引越しの際に必要なガスの停止・開始(開通)の手続き

  • 公開日:2020年11月10日
  • 執筆者:Looop編集部

引っ越しの荷物を運ぶ女性引っ越しの荷物を運ぶ女性

引越しの際に忘れてはならないのが「ガス」の使用停止・開始手続きです。きちんと手続きをしないと、旧居のガス料金の支払いが継続する、引越し後の数日間、キッチンやお風呂が使えないという事態に陥りかねません。引越し前後それぞれの手続きの流れや注意点に加え、引越しを機にガス料金をお得にするテクニックも紹介しています。転居の前に一度、チェックしておきましょう。

ガスの引越し(使用停止・使用開始)手続きの流れ

引越しの際、忘れてはならないのが、ガスの引越し(使用停止・使用開始)手続きです。この手続きが済んでいないと、旧居のガス料金を継続して支払わなくてはいけなくなったり、新居でガスコンロや給湯器が使えなくなったりして不便な思いをすることになります。

引越しが決まったらスムーズに手続きを済ませておきたいところですが、いざとなると方法が分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ガスの引越し手続きにはいくつかの準備が必要です。手続きの順序を間違えると、思った以上に時間がかかってしまう可能性もあります。まずは一般的な流れを一通り確認しておきましょう。

ガスの引越し(使用停止・使用開始)手続きの一般的な流れガスの引越し(使用停止・使用開始)手続きの一般的な流れ

※上記の手続きの流れはあくまで一例です。契約中もしくは契約予定のガス事業者、お住いの状況によって異なる場合があります。

【STEP.1】現在のガス会社の使用停止手続きに必要なものをそろえる

まずは現在のガス会社の使用停止手続きに必要な情報をそろえましょう。契約中のガス会社によって異なるのですが、使用停止手続きに必要なのは主に以下のような情報です。検針票(ガスご使用量のお知らせ)などを確認しながら整理しておくといいでしょう。

ガスの使用停止手続きに必要な情報の例

  • 契約者の名前/現住所/電話番号
  • お客さま番号
  • 使用停止希望日/時間帯
  • 使用停止作業時の立ち合い者のお名前(立ち会いが必要な場合のみ)
  • 最終月のガス料金の清算方法
  • 機器の取り外しやガス管撤去の希望有無

※契約中のガス事業者、お住いの状況によって必要な情報は異なる場合があります。


ガスの使用停止作業は、基本的に立ち会いは不要です。ただし、作業員の立ち入りができない場所(室内やオートロックの建物内)にガス栓やガスメーターがある場合や、室内に設置された警報器を取り外したい場合などには、立ち会いが必要になります。都合のよい日時を考えておきましょう。

また、使用していたガス機器の取り外しや撤去作業を有償で行ってくれるガス会社もあります。希望する場合は手続きをする時に伝えましょう。

【STEP.2】引越し先で利用できるガス会社を探す

引越し先でも契約中のガス会社を利用できるのであれば、そのまま同じガス会社を利用してもいいのですが、県をまたいだり、プロパンガス(LPガス)を使用していたりすると、引越し先では利用できないことがあります。引越し先で利用できるガス会社を確認しておきましょう。

また、現在のガス会社を利用できる場合でも、今より料金がお得なガス会社がないかをチェックしてみることをおすすめします。

【STEP.3】引越し先のガス会社の使用開始手続きに必要なものをそろえる

引越し先で利用するガス会社を決めたら、今度はガスの使用を開始する際に必要な情報を準備しましょう。ガス会社によって詳細は異なりますが、主に以下の情報を整理しておきます。

ガスの使用開始手続きに必要な情報の例

  • 契約者のお名前/引越し先の住所/電話番号
  • 引越し先の建物の形態(戸建て/マンション/アパート、新築/中古)
  • 使用開始希望日/時間帯
  • 使用開始作業時の立ち会い者のお名前
  • 使用予定のガス機器
  • 希望するガス料金プラン
  • ガス料金の支払い方法

