし、製品のスペックはもちろん、設定温度や外気温などの要因により、消費電力が大きく変わってきます。
使い方によっては、1日200~300円の電気代になるケースも珍しくありません。設定温度が高すぎる(低すぎる)と、余計な電力を消費してしまうので注意が必要です。環境省は冬のエアコンの設定温度を20℃としているので、参考にしてみましょう。
エアコンの使い方について | 家庭部門のCO2排出実態統計調査

石油ファンヒーター

石油ファンヒーターは石油を燃焼させて発生させた熱を、ファンで送り出す仕組みの暖房器具です。エアコンよりも素早く部屋を暖められるのに加えて、エアコンの暖房がうまく機能しないほど寒い地域でも、効率的に部屋を暖められるのが強みです。
消費電力は1時間あたり0.3~0.6円で、エアコンの1/10程度で済むため、電気代はそこまで気にしない方も多いでしょう。しかし、灯油代の負担を考えなければいけません。1日8時間使用した場合、灯油代に60〜200円程度かかるケースもあります。
なお、ガスファンヒーターも熱源は異なりますが、同じ仕組みで部屋を暖める器具です。こちらも電気代以上にガス代の負担を考える必要があります。

電気ストーブ

電気ストーブは電気で熱を発生させ、器具の前面を中心に暖める器具です。カーボンヒーターやハロゲンヒーターなどが代表例で、ニクロム線を利用した製品もあります。
ファンヒーターのように、全体を暖める力は不足しているものの、部屋の一部をすぐに暖めたい場合に重宝します。トイレや脱衣所などに設置し、30分程度使用するといった使い方も有効です。
電気ストーブの電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら

種類によって電気代の目安も代わりますが、例えばハロゲンヒーターの場合は、330Wで1時間利用した場合、8~9円の電気代がかかります。一方、1000Wを超える強度で利用した場合、1時間の利用でも30円程度の電気代が発生するので、全体を暖められるエアコンやファンヒーターなどと、うまく使い分けることが大事です。
ハロゲンヒーターの電気代に関しては、以下の記事で詳しく解説しています。こちらを参考にしてください。
ハロゲンヒーター電気代について、もっと詳しく知りたい方はこちら

こたつ

こたつはテーブルの下に小さなヒーターを設置し、周りを布団で覆うことで、主に下半身を暖める器具です。ローテーブルとして使用できるため、勉強中や食事中に足元を暖めることができます。日本人にとってはなじみのある暖房器具であり、冬場に使っているご家庭も多いでしょう。
部屋全体を暖める器具ではないため、基本的にはエアコンやファンヒーターなどと組み合わせて、使うのが一般的です。こたつも設定によって電気代は変わってきますが、1時間あたり2.7~5.4円程度の電気代が発生します。
こたつの電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら

電気カーペット

電気カーペットは内部に電線を通し、電気によって暖めるもので、電気毛布も同じ仕組みの暖房器具です。広く床を暖めるものから、足元のみのサイズなど、さまざまな製品があります。
触れている部分を即座に暖められるのがメリットですが、用途は限られており、部屋全体を暖かくできる器具ではありません。寒い時期には、部屋全体を暖められる器具と、併用するのが基本となります。
電気カーペットにかかる電気代は、1時間あたり5〜20円程度です。設定によって電気代がかなり変わってくるので、使用する時間帯や温度管理をきちんとする必要があります。電源を切り忘れてしまう方も多いので、余計な電気代がかからないように注意しましょう。
なお、電気カーペット(ホットカーペット)の電気代に関して、詳しくは以下の記事で解説しています。こちらを参考にしてください。
ホットカーペットの電気代について、もっと詳しく知りたい方はこちら

暖房器具の電気代を比較してみよう

それでは暖房器具の電気代を比較してみましょう。それぞれの器具の用途や特徴を理解した上で、うまく使い分けることが大切です。

最も電気代が高いのは?

