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電気ケトルは電気でお湯を沸かす便利な電化製品ですが、電気代がどのくらいかかるのか気になる方も多いのではないでしょうか。電気ケトルの電気代の目安や節約方法、電気ポットややかんとの比較について詳しく解説します。

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電気ケトルの電気代はどのくらい?

電気ケトルの電気代が気になる方のために、まずは一般的な電気ケトルの電気代を計算します。容量や種類により電気代が変わることも事前に確認しておきましょう。

一般的な電気ケトルの電気代

実際の製品を例に取り、電気ケトルの電気代の計算を見てみましょう。電化製品の電気代は次の式で算出できます。
消費電力(kW)×時間(h)×料金単価(円/kWh)
料金単価の目安は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める31円/kWhを用います。
モデル名:アプレシア ロック ホワイト 0.8L(ティファール)
消費電力:1,250W
<カップ1杯分(約140cc)のお湯を沸かす場合>
お湯が沸くまでの時間:約1分
1回あたりの電気代:1.25kW×(1÷60)h×31円/kWh=約0.65円/回
1カ月あたりの電気代:0.65円/回×30日=約19.5円/月
<カップラーメン1杯分(約500cc)のお湯を沸かす場合>
お湯が沸くまでの時間:約2分50秒
1回あたりの電気代:1.25kW×(170÷3,600)h×31円/kWh=約1.83円/回
1カ月あたりの電気代:1.83円/回×30日=約54.9円/月
<満水(約800cc)のお湯を沸かす場合>
お湯が沸くまでの時間:約4分30秒
1回あたりの電気代:1.25kW×(270÷3,600)h×31円/kWh=約2.9円/回
1カ月あたりの電気代:2.9円/回×30日=約87円/月
※出典: よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会
※出典: アプレシア ロック ホワイト 0.8L KO6401JP | ティファール公式サイト【オンラインストア】

容量や種類により電気代は変わる

電気ケトルの容量が大きいほど、沸かすお湯の量が増えるため、電気代も高くなります。ただし、容量が大きい製品は一度に多くのお湯を沸かせることから、沸かす頻度によっては電気代の節約につながるでしょう。
また、電気ケトルの電気代は種類によっても変わります。熱伝導率が低いプラスチック製やガラス製は電気代が高くなりますが、熱伝導率が高い金属製は短時間で沸騰するため、電気代を抑えられます。

電気ケトルは電気ポットややかんよりお得?

自宅でお湯を沸かせるものには、電気ケトル以外に電気ポットややかんもあります。お湯を沸かす際にかかる光熱費を比較した場合、どれを使うのがお得なのでしょうか。

電気ポットの電気代

一般的な電気ポットの製品を例に取り、電気代を計算した結果を見てみましょう。
モデル名:蒸気レスVE電気まほうびん PIM-G220/G300(タイガー魔法瓶)
1日あたりの消費電力量:0.61kWh
1日あたりの電気代:0.61kWh×31円/kWh=約18.91円/日
1カ月あたりの電気代:18.91円/日×30日=約567.3円/月
電気ポットと電気ケトルの1カ月あたりの電気代を比較すると、電気ポットのほうが高くなる傾向があります。
ただし、電気ポットは電気ケトルに比べ容量が大きい上、保温機能を使っている間も電力を消費します。使い方も考慮して比較する必要があるでしょう。
使用するお湯の量が少なければ電気ケトルの方が安く済みますが、大量のお湯を頻繁に使う場合は電気ポットの方が向いています。
※出典: PIM-G220/G300タイガー魔法瓶

やかんでお湯を沸かすときのガス代

ガス代は次の式で計算できます。
出力(kW)×3.6MJ/h×時間(h)÷発熱量(MJ/㎥)×ガス料金(円/㎥)
お湯を沸かす際の条件は以下の通りです。

  • 1kW=3.6MJ/h
  • 東京ガス(都市ガス)の発熱量は45MJ/㎥
  • リンナイの都市ガス用ガスコンロ「RTE597BKL」を使用(標準バーナー2.97kW)
  • ガス料金は都市ガス会社の全国平均202.39円/㎥を使用(2025年1月時点)
  • 沸騰までの時間は4分30秒(電気ケトルと比較するため)

