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再エネ賦課金の写真 再エネ賦課金の写真

電子レンジは手軽で便利な調理家電ですが、電気代や選び方、節電のポイントを知ることで、より賢く活用できます。電子レンジの特徴やメリットに加えて、電気代の目安や節約のポイントを解説します。毎日の使い方を工夫して、うまく節電を図りましょう。

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電子レンジの特徴やメリット

電子レンジは短時間で加熱できる便利な電化製品として、多くのご家庭で活用されています。まずは、電子レンジの基本的な仕組みやオーブンレンジとの違い、導入するメリットなど、基本的なところを押さえておきましょう。

電子レンジの仕組み

電子レンジは、食材に含まれる水分子を振動させることで熱を生み出し、内部から加熱する仕組みです。マイクロ波で振動を起こし、水分子の摩擦熱によって食材を内部から温めます。
火を使わないため比較的安全に使える点や、加熱の早さが評価されており、多くのご家庭で利用されている電化製品です。外から加熱する従来の方法とは異なり、内側から均等に熱が伝わることも特徴で、食材の温めや解凍に便利に活用できます。

オーブンレンジとの違い

オーブンレンジは電子レンジの機能に加え、ヒーターによる加熱が可能な電化製品です。電子レンジは、水分子を振動させることで加熱するのに対し、オーブン機能はヒーターの熱を利用して、外部からじっくり食材に熱を通します。焼き料理やパン作りといった用途にも、対応できるのが特徴です。
一方、単機能の電子レンジは加熱・解凍に特化しており、調理の幅は限られるものの、構造がシンプルな分、低価格で導入が可能です。日常的な温めや解凍が中心であれば電子レンジ、幅広い調理に対応したい場合はオーブンレンジが適しています。

電子レンジを使うメリット

電子レンジは、短時間で食材を温められることが最大のメリットです。冷凍食品の解凍やご飯の温め直しなど、火を使う調理に比べて手間が少なく、大きな時短効果を得られます。直火調理と異なり、鍋やフライパンを使用しないため洗い物が減り、調理後の片付けも簡単です。
また、加熱中に目を離せるため、その間に別の家事ができるのも魅力の一つです。使い勝手と効率を両立できる電化製品として、ご家庭はもちろん、オフィスや単身赴任の世帯などでも重宝されています。

電子レンジの電気代はどれぐらい?

電子レンジにかかる電気代は、消費電力や使用時間によって変わります。電気代の計算方法や目安、使用シーンごとの違いなどを押さえておきましょう。

電子レンジの電気代の計算方法

電子レンジの電気代を計算するには、まずお使いのメーカーの公式サイトや製品カタログ、取扱説明書などに記載されている、年間消費電力量を確認しましょう。その上で、以下の計算式に当てはめて、電気代を算出します。
電気代(円)=年間消費電力量(kWh)× 電気料金単価(円/kWh)
例えば、年間消費電力量が60kWhの電子レンジの電気代を考えてみましょう。電気料金単価を、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている31円/kWhとすると、電気代は次の通りです。
電気代(円)=60kWh × 31円/kWh =1,860円
なお、電子レンジに表示される500Wや600Wといった数値は、定格高周波出力であり消費電力ではないので注意が必要です。
※出典: よくある質問 Q&A 公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会

電子レンジの電気代の目安

代表的な電子レンジの電気代の目安を確認してみましょう。ここでは、人気の東芝の電子レンジ「ER-D3000A」をベースに、電気代の計算例を紹介します。
同製品の年間消費電力量は、電子レンジ機能で59.5kWhであるため、電気代の目安は次の通りです。なお電気料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている、31円/kWhとします。
電気代(円)=59.5(kWh)× 31(円/kWh)=1,844.5円
また、オーブン機能の年間消費電力量は14.0kWhであるため、併せて73.5kWhが同製品の年間消費電力量の目安となります。こちらをベースにすると、次のように約2,279円の電気代がかかる計算です。
電気代(円)=73.5(kWh)× 31(円/kWh)=2,278.5円
家族の人数が多く利用頻度が高い家庭では、使用回数に比例して電気代が上がるため、無駄な加熱を減らす工夫が必要です。
※出典: ER-D3000A | 電子レンジ/オーブンレンジ| 東芝ライフスタイル株式会社 | 電子レンジ/オーブンレンジ | 東芝ライフスタイル株式会社