上記の暖房器具の1時間あたりの電気代をまとめると、次のようになります。

暖房器具 1時間あたりの電気代(目安) 暖められる範囲
エアコン(暖房機能) 19.5円 部屋全体
石油ファンヒーター 0.3~0.6円(※灯油代別) 部屋全体
電気ストーブ 8~9円 部屋全体・一部
こたつ 2.7~5.4円 一部
電気カーペット 5~20円 一部

この中では、最も電気代が高い暖房器具はエアコンですが、部屋の一部しか暖められない器具もあるため、一概に消費電力のみで利用すべき器具を選定するのは困難です。複数の暖房器具を組み合わせて使用しましょう。
なお、電気代だけでいえば、石油ファンヒーターも経済的ではありますが、上記のように別途灯油代がかかります。

結局、どの暖房器具を選ぶべき?

使用する場所や間取り、使い方によって暖房器具の電気代は大きく変わります。広い部屋の場合、一部の暖房器具だけでは対応できないケースもあります。特定の暖房器具だけに頼るのではなく、使い分けを考えましょう。
寒い地域では、エアコンの暖房機能だけでは、十分に部屋が暖まらない場合も珍しくありません。石油ファンヒーターとエアコンを併用するといった工夫が必要です。
特に、エアコンは室温が安定してからは、ほかの暖房器具に比べて電気代はさほどかからない傾向にあるので、ほかの暖房器具とうまく組み合わせて利用しましょう。

暖房器具の使い分けや選び方のポイント

暖房器具は季節や部屋の広さなどに応じて、複数の器具を使い分けるのが基本です。ここで部屋別に、暖房器具の選び方のポイントを押さえておきましょう。

リビングやダイニング

一般的に、リビングやダイニングにはエアコンが設置されているご家庭が多いので、基本的には一年を通じて温度調整にはエアコンを使用しましょう。部屋全体をスムーズに暖めたり、冷やしたりできます。
ただし、冬の寒さが厳しい地域では、エアコンだけでは十分に、部屋を暖められない可能性があります。石油ファンヒーターやガスファンヒーターなどと併用して、効率的に部屋の温度を一定に保てるようにしましょう。
またオール電化の住宅のリビングには、床暖房が設置されている場合もあるので、エアコンやファンヒーターと併用するのがおすすめです。

寝室

寝室は季節によっては、深夜から早朝にかけて冷え込む場合があります。リビング同様にファンヒーターとエアコンを組み合わせるなどして、手早く部屋を暖める工夫が必要です。
タイマー機能の付いた石油ファンヒーターなどを活用し、任意の時間に稼働するように設定すれば、朝の寒さを和らげることができます。寝ている時間に稼働しても睡眠の邪魔にならないように、静音性の高い暖房器具を選択するのもポイントです。
また、さほど部屋が広くないならば、オイルヒーターの利用も効果的です。部屋の乾燥対策になるので、湿度が気になる方や、子どもがいるご家庭などにおすすめです。

洗面脱衣所・トイレなど

洗面脱衣所やトイレなどの狭い場所の場合、ピンポイントで素早く暖められる器具を選びましょう。電気ストーブや、小型のファンヒーターなどがおすすめです。部屋全体の温度調整には不向きですが、部屋の一部分をすぐに暖めるのに効果的です。
また、小型の暖房器具は自由に持ち運びできる製品が多いので、暖めたい場所にすぐ移動できて便利です。必要な時間のみ電源を入れて、使い終わったらすぐに電源を落とせば、電気代もさほどかからないでしょう。

暖房器具の電気代を節約するコツ

暖房器具の電気代を節約するポイントも知っておきましょう。複数の暖房器具をうまく併用するのに加えて、掃除やメンテナンスも電気代の節約につながります。長い目で見れば、暖房器具の買い替えも有効なので、ぜひ検討してみましょう。

