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ガス代がぐんと節約できる! ガス会社との契約見直しが決め手 ガス代がぐんと節約できる! ガス会社との契約見直しが決め手

月々必ず出費がある光熱費はなるべく節約したいものです。ガス代のように、毎月出費のある固定費は毎月少額の節約でも積み重ねれば1年で大きな額になります。さらに、ガス使用量そのものを減らせれば、節約になるうえにCO₂を減らせるので地球環境にもやさしい生活ができます。

そこで、ガス代を節約し、環境にもやさしい生活を送るには具体的にどうしたら良いか、この記事で節約法を詳しく解説します。

節約には電力会社の見直し
料金プランはこちら

都市ガスとプロパンガスの違い

都市ガス 都市ガス

ガスには都市ガスとプロパンガスがあり、原材料・発熱量・災害復旧までの期間など違いがありますが、最も大きな違いは価格です。プロパンガスは、都市ガスよりも価格が高いです。

ガス代の節約のためにも、まずは自分の家が都市ガスなのかプロパンガスなのか、ガスの請求書をチェックする・ボンベの設置場所を確認するなどして把握しておきましょう。

都市ガスの料金計算方法

都市ガスと、プロパンガスの違いには、料金の計算方法があります。

都市ガスの料金は、基本料金+従量料金(従量料金単価×ガス使用量)で決まります。基本料金は毎月一定の価格ですが、従量料金単価は市場と連動しており、毎月変わります。

価格がこのように変わる制度のことを「原料費調整制度」といいます。都市ガス(LNGガス)はほとんど輸入に頼っているので、原料価格や為替の変化によって大きく変化しています。これを反映するのが「原料費調整制度」です。

プロパンガスの料金計算方法

数年前まで「規制料金」だった都市ガスに対して、プロパンガス(LPガス)はずっと昔から「自由料金制」で、消費者は自由にガス会社を選ぶことができます。そのため、会社ごとの料金差が大きいことも珍しくありません。

全国の95%以上のプロパンガス会社は、基本料金と従量料金の2つの仕組みからガス料金を算出しています。従量料金は、使用量に一定の料金を乗じて求められるようになっており、市場価格を反映する都市ガスと異なり、業者が採算に合う価格を設定します。

プロパンガスは都市ガスより高い

プロパンガスと都市ガスの最大の違いは、価格です。都市ガスもプロパンガスも一律料金ではなく、会社ごと地域ごとで価格はバラバラですが、都市ガスとプロパンガスを比較してみると、一般的にプロパンガスの方が1.8倍から2倍高いとされています。

輸送費や人件費のように、下がりにくいコストが価格に転嫁され、各事業者が採算を保っていること、そしてあまり競争も激しくないことが原因で割高になっていると考えられます。この点、都市ガスはいったん配管をしてしまうと、手間やコストがかからずガスを供給することができます。そのため、輸送費や人件費の負担が価格に転嫁されることはありません。

※出典:経済産業省 2015年10月19日第24回ガスシステム改革小委員会資料

ガス代を節約する方法①:シーン別編

ガス代を節約する方法①:シーン別編 ガス代を節約する方法①:シーン別編

できるだけガス代を節約するなら、まず日々コツコツガスを節約する方法を考えてみましょう。お風呂とキッチンのシーン別に生活に取り入れられる工夫でガス代を節約すると同時に、以下でご紹介する方法ならガスの消費量を下げますので、CO₂削減に直結しています。

キッチンのガス代節約

キッチンのおすすめガス代節約方法は次の3つです。

1.食器を洗うときは湯沸し器の水温を低温に設定しておきましょう。

例えば、湯沸かし器の設定温度を40℃から38℃にしておくだけで給水に利用するガスの使用量を低くすることができます。
2度低く設定を変えておくだけで、65Lの水道水を使用した場合、年間でガス8.74㎥の省エネ、約1,490円のガス代が節約できます。

さらに、食洗器を利用するとガス給湯なしでもすっきり洗え、ガス代だけでなく水量を抑えるので、水道代の節約にもなります。

2.野菜の下ゆではガスではなく、電子レンジを使ってみましょう。

葉菜(ほうれん草、キャベツ)、根菜(ジャガイモ、里芋)、果菜(ブロッコリー、カボチャ)を毎日電子レンジで下ゆでした場合、年間約3,490円ガス代を節約できるとされています。
レンジでチンの下ごしらえなら、水溶性ビタミンがゆでた場合よりも野菜に残りやすく栄養効果も期待できる節約法です。

