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食洗機の導入を検討するとき、多くの人が気にするのが「電気代」でしょう。「手洗いよりコストがかかるなら導入を見送ろう」と考える方もいるかもしれません。食洗機の稼働にかかる電気代を詳しく解説します。

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食洗機の電気代

食洗機にかかる電気代をパナソニックの据え置き型食洗機「NP-TZ300」を例に解説します。食洗機の稼働にかかる電気代の目安を知りましょう。なお、電気代の計算に用いる電気料金の単価は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として設定している、「31円/kWh」を採用しています。

パナソニックの食洗機を例に試算

パナソニックの「NP-TZ300」は、標準点数40点の食器を洗浄するときには、約770Wの消費電力がかかります。「NP-TZ300」を1時間使用すると、約23.9円の電気代がかかる計算です。
なお、製品の仕様表によると、標準点数40点を洗浄する際にかかる時間は50Hzのご家庭で約84分とのことなので、1回の運転でかかる電気代は約33.4円と計算されます。1日2回運転した場合の1日の電気代は約66.8円、1カ月(1日2回運転を30日継続)あたりの電気代は約2,005.2円です。
※出典: 詳細情報 食器洗い乾燥機 NP-TZ300 | 食器洗い乾燥機(食洗機) | Panasonic

食洗機は電気代以外にもコストがかかる

食洗機の運転には、電気代以外にも「水道代」がかかります。食洗機は電気で水を加熱するため、通常の使用ではガス代はかかりません。ただし、給湯接続を使用する場合は、ガス給湯器の使用によりガス代が発生する可能性があります。
パナソニック「NP-TZ300」に食器を40点入れ、汚れレベル3で洗浄した場合、1回の運転で使用する水の量は約11Lです。水道料金が137円/立方メートル(税込)、下水道使用料が125円/立方メートル(税込)だった場合で計算すると、1回の使用で約2.9円の水道代がかかります。
※出典: [レギュラータイプ]エコ | 食器洗い乾燥機(食洗機) | Panasonic

食洗機と手洗いの比較

食洗機の電気代を気にする方にとって、食洗機の電気代と同等かそれ以上に気になるのが、「食洗機と手洗いでどちらが経済的なのか」という話題でしょう。食洗機を使った場合と手洗いで食器を洗った場合にかかるコストの比較を解説します。

基本的には食洗機の方がお得

食洗機と手洗いのコストを比較する際に便利なのが、パナソニックが提供している「手洗いVS食洗機 節約シミュレーション」というWebサイトです。このWebサイトを使って食器洗いにかかるコストを試算しました。
同居している家族の人数が2~3人の場合、手洗いにかかるコストは1回あたり約33.5円です。一方、食洗機を使ったときにかかるコストは、1回あたり約24.2円(NP-TCR5を標準コースで使用)となっています。1日に2回食器洗いをすると仮定すると、食洗機の導入により年間で約6,700円の節約になる計算です。
同居している家族の人数が4人の場合、手洗いにかかるコストは1回あたり約42.1円です。これに対し、食洗機を使用するとかかるコストは、1回あたり約26.9円(NP-TSK1を汚れレベル2で使用)となっています。1日に2回食器洗いをすると仮定すると、食洗機を使えば年間で約11,000円の節約になる計算です。
このように食洗機と手洗いを比べると、多くの場合は、食洗機を使った方が経済的であることが分かります。
※出典: 手洗いVS食洗機 節約シミュレーション | 食器洗い乾燥機(食洗機) | Panasonic

手洗いのほうが向いているケースもある

ただし、一人暮らしや夫婦2人だけの世帯など、明らかに洗う食器の数が少ない場合、手洗いのほうが総合的に低コストとなるケースもあります。外食やお惣菜の利用が多いご家庭も、同じような現象が起こる可能性があるといえるでしょう。
食洗機で光熱費を削減できても、その効果が小さい場合は、導入のメリットを実感しにくいでしょう。上記のようなご家庭では、高いお金を払ってまで食洗機を設置するメリットがあるか、十分に考える必要があるといえるでしょう。

