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空調の世界的トップメーカーである「ダイキン」。換気や加湿ができるような製品も取り揃え、機能の良いエアコンを販売しています。エアコンの新規購入や買い替えを検討するなかで、自宅にあう製品がないか気になっている方は多いでしょう。今回は、ダイキンの製品と他メーカーとでエアコンの電気代を比較するとどちらが安いのか、ダイキンのエアコンをシリーズ別に比較した場合、電気代はどう変わるのかについて説明していきます。あわせて、電気代のかからないエアコンの選び方も解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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エアコンといえばダイキン

ダイキンは1924年に創業し、飛行機用ラジエーターチューブの生産からスタートました。いまでは世界をリードする空調のトップメーカーとなり、住宅やオフィスだけでなく、ビルや工場などの産業用の空調まで幅広く製品展開をしています。

チェックすべきエアコンのスペックは?

エアコンの商品カタログを見ると、消費電力、期間消費電力量などさまざまな数値がスペックとして書いてあります。エアコンを選ぶ際に、どの項目をを見てどう判断すればよいか迷うことは多いでしょう。何をもとにどう購入を検討するべきか、まずはエアコンのスペックについて解説します。

消費電力

消費電力とは、電化製品を動かすのに必要な電力量のことをいいます。エアコンの消費電力は、冷房時と暖房時それぞれのケースについて、「000(000〜000)」という形で記載されています。エアコンは部屋の状況によって消費電力が変動します。そのため、標準パワーで運転した時の消費電力と、最小出力運転時から最大出力運転時の消費電力が記載されているのです。

例えば、「400(100〜1200)」と記載されていた場合、その製品を標準パワーで運転した時の消費電力は400W、最小出力運転時から最大出力運転時の消費電力は100Wから1200Wまで幅がある、ということです。

期間消費電力量

期間消費電力量とは、1年間にエアコンが消費する電力量の値です。実際の使用環境を想定した条件下で測定されています。そのため、年間消費電力量の値から年間のおおよその電気代を計算することができます。 例えば、期間消費電力量が600kWhの場合で、1kWあたりの電気料金単価が27円/kWhの場合、年間のおよその電気代は16,200円(600kWh×27円/kWh)となります。数値が低いほど年間の消費電力が少ないため、電気代が安くなります。ただし、この数値はあくまでも試算値です。気象条件や住まいの状況、地域によって電力量は変わるため、チェックする際の目安としてお考えください。

能力

能力とはエアコンのパワーのことです。単位は「kW」です。「2.2(1.5~4.2)」のように記載されています。この場合、2.2がエアコンの標準パワーで、状況により1.5~4.2の範囲内でパワーが変化するということです。

APF(通年エネルギー消費効率)

APF(通年エネルギー消費効率)とは、エネルギーをどれくらい大きくできるか、製品のエネルギー性能を表したものです。この数値が大きければ大きいほど、消費効率が優れているということになります。エアコンを選ぶ際には、APF(通年エネルギー消費効率)にも目を向けておきましょう。

省エネ基準達成率

省エネ基準達成率が高いほど省エネ性能に優れています。最近のエアコンは省エネ性能の高いものが多いですが、それぞれの機種により性能は異なります。省エネ基準達成率は、エアコンの機能や寸法、能力などに対して基準を設け、達成率がどのくらいかを表しています。そのため、メーカーや機種が異なっていても省エネ性能を比較して選べるのです。電気代を節約するために省エネ性能は重要ですので、ぜひ注目してみてください。

低温暖房能力

低温暖房能力とは、最大でどのくらいの能力を出せるかを表した数値です。エアコンは外気温が低いと能力が下がってしまいます。そのため、外気温が2℃の時の能力を記載することで、製品の能力の指標としているのです。

低温暖房能力の数字が大きいほど、寒冷地での暖房運転のパワーが大きいです。寒冷地に住む人は、低温暖房能力の数字が大きいものを選ぶと良いでしょう。

エアコンのスペックから電気代を計算するには

請求書と電卓の画像 請求書と電卓の画像

ダイキンのエアコンの電気代は高いのか安いのか、どのように判断すればよいのでしょうか?ここでは、商品カタログや取扱説明書に書いてある消費電力からどのように電気代を計算できるか解説します。電気代の計算や製品が省エネ性能に優れているかを確認する際に参考にしてください。

電気代の計算方法は?

