猛暑が続く夏、「エアコンの電気代が気になるから、ハンディファンや冷感グッズでしのごう」と考えたことはありませんか。電気代の高騰が伝えられるなか、エアコン以外の暑さ対策に頼る人は少なくありません。
ところが、全国の男女1,110名を対象に行った調査では、その自己流の対策がかえって熱中症のリスクを高めたり、出費を増やしたりしている実態が見えてきました。猛暑日にハンディファンを使い続けると熱中症のリスクが高まる場合があるという事実は、6割以上が知らないまま。さらに、全体の約2割が「グッズを買うより、エアコンを普通に使っていた方が安上がりだったのでは」と矛盾を感じています。この記事では、調査結果から夏の暑さ対策に潜む落とし穴をひもときながら、健康と家計を両立させる考え方までを解説します。
■調査概要
調査主体:株式会社Looop
調査名称:「ライフスタイルに関するアンケート」(「暑さ対策」に関する調査)
調査方法:インターネット調査
調査対象:全国の20~69歳の家計を管理している男女1,110名
調査期間:開始日2026/07/13(月) | 終了日2026/07/13(月)
※本調査結果を引用する場合は、調査主体と調査名称をご記載いただきますよう、よろしくお願いいたします。
6割以上が猛暑日のハンディファンに潜むリスクを知らない
いまや夏のマストアイテムとなったハンディファン(携帯扇風機)について、「猛暑日(気温35℃以上)の屋外でハンディファンを浴び続けると、かえって熱中症のリスクが高まる場合がある」という事実を知っていますかと尋ねました。その結果、「知らなかった」と回答した人が66.1%に上り、大多数がこのリスクを認識していないことがわかりました。
ハンディファンなどの精密機器を製造・販売しているリズム株式会社によると、猛暑日の高温下でハンディファンを使うと身体に熱風を吹きつけることになり、汗を急速に蒸発させて脱水や体温上昇につながる危険性があるといいます。猛暑日に屋外で使う場合は、風が当たる部位にスプレーボトルで水を吹きかけたり、濡れタオルを併用したりすると効果的とのことです。良かれと思って続けている身近な暑さ対策にも、思わぬ落とし穴が潜んでいます。
冷感グッズの買い込みで生まれる暑さ対策貧乏
今年、暑さ対策グッズや家電を購入した(または購入予定の)人にその理由を尋ねたところ、最も多かったのは「熱中症のリスクを避ける(体調を管理する)ため(44.0%)」で、次いで「屋外での活動(仕事、趣味、スポーツ、イベントなど)を快適にするため(32.9%)」でした。ここに「エアコンの使用を控えて、電気代を節約するため(25.3%)」「エアコンの設定温度を高く設定し、電気代を抑えるため(14.7%)」が続き、電気代を意識してグッズに頼る動きが一定数あることがわかります。
ところが、エアコンの使用を控えるためにこれらのグッズを取り入れた結果として実感することを聞くと、「グッズや家電の購入費用を考えると、実はエアコンを普通に使っていた方が安上がり(経済的)だったのでは?と疑問や矛盾を感じる」という回答が18.8%に上りました。「これらのグッズや家電だけでは、正直暑さを我慢しきれない(20.9%)」という声も多く、一方で「グッズや家電のおかげでエアコン代が浮き、十分に元が取れている(節約になっている)と感じる」は11.3%にとどまります。
エアコン代を節約するために冷感グッズを買い込んだ結果、トータルの出費が膨らみ、それでいて快適さも得られない。こうした「暑さ対策貧乏」とも言えるジレンマが生じている実態が明らかになりました。
離れて暮らす親の夏で最も心配なのはエアコンの我慢
お盆の帰省シーズンを前に、自分と離れて暮らす親の夏の過ごし方について心配なことを尋ねたところ、最も多かったのは「電気代を気にしてエアコンの使用を無理に我慢していないか心配(34.0%)」でした。次いで「熱中症のリスク(室内でも発症することや、加齢により暑さを感じにくくなることなど)を正しく理解しているか心配(25.6%)」「エアコンの適切な操作や温度管理ができているか心配(23.8%)」と続いています。
電気代高騰のニュースを背景に、実家の親が無理な節電やエアコンの我慢に走って体調を崩さないか。子ども世代が抱える切実な不安が浮かび上がっています。熱中症は室内でも発症することがあり、加齢とともに暑さを感じにくくなるとされています。帰省の際には、実家のエアコンの設定温度や使い方をあらためて話題にしてみてもよいかもしれません。
約7割半が節約と健康の両立策を実践したいと回答
こうしたなか、「もし、健康を維持しながらトータルの出費を抑えられる方法(エアコンの設定温度を2度上げて冷感グッズを併用するなど)が専門家から提示されたら、実践したいと思うか」を調査したところ、「すぐにでも実践したい(17.5%)」「内容や節約額次第では実践したい(59.4%)」を合わせて76.9%と、大多数が前向きな姿勢を示しました。
また、今年の猛暑を健康と家計の両面から乗り切るために、新電力会社などの企業や有識者に期待する情報発信を尋ねたところ、「健康を守りつつ最も電気代を抑えられる『賢いエアコンと冷感グッズの併用術(電気代換算)』(25.9%)」が最も多く挙がりました。次いで「最新の冷感グッズの『正しい使い方』や『使用上の落とし穴』の解説(13.3%)」「エアコンの電気代を自動で最適化してくれるような技術やサービスの提供(13.2%)」が続きます。
エアコンをただ我慢する、あるいは冷感グッズに頼りすぎるのではなく、両者の特性を理解したうえで賢く組み合わせたい。そうしたニーズが高まっていることがうかがえます。詳しくは、エアコンと扇風機の併用やエアコンなしで部屋を涼しくする方法で解説していますので、あわせてご覧ください。
今年の夏に必要なのは我慢ではなくスマートな涼活
別調査では、熱中症への不安と電気代の節約との間で揺れる「夏のエネルギー・ジレンマ」が明らかになりました。今回の調査からは、その不安を背景に自己流の暑さ対策を取り入れた結果、かえって出費がかさんだり、誤った使い方で熱中症リスクを高めたりする本末転倒な状況が起きていることがわかりました。
命に関わる過度なエアコンの我慢を避けるためには、エアコンと冷感グッズそれぞれの正しい使い方と落とし穴を理解し、賢く組み合わせることが欠かせません。まずはご家庭で、エアコンの設定温度や冷感グッズの使い方を見直してみてはいかがでしょうか。
我慢による節約ではなく、健康を守りながらトータルの家計負担を抑える「スマートな涼活」へシフトしていくことが、これからの夏には必要になりそうです。
電気代が気になるなら電力会社やプランの見直しも
エアコンの設定温度を工夫する、冷感グッズと上手に組み合わせる。こうした見直しに加えて、契約している電力会社や料金プランそのものを確認してみることも、我慢に頼らない節約につながります。
電化製品の電気料金が気になる方は、家電の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみませんか。
Looopでんきの「スマートタイムONE」は、電気料金が市場価格に合わせて30分ごとに変動する仕組みのプランです。 電気を多く使う家族世帯でも、料金が安くなる時間帯に合わせて電化製品を使えば、無理なく電気代を節約できます。さらに、契約期間の縛りがなく、解約手数料もかからないため、安心して気軽に利用を始められる点が魅力です。
また、専用アプリを使えば、30分ごとの電気使用状況が確認でき、月末の電気代も予測可能です。リアルタイムで使用量を把握できるため、電気代が思ったより高くなるといった心配も減り、家計に合わせた電気の使い方を管理できます。
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