食洗機の電気代を節約する方法

食洗機にかかる電気代は、使い方次第で削減することが可能です。少しの工夫で電気代が変わるので、食洗機の電気代が気になって導入に二の足を踏んでいる方は、しっかりチェックしておきましょう。食洗機の電気代を節約する方法を解説します。

食器をまとめて洗う

食洗機にかかる電気代を削減したいのであれば、できるだけまとめ洗いを心がけ、食洗機を稼働させる回数を減らすのが効果的です。
食器をまとめ洗いするときは、食べ物汚れが食器にこびりつかないよう、食洗機に入れる前に、汚れがひどい場合は軽くすすぐと良いでしょう。汚れが水でふやけて浮き上がりやすくなります。
また、食器を食洗機でまとめ洗いするときは、食器の詰め込みすぎに注意が必要です。食器をぎっしり詰め込むと、洗浄や乾燥に手間取り、かえって光熱費がかさんでしまう可能性があります。
さらには、食器を食洗機でまとめ洗いするときは雑菌の繁殖に注意しましょう。乾燥機能を使って食器をしっかり乾かすのがベターです。

乾燥機能を上手に使う

食洗機の稼働で大きな電気を使うのは、食器を洗う工程ではなく、食器を乾燥させる工程なので、乾燥機能を賢く使用することで節約効果が期待できます。
パナソニック「NP-TZ300」の場合、洗浄モーターは65W(50Hzの場合)と省電力ですが、ヒーターは1,100Wと多くの電力を消費します。乾燥には洗浄の約16.9倍もの電力がかかるのです。
乾燥時間を短く設定できる機種であれば、乾燥時間を最低限に設定するのがおすすめです。乾燥にかかる電気代を節約したいのであれば、乾燥機能を使用せず、庫内の余熱を活用して自然乾燥を行うと良いでしょう。

予洗いをして汚れを落としやすくする

食洗機にかかる電気代を節約したいのであれば、食器を食洗機に投入する前に、しっかり予洗いをしておくのが大切です。
頑固な汚れを放置したまま食洗機に洗浄を任せてしまうと、汚れが落ちきらずに残ってしまう場合があります。ここで再度食洗機を使って洗浄すれば、余計な電気代がかかってしまいます。
食洗機に丸投げするには忍びない頑固な汚れがあるときは、予洗いを行ってから食洗機に入れるのが正解です。洗剤とスポンジを使った予洗いが面倒な場合には、汚れを水で流したり、キッチンペーパーで拭き取ったりするだけでも、食洗機の洗浄効率をアップさせる効果が期待できます。

設置時に給湯接続を選択する

食洗機の設置時に「給湯接続」を選択するのも節電に効果的です。
給湯接続とは、食洗機本体ではなく、ガス給湯器で温められたお湯を食洗機内で使う方式です。給水接続方式では、食洗機に冷たい水を給水し、電気の力で水を温めて使用します。
電気代の節約を狙うのであれば、給湯接続がおすすめです。電気の力を使って水を温める必要がなくなるため、結果的に消費エネルギーの節約につながります。
また、運転時間が短くなる可能性があるのも、給湯接続を選択するメリットです。食洗機本体で水を温める手間が不要となり、すぐに洗浄やすすぎに取り掛かることができるため、稼働時間が短くなると予測されます。

プランを変更して電気代が安い時間に使う

電気代を節約したいのであれば、夜間の電気代が安くなるプランに変更し、夜に食洗機を稼働させるのもおすすめです。食洗機に搭載されている予約機能を使えば、生活リズムを変えることなく、指定した時間に食洗機を稼働できます。
ただし、夜間に電気代が安くなるプランを検討する際は、1日の電気代をトータルで考える必要があります。夜間に電気代が安いプランは、日中の電気代が高めに設定されているため、日中自宅で生活する方がいるご家庭の場合、トータルの電気代が上がってしまうケースがあります。
また、夜間に食洗機を稼働させる場合には、騒音にも注意が必要です。キッチンと寝室が近い場合、食洗機の稼働音が耳に付く可能性があります。その場合は、騒音対策として静音モデルの導入も検討するとよいでしょう

