「自分の部屋の冷房は我慢しても、ペットのいる部屋のエアコンは止められない」。室内でペットを飼っているご家庭では、思い当たる方も多いのではないでしょうか。
全国で室内飼育をしている1,048名を対象に行った調査では、ペットがいる部屋の冷房を24時間つけっぱなしにしている割合が、人間だけの部屋の約2.5倍にのぼることがわかりました。飼い主の約6割は自分の冷房を我慢してでもペットを優先しており、ペットのための夏の電気代については7割強が負担を感じていました。この記事では、調査結果から「家庭内エアコン格差」の実態をひもときながら、ペットの健康と家計を両立させる考え方までを解説します。
■調査概要
調査主体:株式会社Looop
調査名称:ペットの暑さ対策に関する調査
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の現在室内でペットを飼育している20代〜60代男女1,048名
調査期間:開始日2026/07/01(水) | 終了日2026/07/05(日)
※本調査結果を引用する場合は、調査主体と調査名称をご記載いただきますよう、よろしくお願いいたします。
ペット部屋の24時間冷房は人間部屋の約2.5倍
夏場のエアコンの1日あたりの稼働時間を尋ねたところ、ペットがいる部屋では「24時間フル稼働(つけっぱなし)」が43.3%で最も多い結果となりました。一方、ペットがいない人間だけの部屋で24時間稼働している割合は17.6%にとどまり、その差は約2.5倍。同じ家のなかでも、ペットの部屋と人だけの部屋で冷房の使い方がはっきり分かれる「家庭内エアコン格差」が生じています。
さらに、自宅に人間が誰もいない留守中の対応を聞くと、「留守中も、常にエアコンをつけっぱなしにしている」が63.2%に上りました。次いで「タイマー機能などを使い、特定の時間帯だけつけっぱなしにしている(10.2%)」「留守中はエアコンはつけず、窓を開ける、遮光カーテンを閉めるなど、エアコン以外の対策を行っている(6.7%)」と続きます。自分が家にいない時間帯であっても、体温調節が苦手なペットの命を守るために空調を止められない、という飼い主の判断がうかがえます。犬猫の暑さ対策とエアコンのつけっぱなしについてはこちらの記事でも解説しています。
約6割の飼い主が自分の冷房を我慢してペットを優先
「人間のためのエアコンは電気代を気にして我慢するが、ペットのためのエアコンはためらわずに最優先で使う」という傾向がご家庭に当てはまるかを尋ねたところ、「非常に当てはまる(人間は我慢しても、ペットファーストである)(27.4%)」「やや当てはまる(どちらかといえばペットを優先する)(31.2%)」を合わせて58.6%が当てはまると回答しました。
自分自身の快適さや節電意識よりも、ペットの健康を優先する。約6割の家庭で、こうした「ペットファースト」の意識が見られることがわかります。
7割強がペットのための夏の電気代に負担を感じている
ペットのための夏の電気代(エアコンの長時間稼働など)について気持ちを尋ねると、「家計への負担は感じるが、ペットのためなら仕方がなく、許容範囲内である(47.5%)」「ペットの健康第一で支払っているが、正直なところ家計への負担が大きく、苦しいと感じる(26.7%)」を合わせて74.2%が、電気代の高騰に重圧を感じていました。
ペットの命を守りたい気持ちと、現実の家計負担。その板挟みのなかで夏を迎える「飼い主のエネルギー・ジレンマ」とも言える状況が浮かび上がっています。
エキゾチックアニマルの温度管理を知らない人が約3割
エアコン以外の暑さ対策や熱中症対策としては、「遮光カーテンやサンシェードによる直射日光の遮断(31.7%)」「アルミプレート・大理石・ひんやりマットなどの敷物(31.4%)」「ペット用の扇風機・サーキュレーターの稼働(25.4%)」「自動給水器や複数の水飲み場の設置(水分補給の工夫)(25.2%)」などが挙がり、さまざまな工夫が取り入れられていることがわかります。
一方、ウサギやハムスター、鳥類や爬虫類などのエキゾチックアニマルは、犬や猫に比べて室内のわずかな温度・湿度の変化に弱く、より厳密な温度管理が必要とされています。この傾向について「知らなかった(犬や猫のほうが熱中症対策が大変だと思っていた)」と回答した人は28.8%に上りました。「なんとなく聞いたことはあったが、詳しくは知らなかった」も45.9%で、「よく知っていた」は25.3%にとどまります。
ペットの種類によって、必要な暑さ対策は異なります。飼っている動物に合わせた温度と湿度の管理を、あらためて確認しておきたいところです。
ペットの健康と電気代を両立させるために
別調査では、健康リスクと電気代の節約との間で揺れる「夏のエネルギー・ジレンマ」が明らかになりました。今回の調査からは、ペットのいるご家庭で、飼い主が自分の冷房を我慢してでもペットの快適さを優先し、その結果として夏の電気代に重い負担を感じている実態が見えてきました。
体温調節が苦手なペットにとって、夏の冷房は命を守るための備えです。だからこそ、飼い主が我慢を重ねたり家計を圧迫したりする形ではなく、遮光カーテンやひんやりマットを併用してエアコンの負荷を下げる、留守中の設定を見直すといった工夫と組み合わせて、無理なく続けられる形を整えることが大切です。
あわせて、電気そのものの契約を見直すことも、ペットの健康管理と家計の両立につながります。冷房をつけっぱなしにした場合の電気代もあわせてご覧ください。
電気代が気になるなら電力会社やプランの見直しも
ペットのためにエアコンを止められないご家庭ほど、夏の電気代は膨らみやすくなります。使い方の工夫に加えて、契約している電力会社や料金プランそのものを確認してみることも、我慢に頼らない節約につながります。
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