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ホットカーペットは寒さ対策として手軽に利用できるため、愛用している方も多いと思います。しかし、その一方でどのくらい電気代がかかるのかを気になる方も多いのではないのでしょうか。

今回は、ホットカーペットの電気代や購入後に上手に活用する方法について他の電化製品と比較しながら解説します。

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ホットカーペットの電気代は?

家とコンセント 家とコンセント

ホットカーペットの電気代は、製品のサイズや電力使用量料金によって異なります。
ここでは、以下の条件でホットカーペットを使用した場合の電気代を、製品のサイズごとに計算しました。

使用条件は以下の通りです。

  • 消費電力: 1畳用200W、2畳用500W、3畳用740W(※)
  • 使用時間:12時間
  • 電気料金単価:27円/kWh
  • 表面温度温度:35℃(中設定)

※出典:ホットカーペット IHCシリーズ 詳細(スペック) |IRIS OHYAMA

電気代は「1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×電気料金単価(円/kWh)」で求めることができます。このとき、それぞれのカーペットの電気代は以下のとおりです。
・1畳用のホットカーペットの電気代
1時間:0.2kW×1時間×27円/kWh=約5円
1日:0.2kW×8時間×27円/kWh=約43円
1カ月:43円×30日=約1,290円

・2畳用のホットカーペットの電気代
1時間:0.5kW×1時間×27円/kWh=約14円
1日:0.5kW×8時間×27円/kWh=約108円
1カ月:108円×30日=約3,240円

・3畳用のホットカーペットの電気代
1時間:0.74kW×1時間×27円/kWh=約20円
1日:0.74kW×8時間×27円/kWh=約160円
1カ月:160円×30日=約4,800円

まとめると、以下の表のようになります。

サイズごとの料金比較表
カーペットの大きさ 1時間あたり 1日あたり 1カ月あたり
1畳用 約5円 約43円 約1,290円
2畳用 約14円 約108円 約3,240円
3畳用 約20円 約160円 約4,800円

ホットカーペットの電気代は高い?安い?

ホットカーペットの電気代が他の電化製品より高いか安いかを判断するために1時間あたりの電気代で比較を行ったところ、一番安かったのはこたつ(小)でした。

暖房器具 消費電力 1カ月あたりの電気代
ホットカーペット(3畳) 740W 4,795円(0.74kW×8時間×30日×27円/kWh)
ファンヒーター(※1) 1150W 7,452円(1.15kW×8時間×30日×27円/kWh)
電気ヒーター(※1) 1000W 6,480円(1kW×8時間×30日×27円/kWh)
オイルヒーター(※1) 1500W 9,720円(1.5kW×8時間×30日×27円/kWh)
エアコン(6畳用)(※1) 450W 2,592円(0.45kW×8時間×30日×27円/kWh)
床暖房(※2) 1500W 9,720円(1.5kW×8時間×30日×27円/kWh)
こたつ(小)(※3) 300W 1,944円(0.3kW×8時間×30日×27円/kWh)

※それぞれ使用するサイズや大きさによって、電気代は異なります。

※1 出典:資源エネルギー省「節電アクション 冬季の節電メニュー(ご家庭の皆様)」

※2 出典: 電気床暖房 フリーほっと 100Vタイプ/200Vタイプ パナソニックカタログ「2020 インテリア建材 暮らし&リフォーム」 | パナソニック

※3 出典:カジュアルこたつ EYC-8060 詳細(スペック)|YAMAZEN


ホットカーペットのメリット・デメリットは?

コロコロする女性 コロコロする女性

暖房器具を選ぶ基準は電気代だけでなく、寒さ対策として自分の環境に合うかを確認する事も大切です。

この章ではホットカーペットのメリットとデメリットについて紹介しますので、自分が使う環境に合っているかを確認してみましょう。

ホットカーペットのメリット

ホットカーペットは、内側にある電線を発熱させてカーペット本体の温度を保つ仕組みです。構造がシンプルなホットカーペットには、以下のメリットがあります。

・暖める広さを選べる
ホットカーペットの大きさは1~3畳用など暖めたい広さに合わせてサイズを選ぶことができ、足元や狭い範囲をピンポイントで暖められるミニサイズも人気があります。また、持ち運びも簡単で、コンセントさえあれば気分や用途に合わせて使う場所を自由に変えることができる手軽さもメリットと言えます。

・カーペットとしても使える
スイッチを入れていないときには普通のカーペットとして使えることもメリットの一つです。カーペットとして使用できる利点としては直接床で使用するよりもクッション性があるため、足腰に優しいただけでなく、床の傷を防いだり衝撃や音を軽減してくれたりといった効果も期待できます。