3.ガスの炎はなべ底からはみ出さないように調整

ガスコンロの炎は調整しないと、なべ底の大きさをはみ出してしまうなど、ガスの無駄になりやすいとされています。そこで、ガスの炎はなべ底からはみ出さないように調節しましょう。
この方法で、年間ガス2.38㎥の省エネ、約410円のガス代節約が可能とされています。
そのほかにも、底がぬれたままで鍋ややかんを火にかけないようにするなど、ガスを節約するコンロの使い方を意識してみましょう。

※出典:経済産業省資源エネルギー庁 家庭の省エネ徹底ガイド 春夏秋冬

お風呂のガス代節約

お風呂のガス代にも次の3つのおすすめ節約方法があります。

1.追いだきを減らす

お風呂はガスを消費する場面ですが、なかでも追いだき回数を減らすことにより大きな節約の効果を生むことができます。

追いだきを1日1回少なくすることで、年間でガス38.20㎥の消費量を削減する省エネ効果があります。その上、年間約6,880円のガス代が節約できるとされています。

2.シャワーを出す時間を短くする

シャワーを出す時間を短くすると、給湯の量を減らすことができるので、ガス消費量・ガス代を減らすことができます。

1日1分シャワーを出す時間を短縮するだけで年間でガス12.73㎥の省エネになり、年間約2,180円のガス代が節約できる計算となります。

ちなみに、シャワーを1分間使うと12Lのお湯が流れますが、家族4人が4分ずつシャワーを使った場合では、浴槽1杯分とほぼ同じになります。シャワーは水と給湯のエネルギーを意外と使うものです。

タイマーを使う・お風呂で使える時計を利用するなどして、シャワーの利用時間を短くしてみましょう。ゲーム的に競ってみるなど、ご家族で取り組んでも楽しいでしょう。

3.節水道具を使う

道具を変えるだけで節約ができるのが、節水シャワーヘッド、手元止水機構付きのシャワーヘッドに取り換える方法です。

シャワーヘッドは多くの機種で自分でも取り付け・取り換えが可能です。やってみると意外と簡単なので、ぜひ取り組んでみましょう。

ガス代節約法
キッチン お風呂
食器洗いの給湯温度を38°に 追いだき回数を減らす
野菜の下ゆではレンジで シャワー時間を短縮
炎をなべ底のサイズに調節 給湯量を減らす節水シャワーヘッドを利用

※出典:経済産業省資源エネルギー庁 家庭の省エネ徹底ガイド 春夏秋冬

ガス代を節約する方法②:契約編

ガス代の節約の方法として、ガス会社との契約内容を見直す方法があります。日々コツコツ行う節約も積み重ねで効果を生み、その上地球環境にやさしい生活のありようとして重要ですが、契約を切り替えることにより一気にガス代を安くすることが可能です。

プロパンガスを都市ガスに切り替える

都市ガスの1.8倍から2倍の価格となるプロパンガスから、都市ガスに切り替えるという方法があります。一戸建て住宅で、ガス管が付近まで埋設されていれば切り替えることは物理的に可能なことです。

ただし、引き込み工事に約14万円かかります。またガス機器をそのまま使用することはできないので、一式買い替えることになります。初期費用と、節約によりどれくらい回収できるかを比較、長い目で検討して切り替えを行う必要があります。

集合住宅の場合、個別ではできません。分譲マンションの場合は、管理組合で意見をまとめる必要があり、また、賃貸住宅の場合はオーナーを説得したうえで、費用分担をどうするか決める必要が生じます。一般的にはかなり難しいとされています。

オール電化に切り替える

オール電化とは調理や給湯など、通常ではガスをエネルギー源としていることをすべて電気でまかなう方法のことをさします。ライフスタイルによっては、オール電化にするとトータルの光熱費が安くなることがあるので、検討の余地があります。

