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ドライヤーをかけている女性のイラストと電卓の写真 ドライヤーをかけている女性のイラストと電卓の写真

電化製品はいろいろありますが、電子レンジやこたつの消費電力は600Wとなります。600Wは一般的なご家庭で使う電化製品の中で、中間より高いくらいの消費電力量となりますが、電気代はいくらくらいになるのでしょうか?
この記事では、レンジやこたつなど600Wの電化製品に対して、それぞれの使用時の電気代とその節約方法などを解説します。電気代が高いとお悩みの方に向けて、日々の節約の参考にしていただけたら幸いです。

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600Wの電化製品の電気代は?

600Wというのは「消費電力」のことを指します。消費電力とは電化製品などを動かすために必要な電力のことです。「W(ワット)」の単位で表示され、電化製品の本体や説明書などに消費電力が記されています。電気代の計算は以下のようになります。

電気代
=1時間あたりの消費電力(kW)×使用時間(時間)×1kWhあたりの料金単価(円/kWh)
=1時間あたりの消費電力(W)÷1000×使用時間(時間)×1kWhあたりの料金単価(円/kWh)


本記事ではこの計算式を使って、時間あたりの電気代を解説していきます。

※電化製品などに書かれている1時間あたりの消費電力はWで表示されているので、WをkWの単位に変換すると、消費電力(W)÷1000となります。

600Wで1分間の使用

600Wで1分間の使用した場合の電気代は以下のようになります。(1kWhあたりの料金単価は、契約している電力会社によって異なりますが、ここでは、27円/kWhと仮定して計算します。)

1時間あたりの消費電力(600W)÷1000×使用時間(1分=1/60時間)×1kWhあたりの料金単価(27円/kWh)=電気代(0.27円)

上記の計算式により、600Wで1分間使用した場合の電気代は0.27円となります。

600Wで1時間の使用の電気代

600Wで1時間の使用した場合の電気代は以下のようになります。(1kWhあたりの料金単価は、契約している電力会社によって異なりますが、ここでは、27円/kWhと仮定して計算します。)

1時間あたりの消費電力(600W)÷1000×使用時間(1時間)×1kWhあたりの料金単価(27円/kWh)=電気代(16.2円)

上記の計算式により、600Wで1時間使用した場合の電気代は16.2円となります。

600Wの電化製品には何がある?

節電と書かれた板を持っている女性 節電と書かれた板を持っている女性

600Wの電化製品には、布団乾燥機、ドライヤー、こたつなどがあります。また、600Wの電子レンジの消費電力は、実は600Wではありません。勘違いされやすいですが、電子レンジは600Wの場合、約2倍の消費電力となります。そのため、正しい電気代の目安として1200Wで計算しなければなりません。
各電化製品の電気代とその節電方法について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

電子レンジの電気代と節約術

電子レンジは冷凍食品や冷蔵庫で保存しておいた食品を、すぐに温めることができる便利な電化製品です。600Wの電子レンジの消費電力は、約2倍で1200Wほど使われています。電子レンジには500Wや1000Wの設定もありますが、それぞれ約1000~1100W、約1300~1500Wほどの消費電力となります。電気代の計算をするときは間違えやすいため気をつけましょう。
電子レンジは電化製品の中でも、消費電力の多い部類に入ります。ここでは、電子レンジの電気代や節約術について説明していきます。

電子レンジの電気代

まず、電子レンジの電気代を計算していきます。600Wで1日に5分使用した場合の電気代の計算は以下のようになります。(1kWhあたりの料金単価は、契約している電力会社によって異なりますが、ここでは、27円/kWhと仮定して計算します。)

1時間あたりの消費電力(1200W)÷1000×使用時間(5分=5/60時間)×1kWhあたりの料金単価(27円/kWh)=電気代(2.7円)

計算する上での注意点としては、消費電力は600Wの2倍になるため1200Wで計算することです。1日の使用時間を5分と想定した時の電気代は2.7円、1カ月使用したときの電気代は2.7円×30日=81円となります。

節約術1:ものを置く位置に配慮する

電子レンジの電気代を節約する方法として、ものを置く位置に配慮するとよいでしょう。
ターンテーブルで回転するタイプの電子レンジの場合、ターンテーブルの中心より外側の方が多く回転します。多く回転した場合、熱伝導が高まるのでターンテーブルの中心よりも端の方に置くと、早く温めることが可能です。ターンテーブルのないフラットなタイプの場合は、電子レンジの真ん中に置くと効率よく温まります。早く温めることが出来れば、電子レンジを使う時間が短くなるので電気代を抑えることができます。

