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洗濯機の電気代が気になるなら、消費電力量を理解しておくのがおすすめです。消費電力量がわかれば電気代を計算できるようになり、節約に取り組みやすくなるでしょう。洗濯機の消費電力量や電気代の計算方法・節約術について詳しく解説します。

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洗濯機の消費電力量と電気代の計算方法

洗濯機にはさまざまなタイプがあり、タイプや機種ごとに消費電力量が異なります。まずは洗濯機の代表的なタイプをチェックし、消費電力量を用いた一般的な計算方法も押さえておきましょう。

洗濯機の主なタイプ

洗濯機のタイプはドラム式と縦型の2種類に大きく分けられます。より多くの水を使用する縦型は洗浄力が高いほか、入手しやすい価格帯であることもメリットです。一方のドラム式は使用する水の量が少ないため、水道代の節約につながる特徴があります。
洗濯機は乾燥方法によってもタイプ分けすることが可能です。ドラム式洗濯機の乾燥方法は、ヒーター式とヒートポンプ式に大別できます。
ヒーター式は電力をそのまま熱に変換するため、シンプルな仕組みで乾燥を行います。一方、ヒートポンプ式は空気中の熱も利用して乾燥させるため、効率的に乾燥を行うことができます。このため、ヒートポンプ式の方が本体価格は高めですが、消費電力量を抑えられるため、長期的には電気代の節約につながりやすくなります。

消費電力量を用いた計算方法

洗濯機をはじめとした電化製品の電気代の目安は、以下の計算式で求められます。
消費電力量(Wh)÷1,000×電力料金単価(円/kWh)
※2024年7月時点での電力料金の目安単価は31円/kWh
例えば、洗濯~乾燥の消費電力量が2,000Whの洗濯機なら、1回あたりの洗濯~乾燥の電気代を以下のように計算することが可能です。
2,000Wh÷1,000×31円/kWh=62.0円
なお、電化製品の消費電力量は、カタログや取扱説明書で確認できます。

【タイプ別】洗濯機の消費電力量と電気代

機種ごとの消費電力量がわかれば、計算式を使って洗濯機の電気代を求められます。代表的なタイプごとにピックアップした洗濯機について、それぞれの洗濯~乾燥の電気代を実際に計算してみましょう。

縦型タイプ

縦型タイプの洗濯機の例として、東芝の「AW-10VP4」を取り上げます。洗濯~乾燥時の消費電力量は約2,450Whです。1回あたりの洗濯~乾燥の電気代は、次のように計算できます。
約2,450Wh÷1,000×31円/kWh=約76.0円
縦型タイプはドラム式より洗浄力が高い半面、水を多く使うため水道代が割高になります。また、消費電力量もドラム式より高めであることから、電気代が安いタイプの洗濯機とはいえません。
※出典: 寸法・仕様 | AW-10VP4 | 洗濯機・洗濯乾燥機 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 東芝ライフスタイル株式会社

ドラム式ヒーター乾燥タイプ

ドラム式ヒーター乾燥タイプの洗濯機については、日立の「BD-STX120HL」を例に電気代を計算します。洗濯~乾燥時の消費電力量約1,570Whを用いた計算式は次の通りです。
約1,570Wh÷1,000×31円/kWh=約48.7円
縦型タイプと比較した場合、ドラム式ヒーター乾燥タイプのほうが電気代を抑えられています。ただし、消費電力量は機種ごとに大きく異なり、製品によっては電気代が縦型タイプとほとんど変わらないケースもあります。
※出典: 仕様:洗濯乾燥機 ビッグドラム BD-STX120H : 洗濯機・衣類乾燥機 : 日立の家電品