1分間使用した場合の電気代の目安

次に、1分間使用した場合の電気代を計算してみましょう。電気代は、次のように電化製品の消費電力からも計算が可能です。
電気代(円)=消費電力(kW)×使用時間(時間)×電気料金単価(円/kWh)
上記製品のメーカー仕様書によると、レンジ機能の消費電力は1,430W(高周波出力は1,000W)であるため、1分間使用した場合の電気代は次の通りです。
電気代(円)=消費電力(kW)× 使用時間(時間)× 電気料金単価(円/kWh)
=1.43 × 0.0167 × 31 ≒ 0.739円
したがって、1回1分の使用で電気代は約0.74円となります。

使用シーン別の電気代の目安

続いて、使用シーン別に、電子レンジにかかる電気代を確認しておきましょう。上記製品を用いて、さまざまな食材を温めた場合、電気代の目安は次の通りです。

利用シーン 温める時間 電気代(推定)
水を温める 1分間 約 0.74円
ご飯を温める 2分間 約 1.48円
冷凍食品を温める 3分間 約 2.22円

上記のように飲み物やご飯・お弁当などの加熱なら、1~2分程度で済む場合が多く、1回あたり0.7~1.5円程度の電気代となります。
一方、冷凍食品の解凍や調理で長時間使う場合は、3分以上かかる場合もあるため、1回で2~3円の電気代が発生するケースも珍しくありません。使用時間は短くても、電子レンジは多くの電化製品の中でも特に消費電力が大きいため、使い方には注意が必要です。

電子レンジの電気代を節約するには?

電子レンジは便利な電化製品ですが、使い方によっては電気代が無駄にかかってしまうこともあるため、注意が必要です。少しの工夫で電気代を抑えられるため、以下のポイントを意識しつつ、積極的に節電を図りましょう。

食材は常温に戻してから加熱する

冷蔵庫から取り出したばかりの食材や、冷凍のままの食品をそのまま加熱すると、温めるのに時間がかかります。冷たい状態から一気に温めようとすると、加熱時間が延びて消費電力が増えてしまうため、できるだけ常温に戻してから加熱しましょう。
例えば、冷蔵庫で冷やしたご飯をすぐに温めるよりも、常温で10〜15分置いてから加熱した方が短時間で温まり、結果として電気代を抑えられます。特に冷凍食品の場合は、自然解凍できるものは事前に解凍しておくと、レンジの使用時間を大幅に短縮できます。

庫内に食材を入れ過ぎない

電子レンジの庫内に複数の食材を詰め込んで加熱すると、効率が落ちるだけでなく、均等に加熱されず再加熱が必要になるので注意しましょう。電子レンジのマイクロ波が一度に届く範囲や、強度が限られているためです。
特に、庫内の中央部や重なった部分には熱が届きにくく、加熱ムラが起きやすくなります。加熱効率を上げるために、1回の使用で加熱する食材の量を調整し、可能な限り食材を重ねずに並べる工夫が必要です。

庫内を清潔に保ち、定格通りに動作させる

電子レンジの庫内が汚れていたり、吹きこぼれた食材が付着していたりすると、加熱効率が下がる場合があります。汚れがマイクロ波の反射を乱すことで、本来の加熱能力を十分に発揮できなくなるケースがあるためです。
加えて、長期間にわたって清掃が行き届いていない場合、においや煙が発生するリスクも高まります。これらは安全性の観点からも問題ですが、定格通りに動作させられない状態では、無駄なエネルギーの消費にもつながります。
常に清潔な状態を保つことで、機器本来の性能を維持し、効率的に加熱ができるように心掛けましょう。結果として、加熱時間が短縮され、電気代の節約につながります。

