「1人暮らしのはずなのに、ガス代が意外と高い…」。
こんな風に感じる方は多いのではないでしょうか。実はガス代には節約のコツがあります。コツコツと使う量を減らすことも有効で、中でもいくつかの節約法を組み合わせると節約効果が出やすいです。
しかし、普段は仕事でほとんど家におらずあまりガスを使わないという1人暮らしの場合、最も効果的な節約法は、ガス会社の切り替えです。切り替え方をご紹介するとともに、ガス代の比較データがあると節約の目安になるため、1人暮らしのガス代の平均値についてもご紹介します。
この記事で知識を仕入れて、お得な切り替えに思い切ってチャレンジしてみてください。
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1人暮らしのガス代平均
1人暮らしのガス代の平均は、総務省が毎年統計をとっている家計調査(家計収支編)から知ることができます。家計調査は1人暮らしの方・2人以上の世帯双方について、家計からどのように支出したか細かく内訳の統計を取っています。そのため、家計調査で1人暮らしの世帯の平均ガス代を知ることができます。
統計によると、令和2年では、1人暮らしの1カ月ガス代が全国平均値3,021円でした。年間の平均値で見ると、36,251円となります。
※出典:総務省「家計調査(家計収支編)2020年」
季節・地域によって変わるガス代
ガスは給湯・暖房器具に使用されるので、地域によって、また季節によってガス代は変動します。
1~3月の地域別ガス代平均
1~3月の地域別ガス代平均 | ||||||
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地方 | 北海道・東北 | 関東 | 北陸・東海 | 近畿 | 中国・四国 | 九州・沖縄 |
1~3月 ガス代 |
2,879円 | 3,542円 | 3,170円 | 3,445円 | 3,256円 | 3,598円 |
※出典:家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 四半期
2020年1~3月期 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
以下、2020年の四半期ごとの平均ガス代をさらに地域間で比較してみましょう。
1~3月は冬季で、暖房時間やお風呂を沸かす時間が長くなり、ガスの使用量が増えるため、ガス代は高めです。
データを見るとほかの地域と比べて、北海道や東北が高くないことについて意外に思われたのではないでしょうか。北海道や東北では暖房器具がガスにそれほど依存せず、灯油を使っているためです。ちなみに灯油は品目が「他の光熱」になり、暖房代はさらに上乗せされています。
また、この時期はどこの地域も電気代もほかの時期に比べて高いです。
4~6月の地域別ガス代平均
4~6月の地域別ガス代平均 | ||||||
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地方 | 北海道・東北 | 関東 | 北陸・東海 | 近畿 | 中国・四国 | 九州・沖縄 |
4~6月 ガス代 |
2,331円 | 3,527円 | 3,116円 | 3,022円 | 3,413円 | 3,206円 |
※出典:家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 四半期
2020年4~6月期 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
4~6月は暖かくなる時期ですので、全体的にガス代が下がります。北海道・近畿ではそれぞれ約500円・約400円と1~3月と比べてはっきりとした変動が見られます。
7~9月の地域別ガス代平均
7~9月の地域別ガス代平均 | ||||||
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地方 | 北海道・東北 | 関東 | 北陸・東海 | 近畿 | 中国・四国 | 九州・沖縄 |
7~9月 ガス代 |
2,523円 | 2,266円 | 2,551円 | 2,154円 | 2,241円 | 2,591円 |
※出典:家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 四半期
2020年7~9月期 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
7~9月は、夏の暑い時期ですので、さらにガス代が下がります。中でも中国四国地方は、4~6月と比べて1,100円以上の差がついています。
10~12月の地域別ガス代平均
10~12月の地域別ガス代平均 | ||||||
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地方 | 北海道・東北 | 関東 | 北陸・東海 | 近畿 | 中国・四国 | 九州・沖縄 |
10~12月 ガス代 |
2,931円 | 2,422円 | 2,373円 | 2,494円 | 2,379円 | 2,665円 |
※出典:家計調査 家計収支編 単身世帯 詳細結果表 四半期
2020年10~12月期 | ファイル | 統計データを探す | 政府統計の総合窓口
北陸・東海は例外的に下がるものの、秋から冬に向かい、またガス代が上昇傾向に転じます。
都市ガスとプロパンガスの違い
ガスには都市ガスとプロパンガスがあり、比較をすると価格がだいぶ違っています。
プロパンガスの方が高い
都市ガスもプロパンガスも一律料金ではなく、会社ごと地域ごとで価格はバラバラですが、一般的にプロパンガスの方が約2倍高いとされています。