節約術2:大きいものは小分けにする

電子レンジの電気代を節約するためには、レンジの中をまめに掃除するということも必要です。電子レンジの中が汚れていると、その汚れに反応してしまうため食材が効率よく温められなくなります。汚れがあると無駄な電気を使ってしまい温めるのに時間がかかるので、電子レンジの中はこまめに掃除をし、清潔に保っておくようにしましょう。

節約術3:レンジの中をまめにそうじする

肉や野菜などは大きいままではなく、小さく切ってから温めると節約になります。特に肉を解凍する場合は、大きい塊のままだと内部まで解凍するのに時間がかかってしまいます。そのため小さく切ってから解凍するようにしましょう。それだけで電子レンジの利用時間を短縮することができ、電気代の節約につながります。

電子レンジの電気代については、こちらの記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
電子レンジの電気代はいくら?他の電化製品との比較、節約方法も解説

布団乾燥機の電気代と節約術

布団乾燥機は梅雨の時期に布団の湿気を抑えたり、寒い時に布団を温めたり、ダニを除去する際に役立つ電化製品です。非常に便利なものですが、電気代はどの程度かかるのでしょうか?ここでは、布団乾燥機の電気代と節約術について解説していきます。

布団乾燥機の電気代

まず、布団乾燥機の電気代を計算していきます。1回の使用時間を布団乾燥モード30分として使用した場合の電気代は以下のようになります。(1kWhあたりの料金単価は、契約している電力会社によって異なりますが、ここでは、27円/kWhと仮定して計算します)

1時間あたりの消費電力(600W)÷1000×使用時間(30分=30/60時間)×1kWhあたりの料金単価(27円/KWh)=電気代(8.1円)

上記の計算式により、布団乾燥モード(1日1回30分)で1カ月使用したときの電気代は8.1円×30日=243円となります。 また、ダニ退治モードを使用した時の消費電力は、布団乾燥モードよりも多くなるため1200Wで計算します。
ダニ退治モードで、2時間使用したと想定した時の電気代は以下のようになります。 1時間あたりの消費電力(1200W)÷1000×使用時間(2時間)×1kWhあたりの料金単価(27円/kWh)=電気代(約64円)

上記の計算式により、ダニ退治モード(1日1回2時間)で1カ月使用したときの電気代は約64円×30日=約1,920円となります。

節約術1:温風が逃げないようにする

布団乾燥機の電気代を節約するための方法として、温風が逃げないようにするという方法があります。温風が逃げてしまうと効率よく布団を暖めることができないため時間がかかってしまいます。なので、布団のはしを内側に巻き込むことで節約可能です。また、掛け布団の上に毛布を乗せて保温するのも電気代の節約になります。

節約術2:ダニ退治モードは頻繁に使わない

ダニ退治モードは消費電力が大きいため、頻繁に使わないようにしましょう。機種によって異なりますが、多くの場合、乾燥モードの倍以上となる20〜40円のコストがかかります。1週間に1回など、頻度を決めて頻繁には使わないようにしましょう。

節約術3:フィルターを掃除する

布団乾燥機のフィルターをこまめに掃除するということも電気代の節約になります。
フィルターにゴミがたまると、布団乾燥機のパワーを最大限発揮することができません。
そのため、フィルターの掃除は月に1回程度行い、布団乾燥機のパワーを最大限発揮できるようにメンテナンスしておきましょう。

ドライヤーの電気代と節約術

お風呂上がりに髪を乾燥させたり、寝癖を直したりするときなどにドライヤーを使われる方も多いでしょう。しかし、そのドライヤーも非常に多くの電力を消費します。ドライヤーの電気代はどの程度なのでしょうか?ここでは、ドライヤーの電気代と節約術をご紹介していきます。

ドライヤーの電気代

まず、ドライヤーの電気代を計算していきます。1回の使用時間を5分として使用した場合の電気代は以下のようになります。(1kWhあたりの料金単価は、契約している電力会社によって異なりますが、ここでは27円/kWhと仮定して計算します)

1時間あたりの消費電力(600W)÷1000×使用時間(5分=5/60時間)×1kWhあたりの料金単価(27円/kWh)=電気代(約1.3円)

ドライヤーの1日の使用時間を5分と想定した時の電気代は約1.3円です。また、1カ月使用したときの電気代は約1.3円×30日=約39円となります。

節約術1:しっかりタオルドライをする

ドライヤーを使用する際には、しっかりとタオルドライをした後に使用しましょう。髪が濡れているままだと乾かすのに非常に時間がかかってしまいます。乾いたタオルで髪の水分をしっかりとると、髪が半乾きの状態になり、ドライヤーの使用時間も短くなるので電気代を節約することができます。