・掃除が簡単
ホットカーペットは掃除機やブラシを使って簡単に手入れができます。特別なクリーニングの必要もなく、衛生的に保ちやすい点もメリットです。ダニは熱に弱く、ホットカーペットでは繁殖しにくいといえます。ダニ対策機能がついた製品やウォッシャブルタイプの製品もあるため、心配な方は機能面にも注目してみましょう。また、ダニ対策の仕上げとして、ダニの死骸を除去するために掃除機などを利用することが大切です。

ホットカーペットのデメリット

メリットが多いホットカーペットですが、人によってはデメリットと感じることもあります。ホットカーペットならではのデメリットは以下の通りです。

・空間全体を暖めることはできない
ホットカーペットのデメリットは接している部分しか暖められないことです。座った状態では下半身だけ、立った状態では足の部分しか暖かさを感じることができません。空間全体を暖められるエアコンや暖かい空間を作れるこたつに比べて、体全体が温まりにくいと言えます。

・電気代が比較的高い
先述の通り、1時間あたりの電気代はエアコンよりやや高いです。しかし、空間全体を暖められるエアコンに比べると、暖められる部分が限られるホットカーペットはコスパが悪いと感じる方もいるかもしれません。
ほかの暖房器具との併用など、使い方によってはトータルの電気代が高くなる可能性もあります。

・長時間使用すると低温やけどの恐れがある
ホットカーペットを「強設定」にした場合の表面温度は45℃が一般的です。ホットカーペットの温度が高い状態で長時間同じ姿勢でいると、低温やけどのリスクがあります。低温やけどとは、40~50℃という比較的低い温度でおこるやけどです。
ホットカーペットが直接肌に触れないようにマットを敷いたりタイマーを活用したり、低温やけどを防ぐ対策を行いましょう。

ホットカーペットの電気代を節約する方法

体を暖めるためとはいえ、暖房器具にかかる電気代が大きいのは悩みの種です。冬の寒さ対策としてホットカーペットを導入するのであれば、電気代を節約しながら効率的に使いましょう。

電気代を節約するためには、「使い方」「選び方」が重要です。ここからは、ホットカーペットの電気代を節約する方法を紹介します。

ホットカーペットと毛布を併用する

ホットカーペットの電気代を節約するには、毛布の併用がおすすめです。毛布によってホットカーペットに接している面積が大きくなれば、その分保温することができ暖かくなります。
ホットカーペットの上に座って毛布やブランケットを膝にかけたりするなど、暖かさが逃げないように工夫することがポイントです。

毛布を併用することで、設定温度を下げても十分暖かく感じます。
3畳用のホットカーペットでは設定を「強」から「中」にした場合、年間で5,000円以上の節約になります(※)。

ただし、低温やけどのリスクを避けるため、毛布を掛けたまま長時間使用することは避けましょう。

※出典:資源エネルギー庁「家庭向け省エネ関連情報 無理のない省エネ節約」

断熱シートを使う

床とホットカーペットとの間に断熱シートを敷くことも、電気代の節約に効果的です。

断熱シートは床からの冷気を防ぐだけでなくホットカーペットの暖かさを床に逃がさない役割もあります。温度調節機能がついた製品であれば、断熱シートを使用してホットカーペットの温度を維持することで、電気消費量を大幅に減らすことができるでしょう。

断熱シートの種類は、シートタイプや正方形のマット組み合わせるジョイントマットタイプなどさまざまです。ホームセンターや100円ショップでも安価に手に入ります。
毛布やシーツでも代用できますが、熱に弱い素材を断熱シートの代わりに使うと、熱で溶ける可能性もあるため注意が必要です。

省エネ機能がついているものを選ぶ

用途に合った使い方が選べる省エネ機能つきホットカーペットなら、手間なく電気代の節約を目指せます。主な省エネ機能は、以下の通りです。


  • 室温に合わせて自動で温度調節する
  • 待機電力をセーブする
  • タイマー機能で電源をオフにする

自動温度調節機能は、室温が高いとカーペットの発熱をセーブできるため、エアコンやほかの暖房器具との併用で電気代を節約できます。寒さが緩む春先など、室温に合った温度を保ってくれるため、必要電力を最小限に抑えられるでしょう

またホットカーペットの多くは火災を防ぐために6~8時間連続して使用すると自動的に電源が切れるように設定されています。タイマー機能つきの製品なら、電源オフまでの時間を短縮できるため消し忘れによる電気の無駄遣いを防ぐことができます。