ドラム式ヒートポンプ乾燥タイプ

ドラム式ヒートポンプ乾燥タイプの洗濯機の例として、東芝の「TW-127XP3L/R」を取り上げます。洗濯~乾燥時の消費電力量は約1,330Whです。1回あたりの洗濯~乾燥の電気代は、次のように計算できます。
約1,330Wh÷1,000×31円/kWh=約41.2円
ヒートポンプ式の乾燥タイプは省エネ効果が高く、実際の計算結果もドラム式ヒートポンプ乾燥タイプが3タイプのうち最も電気代が安くなりました。
なお、「TW-127XP3L/R」には乾燥節電機能が搭載されており、この機能を使用すると消費電力量をさらに約730Whまで抑えられます。
※出典: 寸法・仕様 | TW-127XP3L/TW-127XP3R | 洗濯機・洗濯乾燥機 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 東芝ライフスタイル株式会社

乾燥機の消費電力量と電気代

衣類の乾燥は洗濯機以外の電化製品でもできます。主な乾燥機の電気代を消費電力量から計算し、洗濯機の乾燥機能を使う場合と比較してみましょう。なお、洗濯機の乾燥機能のみにかかる1時間あたりの電気代は約30円とします。

衣類乾燥機

衣類乾燥機とは衣類の乾燥に特化した電化製品です。梅雨時期や花粉の季節など、洗濯物を外に干せない時期でも、衣類乾燥機があれば室内で衣類を乾かせます。
東芝の衣類乾燥機「ED-60A4」で1時間あたりの乾燥にかかる電気代を計算した結果は以下の通りです。
1,220Wh÷1,000×31円/kWh=約37.8円
洗濯機の乾燥機能より電気代がかかりやすいことがわかります。なお、衣類乾燥機は一般的に2~3時間使用するため、実際の電気代はさらに高くなります。
※出典: 寸法・仕様 | ED-60A4/ED-45A4 | 洗濯機・洗濯乾燥機 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 東芝ライフスタイル株式会社

浴室乾燥機

浴室乾燥機とは、浴室内の湿気を減らせる電化製品です。カビの発生を抑えられるほか、浴室内で洗濯物の乾燥もできます。機種によっては入浴時に冷暖房機能を使うことも可能です。
TOTOの浴室乾燥機「TYB3121GA」を例に1時間あたりの乾燥にかかる電気代を計算しました。
1,860Wh÷1,000×31円/kWh=約57.7円
浴室乾燥機の電気代は、洗濯機の乾燥機能やほかの乾燥機に比べ、大幅に高くなります。
※出典: 浴室換気暖房乾燥機 三乾王 | TOTO株式会社

布団乾燥機

布団乾燥機は布団を乾燥させることに特化した電化製品です。機種によっては「衣類乾燥対応」と表記され洗濯物を乾かせるものもあります。
アイリスオーヤマの布団乾燥機「FK-W2」で1時間あたりの乾燥にかかる電気代を計算した結果は次の通りです。
760Wh÷1,000×31円/kWh=約23.6円
衣類乾燥機や洗濯機の乾燥機能より電気代が安くなっており、乾燥のみなら布団乾燥機が最も電気代の節約につながる可能性があります。
※出典: ツインノズル KFK-202/FK-W2|ふとん乾燥機|カラリエ|アイリスオーヤマ

洗濯機の電気代を節約する方法

洗濯機の電気代は工夫次第で抑えられます。節約方法をチェックし、洗濯機の使い方を見直してみましょう。

洗濯物をまとめて洗う

洗濯機の電気代を節約する方法の1つに、洗濯物をまとめて洗うことが挙げられます。いつも2回に分けて洗濯しているなら、1回にまとめて洗いましょう。
洗濯機を使う回数を減らせば、1回の洗濯にかかる電気代のみで済みます。電気代だけでなく水道代の節約につながることもメリットです。
ただし、洗濯物を詰め込みすぎると洗浄力が落ちてしまい、汚れが落ちきらずに再度洗うことにもなりかねません。洗濯物をまとめて洗う場合は、容量の80%を上限の目安にしましょう。

電気代が安く済む機能を使う

洗濯機のコースを選ぶ際、何も考えずに標準コースを選んでいませんか?汚れがひどい場合以外は、電気代をより抑えられるお急ぎコースでも十分です。洗濯物の量が少ない場合も、お急ぎコースで洗うようにしましょう。
また、最近の洗濯機には、さまざまな省エネ機能が搭載されています。以下のような機能がある場合は、積極的に活用しましょう。

