簡単お申込みで電気代を今より安く!Looopでんき・料金シミュレーション

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電気料金に含まれる「燃料費調整額」とは?仕組みと役割について解説

  • 公開日:2021年7月19日
  • 執筆者:Looop編集部

海岸の工場地帯の写真 海岸の工場地帯の写真

電気料金の明細に記載されている「燃料費調整額」。日本の電力会社のほとんどは、この「燃料費調整額」を電気料金に組み込んでいます。私たちの多くが毎月支払っている燃料費調整額は、一体何のために、どんな理由があって電気料金に加算されているのでしょうか。

この記事では、燃料費調整額とその制度について解説します。

燃料費調整制度とは

燃料費調整制度とは、火力発電に用いる燃料(原油、液化天然ガス、石炭)の価格変動を、毎月の電気料金に反映させる仕組みのことです。この制度は多くの電気事業者が導入しています。

日本はエネルギー資源のほとんどを輸入でまかなっているため、世界の経済状況や政局の変化が燃料価格に大きく影響します。そのため、電気料金が完全に固定されたままですと、燃料価格が高騰したときに発電事業者が大きな損失を被る可能性があります。そういった事態から事業者を守るため、燃料費調整制度が設けられました。

燃料費調整制度では、燃料費の変動にあわせて変動する「燃料費調整額」が電気料金に反映されます。ある3カ月間の平均額を基準価格と比較して、それより高ければ電気料金が上がり、低ければ下がる仕組みです。

なお、燃料費調整額は電気料金の内訳(基本料金、電力量料金、再生可能エネルギー発電促進賦課金)のうちの電力量料金に含まれています。

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次からは、燃料費調整制度の目的や規定内容の推移について詳しく解説します。

燃料費調整制度の目的

燃料費調整制度の主な目的は、燃料価格の変動から電気事業者の経営を守ることです。燃料価格の変動は発電コスト、事業収入に影響するため、事業者は経営を安定させるために燃料価格の増減を電気料金に反映しなければなりません。

とはいえ、燃料費が変動するのにあわせて毎回基本料金や料金体系そのものを変更するのは現実的ではありません。そこで、電気事業者の要請や電気事業審議会(当時)の提言を受け、燃料価格の変動に柔軟に対応できるかたちの制度が導入されました。

電気料金の「基本料金」と「電力量料金」とは? 仕組みについても解説

次からは、燃料費調整額の仕組みについて詳しく解説します。 ※出典:三菱東京UFJ銀行|「原油価格の見通し」

燃料費調整額とは

燃料費調整額とは、燃料費調整制度に基づいて決められる発電の燃料費のことです。毎月の電気料金のうち、電力量料金(従量料金)に対する補正として適用されます。
燃料費調整額は電気料金をプラスさせることもあれば、燃料費が安い時期だと電気料金を安くしてくれます。ただし、このあと説明するように、燃料費の変動が燃料費調整額に反映されるまで、タイムラグがあります。

燃料費調整額の反映タイミング

燃料の価格変動が電気料金に反映されるのは3~5カ月後です。例を挙げると、2020年1~3月の平均燃料価格は6月の燃料費調整単価に影響します。自宅の電気料金を見るときには、燃料費調整額は3~5カ月前の市場の影響を受けていることを念頭に置いておきましょう。

燃料費調整額を解説している図の画像 燃料費調整額を解説している図の画像

ちなみに、この制度が導入されたのは1996年1月。当時の燃料費調整額は四半期ごとに算出・変更していました。たとえば、1~3月の燃料費を7月~9月の調整額に反映するなど、2四半期前の燃料輸入価格の平均値を割り出して料金を設定していました。

その後、2008年に原油の急激な高騰(※)が起きて、燃料価格がそれまでよりも激しい変動に見舞われました。そのときの状況をふまえて、2009年度の改定が行われ、燃料費調整単価は四半期ごとではなく毎月変更するようになりました。
この改定によって、それまで以上に細やかな燃料費の調整が実現できるようになりました。利用者側にとっても、請求金額の変動が毎月発生することで、大幅な電気料金の変動が発生しなくなったのは大きな利点のひとつです。 ※出典:三菱東京UFJ銀行「原油価格の見通し」