食洗機の選び方

食洗機が気になりだした方に向け、食洗機の選び方を解説します。ポイントを押さえて製品選びを進めれば、きっと理想の食洗機に出会えるはずです。イメージを膨らませて、製品選びにチャレンジしましょう。

ビルトインか据え置きかを選ぶ

食洗機は主に「ビルトインタイプ」と「据え置きタイプ」の2種類に分けられます。
ビルトインタイプはシステムキッチンに取り付ける食洗機です。設置するにはキッチンの工事が必要ですが、比較的高性能なモデルが多いため、水道代・電気代を効率的に抑えられる可能性があります。
据え置きタイプはキッチンの作業台の上に置く食洗機です。「分岐水栓式」と「タンク式」に分けられ、どちらも大規模な設置工事をする必要がないため、手軽に導入しやすいといえます。タンク式であれば、分岐水栓を取り付ける工事も不要です。
据え置きタイプはコンパクトな製品が多く、1回に洗える食器の数が少ないため、家族の人数によっては洗浄回数が増え、電気代が高くなる可能性があります。

タイプ 特徴 1回あたりの電気代目安 1回あたりの水道代目安
ビルトインタイプ 見た目スッキリ、高性能が多い 約14.9円 約2.4円
据え置きタイプ(分岐水栓式) 工事不要、設置スペース要確認 約33.4円 約2.9円
据え置きタイプ(タンク式) 工事不要、賃貸でも設置可 約32.2円 約2.4円

「食洗機に何を求めるか」に合わせてタイプを選ぶと良いでしょう。
※出典: 詳細情報 食器洗い乾燥機 NP-TSP1 | 食器洗い乾燥機(食洗機) | Panasonic
※出典: NP-45MD9S 取扱説明書

家族の人数に合った容量を選択する

食洗機のサイズを選ぶときの目安になるのが、家族の人数です。家族の人数が多くなるほど使用する食器の数も増えるので、大きな食洗機が必要になります。
食洗機の仕様表ではサイズの目安として、一度に洗える食器の数(食器点数)を提示しています。家族構成別の食器点数の目安は以下の通りです。

  • 1~2人家族:10~20点
  • 3~4人家族:30~40点
  • 5人家族:40~50点

もし、食洗機でボウルや鍋などを洗うことを想定しているなら、食器点数の目安とともに、調理器具が入れられるサイズであるか確認するようにしましょう。

ドアの開き方で使い勝手が異なる

ドアのタイプは大きく4種類に分けられます。
「前開き式」はドアを手前に倒して開けるタイプです。本体の上にものを置けるので、キッチンが手狭なご家庭でも使いやすいでしょう。
「引き出し式」は一般的な引き出しのように本体をスライドさせて開くタイプです。ビルトインタイプに採用されています。庫内を見渡せるのが大きなメリットです。
「前開き式(上下分割)」は、上下に分かれたドアを手前に引いて開くタイプです。上下にかごが設置されているため、食器を収納しやすいメリットがあります。
「スライド式」は上下2枚に分かれたドアを上部はスライドさせ、下部は手前に引いて開くタイプです。ボウルや鍋などを収めやすいのがメリットです。
ドアタイプを選ぶ際には、ドアを十分に開閉できるスペースが食洗機の周囲に確保されているか、確認しましょう。据え置きタイプの場合、キッチンに設置されているその他の設備が食洗機の開閉を邪魔する可能性があるので、設置前に入念に確認する作業が求められます。

食洗機を導入して家事を時短しよう

食洗機を検討中の方の中には、「手洗いをやめて食洗機に任せるのは、手抜きだ」と感じる方もいるかもしれません。しかし、食洗機は食器洗いの手間を削減してくれるだけでなく、食器洗いにかかるコストさえも抑えてくれます。家計のことを考えるのであれば、食洗機を導入するのは賢い選択です。食洗機を導入して、時短かつエコな生活を始めましょう。

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