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湿気が多い時期、除湿機は欠かせないアイテムです。室内の湿気を解消し、カビの発生を防いでくれる除湿機ですが、使用するのに電気代がいくらかかるか知っていますか?この記事では除湿機の種類ごとの電気代や乾燥機との比較、そして電気代を抑えるための節約テクニックを詳しく解説します。快適な室内環境を保ちながら、電気代を節約するためのポイントを押さえましょう。

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除湿機の種類別特徴

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除湿機には大きく分けてコンプレッサー方式、デシカント方式、ハイブリッド方式の3つの種類があります。
それぞれの方式には特徴があり、使用状況や季節によって電気代も異なります。以下では、各方式の特徴と電気代の目安を詳しく見ていきましょう。

コンプレッサー方式

コンプレッサー方式の除湿機は、内部のコンプレッサーによって部屋の空気を冷やし、結露を発生させることで室内の湿度を下げる仕組みです。
この方式は、特に気温が高い夏場に効果的です。コンプレッサー方式の特徴として、冷却による除湿ができるため、室温をあまり上げずに湿度を下げることができます。
消費電力が少なく、電気代も安くなる傾向にあります。具体的には、消費電力は1時間あたり約120〜400W、1日8時間使用した場合の電気代は約30円〜100円となります。

デシカント方式

デシカント方式の除湿機は、内部に搭載したヒーターで部屋の空気を温めることで湿度を下げる仕組みです。
乾燥剤を使用して湿気を吸収し、ヒーターでその湿気を蒸発させて再利用するという方法です。
この方式は、気温が低い冬場に効果的で、室温も上げることができるため、暖房効果も期待できます。
しかし、ヒーターを使用するため、消費電力は高くなりがちです。1時間あたり約280~500Wの消費電力がかかり、1日8時間使用した場合の電気代は約70〜130円となります。

ハイブリッド方式

ハイブリッド方式の除湿機は、コンプレッサー方式とデシカント方式の両方の機能を持ち、季節や室温に応じて最適な除湿方法を自動的に切り替える仕組みです。
この方式は、一年を通じて効率的な除湿が可能であり、電気代の面でもバランスが取れています。
例えば、夏場はコンプレッサー方式を使用し、冬場はデシカント方式を使用することで、年間を通じて快適な湿度管理ができます。1時間あたり約280~600Wの消費電力がかかり、1日8時間使用した場合の電気代は約70〜150円となります。

除湿機の種類ごとの電気代

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コンプレッサー方式・デシカント方式・ハイブリッド方式の消費電量や使用時間ごとの電気代を以下にまとめました。

コンプレッサー方式 デシカント方式 ハイブリッド方式
消費電力 120~400W 280~500W 280~600W
1時間あたりの電気代 約3.72円~12.4円 約8.68円~15.5円 約8.68円~18.6円
1日の電気代(8時間使用) 約29.76円〜99.20円 約69.44円〜124.00円 約69.44円〜148.80円
1か月の電気代(30日間使用) 約892.80円〜2,976.00円 約2,083.20円〜3,720.00円 約2,083.20円〜4,464.00円

※電力量料金単価は31円/kWhで計算しています。
実際には機種やモデル、使用状況によって異なるため、あくまで目安として活用ください。

除湿機と他の空調機器との電気代比較

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用途や目的によっては、除湿機の機能を他の電化製品で代用することも可能です。例えば、エアコンの除湿機能、洗濯物を乾かす目的なら、乾燥機を使うこともあるでしょう。
それらの電化製品を除湿目的で使った場合、どちらの電気代が安くなるのでしょうか。エアコンの「弱冷房除湿」「再熱除湿」「ハイブリッド除湿」と除湿機の電気代を比較してみましょう。

エアコンの除湿機能との比較

エアコンには「弱冷房除湿」「再熱(さいねつ)除湿」「ハイブリッド除湿」の3つの除湿機能があります。
「弱冷房除湿」は、部屋の空気を冷やして結露させ、その後再度温めて室温に近づける方法です。
「再熱除湿」は、部屋の空気を冷やして結露させた後、その空気を再び温めるため、最も電気代が高くなります
「ハイブリッド除湿」は2つの機能を組み合わせた方法で、電気代は弱冷房除湿と同程度です。
エアコンの除湿量について、東京電力が2002年に試験結果があります(※1)。
試験は三菱電機の冷房能力2.8kWエアコンを用いて行われ、除湿量が最も多いのは「冷房」で1時間あたり2.3kg、次いで「再熱除湿」が1.5kg、「弱冷房除湿」が1.1kgの順となっています。
20年以上前のデータなので、単純に現在に当てはめられませんが、除湿量が6L/日程度の除湿機に比べ、エアコンは10倍近い除湿量があることになります。
一方、エアコンの除湿機能を電気代で比較すると、設定温度を24℃にしたときに、最も小さかったのが「弱冷房除湿」の5.6円/h、次いで「冷房」の14.9円/h、「再熱除湿」の20.2円/hの順でした。ただし、このときの電気料金は、31円/kWhで計算されています。つまり、除湿量が最も多い「冷房」は、電気料金では「弱冷房除湿」より高く、「再熱除湿」より少なくなっています。
上述の通り、除湿器の一時間当たりの電気代は約3.7~18.6円でした。除湿器の方式にもよりますが、除湿器よりもエアコンのほうが電気代が高い傾向にあるのです。
除湿能力に優れるエアコンですが、電気代が高いので扇風機と併用するなどして電気代を下げる工夫が必要です。
※1 出典:東京電力技術開発研究所の調査

