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ウォーターサーバーの写真 ウォーターサーバーの写真

好きなときにおいしい水が飲めて温水もすぐに使えるウォーターサーバーですが、いつでも温度が管理されているということは、常に電気を使い続けているということですよね。そう考えると、電気代もやはり気になってしまいます。
ウォーターサーバーを家に導入したいと検討している方の中には、電気代がわからないのがネックになって決断できないという人もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、ウォーターサーバーは電気代がどの程度かかるのかをお伝えするとともに、電気ポットや電気ケトルを使用した場合の電気代と比較していきます。
また、ウォーターサーバーの電気代を節約する方法などについて紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

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ウォーターサーバーの電気代

ウォーターサーバーは、メーカーごとにさまざまな種類があり、天然水が飲めるものであったり、特別にろ過したピュアウォーターであったりと、いろいろな特徴があります。

今回は、知名度が高いウォーターサーバー会社の中からクリクラ、うるのん、プレミアムウォーターの3社をピックアップして、電気代を比較しました。

なお、電気代は以下の式で計算し、1kWhあたりの電力量料金を27円/kWhとします。

消費電力(W)÷1,000×1日の使用時間(時間)×1kWhあたりの電力量料金(円/kWh)=電気代

ただし、この計算で求められる電気代は水を冷却しているとき、加熱しているときの電気代となります。目安として1時間あたりの電気代を算出していますが、1日あたり、1カ月あたりの電気代目安についてはメーカーが算出している数字を記載しています。

クリクラの電気代

クリクラのウォーターサーバーの電気代について、以下の条件をもとに計算してみます。

機種:クリクラ省エネサーバーL(※)
容量:冷水2.3L、温水2.0L
消費電力:冷水80W、温水300W

メーカーが公表している1カ月あたりの平均電気代は756円です。これから1日あたりの電気代を算出すると以下になります。

1日あたりの電気代:756円÷30日=25.2円

※出典:クリクラウェブサイト

うるのんの電気代

うるのんのウォーターサーバーの電気代について、以下の条件をもとに計算します。

機種:うるのん Grande(※)
容量:冷水1.3L、温水1.8L
消費電力:冷却90W、加熱350W

メーカーが公表している1カ月あたりの電気代は通常使用時で755円、エコモード使用時で513円とされています。
これから1日あたりの電気代は以下の金額です。

1日あたりの電気代:755円÷30日=25.1円(エコモード使用時は17.1円)

※出典:うるのんウェブサイト

プレミアムウォーターの電気代

機種:amadanaスタンダードサーバー
容量:冷水2.2L、温水2.0L
消費電力:冷却80W、加熱350W

メーカーが公表している1カ月あたりの電気代は約1,060円です。ここから1日あたりの電気代を算出すると以下の金額になります。

1日あたりの電気代:1,060円÷30日=35.3円

※出典:PREMIUM WATERウェブサイト

ここまでの金額を一覧にすると以下のとおりです。

ウォーターサーバーの電気代比較
1日あたりの電気代 1カ月あたりの電気代
クリクラ
クリクラ省エネサーバーL
25.2円 756円
うるのん
Grande
25.1円 755円
プレミアムウォーター
amadana
35.3円 1,060円

電気代だけで見ると、最も安いのはクリクラです。

ウォーターサーバーは24時間稼働していることが多いため、やはり稼働時間分の電気代は気になるところでしょう。搭載されている節電機能はウォーターサーバーを選ぶときのポイントの1つとも言えます。

電気ポットの電気代

ウォーターサーバーはすぐに温水が出るところも利点ですが、電気ポットや電気ケトルを使った時の電気代と比較するとどうでしょうか。

先に挙げたウォーターサーバーと同じくらいの容量の電気ポットを参考に電気代を算出します。容量2.2Lで湯沸かし時の消費電力が700Wの製品で計算すると、電気代は以下のとおりです。

製品:TIGER 蒸気レスVE電気まほうびん PIW-A220(※)
容量:2.2L
湯わかし時の消費電力:700W
1日あたりの消費電力量:0.62kWh

電気ポットはお湯を沸かすだけでなく保温している時間も電気代がかかります。そのため計算には1日あたりの消費電力量の数値を用います。

1日あたりの電気代:0.62kWh×27円/kWh=16.74円
1カ月あたりの電気代:16.74円×30日=502.2円

1カ月あたりでみると、電気ポットの消費電力と電気代は先述したウォーターサーバーよりも最大500円ほど安いことがわかりました。
しかし、電気ポットはお湯を沸かし保温する機能に特化しています。そのため、冷水をよく使う方にはあまり向いていないと言えます。