  • 自動調節機能:適切な水量や運転時間を自動調節してくれる
  • 待機時消費電力ゼロ:電源がオフのときは電力がかからない

古くなった洗濯機を買い替える場合も、省エネ機能をチェックした上で選ぶのがおすすめです。

自然乾燥で乾かす

洗濯機の乾燥機能を使わなければ電気代が安くなります。節電を意識するなら洗濯物を自然乾燥で乾かすのも1つの方法です。
以下に挙げる3つの条件がそろった環境なら、洗濯物が乾きやすくなります。

  • 温度が高い
  • 湿度が低い
  • 風通しが良い

部屋干しをする場合は部屋の窓を閉め、除湿器やエアコンの除湿機能を使って湿度を下げつつ、扇風機の風を洗濯物に当てて乾かしましょう。
湿度が高く温度が低い日は、部屋の窓を開けて風通しを良くしても、洗濯物は乾きにくくなります。

省エネを意識した洗濯機選びのポイント

古くなった洗濯機の買い替えを検討している場合は、省エネを意識して製品を選ぶのがおすすめです。洗濯機選びで特に注目したいポイントをご紹介します。
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洗浄力が高いか

洗濯機は自動で衣類の汚れを落としてくれる電化製品であり、本来最も重視すべきポイントは洗浄力の高さだといえます。洗浄力が高ければ、汚れが落ちずに洗い直しをする回数も減らせるでしょう。
洗浄力が高い洗濯機のタイプは縦型です。縦型は多くの水を使って洗濯物の汚れをしっかりと落としてくれます。洗浄力の高さを優先するなら、より洗浄効果が高い温水洗浄タイプの製品もチェックしましょう。
逆に乾燥重視で洗濯機を選ぶ場合は、縦型よりドラム式のほうが適しています。ドラム式は洗濯物を持ち上げて温風を当てるため、縦型より乾燥が得意です。

水道代を節約できるか

洗濯機は多くの水を使用するため、水道代の節約も意識する必要があるでしょう。水道代を抑えられる洗濯機を選ぶなら、縦型よりドラム式のほうがおすすめです。
水をより多く使うことで洗浄力を高めている縦型に対し、ドラム式は使う水の量が少ないため、大幅な節水を図れます。縦型に比べドラム式は消費電力量も小さく、節水と節電のダブル効果を期待できることもメリットです。
ただし、ドラム式は水量が少ないことから色移りしやすいデメリットがあるほか、本体価格も縦型より割高です。それぞれの特徴をさまざまな角度で比較し、ご家庭に合ったタイプを選ぶようにしましょう。

家族構成に合った容量か

洗濯機を選ぶ際は容量を確認することも大切です。普段の洗濯物に対して容量が大きすぎる場合は、無駄なコストが発生します。逆に容量が少ない場合も、洗濯機を使う回数が増えやすくなるため、結果的に電気代が高くなってしまいます。
家族構成別に適した容量の目安をまとめました。

  • 1~2人世帯:~7kg
  • 3~4人世帯:5~8kg
  • 5人以上世帯:8~10kg

洗濯機の運転効率を最大化できるのは、容量の約80%の洗濯物を入れたときだといわれています。また、1日1人分の洗濯物の目安は約1.5kgです。これらの情報も加味しながら、適切な容量の洗濯機を選びましょう。

洗濯機の電気代を消費電力量で計算しよう

洗濯機の消費電力量や電気代は、タイプや機種により異なります。省エネ効果が高いタイプはドラム式、洗濯~乾燥の電気代を抑えやすいのはドラム式ヒートポンプ乾燥タイプです。
洗濯物をまとめて洗ったり、電気代が安く済む機能を活用したりすれば、節電効果をより高められます。種類ごとの特徴や節約方法を理解し、洗濯機の節電を図りましょう。

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