計算式に条件を反映した結果、やかんでお湯を沸かすときの1回あたりのガス代は次のように計算できます。
2.97kW×3.6MJ/h×(270÷3,600)h÷45MJ/㎥×202.39円/㎥=約3.61円/回
電気ケトルで満水(約800cc)のお湯を沸かす際にかかる1回あたりの電気代が約2.9円/回であったため、やかんでお湯を沸かすほうが、電気ケトルより光熱費が高くなる結果となりました。
なお、やかんでお湯を沸かす場合、ガスを切り忘れると余計なガス代がかかる点に注意しましょう。
※出典: 都市ガスの種類・熱量・圧力・成分 | 東京ガスネットワーク
※出典: 商品詳細 | R.STYLE | リンナイ株式会社
※出典: 1kWhあたりのエネルギー別単価比較!!|ほかほかアカデミー

電気ケトル・電気ポット・やかんの特徴

お湯を沸かす方法を3種類から選ぶ際は、電気代だけでなくそれぞれの特徴を比較することも大切です。電気ケトル・電気ポット・やかんのメリット・デメリットを見ていきましょう。

電気ケトルのメリット・デメリット

電気ケトルのメリットは素早くお湯を沸かせることです。カップ1杯分のお湯なら、1分もかからずに沸かせる場合もあります。軽量かつコンパクトなサイズの製品が多く、場所を問わずにお湯を沸かせる点も魅力です。
一方、電気ケトルには基本的に保温機能がありません。お湯を使うたびに沸かす必要があります。また、容量が小さいため一度に大量のお湯を沸かしたいシーンでは不向きです。

電気ポットのメリット・デメリット

電気ポットは保温機能が搭載されている上、一度に2~3L程度のお湯を沸かせるため、大量に沸かして保温しておけば好きなときに熱いお湯を使えます。温度を調節できる製品がある点も特徴です。
電気ポットのデメリットとしては、サイズが大きいため場所を取ることが挙げられます。重量も重く持ち運びには適していません。また、お湯が沸くまでに5~10分程度の時間がかかるため、すぐにお湯が必要なシーンでは使いにくいでしょう。

やかんのメリット・デメリット

やかんのメリットは、豊富なサイズが展開されていることです。用途に合わせて適切なサイズを選べます。石油ストーブを使うご家庭なら、ストーブの上で使えば光熱費を節約することも可能です。
一方、やかんのデメリットは、保温できないことや沸騰までに時間がかかることです。また、ガスコンロを使用する場合、やかんの水が蒸発して空焚き状態になると火災につながる恐れがあります。使用時は定期的に水の量を確認することが重要です。

電気ケトルの電気代の節約方法

電気ケトルの使い方を工夫すれば、電気代の節約につなげることが可能です。今日から実践できる具体的な節約方法をご紹介します。

必要以上にお湯を沸かさない

電気ケトルにかかる電気代は、沸かすお湯の量が多いほど高くなります。お湯が多くなると沸騰するまでの時間が長くなり、より多くの電力を消費するためです。
必要以上にお湯を沸かしても保温できないため、余ったお湯はぬるくなってしまいます。どのくらいのお湯が必要なのかを都度チェックし、必要な分だけお湯を沸かしましょう。

定期的に手入れする

電気ケトルの内部を定期的に手入れすれば、電気代の節約につながりやすくなります。内部に水垢やカビがあると性能が低下し、内部がきれいな状態に比べ沸騰までの時間が延びてしまうためです。
電気ケトルの内部を手入れする際は、クエン酸や重曹を使うと汚れが落ちやすくなります。また、外部が汚れている場合も熱伝導が悪くなるため、水拭きや乾拭きで清潔さを保ちましょう。

すぐに使わないお湯は保温する

電気ケトルで沸かしたお湯が余った場合、すぐに使わない場合は魔法瓶などの保温容器に移しておくのがおすすめです。改めて熱いお湯が欲しい場合も、水より温まったお湯を沸騰させるほうが、沸騰までの時間を短縮できます。
製品によっては保温機能が備わっている電気ケトルもあります。ただし、保温中も電力を消費するため、電気代を節約したいなら長時間の保温は避けましょう。

使わないときはプラグを抜く

電気ケトルは待機電力が少ない電化製品ですが、長時間使わないときはプラグを抜くことで無駄な電力消費を防げます。
特に節電意識が高いご家庭では、待機電力の積み重ねを減らすことが重要です。電気ケトルに限らず、可能な範囲で電化製品のプラグは抜いておくようにしましょう。