プロパンガスの場合、オール電化に切り替えた方が光熱費は安くなることがありますので、切り替えを検討するのも節約方法の一案です。

一戸建て住宅の場合だと切り替えは可能ですが、集合住宅では個別で行うことができない点は、都市ガスへの切り替えと同様に問題となります。

オール電化にした場合、今度は電力の消費量や料金が気になってしまいがちです。しかし、例えば再生可能エネルギーを使っている電力会社に切り替えるなどすると、環境にやさしい生活をしながら、従来の電力会社の料金より安く電力を利用することも可能です。

さらに生活スタイルにあった利用プランを設定している電力会社に切り替えることにより、節約効果をさらに高くすることもできます。昼間に利用量が多い場合は、昼間の電気料金を安く設定しているプランがある会社に切り替えるなどの工夫ができます。

ガス会社を切り替える(都市ガスの場合)

都市ガスの場合は、ガス会社を切り替えるだけで節約が可能です。現在はガス小売の全面自由化によって都市ガスはガス会社の切り替えが可能になっています。配管はどの会社も共通の配管を使っており、契約を切り替えるだけで、より安いガスが利用できるようになっているのです。

節約のためには、各ガス会社の料金プランを比較したうえで、安いガス会社に申し込み、利用するだけですので、手続きは簡単です。

一戸建て住宅だけでなく集合住宅(分譲・賃貸問わず)の個別でも都市ガスを使っている場合は同様に切り替えが可能です。戸建ての場合も、集合住宅の場合も特に設備を新しく入れるような必要もありません。

ガス会社を切り替える(プロパンガスの場合)

一戸建て住宅であれば、基本的にプロパンガス会社を切り替えることは可能なので、より安いプロパンガス会社を使うことができます。

しかし、集合住宅の場合は個別ではプロパンガス会社の切り替えはできません。分譲マンションの場合は、管理組合で意見をまとめる必要があります。

また賃貸住宅の場合はオーナーを説得する必要があり、一方オーナーはプロパンガス会社と給湯器そのほかの設備の無償貸与契約を結んでいる場合がしばしばあります。こうした契約は、10年など長期にわたり、オーナーには相当にメリットがあるものなので、事実上は切り替えが困難とされます。

電気・ガスのセットプランに切り替える

電力会社もガス会社も電気・ガスセットプランを用意しています。電力会社・ガス会社双方に用意しているセットプランがあり、また、ガス会社の場合、プロパン・都市ガス双方にセットプランがある場合があります。

セットプランにするメリットとしては、電気とガスの双方をまとめて支払えて便利なほか、プランによってはセット割引があり、料金がお得になることもあるので検討の余地があります。

なお、セットプランの割引は、内訳をみると電気代の割引となるもの、ガス代の割引となるもの双方がありますが、いずれも光熱費トータルでの節約効果が生じます。

一戸建て住宅はセットプランに切り替えることが可能です。さらに、集合住宅(分譲・賃貸問わず)の個別でも都市ガスが入っている地域なら可能なことが多く、電力会社・ガス会社双方のセットプランから選ぶことができます。

ガス代とともに電気料金の見直しを

以上、ガス代を節約するための方法をみてきました。ガス代の節約をするには、コツコツと生活の工夫によりガスの消費量を抑える方法と、契約を切り替える方法との2つがあります。

一軒家や、都市ガスの入った地域では集合住宅でも契約を切り替えることにより、ガス代を節約できる可能性が高いです。

ガス代の節約とともに、電気料金の見直しをしてみるのもおすすめです。電力会社・ガス会社ともに電気+ガスのセット料金プランを用意しているので電力会社経由でも、ガス会社経由でも光熱費を下げられる可能性があります。

東京電力エリアで都市ガスを使っている方は、Looopでんきの「スマートタイムONE(電灯)+Looopガス」をチェックしましょう。

スマートタイムONEは、電気料金の単価が市場価格に合わせ時間帯で変動する市場連動型プランです。単価が安い時間帯に集中して電気を使うようにすれば、電気代が安くなります。ガス割の1円は、スマートタイムONE(電灯)の固定従量料金単価から割り引かれます。

電気とガスの業者を一緒に切り替えたい場合は、電力会社とガス会社を別々に契約するより、Looopでんきのセット割プランを利用したほうがお得です。(※東京電力エリア限定)

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