電気代を計算するときは、商品のカタログや取扱説明書などに書いてある消費電力をみるようにしましょう。電気代の計算式は以下のようになります。

消費電力(W)÷1000×使用時間(時間)×1kWhあたりの電気料金単価(円/kWh)=電気代(円)

1kWhあたりの電気料金単価は27円/kWhとして計算していきます。

消費電力で電気代を計算する

消費電力430(110〜780)と書かれていたら、430Wは標準パワーで運転したときの消費電力で、最小110W〜最大780Wの間で消費電力が変わるということをご説明しました。標準パワーで1時間運転した場合の電気代は以下のようになります。

430W(消費電力)÷1000×1時間(使用時間)×1kWhあたりの電気料金単価(27円/kWh)=11.6円

また、このエアコンは最小パワーでの運転時110W、最大パワーでの運転時780Wとなるので、上記にあてはめて計算すると、部屋の状況によって2.9円から21円と電気代が変動します。

シリーズ別・ダイキンエアコンの電気代の比較

ダイキンのエアコンには、最低限の基本的な機能を備えたシンプルなタイプから、換気、加湿などもできるハイスペックなタイプまで色々あります。ここでは、10畳用のエアコンで、ダイキンのシリーズ別に機器の特徴と、冷房時・暖房時の1時間あたりの電気代(※)を示して比較します。

スペック(消費電力) 1時間あたりの電気代
シリーズ名 機器名 暖房時 冷房時 暖房時 冷房時
Rシリーズ(※1) ダイキン(AN28YRS-W) 660W 550W 17.8円 14.8円
Aシリーズ(※2) ダイキン(AN28YAS-W) 660W 550W 17.8円 14.8円
Sシリーズ(※3) ダイキン(AN28XSS-F) 870W 730W 23.4円 19.7円
Mシリーズ(※4) ダイキン(AN28YMS-W) 830W 730W 22.4円 19.7円
Fシリーズ(※5) ダイキン(AN28XFS-W) 830W 730W 22.4円 19.7円
Cシリーズ(※6) ダイキン(AN28XCS-W) 855W 750W 23円 20円
Eシリーズ(※7) ダイキン(AN28XES-W ) 860W 780W 23.2円 21円
DXシリーズ(※8) ダイキン(S28YTDXP-W) 730W 525W 19.7円 14.1円
HXシリーズ(※9) ダイキン(S28YTHXP-W) 840W 610W 22.6円 16.4円
KXシリーズ(※10) ダイキン(S28YTKXP-W) 850W 620W 22.9円 16.7円

※電気代の計算には以下の式を使い、1kWhあたりの電気料金単価は27円/kWhとします。
※消費電力(W)÷1000×使用時間(時間)×1kWhあたりの電気料金単価(円/kWh)
(※1~10)ダイキンwebサイト

Rシリーズ

独自の換気機能を搭載しているダイキンのRシリーズは、換気をしながら加湿・除湿・冷暖房が可能です。AI運転もできて、快適機能が充実しています。

スペック(消費電力) 1時間あたりの電気代
シリーズ名 機器名 暖房時 冷房時 暖房時 冷房時
Rシリーズ(※) ダイキン(AN28YRS-W) 660W 550W 17.8円 14.8円

(※)ダイキンwebサイト

Aシリーズ

AI運転で湿度と温度をコントロールしてくれるのがAシリーズです。

スペック(消費電力) 1時間あたりの電気代
シリーズ名 機器名 暖房時 冷房時 暖房時 冷房時
Aシリーズ(※) ダイキン(AN28YAS-W) 660W 550W 17.8円 14.8円

(※)ダイキンwebサイト

Sシリーズ

デザインにこだわったスタイリッシュなモデルがSシリーズです。

スペック(消費電力) 1時間あたりの電気代
シリーズ名 機器名 暖房時 冷房時 暖房時 冷房時
Sシリーズ(※) ダイキン(AN28XSS-F) 870W 730W 23.4円 19.7円