必要な範囲だけ使う

ホットカーペットの電気代を節約するなら、必要な範囲を効率よく暖めることがポイントです。部屋の広さや用途に合ったサイズを選びましょう。

また、暖房面積を指定して部分的に暖めることもおすすめです。多くの製品には、「全面」「半分」「3分の1」のように暖める面積を指定できる機能がついています。1人で過ごすときは半分だけ、家族で過ごすときは全面など、必要な範囲だけ暖めて電気代の節約につなげましょう。

そして、ホットカーペットを使わないときはこまめに電源を切ることも大切です。ホットカーペットは適温になるまでの時間が短いため、つけっぱなしにせず必要なときだけ使うことで電気代を節約できます。

窓に断熱対策を行う

ホットカーペットで効率的に体を暖めるには、室温を下げない工夫も大切です。部屋の暖かさは窓から逃げてしまうことが多いです。室内を適温に保ちホットカーペットの暖房効果を高めるためには、窓に断熱対策を行いましょう。

特に自動温度調節機能がついているホットカーペットの場合、室温が高ければ必要電力を抑えられるため電気代の節約効果が高まります。

窓の断熱対策には、断熱シートの活用がおすすめです。断熱シートを窓に貼って窓からの冷気と室温の間に空気層を作ることで、室温を快適に保てます。クッションシートやアルミシートでも代用可能です。

窓のサッシなどに隙間がある場合は、隙間テープで風の通り道をしっかり塞いでおきましょう。

電気代を節約する方法

ご家庭の電気代をトータルで節約するためには、電力会社の契約内容の見直しが効果的です。ご家族の人数やライフスタイルなど、ご家庭によって最適な契約内容は異なります。

まずは現在の契約内容を確認し、より最適なものに変更できないかを検討することが大切です。

電気の契約内容を見直すにあたり注目すべきポイントは「電気料金プラン」と「契約アンペア(A)数」の2つです。それぞれについて解説します。

電気料金プラン

電気料金プランの見直しでは、料金プランがわかりやすく内容がライフスタイルに合っているかどうかチェックしましょう。「オール電化で電力使用量が多い」「夜間に使用する電力量が多い」など、住宅の設備やライフスタイルによって安く利用できる料金プランはさまざまです。

また、「基本料金+従量料金」で電気代が決まる電力会社もあれば、「基本料金0円」で利用できる電力会社もあります。

契約アンペア数

電力会社の多くは契約アンペア数によって基本料金を定めています。アンペア数が大きいほど一度に使用できる電力量が多くなる仕組みです。
アンペア数と基本料金は比例するため、最適なアンペア数で契約することで電気代を節約できます。

ご家族の人数やライフスタイル、住宅の広さによっても必要なアンペア数は変わるため、以下の目安を参考に現在の契約アンペア数が最適かどうか確認してみましょう。

世帯人数 アンペア数の目安
単身者または2人暮らし ~30A
3人暮らし 40A
4人暮らしまたは消費電力が多いご家庭 50A~

※出典:Looopでんき「電気代を節約したい!見直すべき3つのポイントを紹介」

まとめ

ホットカーペットは空間全体を暖めることができない分、ほかの暖房器具に比べて電気代が高くなりやすいと言えます。しかし、手軽に暖を取れることや掃除がしやすいなど、メリットも多いのが特徴です。

ホットカーペットにかかる電気代を抑えながら快適に使うためには、省エネ機能がついた製品を選んだり使い方を工夫したりすることが求められます。

電化製品の電気料金が気になる方は、家電の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみましょう。

Looopでんきでは、市場価格に合わせて電気料金が変わる「スマートタイムONE」を提供しています。

ご自宅で電気を使用するタイミングを工夫したり、使用量を調整したりすれば電気料金の節約につながります。これを「ピークシフト」や「ピークカット」と呼びます。

以下は、ピークシフト・ピークカットの取り入れ方の例です。

  • 電気料金が安い時間帯に「電化製品を使用する家事」を済ませる
  • タイマー機能の付いた洗濯機や食洗機などを導入し、電気料金が安い時間帯を狙って稼働させる
  • 電気料金が高い時間帯には、外出を楽しむ

ピークシフト・ピークカットを実際に普段の生活へ取り入れているお客様の声を紹介します。

(40代 / 女性 / 5人暮らし)
電気の使用量アプリをうまく使い、節電出来ているので、おすすめしたいです。アプリは分かりやすいし、使用料金もでているので目安になりやすいです。

(40代 / 女性 / 3人暮らし)
ゲーム感覚で電気の節約を楽しめたのは初めてで楽しんでいた自分がいました。
周りの友人にもこの楽しさを共有したいので100%勧めたい。

まずは、市場連動型のプランを無理なく生活サイクルへ取り入れられるかどうかイメージしてみてはいかがでしょうか。

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