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スマホを充電している写真 スマホを充電している写真

毎日のスマホ(スマートフォン)の充電。電気代がどのくらいかかっているか、考えたことはありますでしょうか?今や日本でのスマホの個人保有率は6割を超え、世帯でいうと約8割のご家庭が保有しているといわれています(2019年総務省調べ)。家庭の中にも数台のスマホがあり、私たちにとってスマホはなくてはならない存在となりました。日々の暮らしと切り離せない存在だけに、電気代などのランニングコストも気になるところです。

この記事では、1回あたりの充電にかかる電気代の解説から、上手に節約するコツまでご紹介します。少し使い方に気を配るだけで節電につながりますので、ぜひ参考にしてみてください!

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1回のスマホ充電にかかる電気代とは?

エアコンや洗濯機など大きな電化製品の電気代は気にしても、スマホ充電の電気代はさほど気にしていないという方がほとんどではないでしょうか。スマホを保有するのに、基本料金や通話料は計算しても、充電にかかる電気代まで計算する方は少ないですよね。

しかし当たり前のことですが、スマホの充電にも電気代はかかっています。電気代もスマホの維持費の一部です。

では、あまり意識しないスマホの充電にはどのくらいの電気代がかかっているのでしょうか。

電気代を計算してみよう

スマホの電気代は、「消費電力量(Wh)÷1,000×料金単価(円/kWh)」の計算式で求められます。
ただし、スマホの場合は消費電力量をしらべるときに注意が必要です。スマホのバッテリー容量は放電容量(mAh)で表記されることが多く、消費電力量はその数字に電圧(V)をかけることで求められます。ただ、内臓バッテリーの電圧は公開されていないことも多く、わからない場合は代表的な数値である3.7V~4.3Vの間で仮に計算するしかありません。

ここでは、バッテリー容量15.04Whのスマホをフル充電すると仮定して、電気代を計算してみましょう。電気代の計算をするときに使用するのは、Wh(ワット時)ですが、記載がない場合は、電圧(V)とアンペア時(Ah)の2つの数字をかけるとWhが計算できます。

料金単価は27円/kWh(平成26年4月公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会 新電力料金目安単価より)として試算します。

<バッテリー容量15.04Whのスマホの場合>
15.04Wh÷1,000=0.01504kWh(1kW=1000Wなので、1kWhに換算)
0.01504kWh×27円=0.40608円

1回のフル充電は0.4円程度となります。
機種により多少の幅がありますが、多くのスマホの1回の充電代は1円以下と思っておけばよいでしょう。

スマホ充電の電気代は安い?

ご自身のスマホも一度、充電代を計算してみてください。端末によってはバッテリー容量がスペック表に記載されていないこともありますが、機種の分解レポートをWebサイトで検索すると出てきますので、正確に知りたい方は調べてみるとよいでしょう。

実際の金額を見て「たいしたことないな」と思われたかもしれません。確かにさほど気にする金額ではなさそうです。

しかし1日に充電する回数は一度だけでしょうか?1日に何回も充電している方もいるでしょう。その1日の充電代が1カ月、1年と計算していくと意外とかかっていませんか?なおかつ家族の台数分となると、充電代は全く気にしなくてもよいという金額ではなくなってくるかもしれません。

スマホ充電、こんな場合はどうなる?

モバイルバッテリーでスマホを充電する写真 モバイルバッテリーでスマホを充電する写真

1回あたりの充電にかかる電気代は、さほど気にするほどではないということがわかりました。

スマホを充電する方法は、付属の充電器以外にも方法はいろいろあります。常にいつも同じ充電器で同じシーンで充電するとは限りませんよね。次は、こんな場合はどうなるの?というスマホ充電のパターン別に考えてみましょう。

モバイルバッテリーやPCを経由して充電する場合

モバイルバッテリーとは、コンセントがないところで充電できる予備バッテリーです。モバイルバッテリー本体を充電しておくことで、外出先でもコンセントを探すことなく充電することができます。

<モバイルバッテリー経由でスマホ充電する場合>
ここでは、バッテリー容量が3.7Vで10,000mAhのモバイルバッテリー(スマホを約3回フル充電できるタイプ)を使用したと仮定します。