(※)ダイキンwebサイト

Mシリーズ

Mシリーズは小部屋用モデルです。換気をしながら加湿・除湿・冷暖房が可能です。

スペック(消費電力) 1時間あたりの電気代
シリーズ名 機器名 暖房時 冷房時 暖房時 冷房時
Mシリーズ(※) ダイキン(AN28YMS-W) 830W 730W 22.4円 19.7円

(※)ダイキンwebサイト

Fシリーズ

基本的な機能を備えた、シンプルなエアコンがFシリーズです。

スペック(消費電力) 1時間あたりの電気代
シリーズ名 機器名 暖房時 冷房時 暖房時 冷房時
Fシリーズ(※) ダイキン(AN28XFS-W) 830W 730W 22.4円 19.7円

(※)ダイキンwebサイト

Cシリーズ

Fシリーズと同様に、Cシリーズも基本的な機能を備えたエアコンですが、天井気流を備えているためエアコンの風が直接あたりにくくなっています。

スペック(消費電力) 1時間あたりの電気代
シリーズ名 機器名 暖房時 冷房時 暖房時 冷房時
Cシリーズ(※) ダイキン(AN28XCS-W) 855W 750W 23円 20円

(※)ダイキンwebサイト

Eシリーズ

Eシリーズは、基本的な機能を備えた一番ベーシックで安価なエアコンです。

スペック(消費電力) 1時間あたりの電気代
シリーズ名 機器名 暖房時 冷房時 暖房時 冷房時
Eシリーズ(※) ダイキン(AN28XES-W ) 860W 780W 23.2円 21円

(※)ダイキンwebサイト

DXシリーズ

寒冷地専用の暖房性能が強化されているのがDXシリーズです。AI運転で湿度と温度をコントロールしてくれます。

スペック(消費電力) 1時間あたりの電気代
シリーズ名 機器名 暖房時 冷房時 暖房時 冷房時
DXシリーズ(※) ダイキン(S28YTDXP-W) 730W 525W 19.7円 14.1円

(※)ダイキンwebサイト

HXシリーズ

HXシリーズは、寒冷地専用の暖房性能が強化されているベーシックなモデルとなります。

スペック(消費電力) 1時間あたりの電気代
シリーズ名 機器名 暖房時 冷房時 暖房時 冷房時
HXシリーズ(※) ダイキン(S28YTHXP-W) 840W 610W 22.6円 16.4円

(※)ダイキンwebサイト

KXシリーズ

KXシリーズは小部屋タイプで、寒冷地専用の暖房性能が強化されているベーシックなモデルです。

スペック(消費電力) 1時間あたりの電気代
シリーズ名 機器名 暖房時 冷房時 暖房時 冷房時
KXシリーズ(※) ダイキン(S28YTKXP-W) 850W 620W 22.9円 16.7円

(※)ダイキンwebサイト

ハイスペックなエアコンほど電気代は安い!

電球と降下を表すグラフの画像 電球と降下を表すグラフの画像

ダイキンのエアコンは、Rシリーズが最上位機種となります。一方、Eシリーズが一番ベーシックで価格も安いタイプです。寒冷地専用シリーズは、DXが最上位機種でHX、KXの順で続きます。

Sシリーズは、デザインを優先しているせいか、もっとも消費電力は高く、電気代も高くなります。上位機種の機器代は高くなりますが、省エネにより電気代は安い傾向にあるので、電気代を節約したいという方はハイスペックのエアコンを選ぶようにしましょう。

ダイキンと他メーカーのエアコンの電気代の比較

10畳用のエアコンで、ダイキンと他のメーカーのエアコンの1時間あたりの電気代を比較しましょう。今回は、各メーカー上位機種のエアコンで比較します。消費電力はわかりやすく定格消費電力で計算します。算出には以下の式を使用します。

消費電力(W)÷1000×使用時間(時間)×1kWhあたりの電気料金単価(円/kWh)=電気代(円)