※出典:TIGERウェブサイト

電気ケトルの電気代

電気ケトルは消費電力が大きいため、電気代が高いと考える方もいるかもしれません。しかし、実は電気ケトルは電気ポットよりも安い金額でお湯を作ることができます。

例えば、容量1.2Lの商品で電気代を算出してみます。

製品:ティファール ジャスティン プラス 1.2L(※)
容量:1.2L
定格消費電力:1250W
お湯を沸かす時間:6分32秒(1.2L)

1回あたりの電気代:1250W÷1,000×約0.1時間×27円/kWh=約3.24円

1日お湯を3回沸かすと想定した場合、1日あたり、1カ月あたりの電気代は以下となります。

1日あたりの電気代:3.24円×3回=9.72円
1カ月あたりの電気代:9.72円×30日=291.6円

電気ケトルはお湯を沸騰させるだけなら最も安い電化製品です。保温機能を重視しない方、1日の使用頻度が少ない方は電気ケトルが良いでしょう。

出典:T-falウェブサイト

ウォーターサーバーと電気ポット、電気ケトルの電気代を比較すると以下のようになります。

ウォーターサーバーと電気ポット、電気ケトルの電気代比較
1日あたりの電気代 1カ月あたりの電気代
クリクラ
クリクラ省エネサーバーL
25.2円 756円
うるのん
Grande
25.1円 755円
プレミアムウォーター
amadana
35.3円 1,060円
電気ポット 16.74円 502.2円
電気ケトル 9.72円 291.6円

ウォーターサーバーはいつでも冷水、温水が利用できるメリットがありますが、電気ポットや電気ケトルと比べると電気代は高い傾向にあります。また、メーカーによっても消費する電力量、電気代が変わってくることがわかりました。

ウォーターサーバーのメリット

ウォーターサーバーから水を注ぐ写真 ウォーターサーバーから水を注ぐ写真

ウォーターサーバーは便利ですが具体的にどのようなシーンで役立つのでしょうか。続いては、ウォーターサーバーのメリットについてお伝えしていきます。

冷水や温水をすぐに用意できる

ウォーターサーバーは、冷水やお湯が必要なときにすぐに使える点が最大のメリットです。
例えば、ウォーターサーバーを使わずに冷水を用意するには、あらかじめ飲料水が入ったペットボトルや容器を冷蔵庫で冷やしておく必要があります。もしくは、常温の水に氷を入れて冷水を作る方法もありますね。
もしそういった準備を省略したい、いつでも冷水を使える状態がいいと感じるならば、ウォーターサーバーはとても便利に感じるでしょう。

また、水を冷やすために冷蔵庫のスペースをかなりとってしまっている、ほかの飲み物を入れるスペースが減ってしまっている、という状況もあるかもしれません。
ウォーターサーバーを利用することで、冷蔵庫のスペースにほかの飲み物を入れるスペースを確保できるようになります。

温水がすぐに使えるというのも特徴です。
例えば、お腹が空いたときにお湯が沸くまで待つことなくカップ麺が作れたり、朝起きてすぐカップスープを作ったりできます。ウォーターサーバーのお湯は高温・低温が選べるため、赤ちゃんのミルクを作るときにも役立でしょう。

自宅に定期的に届く

水にこだわる人の中には、スーパーなどで市販のペットボトルの水を買ったり、小売店の店頭に置かれている会員制などのウォーターサーバーで水を購入する方もいるでしょう。しかし、量が多くなると水は大変重いものです。ほかの買い物のついでに購入したくても、荷物が多いと大きな負担になります。

しかし、ウォーターサーバーが家にあれば、そんな負担が解消されます。
注文した分の水が定期的に自宅に届くので、水を買いに行く必要がありません。定期購入分だけでは足りなくなってしまった場合にも、追加注文が可能ですし、追加分をすぐに届けてくれるメーカーもあります。

また、ウォーターサーバーのメーカーによっては空いたボトルの回収も行ってくれます。ペットボトルは飲み終わったら水で洗い、ラベル・キャップを分けてリサイクルの回収へ出す必要があるため、この手間が省けるのも大きなメリットです。

手軽においしい水が飲める・使える

ウォーターサーバーの水は「天然水」と「ピュアウォーター」の2つのタイプがあります。
天然水は特定の水源から採水した地下水に最低限の処理(沈殿、ろ過、加熱殺菌)を行ったものです。ピュアウォーターはろ過システムで、一般的な浄水器では取り除けない微細な不純物を除去したクリアな水を言います。

先に挙げたウォーターサーバーで言えば、うるのん・プレミアムウォーターが天然水、クリクラがピュアウォーターを扱っています。

天然水は軟水でミネラルを多く含むため、コーヒーをおいしく抽出するのにも向いていますし、日本食の要であるだしの味を引き立たせ料理の味を良くしてくれます。ピュアウォーターは不純物が極めて少なく安全性が高いため、赤ちゃんのミルクや離乳食作りにも安心して使えます。