燃料費調整額のプラス・マイナス調整

燃料費調整額のプラス調整とマイナス調整を解説している図の画像 燃料費調整額のプラス調整とマイナス調整を解説している図の画像

電気料金に燃料費調整額が含まれていると、月々の電気料金の上昇が気になるところです。しかし、この制度の特徴は、燃料費の調整が増額だけでなく減額方向にも発生するというところにあります。燃料価格が高ければ燃料費調整額は引き上げられ、低ければ引き下げられる仕組みです。

たとえば、2020年~2021年の関東エリアの燃料費調整額は実際にマイナスになっています。

燃料費調整単価の推移
期間 燃料費調整単価(円 / kWh)
2021年6月分 ‐3.29
2021年5月分 ‐3.64
2021年4月分 ‐4.32
2021年3月分 ‐4.85
2021年2月分 ‐5.17
2021年1月分 ‐5.20
2020年12月分 ‐5.01
2020年11月分 ‐4.64
2020年10月分 ‐4.18
2020年9月分 ‐3.53
2020年8月分 ‐2.85
2020年7月分 ‐2.44

※出典:燃料費調整単価一覧表(低圧)|東京電力エナジーパートナー

次からは、燃料費調整額の計算方法について詳しく解説します。

燃料費調整額の計算方法

小さい家の前で手に電卓を持っている写真 小さい家の前で手に電卓を持っている写真

燃料費調整額は市場の動向に左右されるので、個人の努力でカットすることはできません。しかし、電気料金の内訳や仕組みを詳しく理解しておくことで、電気会社を乗り換える際の判断材料となることもあります。

燃料費調整額と燃料費調整単価

燃料費調整額は、「燃料費調整単価」に「その月の電力使用量」をかけることで求めることができます。燃料費調整単価はkWhあたりの金額(円/kWh)で算出されるので、電力使用量が多ければ調整額も比例して大きくなる仕組みです。

そして、「燃料費調整単価」は「基準燃料価格」と3カ月間の「平均燃料価格(実績)」の差額を求めて決定します。基準燃料価格は貿易統計などから求める見込み価格であるのに対して、「平均燃料価格」は実際の取引実績から算出する価格です。
これら2つの間のズレをもとに、燃料費調整単価は算出されます。

基準燃料価格の求め方

例として、東京電力エナジーパートナーの基準燃料価格の算定方法を見てみましょう。

基準燃料価格 算定表
2012年1~3月平均の貿易統計価格
1klあたりの平均原油価格 57,802円
1tあたりの平均LNG価格 67,548円
1tあたりの平均石炭価格 11,452円
原油換算1klあたり(=基準燃料価格) 44,200円

※出典:燃料費調整制度とは|東京電力エナジーパートナー

このように、原油・LNG(液化天然ガス)・石炭の平均燃料価格をもとに算出した見込み平均価格が、基準燃料価格になります。
この際注意が必要なのは、基準燃料価格はあくまで電力会社が計算する見込み値であるため、単純に足して割るだけではいけないということです。事実、上記の表の数値を見てみると、(57,802+67,548+11,452)/3=45,600.6円。44,200円にはなりません。
ここでの原油・LNG・石炭の価格は、次の平均燃料価格を求めるときに重要になってきます。

平均燃料価格の求め方

平均燃料価格は、原油・LNG・石炭それぞれの基準燃料価格をもとに、実際の燃料利用率を使って平均価格(実績値)を所定の計算式に当てはめ、原油価格に換算して算出します。
3つの原料は熱量や数量単位が異なり、また実際に火力発電所などで使われる量も調達状況などで異なります。そのため、計算ではそれらを考慮した係数を3つα、β、γ(原油換算率×燃料種別々熱量構成比)として用意して計算します。
例として、東京電力の計算方法を見てみましょう。

2012年1~3月の平均燃料価格(原油換算1klあたり)=A×α+B×β+C×γ
A:3カ月における1klあたりの平均原油価格 α= 0.1970
B:3カ月における1tあたりの平均LNG価格 β= 0.4435
C:3カ月における1tあたりの平均石炭価格 γ= 0.2512

※出典:燃料費調整制度とは|東京電力エナジーパートナー

このように、原油・LNG・石炭でそれぞれ異なる係数をかけあわせて計算をしています。
とはいえ、実際の数字を自分で求めるのは現実的ではありません。そのため、燃料費調整単価の変動を知りたい場合は、ご自身が契約している電力会社のホームページを確認するようにしましょう。計算は複雑ですので、計算ミスを防止するためにも信頼できる数字を求めることが重要です。