スペック(消費電力) 1時間あたりの電気代
機器名 暖房時 冷房時 暖房時 冷房時
ダイキン(AN28YRS-W)(※1) 660W 550W 17.8円 14.8円
商品A(※2) 690W 515W 18.6円 13.9円
商品B(※3) 665W 545W 17.9円 14.7円
商品C(※4) 670W 540W 18円 14.5円

(※)1kWhあたりの電気料金単価27円/kWhとして計算します。
(※1)ダイキンwebサイト
(※2)パナソニックwebサイト
(※3)シャープwebサイト
(※4)三菱電機webサイト

電気代を比べると、ダイキンと他のメーカーでは、大きく差はないことがわかります。

電気代のかからないエアコンを選ぶポイント

次に、電気代のかからないエアコンを選ぶポイントを解説していきます。

部屋に適したエアコンを選ぶ

部屋に適したエアコンを選ぶことはとても大切です。部屋に対して小さいサイズを選んでしまうと、快適な温度になるまでに時間がかかり、電気代がかさむ要因となります。カタログに書いてある畳数の目安を確認して選ぶようにしましょう。

数字を読み取る際に注意頂きたいのは、畳数の見方です。例えば、6~9畳用と書かれていても、6~9畳の部屋に適したエアコンという意味ではありません。前半の数字の「6」は、「木造平屋南向き(和室)の場合は6畳」を表していて、後半の数字の「9」は「鉄筋マンション南向き中間階(洋室)の場合は9畳」という意味を表しています。

木造住宅と鉄筋住宅では密閉率が違うため、部屋の種類によって畳数の目安が異なります。冷房よりも暖房の数値を目安にして選ぶのが、エアコンを効率よく使うポイントです。また、戸建ての2階やマンションの最上階、西向きに窓がある、といった条件の部屋は、夏は暑くなりやすく、冬は寒くなりやすいため、通常より1~2クラス上のエアコンを選ぶと良いでしょう。

出来るだけ上位機種を選ぶ

上位機種を選べば、機能面に優れているため省エネ性能も高く、消費電力も抑えられます。しかし、上位機種を選ぶ際には、必ずエアコンの消費電力のスペックを確認しましょう。消費電力の数字が大きい製品はそれだけ電力を消費するため、どれだけ省エネ性能が高い製品を利用していても電気代がかかってしまいます。

また、イニシャルコストとランニングコストのバランスで選ぶことも重要です。イニシャルコストとは購入時の製品代や設置費用といった初期費用を指し、ランニングコストとは簡単にいえば維持費のことをいいます。上位機種はイニシャルコストは高いですが、機能面に優れていることが多いため、ランニングコストが安くなる傾向にあります。

逆に下位機種はイニシャルコストが安いですが、ランニングコストが高い傾向にあります。このバランスを見極めることが重要です。どれだけイニシャルコストが安くても、ランニングコストが高いと電気代が高くついてしまい、月々の支払金額がかさんでしまいます。バランスを見て、ご自身の家庭に合うエアコンを選ぶようにしましょう。

電気代以外でも見ておきたいポイント

エアコンを選ぶ際には、電気代の安さだけではなく機能やデザインも必ず確認しましょう。必要な機能がついていない、部屋のデザインにそぐわないエアコンを選んでしまうと、使っているうちに不便さや違和感を感じて後悔しかねません。機能面に関しては、例えば寒冷地に住んでいるなら寒冷地用を買う、乾燥が気になるなら加湿機能のあるものを買う、というようにエアコンにどのような機能が必要かを確認しておくと良いでしょう。デザイン面については、大きさや形状、色などを比較すると良いでしょう。

エアコンは一度買えば10年以上使用する可能性があります。エアコンに求めるポイントをはっきりさせてから選ぶことで、部屋や生活に合った製品を購入しましょう。

まとめ

ダイキンのエアコンの種類や性能、電気代について解説しました。ダイキンのエアコンの電気代は、他のメーカーのものとほとんど変わりはありませんでした。ただ、寒冷地用のモデルや AIが搭載されているモデルなど機能面が充実しているのはダイキンならではの魅力といえるでしょう。

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