節約術2:乾いたタオルをかぶって乾かす

乾いたタオルを使って乾かすというのも、ドライヤーの電気代を節約するのに効果的です。乾いたタオルを頭にかぶせて、その上からドライヤーをあてると、髪の毛の水分がタオルに吸われることになります。タオルに吸われた水分は、ドライヤーの熱で乾くので、直接髪に当てるよりも早く、効率よく乾かすことが可能です。

節約術3:乾燥した部屋で乾かす

ドライヤーを使用する場合、洗面所で髪を乾かすことが多いですが、乾燥した部屋で乾かすと時間を短縮することができます。洗面所は湿気が多く、髪を乾かすのに時間がかかってしまうこともあります。リビングや自室など、なるべく湿気の少ない部屋で乾かすことにより、時間を短縮でき電気代を節約することができます。

こたつの電気代と節約術

冬場に使用したいのがこたつです。寒い冬でもこたつに入れば足元から温まり、さらには全身も温まることができるので非常にありがたいですよね。しかし、こたつをほかの暖房と一緒に使うと電気代がかさんでしまいます。ここではこたつの電気代と電気代の節約術について解説していきます。

こたつの電気代

まず、こたつの電気代を計算していきます。600Wのこたつを1日10時間使用した場合の電気代は以下のようになります。(1kWhあたりの料金単価は、契約している電力会社によって異なりますが、ここでは27円/kWhと仮定して計算します)

1時間あたりの消費電力(600W)÷1000×使用時間(10時間)×1kWhあたりの料金単価(27円/kWh)=電気代(約162円)

こたつの1日の使用時間を10時間と想定した時の電気代は約162円です。また、1カ月使用したときの電気代は約162円×30日=約4,860円となります。

節約術1:断熱シートを敷く

こたつの電気代を節約する方法として、断熱シートを敷くという方法があります。床が冷たいとこたつの熱は床に逃げてしまうので、断熱シートは非常に効果的です。これにより、少ない熱量で温めることができるので電気代の節約になります。

節約術2:掛け布団を2枚にする

掛け布団を2枚にするという方法もこたつの電気代の節約になります。布団を2枚にすることにより外に熱が逃げにくくなり、こたつ内部がしっかりと温まります。掛け布団を選ぶ際は大きさに注意して、テーブルより大きい掛け布団を選びましょう。掛け布団がテーブルより小さいと熱が逃げてしまうので、あまり効果はありません。

節約術3:設定は「弱」にする

こたつの設定を「弱」にすることにより電気代の節約になります。こたつの設定を「強」にすると、暖かくはなりますが多くの電力を消費してしまいます。そのため、こたつはなるべく「弱」で使用するようにしましょう。どうしても寒い場合は、こたつをつけた時は内部をしっかりと温めるため「強」にし、温まったら「弱」にするようにしましょう。

まとめ

今回は600Wの電化製品の電気代と節約術をご紹介しました。600Wの電化製品は意外と電気代がかかってしまうことがおわかりいただけたのではないでしょうか。そのため、節約術を実践して日々節電をすることが重要です。 また、選ぶ電力会社によっても電気代を節約することができます。契約アンペア(A)数が高いと、無駄に基本料金を払っていたり、契約のプラン内容によっては通常よりも電気代が高くなっていたりする場合があります。それぞれの家庭の状況により、電気の使用状況は変わりますが、基本料金0円だと電気代がお得になるというご家庭も多いです。

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市場連動型のメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

電気の市場連動型とは?メリット・デメリットから電気の上手な使い方まで

市場連動型プランの節約方法について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく紹介しています。

市場連動型は節約効果が高い?電気料金の効果的な節約方法をチェック

世帯別の電気代について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。

市場連動型の電気代とは?世帯別の目安と自分に最適な新電力の選び方

  • Q 600Wの電気製品の電気代の計算方法は? 矢印アイコン

    一般的に電気代は、「1時間あたりの消費電力(W)÷1000×使用時間(時間)×1kWhあたりの料金単価(円/kWh)」で計算できます。600Wの場合は、先程の計算式の1時間あたりの消費電力(W)を600にすれば計算できます。

  • Q 600Wの電化製品には何がある? 矢印アイコン

    600Wの電化製品には、布団乾燥機、ドライヤー、こたつなどがあります。ただし、電子レンジは600Wの場合約2倍の消費電力となるので、正しい電気代の目安として1200Wで計算しなければなりません。