電気ケトルを選ぶ際に見るべきポイント

電気ケトルを使用する場合、製品選びにも気を配りましょう。電気ケトルを比較する際に見るべきポイントをご紹介します。

用途

電気ケトルの一般的な容量は0.8~1.2Lです。電気ケトルを選ぶ際は、お湯をよく使うシーンに合った容量を選びましょう。容量が小さすぎると頻繁にお湯を沸かさなければならず、逆に容量が大きすぎると使い勝手が悪くなるだけでなく、電気代もかさみやすくなります。
容量ごとの主な利用シーンは次の通りです。

  • 0.8L:コーヒー(250mL)を1~3人分淹れる
  • 1.0L:カップラーメン(500mL)を一度に2人分作る
  • 1.2L:麦茶(1L)を毎日作る

注ぎ口の形状

電気ケトルの注ぎ口の主な形状は、三角口・鶴口・細口の3タイプです。おすすめの利用シーンは、注ぎ口の形状により変わります。
カップラーメンやインスタント食品に使う場合は、大量のお湯が一気に出る三角口・鶴口が適しています。湯量を調節しやすく、狙った場所に注げる細口は、コーヒーや紅茶を淹れるシーンにおすすめです。

安全性

電気ケトルは本体やお湯が熱くなるため、倒れたり触ったりした場合にやけどを負うリスクがあります。製品を選ぶ際は、以下に挙げる安全機能や構造も確認しましょう。

  • 二重構造:本体の外側が熱くなりにくい
  • 転倒湯漏れ防止機能:本体が倒れても湯漏れを最小限に抑えられる
  • 蒸気レス・蒸気セーブ機能:熱い蒸気が出にくい
  • 空焚き防止機能:水が入っていないときに運転が自動で止まる
  • 自動電源オフ機能:お湯が沸騰すると電源が自動で切れる

小さい子どもやペットがいるご家庭では、特に安全性を考慮して製品を選ぶことが大切です。

手入れのしやすさ

内部がフッ素加工されている電気ケトルは、汚れが付着しにくくなります。定期的な手入れを面倒に感じる場合は、フッ素加工されている製品を選ぶのがおすすめです。
また、ふたを完全に取り外せるタイプなら、底まで手を入れやすいため手入れがしやすくなります。水を入れる際もふたが邪魔をしないことから、ストレスを感じにくいでしょう。

光熱費が気になる場合は電力会社の見直しも

近年は電気代が高騰しており、電化製品の使い方の見直しだけでは節約の効果を感じにくいでしょう。電気代の節約を図るなら、電力会社の見直しがおすすめです。

電力会社の切り替えで電気代が安くなる?

2016年4月の電力小売自由化以降、消費者は自由に電力会社を選択できるようになりました。電力市場に新規参入した新電力は、さまざまな電気料金プランやサービスを提供しています。
現在契約中の電力会社より電気料金が安い電力会社に乗り換えれば、電気代を抑えられる可能性があります。ただし、ライフスタイルに合わないプランを選ぶと高くなることもあるため、各社のプランを慎重に比較する必要があります。

電力会社の変更は意外と簡単

電力会社の変更を考えたこともない方の中には、「手続きが大変そう」と思っている方もいるのではないでしょうか。電力会社の変更は意外と簡単です。
まず、利用したい電力会社を選び、電話やインターネットで申し込みます。申し込みの際に契約者情報や切り替え希望日を伝えれば、あとは切り替え先の電力会社が手続きを進めます。

現在の電力会社への解約手続きも不要で、新しい電力会社が代行するため、利用者が個別に対応する必要はありません。

時間帯により電気料金が変わるプランとは?

電力会社の選択を悩む場合は、市場連動型プランをチェックしてみましょう。市場連動型プランとは、時間帯により電気料金が変わるプランのことです。
電源料金が安い時間に電気をまとめて使うことで、電気代がお得になります。電気料金がある程度固定されている従来型のプランと異なり、市場連動型では時間帯を選んで電気を使えるため、電気代の大幅な節約につながる可能性があります。
市場連動型プランについてもっと詳しく知りたい方はこちら

電気ケトルの電気代を賢く節約しよう

自宅でお湯を沸かす主な方法には、電気ケトル・電気ポット・やかんを使う方法があります。それぞれの特徴が異なるため、電気代だけでなくメリット・デメリットを比較することも重要です。
電気ケトルは保温ができない反面、素早くお湯を沸かせるメリットがあります。電気代も工夫次第で節約できるため、電気ケトルでお湯を沸かすなら節約を意識して使いましょう。

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