※契約予定のガス事業者、お住いの状況によって必要な情報は異なる場合があります。


なかでも重要なのは、「使用開始希望日/時間帯」と「使用開始作業時の立ち会い者のお名前」。ガスの使用開始(開栓)の際には、原則として、そのお住まいの入居者本人の立ち会いが必要となるからです。

着火した家庭用ガスコンロ着火した家庭用ガスコンロ

【STEP.4】現在のガス会社の使用停止手続きを行う

ここまで準備が整ったら、契約中のガス会社に対してガスの使用停止手続きをします。細かな手順や方法は会社によって異なりますが、電話で連絡をするか、Webサイト上の専用フォームに必要事項を入力して、使用停止を申し込むのが一般的です。

手続きをする際には、【STEP.1】で用意した情報をあらかじめ手元に置いておきましょう。なお、引越し先でも同じガス会社を利用する場合は、引越し先での利用開始手続きを一緒に済ませます。

【STEP.5】引越し先の新たなガス会社のサービスに申し込む

現在のガス会社と引越し先のガス会社が異なる場合は、【STEP.3】で用意した情報を手元に置いて、新たなガス会社のサービスに申し込みましょう。使用停止手続きと同様に、電話での連絡もしくは、Webサイト上の専用フォームから申し込むのが一般的です。

【STEP.6】ガスの使用停止作業を受ける

ガスの使用停止作業は、多くの場合、本人が不在でもガス会社の作業員が行ってくれます。立ち合いが必要になるのは、ガス栓やガスメーターが、作業員の立ち入りできない場所(室内やオートロックの建物内)にある場合に限られるのが通常です。

使用停止作業自体は作業員がガス栓を閉じるだけで、所要時間は10分程度です。もし、立ち合いが必要となったとしても大きな負担にはならないでしょう。ガス機器の取り外しや撤去はこのタイミングで行ってもらいます。

【STEP.7】ガスの使用開始作業を受ける

引越し先でガスの使用開始作業を受けます。重要なのは原則としてそのお住まいの入居者本人の立ち合いが必要であるということです。あらかじめ日程調整をしておきましょう。(都合がつかない場合は代理人の立ち合いも可能です)

ちなみに当日には以下のような作業が行われます。ガスコンロやガスファンヒーターなどのガス機器を引越し先に持ち込んだ場合、新たに購入した場合は、そのガス機器の利用可否や安全確認をしてもらうことになるので、スムーズに確認が終えられるように準備しておきましょう。

ガスの使用開始作業

  • 1.ガス栓・ガスメーターの開栓
  • 2.ガスの点火の確認
  • 3.ガス機器の安全確認・利用可否の確認
  • 4.ガスを安全に利用するための注意事項等の説明

ガス機器点検の様子ガス機器点検の様子

ガスの引越し(使用停止・使用開始)の注意点

ここまではガスの引越し手続きについてその流れを確認してきました。流れのなかでいくつか注意点も挙げてきましたが、ここでは特に注意したい点をピックアップして紹介していきます。

ガスの使用開始作業には入居者の立ち会いが必要

ガスの点火やガス機器の安全確認のため、ガスの使用開始作業の際には原則としてそのお住まいに入居するご本人の立ち合いが必要になります。

もし、どうしても都合がつかない場合は、使用するガス機器の安全確認・利用可否の確認ができる状態にしたうえで、代理人を立てて使用開始作業を受けることもできます。

引越し先のガスの種類が違うとお手持ちのガス機器が使えない

ご家庭で使用されているガスには、大きく分けて「都市ガス」と「プロパンガス(LPガス)」の2種類があります。ガスコンロやガスファンヒーターなどのガス機器には使用できるガスの種類が定められており、ガスの種類が変わると使用できなくなります。

引越し前後で利用するガス会社が変わる場合は、利用中のガスの種類と引越し後のガスの種類を必ず確認しておきましょう。ガスの種類が変わる場合は、通常、ガス機器を買い替える必要があります。

現在、利用中のガスが都市ガスなのかプロパンガス(LPガス)なのかが分からない場合は、ガス機器に貼られてあるラベルを確認しましょう。どちらに対応した機器なのかが記載されており、それが利用中のガスの種類です。