併用の仕方を工夫する

暖める範囲によって、暖房器具同士をうまく使い分けるのが基本ですが、暖房器具以外にも、併用することで電気代の節約になるものがあります。
例えば、エアコンの場合は、サーキュレーターと組み合わせることで、効率的に部屋を暖められるのでおすすめです。部屋の乾燥が気になる場合は、加湿器と併用すれば部屋の湿度を維持できるため、暖房器具の効果が増大します。いずれも電気代はさほどかかりません。

定期的に器具の掃除やメンテナンスをする

暖房器具によっては吸気口のフィルターなどにほこりが溜まり、十分な暖房効果を得られないケースもあるので、暖房器具は定期的に掃除や、メンテナンスをすることが大事です。暖房効率を上げることで、電気代の節約につながります。
掃除の場所や目安は、暖房器具の取扱説明書に記載されているので、使用前に必ず確認しておきましょう。例えば、資源エネルギー庁の情報によると、月に1度か2度エアコンのフィルターの掃除をすることで、年間で約990円の節約になります。
※出典: 空調 | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト

省エネ性能の高い器具に買い替える

古い暖房器具は新しいものに買い替えることで、電気代の節約につながります。省エネ機能を持った製品ならば、利用者が意識しなくても効率的に電気を利用できるようになり、毎月の電気代の負担を軽減できるのでおすすめです。
特に、10年以上前の暖房器具は、積極的に買い替えを検討しましょう。例えば、資源エネルギー庁によれば、10年前のエアコンを最新の製品に買い替えることで、約17%の省エネ効果が期待できます。
※出典: 機器の買換で省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト

電力プランを変更するのも有効

契約している電力会社の料金プランを変更することで、暖房器具の使い方を変えなくても、毎月の電気代を安くできる可能性があります。また、料金プランを変更した上で、料金が安くなる時間帯に集中して、暖房器具を使うようにするのも効果的です。
あまり電化製品を使わないご家庭ならば、アンペア数を変更も考えてみましょう。契約内容を変えるだけで、基本料金を安くできます。

電力会社の乗り換えも検討しよう

暖房器具にかかる電気代を安くするならば、使い方を工夫するのに加えて、思い切って電力会社の乗り換えも検討してみましょう。近年では新電力のサービスが充実しているので、契約する電力会社を変えることにより、電気代の節約に加えて、さまざまな特典を得られる可能性があります。

電力会社を乗り換えれば電気代は安くなる?

2016年4月から電力の小売完全自由化がスタートし、大手の電力会社に対して、多くの新規参入の業者が電力の供給を始めています。
一人世帯向けのプランや、ファミリー向けのプランなど、さまざまなサービスが提供されており、ご家庭に合ったものを選択すれば、毎月の電気代の負担を抑えられます。暖房器具の買い替えとともに、電力会社の変更も考えてみましょう。

新電力を利用するメリット

新電力とは電力の小売完全自由化に伴い、新規に電力事業に参入してきた業者のことです。お得な料金プランや特典を用意しているところが多く、毎月の電気代を安くできる可能性があるだけではなく、ポイントの還元を受けられるサービスもあります。
さらに、ガスとセットで契約することで、電気・ガスのどちらもお得に利用できるプランもあるので、ぜひ利用をご検討ください。新電力について詳しくは、以下の記事で詳しく解説しています。
新電力について、もっと詳しく知りたい方はこちら

使い方を工夫して暖房器具の電気代を節約しよう

暖房器具はエアコンや石油ファンヒーターなど、多くの種類があり、それぞれ消費電力が異なります。ご家庭のすべての部屋を、特定の暖房器具でカバーするのは難しいため、複数の器具をうまく組み合わせて使うようにしましょう。
毎月の電気代を少しでも節約するために、併用の仕方を工夫したり、掃除・メンテナンスをしたりすることが重要です。省エネ性能の高い器具に買い替えれば、使い方を変えなくても、毎月の電気代を抑えられるようになります。

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