このようにして算出された平均燃料価格と電気事業者ごとに定めている基準燃料価格との差額が燃料費調整額に反映されています。

燃料費調整額の計算式

最後に、燃料費調整額を実際に求めて見ましょう。燃料費調整額の計算式は以下の通りです。

燃料費調整額 = 燃料費調整単価 × 使用電力量

この式をもとに、家庭1軒あたりの電力使用量(※1)と、先ほど表でご紹介した燃料費調整単価を当てはめて計算してみましょう。

248.7kWh(2015年度平均電力使用量) × -3.29円(2021年6月の燃料費調整単価)=-818.223円

2021年6月時点での燃料費調整単価はマイナスなので、燃料費調整額も差し引かれる計算です。 ※1 東京電力ホールディングス|電力需要

電力の自由化による影響

乾電池を指している自由化と書かれた人形の画像 乾電池を指している自由化と書かれた人形の画像

電力消費の形に転機をもたらしたのが2016年4月に始まった電力小売自由化です。以前までは家庭や商店などは契約する電力会社を選べず、供給区域も決まっていました。

しかし、電力小売自由化が解禁されてからは、すべての人が個々のライフスタイルに合わせて電力会社を選べるようになったのです。

新電力への積極的な取り組みや時間帯別料金プランなど、電力業者ごとにさまざまな工夫がされるようになった現在では、燃料費調整額はどのようになっているのでしょうか。次から詳しく解説します。

新電力での燃料費調整額

結論から言いますと、新電力でも燃料費調整額は他の大手電力会社と変わらないところがほとんどです。電力小売自由化で参入した新電力の多くが、同じ燃料費調整制度を採用しています。

平均燃料価格など燃料費調整額に関する計算式も大半が同じものを使用しているので、燃料費調整額も大手電力会社と同額の業者が大多数です。

中には燃料費調整を行わない小売業者も存在します。そういった会社の場合、資源エネルギーが高騰している時期などでも燃料費調整が加算されずに済みますが、反対に燃料費調整額のマイナス調整が続く時期は他の会社よりも割高になってしまう可能性があります。

燃料費調整制度の有無から電力会社を選ぶ場合は、資源エネルギーをめぐる情勢や、他社との料金体系を注意深く比較する必要があるでしょう。

電力会社での料金の違いはほぼない

電力会社同士の燃料費調整額の差はほぼなく、基本的には変わらないという認識で問題ありません。まれに計算方法によって数字に細かい差が出ることもありますが、大幅に変わることはないと考えて良いでしょう。

そのため、燃料費調整額で電気料金の節約をはかることはあまり有効な方法とは言えません。

電力会社を見直すことで電気代節約につながる

電気料金の節約では、燃料費調整額のような細かい料金の内訳よりも電力会社の見直しが有効です。

電力の自由化に伴い、数多くの選択肢の中から自分に合った電力会社を選べるようになりました。今契約している電力会社より、基本料金や電力料金単価の低いところに乗り換えれば、電気料金の大幅な節約も期待できます。

ライフスタイルに合わせたさまざまな料金プランが各電力会社から提案されているので、ぜひチェックしてみましょう。

まとめ

この記事では、燃料費調整額について解説しました。変動する火力発電の燃料費を反映するために設けられた燃料費調整額は、電力会社ごとの違いはほとんどなく、節約のための大きなポイントとはなりません。

しかし、燃料費調整額の仕組みについて理解しておくことは、毎月の電気料金の内訳を把握し、電気の節約を意識することにつながります。

また、電力会社の料金体系を比較検討する良いきっかけにもなりますので、電気料金の節約をしたい方は、この機会に電力会社の見直しをしてみてはいかがでしょうか。

電力会社のLooopは、太陽光発電や風力発電といった、燃料費がかからない再生可能エネルギーの普及を推進している電力会社のひとつです。Looopでんきの「おうちプラン」は基本料金が0円、従量料金も一定なので料金設定がわかりやすいのが魅力的です。電気料金の節約も期待できます。

Looopでんきで契約した場合にどのくらい節約できるかはLooopでんきのWebサイトで簡単にシミュレーションできます。電気代が気になるかたは、この機会にぜひチェックしてみてくださいね。

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