ガス機器に貼られているラベルの表示例ガス機器に貼られているラベルの表示例

引越しシーズンは要注意!早めのスケジュール調整を

3月~4月の引越しシーズンには、たくさんの人がガスの使用停止・使用開始作業を申し込みます。早めに申し込みをしておかないと、都合の良い日程で使用開始作業をしてもらえない可能性も。

目安としてガスの使用停止・使用開始当日の2~3週間前には、ガス会社とのスケジュールの調整を済ませておきましょう。希望日時で予約できないことも考えて、複数の候補日を検討しておくことも大切です。

都市ガスも自分で選ぶ時代!引越しの際には見直し・比較を

ガスメーターの実物の写真ガスメーターの実物の写真

引越し前のお住まいで都市ガスを使っている場合も、プロパンガス(LPガス)を使っている場合も、引越し先で都市ガスを使うようになるなら、ガスと引越しに関して、もう一つ覚えておきたいポイントがあります。それは、都市ガスもプロパンガス(LPガス)と同様に、自由にガス事業者を選べるようになったということ。

2017年4月に「都市ガスの小売全面自由化」というガス事業における大きな制度改革が実施されたことをご存じでしょうか。小売全面自由化以前は、一般家庭や商店で都市ガスを利用する場合、消費者は選択肢を持っておらず、地域ごとに定められた都市ガス事業者と契約するしかありませんでした。

しかし、小売全面自由化によって、地域に縛られず、都市ガス事業にあらゆる企業が参入可能になりました。つまり、消費者が都市ガス事業者を選べるようになったのです。

新規参入した都市ガス事業者はビジネスを成立させるために、低料金化やサービスの多様化を推し進めています。引越しはガス事業者を見直す良い機会です。ご自宅にぴったりの都市ガス事業者が見つかれば、ガス料金がグンと安くなるかもしれません。ぜひ、新たに生まれたガス事業者をチェックしてみましょう。

都市ガスの小売全面自由化による都市ガス事業の変化都市ガスの小売全面自由化による都市ガス事業の変化

都市ガス自由化の目的

資源エネルギー庁のWebサイト(※)には、都市ガス自由化の目的として以下の4項目が掲げられています。

都市ガス自由化の主な目的

ガスの使用開始作業

  • 安定的な供給を確保するために、都市ガス導管網の整備や、相互接続を促進する
  • 事業者間の競争や、他業種・他地域からの参入を促し、料金を最大限に抑制する
  • 需要家にとっての選択肢を増やすとともに、他業種・他地域からの参入や新技術の活用を通じて、事業者の事業機会を拡大する
  • 燃料電池やコージェネレーションなど新たな利用方法を提案できる事業者の参入を促進する

(※)経済産業省 資源エネルギー庁Webサイト「実施から1年、何が変わった?ガス改革の要点と見えてきた変化」より

分かりやすくいうと、「地域に縛られず広くガス供給網を整備することで、万が一の災害などに対応しやすくすること」「独占状態だった都市ガス市場を広く開放することで、低料金化の促進やビジネスチャンスの拡大、先進技術の利活用を推進すること」という意味合いになるでしょう。

プロパンガス(LPガス)は以前から自由競争

都市ガスと違い、プロパンガス(LPガス)には料金や参入についての規制はありませんでした。古くから自由競争が行われており、料金やサービスは事業者ごとに多種多様。ご家庭のニーズに合わせて、消費者が選ぶことができました。もちろん現在もこの仕組みは変わっていません。

ガス事業者を見直す・切り替える際のポイントは?