乾燥機との電気代比較

次に、除湿機と乾燥機の電気代を比較してみましょう。「浴室乾燥機」「ドラム式洗濯乾燥機」「縦型洗濯乾燥機」の消費電力と電気代を見てみます。

  • 浴室乾燥機:消費電力は約1250Wで、1時間あたりの電気代は約38.75円です。
  • ドラム式洗濯乾燥機:消費電力は約1000Wで、1時間あたりの電気代は約31円です。
  • 縦型洗濯乾燥機:消費電力は約1200Wで、1時間あたりの電気代は約37.2円です。

乾燥機の場合、一時間あたりの電気代が約31~38円に対して、除湿機の場合は約3.7~18.6円。エアコンとの比較同様、除湿機の電気代は安めであることがわかります。

除湿機を使用する際の節約テクニック

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除湿機の使用について、基本を抑えましょう。
まず使用前には、窓を閉めて、外の空気が室内に入り込まないようにします。また家全体の除湿をする場合は、一部屋ずつ除湿する方が効果的です。
24時間の使用も問題ありません。ただし、トレイの水がいっぱいになると除湿機の運転が止まってしまうため、長時間の運転を頻繁に行うなら、トレイの大きなタイプや、排水機能のある除湿機を選ぶことをおすすめします。
除湿機は使い方次第で電気代を節約しつつ、快適な室内環境を保つことができます。
具体的にどのような節約テクニックがあるのでしょうか?除湿機の使い方や併用する機器、適切な運転モードの選択などについて詳しく解説していきます。

サーキュレーターや扇風機と併用する

除湿機が集めた湿気を一箇所に留めず、部屋全体に均一に拡散させることで、除湿作業が効率的に行われます。
結果として、除湿機の稼働時間が短縮され、電気代の節約につながります。特に梅雨の時期や湿度が高い季節には、除湿機とサーキュレーターの併用が非常に効果的です。

洗濯物の干し方を工夫する

室内で洗濯物を乾かす際に除湿機を使用する場合、洗濯物の干し方に工夫をすることが重要です。
洗濯物と洗濯物の間に適度な間隔を空けることで、空気の通り道ができ、効率的に乾燥することができます。
空気の流れを良くすることで、除湿機の稼働時間が短くなり、電気代の節約につながります。また、ハンガーの向きや配置にも工夫を凝らし、空気の流れを最大限に活用することで、さらに効果的に乾燥させることができます。

適切な運転モードの選択

除湿機には多くの場合、衣類乾燥モードや速乾モードなど様々な運転モードが備わっています。
これらの運転モードは、それぞれ消費電力が異なるため、適切なモードの選択が電気代の節約に直結します。
急ぎでない場合は、標準モードやエコモードを選ぶことをおすすめします。消費電力を抑えつつ、効果的に除湿・乾燥を行うことが可能です。

定期的なメンテナンスを実施する

フィルターの清掃や部品の点検を定期的に行うことで、除湿機の効率を高めることができます。
性能が低下すると、同じ除湿効果を得るために長時間の運転が必要となり、電気代が増加してしまいます。
そのため、定期的なメンテナンスを実施し、常に最良の状態で除湿機を使用することが、長期的な電気代の節約につながります。

電力会社やプランを見直す

除湿機を頻繁に使用している家庭では、電気代が高くなることがあります。
このような場合には、契約している電力会社や電気料金プランの見直しを検討してみましょう。
2016年の電力小売全面自由化以降、一般家庭でも複数の電力会社から選択できるようになりました。
自分のライフスタイルに合った料金プランを選ぶことで、電気代を節約することが可能です。例えば、夜間や休日の電気料金が安いプランを選び、その時間帯に除湿機を使用することで、効果的に電気代を抑えることができます。
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除湿機使用でよくある質問とその回答

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ここでは、除湿機の寿命、風呂場での使用、故障の症状など、除湿機を使用する上でよくある質問と回答を紹介します。

除湿機の寿命はどれくらい?

除湿機の寿命は使用頻度やメンテナンスによって異なりますが、一般的には5年から10年とされています。
フィルターの定期的な掃除や、定められた頻度での水タンクの清掃などで寿命が延びる可能性も増えます。

除湿機は風呂場で使える?

水がかかる場所での使用は、火災や感電の原因となるため危険です。浴室の湿気を取り除きたい場合は、脱衣所に除湿機を設置して使用するのが安全です。
湿気を効果的に除去し、浴室内のカビや不快な湿気を防ぐことができます。
浴室専用の換気扇や除湿機能付きエアコンの併用も一つの方法です。

故障の症状を知りたい

除湿機の故障にはいくつかの一般的な症状がありますので紹介します。

  • 電源を入れると「ピー」という音がして切れる
  • 運転が止まる、タンクに水が溜まらない
  • 使用中に焦げ臭いにおいがする
  • サーキュレーターが回らない
  • 異音がする
  • 水漏れが発生する
  • 運転を切っても止まらない

これらの症状が発生した場合、すぐに使用を中止し、メーカーのサポートセンターに連絡しましょう。

電気代を節約したい人は料金プランの見直しも検討しよう

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除湿機の電気代は、使用時間や運転モードによって大きく異なります。コンプレッサー方式は比較的電気代が安く、デシカント方式やハイブリッド方式は利便性が高いものの、電気代がやや高めです。
効率的な湿度管理と電気代の節約には、サーキュレーターとの併用や適切な運転モードの選択が有効です。また、電力会社や料金プランを見直すことで、さらなる電気代削減が可能です。自分のライフスタイルに合ったプランを選び、賢く除湿機を活用しましょう。

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