早速、前述した計算式に当てはめて計算してみましょう。

3.7V×10000mAh=3.7V×10Ah=37Wh
37Wh÷1000W=0.037 kWh
0.037 kWh×27円=0.999円

つまり、約3回スマホをフル充電するのにかかるのが0.999円となります。
1回あたりで考えると、普通に充電するのとほぼ変わりません。

<PC経由で充電する場合>
スマホは、PCのUSBポートを利用して充電することができます。USBを経由することでパソコンの消費電力は多くなりますが、スマホの充電に必要な電力自体は、コンセントを使ってもPCを経由しても同じです。

スマホを充電するためにPCを立ち上げるのであれば、その電力がかかりますが、仕事のついでに充電をするのであれば、コンセントでの充電と変わりません。

急速充電の場合

「急速充電」とは、短時間でスマホを一気に充電してくれる機能のこと。性能によって異なりますが、充電時間は通常の半分から4分の1のスピードとされています。通常の充電より高い電圧、高い電流を素早く送ることで、充電時間を短縮しています。

電力は大きくなりますが、短時間で充電できるため、急速充電をした場合でも、通常と電気代は変わりません。

ただし、どんなに優れた充電器であっても、スマホ側の性能が充電器に対応していない場合、せっかくの高速機能も実現できないため、規格の確認が必要です。

充電しっぱなしの場合

「家にいる間は常に充電器につないでいる」「寝ている間にスマホを充電して、起きるまでは充電が完了していてもそのまま」という方も多いのではないでしょうか。この場合の電気代はどうなっているのか、ご存じでしょうか?

スマホは操作をしていなくても、稼働しているだけで電力が消費されています。ケーブルをつないで充電しているということは、充電しながら電力を消費しているということになります。スマホを使用しているわけではないので、消費電力はごくわずかではありますが、充電量が100%未満になるたびに充電が繰り返されていることになります。

充電しっぱなしの状態は電気代の大きな負担になるわけではありませんが、バッテリーの劣化を早める原因になるので避けたほうがよいでしょう。

バッテリーの減りが早いときの原因と対処法

充電切れのスマホを持つ男性の写真 充電切れのスマホを持つ男性の写真

充電1回あたりの電気代は、どんなシチュエーションであってもさほど高くないということがわかりました。

しかし安いからとはいえ、何度も充電するとその都度電気代がかかります。
スマホを使用していないのに、置いているだけで知らず知らずのうちに充電が減っていたという経験はありませんか?少しずつ減少するのではなく、あまりにもバッテリーの減りが早い、一日に何度も充電が必要…と思ったときは、次にあげる原因のどれに当たるかを考え、対処法を参考にしてみてください。

バッテリーの劣化

スマホに使われるリチウムイオン電池は、一般的に充電回数300回で約7~8割、500回で約5~7割程度まで最大容量が減少し、寿命は約2~3年といわれています。電池容量が7~8割を下回ってきたときに電池交換をするとスマホが長持ちします。

近頃のスマホは、「設定」や「システム画面」からバッテリー情報をチェックすることができますが、日ごろの使用感覚で充電の持ちの悪さを感じたら、バッテリー交換をするサインです。

また、スマホに負荷のかかる使い方をしていると、バッテリーの寿命を短くしてしまいます。

例えばよくやりがちなのが、充電しながらアプリゲームや動画視聴をすること。これらは電力消費の多い操作なので、バッテリーが発熱し高温になってしまいます。高温になるとバッテリーの劣化を早めてしまいます。

また、バッテリーが100%になっているにもかかわらずさらに充電を続ける過充電や、小刻みな充電で充電回数を増やすこともバッテリーの劣化を早める原因になってしまいますので気を付けましょう。

アプリの影響

バッテリーの消耗が激しいのはアプリが原因の場合があります。例えば、位置情報を使用するアプリは、GPS衛星から電波を受信するため、通信時間が長くなります。車や電車での移動中に使用していると、常に位置情報を通信していることになるので、バッテリーの減りは早くなります。

アプリ別の使用状況を確認すると、1日のうちにどのアプリがバッテリーの何%を使っているかわかりますので、気になる場合はチェックしてみるとよいでしょう。消費量を把握することで、必要なアプリかどうか見極めることもできます。

また、使用していないアプリがバックグラウンドで動いている場合も、バッテリーが早く減る原因になります。一見、アプリが稼働していないように見えても、バックグラウンドでは自動的にデータの更新や通信を続けてバッテリーを消費し続けていることもあります。このような場合は見えない場所でスマホに負荷がかかっています。使い終わったアプリはこまめにタスク終了しましょう。

