引越し時に必要なガスの手続きは？契約時の注意点なども詳しく解説

引越しの際には、現在の住まいでの解約と新居での開栓、2つの手続きが必要になります。どちらも事前の連絡が求められるため、スケジュールに余裕を持って進めることが大切です。
ただし、引越し先でも現在のガス会社を引き続き契約できる可能性があるため、事前に確認しておきましょう。

ガスを契約するにあたり、いくつかの基本情報を事前に確認・準備しておく必要があります。
まずは、引越し先の住所や入居日、ガスの使用を開始したい日時を明確にしておきましょう。料金の支払い方法（口座振替やクレジットカードなど）も併せて確認しておくとスムーズです。
また、ガスの開栓時には安全確認のため、立ち会いを求められるのが一般的です。あらかじめ予定を調整しておき、引越し後すぐにガスを使用可能な状態にしておくことが大事です。
引越し直前に契約すると、作業員が当日に予定が合わず、引越し日にガスが使えない可能性があるので注意しましょう。

退去時には、現在利用しているガス会社に使用停止の連絡をする必要があります。引越し日が決まったら1〜2週間前を目安にガス会社に連絡し、使用停止日と立ち会い日時を予約しましょう。
ガスの停止作業は作業員が訪問して行う場合があり、新たにガスを契約する場合と同様に、立ち会いが求められるケースもあります。
停止時にメーターの状態が確認され、使用量の最終精算が行われます。支払いに関して後からトラブルにならないよう、きちんと確認しておきましょう。
なお、ガス料金の最終請求は後日郵送やメールで届くことが多いため、転居先の住所を正しく伝えておくことも大切です。

新居でガスを使用するには、開栓の手続きが必要です。ガス会社に連絡して開栓日を予約し、当日は必ず立ち会うようにしましょう。作業員が訪問し、ガス漏れの有無や点火確認など安全確認を行った上で、使用できるようになります。
使用者本人の立ち会いが原則であり、支払い方法の登録なども同時に行うため、スムーズに手続きできるようにしておきましょう。新居で自前のガス機器を使う場合は、対応しているガスの種別を確認しておくことで、機器の買い替えや調整が必要かどうかを事前に判断できます。
なお、ガスと同じタイミングで電気の契約を考えている場合は、以下の記事の流れを参考にしてください。
⇒電気の契約手続きについてもっと詳しく知りたい方はこちら

上記のように、ガスの手続きは電気や水道と比べて立ち会いが必要な場合が多く、特にスケジュールの調整に注意が必要です。引越し時のトラブルを避けるために、押さえておくべきポイントを紹介します。

引越しが決まったら、なるべく早めにガス会社へ連絡することが大切です。特に繁忙期である3月や4月は手続きが集中し、希望日に開栓・停止作業をしてもらえないケースもあります。遅くとも1週間前、可能であれば2週間前には予約を済ませておきましょう。
引越し先が新しいガス会社の管轄である場合には、さらに契約手続きに時間がかかることもあるため、早めの確認が必要です。余裕を持ったスケジュール管理により、入居日にガスが使えないといったトラブルを防ぎましょう。

都市ガスとプロパンガス（LPガス）は供給方式や成分が異なるため、同じガス機器でも共通しては使えません。
引越し先でどちらのガスが供給されているか、事前に必ず確認しましょう。都市部では都市ガスが使えるケースが多い一方、地方ではプロパンガスしか使用できない場合もあります。
あらかじめガスの種別を確認しておくことで、必要に応じてコンロや給湯器を交換したり、アダプターを準備したりといった対応が可能です。新居が賃貸の場合は、事前に管理会社や物件のオーナーに確認しておくとよいでしょう。
なお、都市ガスとプロパンガスの違いに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。こちらも参考にしてください。
⇒都市ガスとプロパンガスの違いについてもっと詳しく知りたい方はこちら

退去時にガスの解約手続きを忘れると、使用していない期間も基本料金が発生し、二重請求の原因になります。特に転勤や急な引越しでは、忙しさのあまり解約の連絡を後回しにしてしまうケースも考えられるので、十分注意しましょう。
引越し日が決まった段階でガス会社へ停止の連絡をしておくのが無難です。解約日を明確にしておくことで、不要な料金の発生を防ぎ、後のトラブルも避けられます。

引越しに伴うガスの契約や解約では、立ち会いや請求に関して、知っておきたいことのある方も多いでしょう。ここでは、ガスの利用者が感じる疑問や不明点について、代表的なものに回答します。

ガスの開栓や停止作業には原則として立ち会いが必要ですが、事情により本人が立ち会えない場合は、代理人でも対応可能です。家族や引越し業者などに依頼できるケースもあるので、ガス会社に確認してみましょう。
ただし、安全確認が必要であるため、必ず立ち会い者が作業内容を理解しておかなければいけません。ガス機器の状態などもチェックし、利用者本人に伝えられるようにしましょう。

ガス代は日割りで精算されるため、月の途中で解約しても、利用した期間分だけの料金が請求されます。
解約日以降にガスを使用していなければ、基本料金や使用料は発生しませんが、最終使用日や検針日によっては、請求金額が多少前後する場合もあります。
停止作業時にメーターをチェックし、料金について不明点がある場合は、きちんと確認しておきましょう。

解約・契約の手続きは引越し当日でも可能ですが、予約状況によっては希望の時間に作業員を手配できない場合があります。できるだけ早めに連絡し、日程を確保しておきましょう。
上記のように、開栓作業は立ち会いが必要なため、入居日にガスが使えるようにするために、数日前には予約しておくことが大事です。特に、引越しシーズンである3月から4月は予約が集中するので、できるだけ早く開栓日を決めるようにしましょう。

ガスの種類が異なると、旧居で使用していたガス機器を、新居では使えないケースが多くあります。都市ガス用とプロパンガス用ではガスの圧力が異なるため、無理に使用すると故障や火災の危険があるので注意しましょう。
機器によっては、ノズル交換などで対応できる場合もありますが、安全性を最優先に判断することが大事です。引越し先で使えるかどうかわからない場合は、メーカーや販売店に相談してみましょう。

引越し先で新たにガスを契約して利用する場合、まずは都市ガスかプロパンガスかを確認し、料金プランや契約期間の縛りなどがあるか、必ずチェックする必要があります。
ご家庭の使用量に合ったプランを選択するとともに、利用できる特典やキャンペーンなども調べておきましょう。また、電気とのセット割を提供しているガス会社も多いため、併せて検討するのがおすすめです。

引越し時のガス手続きは、旧居での解約と新居での契約の両方に、立ち会いや確認事項があります。少なくとも引越しの1〜2週間前には、手続きを開始しましょう。早めにガス会社に連絡し、余裕を持って立ち会いの日程を調整しておくことが大事です。
さらに、引越し先のガスの種類を事前に確認し、使用する機器が対応しているかもチェックしましょう。入居後のトラブルを防ぎつつ、計画的に手続きを進めることで、新生活を安心してスタートできます。
以下の記事では、引越しの際にやることを時期別に紹介していますので、合わせてご覧ください。
⇒引越しの際にやることについて詳しく知りたい方はこちら