古い電子レンジは積極的に買い替える

長年使用している電子レンジは、見た目に問題がなくても内部の部品が劣化しており、加熱効率が落ちている場合があります。古い製品は、積極的に買い替えを検討しましょう。
特に、10年以上前の機種は現在の製品と比べて電力効率が悪く、同じ加熱時間でも、より多くの電気を消費している可能性があります。近年の電子レンジは省エネ性能が向上しており、センサー制御やインバーター機能を搭載しているモデルも少なくありません。
必要な熱量を見極めながら、無駄なく加熱できる仕組みになっているため、古い製品に比べて電気代を大幅に抑えられます。また、新しい機種のほうが安全性や使い勝手の面でも優れており、ストレスの少ない調理環境を実現できるのも魅力です。

電気料金プランや電力会社を見直す

電子レンジの電気代を節約するには、使用方法を工夫するだけではなく、電気の料金プランの見直しも有効です。料金プランがライフスタイルに合っていない場合、無駄なコストが発生している可能性もあるので、よりお得に利用できるサービスがないか確認してみましょう。
また近年は、電力の小売完全自由化により、地域の電力会社以外からも契約先を自由に選べるようになっています。基本料金が安いプランや、時間帯別の割安料金を提供しているケースも多いので、電力会社の乗り換えもおすすめです。
なお、Looopでんきでは、乗り換えにより安くなる電気料金のシミュレーションが可能です。電気の使用エリアや世帯別にシミュレーションができるので、この機会にぜひご利用ください。
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電子レンジを選ぶ際のポイントは?

ご家庭に合った電子レンジを選ぶには、価格はもちろん、用途や設置スペース・庫内容量などを総合的にチェックしましょう。
家族構成や調理頻度に合わせて選ぶことが大事です。温めだけで十分ならば単機能のレンジで問題ありませんが、焼き料理や蒸し料理もするならば、オーブンレンジやスチームオーブンレンジが選択肢に入ります。
特に、出力が細かく調整できるモデルであれば、食材ごとに適切な加熱ができ、加熱しすぎによるエネルギーの無駄も防げます。省エネ性能や年間消費電力量などもきちんと比較し、長期的なコストを考慮した上で、環境やニーズに合った製品を選びましょう。

電気料金プランや電力会社の変更も検討しよう

電子レンジにかかる電気代を抑えるには、機器の使い方や選び方に加えて、上記のように電気の料金プランや、どの電力会社と契約しているかも重要です。
多くのご家庭では、長年同じ電力会社・料金プランを継続していることが多く、実際のライフスタイルと合っていないケースが少なくありません。
特に、電子レンジのように日常的に使用する電化製品の場合、時間帯別料金や電力量に応じたプランの選択が、電気代の差につながります。さらに電力の小売完全自由化に伴い、選べる選択肢が増えているので、この機会にご家庭の電気契約を見直してみましょう。
単に価格の安さだけではなく、生活スタイルに合った電気の使い方を把握し、適切なプランを選ぶことが、長期的な節電につながります。

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電気料金は毎月発生する固定的な支出であり、家計に大きな影響を与えるため、管理と最適化が重要です。「スマートタイムONE」は、契約期間に縛りがなく、解約手数料もかかりません。家族の生活スタイルに合わせて、柔軟に利用できる点が特長です。

また、専用アプリを使えば、電気の使い方を効率的に管理できます。電気の使用量や料金を30分ごとに確認でき、月末の電気代を予測して家計の計画を立てやすくなります。お子さまのいるご家庭でも、無駄遣いを防ぎながら安心して電気を使える仕組みが整っています。

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