省エネにつながる機能を利用できていない

多くのスマホには、「省エネモード」が搭載されています。名称はメーカーによって異なりますが、これはバッテリーを長持ちさせる機能です。省エネモードは、画面の明るさやバックライト点灯時間、Wi-Fiや位置情報などの機能を制限することで、スマホ機能をできるだけ維持しながら充電を長持ちさせます。

例えば、Wi-Fiは、安定的した接続が継続できる場合は電池の消耗を抑えることができるのですが、安定したWi-Fiスポットがない場合、自動的にWi-Fiを検索したり、接続したりという動作をするため、電力の消耗が激しくなります。

また、自分の位置情報を割り出すGPSや、ワイヤレス機器とスマホを接続して快適に使用できるBluetooth通信は、利用者も多いとても便利な機能です。ですがその分、バッテリーの消費速度が上がる原因にもなります。このような機能を制限し充電を長持ちさせる機能も、上手に利用すると省エネにつながるでしょう。

電気料金プランの見直しが効果的な場合も

スマホ充電だけに限らず、ご家庭全体の電気代を下げたいと考えるなら、電気料金プランや電力会社の見直しをするのも一つの方法です。電気料金全体を見直すことによって、すべての電化製品において電気料金を下げることができるので、長い目で見るとメリットが大きくなります。

契約アンペア数を見直す

地域にもよりますが、電気代の基本料金は、契約しているアンペア(A)数によって異なります。契約アンペア数が大きいと、一度に使える電力量が増えると同時に、基本料金も高くなります。

この基本料金は使ったかどうかに関係なく、固定費なので、契約アンペア数選びは、電気料金を安く抑えるためにも大事なポイントです。とはいえ、アンペア数が少なすぎると、すぐにブレーカーが落ちてしまうので、ご自宅でどれだけの電化製品を同時に使うかを計算し、必要な最大アンペア数に足りる契約をするのがおすすめです。

同時に使う電化製品が多くアンペア数が大きいご家庭は、基本料金が気になることもあるかもしれません。その場合、基本料金0円のプランへの切り替えを検討してみてもよいでしょう。

電力会社を見直す

大手電力会社と契約している場合、新電力と呼ばれる電気事業者に切り替えるだけで電気代が下がるケースが多いです。2016年の電力小売自由化により、新しく電力販売事業に参入してきた電力会社が電気を販売できるようになりました。これらを「新電力」と呼び、鉄鋼、化学、石油などの発電設備を保有している電力会社から電機メーカー、住宅、不動産、商社、通信会社など事業者は多岐にわたります。

新電力は他のサービスとのセットプランや、環境に優しい再生可能エネルギーを積極的に活用したプランなど、いろいろな料金プランを展開しています。ご家庭に合った電力会社へ乗り換えるだけで、電気代の節約につながり、特典も得られるならとてもお得です。

まとめ

スマホ充電には大きな電気代はかかりませんが、ちょっとした工夫や心配りで電気代は節約できることがわかります。普段から電気に意識を持つか持たないかで、年間で考えると支払う電気料金はずいぶん変わってくるものです。

電化製品の電気料金が気になる方は、家電の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみましょう。

Looopでんきでは、市場価格に合わせて電気料金が変わる「スマートタイムONE」を提供しています。

ご自宅で電気を使用するタイミングを工夫したり、使用量を調整したりすれば電気料金の節約につながります。これを「ピークシフト」や「ピークカット」と呼びます。

以下は、ピークシフト・ピークカットの取り入れ方の例です。

  • 電気料金が安い時間帯に「電化製品を使用する家事」を済ませる
  • タイマー機能の付いた洗濯機や食洗機などを導入し、電気料金が安い時間帯を狙って稼働させる
  • 電気料金が高い時間帯には、外出を楽しむ

ピークシフト・ピークカットを実際に普段の生活へ取り入れているお客様の声を紹介します。

(40代 / 女性 / 5人暮らし)
電気の使用量アプリをうまく使い、節電出来ているので、おすすめしたいです。アプリは分かりやすいし、使用料金もでているので目安になりやすいです。

(40代 / 女性 / 3人暮らし)
ゲーム感覚で電気の節約を楽しめたのは初めてで楽しんでいた自分がいました。
周りの友人にもこの楽しさを共有したいので100%勧めたい。

まずは、市場連動型のプランを無理なく生活サイクルへ取り入れられるかどうかイメージしてみてはいかがでしょうか。

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