料理をする男女料理をする男女

都市ガス・プロパンガス(LPガス)事業者を自由に選べるようになったとはいえ、何を基準に選んでいいか分からない方も多いかもしれません。ガス事業者の見直し・切り替えのポイントは大きく分けて「料金」「サービス内容」「緊急時対応・サポート体制」の3点です。それぞれチェックしていきましょう。

【CHECK.1】料金を比較してみよう

第一のチェックポイントになるのはやはり料金でしょう。都市ガスの小売全面自由化によって、都市ガス・プロパンガス(LPガス)ともに、事業者が自由に料金設定をできるようになっています。特に新たに参入したガス事業者は料金設定を低く抑えているケースが多いので、チェックしたほうがよいでしょう。

ガス料金のチェックには、多くのガス事業者がWebサイト上に用意しているシミュレーション機能を使うのが便利です。検針票(ガスご使用量のお知らせ)の内容を入力するだけで、切り替えたときの料金を試算できます。シミュレーション機能がない場合は、直接、ガス事業者に問い合わせてみましょう。

【CHECK.2】サービス内容を比較してみよう

ガス料金を比較した結果、大きな金額差がなく決め手にかける場合は、併せてサービス内容も比較してみることをおすすめします。各社が独自のサービスを打ち出しており、ご自身のライフスタイルにうってつけのサービスが見つかるかもしれません。

都市ガスの使用状況を離れて暮らす家族に知らせる「見守りサービス」、ガス使用量に応じてポイントが貯まる「ポイントサービス」などがその代表例です。あらかじめチェックしておきましょう。

【CHECK.3】緊急時対応・サポート体制を確認してみよう

緊急時の対応やサポート体制も確認しておきたい大切なポイントです。緊急時には24時間365日対応してくれる事業者がほとんどですが、事業所が近くにない場合は到着までに時間がかかることも想定しておかなければいけません。

また、「ガス機器が故障した際の無料修理サービス」「ガス機器の買い替え費用をサポートしてくれるサービス」などを提供しているガス事業者もあります。もしものときを考えて、どういったサービスがあるのか確認しておくとよいでしょう。

電気とセットで切り替えればもっとお得になるかも!

電卓を持っている女性電卓を持っている女性

都市ガス自由化によって、さまざまな企業がガス事業に乗り出しています。引越しの際にガス事業者の切り替えを検討するなら、電気とガスをセットで提供している事業者を探してみるのもおすすめです。

ガスも電気も引越しをする際には、停止・開始の手続きが必要。セット契約に切り替えることで、手間を省けるうえに、お得な割引が適用されるケースが多いからです。

例えば、Looopが関東エリアの都市ガスユーザー向けに展開している「Looopでんき+ガス」なら、電気とガスをセットで契約するだけで、電気の従量料金が2%割引されます。

下の図は、東京電力エナジーパートナーから電気を、東京ガスからガスを購入した場合の料金と、Looopでんき+ガスで電気とガスをセットで契約した場合のシミュレーションです。

たとえばLooopでんきの場合、一般的な2~3人家族(※)の個別に契約した場合と比べると、月に640円・年間で7,660円お得になります。

(※)電気40A、300 kWh/月、都市ガス使用量が35㎥/月の場合。

世帯別個別プランとまとめプランの料金比較世帯別個別プランとまとめプランの料金比較

<試算条件等>
電気、ガスいずれも料金に消費税等相当額を含み、燃料費調整額(電気)、再生可能エネルギー発電促進賦課金(電気)、原料費調整額(ガス)は含みません。
※1「Looopでんき」については、当社の電気料金種別定義書【おうちプラン】(2020年7月1日実施)より算定し、セット割(従量料金△0.4円割引)を含みます。
※2「Looopガス」については、当社のガス取次約款等および東京ガス「東京地区等」エリア(2019年10月1日実施)より算定しました。
※3「東京電力エナジーパートナー 従量電灯B」は電気供給約款(2019年10月1日実施)、従量電灯Bにより算定し、口座振替割引額は含みません。
※4「東京ガス一般料金」は、東京ガスのガス基本約款(2019年10月1日実施)より算定し、口座振替割引額は含みません。

なお、Looopでんき+ガスのプランで契約するためには、事前にLooopでんき(電気のみ)の契約が必要です。まずは、引越し先で利用する電力サービスをLooopでんきに切り替え、そのあとにガスとのセットプランの契約へと進みましょう。

Looopでんき+ガスについて詳しく見る

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