このように、品質の高い水がいつでも気軽に使えることも、ウォーターサーバーのメリットです。

ウォーターサーバーの電気代を節約する方法

コンセントと電卓の写真 コンセントと電卓の写真

さまざまなメリットのあるウォーターサーバーですが、24時間つけっぱなしとなるため、できる限り電気代は節約したいと考える方もいるでしょう。

ここではウォーターサーバーの電気代を抑えるポイントについて詳しく説明します。

電源をオフにしない

電気代の節約方法として良く知られている方法として、「こまめに電源のオンオフを繰り返さない」という方法があります。これは、電化製品が起動時に大きな電力を必要とするためです。ウォーターサーバーもほかの電化製品と同様で、頻繁に電源をオンオフしないようにしましょう。

例えば、電源をオフにしたことで水が常温になってしまうと、そこから再び水を冷やしたり、温水にしたりするには大きな電力が必要となるため却って電気代がかかってしまいます。

また、暑い時期に電源をオフにしてしまうと衛生面でも良くないためウォーターサーバーは24時間稼働させておくのが良いでしょう。

エコモードのあるものを選ぶ

ウォーターサーバーにはメーカーごとに省エネ機能がついている場合が多いです。
エコモードやスリープ機能、光センサーでヒーターをオフにするものなどは、省エネ・節電につながり、機種によっては2割~5割程度の電気代を節約できるものもあります。

就寝している間だけでもエコモードにしておけば、1カ月、1年でみると大きな節約になるでしょう。

日の当たらない場所に設置する

ウォーターサーバーが作動すると機種自体が熱を持ちます。その熱は背面から排出される仕組みになっていますが、日光が当たりサーバーの温度が上がってしまうと、熱の排出が効率的にできなくなってしまいます。
また、水を冷却・加温する機能も日光の影響を受けて効率が下がることがあります。水を冷やしにくい、温めにくい状況になってしまうと、ウォーターサーバーは設定された温度になるまで冷却・加温をし続けてしまう可能性があります。

そのため、ウォーターサーバーは窓際や日の当たらない場所に設置するのが良いでしょう。

ウォーターサーバーを壁から離す

ウォーターサーバーは背面から熱を排出するため、サーバーは壁から数cm離して設置するようにしましょう。サーバーが壁に密接して設置されていると、熱が排出されづらく、電気効率が悪くなります。

また背面だけではなく、前と左右にもある程度のスペースを設けて、排熱効率を上げることが大切です。

定期的に掃除する

ウォーターサーバーの排熱するための吹き出し口部分は、ホコリがたまりやすい特徴があります。そのため定期的に拭いたり、ホコリを払ったりすることで、吹き出し口からスムーズに通気できる状態を保ちましょう。そうすることで排熱がうまくでき、余計な熱をウォーターサーバー内にため込まず効率的に冷却・加温ができるようになります。

ウォーターサーバーを利用する時は、設置の仕方に気をつけたり、省エネ機能などを活用して電力量を節約してみましょう。

ご家庭の電気代を安くする方法

効率良く利用することでウォーターサーバーの電気代を節約できますが、さらに毎月の電気料金を下げる方法について解説します。

電気料金プランの見直し

現在契約している電気料金プランを見直し、ご家庭のライフスタイルに合ったものを選ぶと電気代の節約になるかもしれません。各電力会社では、さまざまな電気料金プランが展開されています。

中には、以下のように時間帯やライフスタイルによって電気料金が安くなるプランもあります。

夜の時間帯に電気料金が安くなるプラン
電気+ガスのセット割プラン
季節によって料金単価が安くなるプラン

様々な電気料金プランが用意されているため、ご自身のライフスタイルにあったものを選ぶことが重要です。

電力会社の見直し

2016年に施行された「電力小売の全面自由化」により一般家庭でも電力会社の選択肢が増え、さまざまな会社と電気の契約ができるようになりました。
電力会社によって独自のプランも多く用意されているため、長年同じ電力会社を利用している方は、思い切って乗り換えるのも電気代を節約する1つの方法です。

電力会社は一度契約すると、なかなか見直す機会がありません。現在契約している電力会社の電気料金を見直し、ライフスタイルに合った電力会社や電気料金プランを見つけてみましょう。

まとめ

ウォーターサーバーは多くのメリットがありますが、24時間稼働しているため電気代が気になる方も少なくありません。

電化製品の電気料金が気になる方は、家電の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみましょう。

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ご自宅で電気を使用するタイミングを工夫したり、使用量を調整したりすれば電気料金の節約につながります。これを「ピークシフト」や「ピークカット」と呼びます。

以下は、ピークシフト・ピークカットの取り入れ方の例です。

  • 電気料金が安い時間帯に「電化製品を使用する家事」を済ませる
  • タイマー機能の付いた洗濯機や食洗機などを導入し、電気料金が安い時間帯を狙って稼働させる
  • 電気料金が高い時間帯には、外出を楽しむ

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(40代 / 女性 / 5人暮らし)
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