※出典:経済産業省 2015年10月19日第24回ガスシステム改革小委員会資料
都市ガスかプロパンガスかを確認しよう
賃貸住宅ならば、契約前の「重要事項説明」でガスについての書面による説明があります。
また、入居時のガスに関する説明書や月々の請求書を見てもどちらを使っているのか判別できます。
戸建てでも集合住宅でも、バックヤード・裏口近くなどにボンベがあればプロパンガス、なければ都市ガスですので、家の外をぐるりと見回してみてもどちらなのか確認は可能です。
シーン別のガス代節約法
ガス代はコツコツ毎日の行動で節約可能です。お風呂とキッチンで1人暮らしの方も比較的取り入れやすい節約法があります。
お風呂のガス代節約
お風呂・シャワーは次のような工夫でガス代の節約ができます。
追いだき回数を減らすことは有効な方法です。1日1回追い炊きの回数を少なくすることで、年間でガス38.20㎥の省エネ、年間約6,880円のガス代を節約できるとされています。
1人暮らしの方はシャワー派も多いものですが、シャワー時間を少し短くして給湯にガスを使う時間を減らすことも有効です。1日1分シャワーを出す時間を短縮するだけで、年間でガス12.73㎥の省エネ・年間約2,200円のガス代を節約できるとされます。シャワーを1分間使うと12Lのお湯が流れるとされており、1年間になればガスの消費量・水の消費量に大きく違いが出ます。
例えば砂時計やタイマーなどのお風呂アクセサリーなどを使って、楽しみながら省エネを意識してみましょう。
節水シャワーヘッド、手元止水機構付きのシャワーヘッドを使うことも、給湯の量を賢く減らすことができるのでガス代の節約にも有効な方法です。市販のシャワーヘッドは取り付けが自分で行えるものがほとんどで、節水だけでなくマッサージもできるなど、機能が充実したものがありますので、ぜひ一度手に取って見てみましょう。
※出典:経済産業省資源エネルギー庁 家庭の省エネ徹底ガイド 春夏秋冬
キッチンのガス代節約
自炊派の方なら、次のような方法でキッチンのガス代を節約することができます。
食器を洗うときは低温に設定しておきましょう。湯沸かし器の設定温度を40℃から38℃にしておくだけで違います。65Lの水道水を使用した場合、年間でガス8.74㎥の省エネ、約1,490円のガス代が節約できます。
野菜の下ゆではガスではなく、電子レンジを使ってみましょう。葉菜、根菜、果菜を毎日電子レンジで下ゆでした場合、年間約4,600円ガス代を節約できるとされます。ゆでた場合には流れてしまう水溶性ビタミンも電子レンジなら流れにくく、一石二鳥です。1人用の食器で小分けにしてチンすると、仕上がりも早く楽に調理できます。
ガスコンロの炎を大きく出しすぎてしまうのは無駄といわれます。そこで、ガスの炎はなべ底からはみ出さないように調節しましょう。年間でガス2.38㎥の省エネ、約410円のガス代節約が可能とされています。
お風呂とキッチンのガス代節約法を表にまとめると次の通りです。
お風呂とキッチンのガス代節約法 | |
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お風呂 | キッチン |
追い炊きを控える | 食器洗いの給湯温度を38℃におさえる |
シャワー時間を短縮 | 野菜の下ゆでをレンジで |
節水シャワーヘッドなどで給湯量をおさえる | ガスコンロの炎をなべ底のサイズに調節 |
ガス会社との契約を見直す
「ガスの節約」と聞くと、給湯温度の設定を下げるなどの日々のコツコツ節約を思い浮かべがちです。ご紹介したように節約はちりも積もれば山となるという言葉の通り、年間では大きな額になることがあります。
しかし、1人暮らしでガスの利用が日ごろ少ない方でも、ガス会社との契約の見直し、ガス会社の切り替えでぐんと安くなることもあるのです。
プロパンガス会社の切り替え
一戸建て住宅であれば、基本的にプロパンガス会社を切り替えることは可能です。プロパンガスは会社ごとに値段が違いますので、安い会社に切り替えるとガス代はおさえられます。
ところが集合住宅の場合、個別では切り替えができません。1人暮らしは賃貸住宅にお住まいのケースが多いですが、その場合オーナーを説得する必要があります。ただ賃貸住宅の場合、プロパンガス会社が給湯器の無償貸与契約をしていることも多く、オーナーにはメリットがあるので解約して切り替えることが非常に困難な場合もあります。
分譲マンションの場合は、管理組合がガス会社と契約するのが通常なので、管理組合で意見をまとめる必要があります。意見がまとまっても、切り替えについては設備の無償貸与を行っているプロパンガス会社と契約しているなどの場合、解約すると違約金が発生し、切り替えが高くついてしまう可能性があります。
しかし、切り替え先のプロパンガス会社の中には、こうした場合の違約金を負担してくれるガス会社もあるので、条件については問い合わせをしてみましょう。
都市ガス会社の切り替え
ガス小売の全面自由化によって都市ガスはガス会社の切り替えが可能になっており、いつでも安い会社に切り替えることができます。各ガス会社の料金プランを比較してみると、お得な料金を見つけることができます。
都市ガスの場合は、一戸建て住宅だけでなく、集合住宅(分譲・賃貸問わず)の個別の切り替えが会社との契約を変えるだけで簡単にできるので便利です。
プロパンガスから都市ガスへの切り替え
プロパンガスは高いので、都市ガスに切り替えるという方法があります。一戸建て住宅で、ガス管が近くまで埋設されていれば切り替えることは可能です。
ただし、引き込み工事に約14万円かかることや、ガス器具を買い替える必要があることから、長い目で見てどちらが得なのか、よく考える必要があります。
集合住宅の場合、個別ではできないので、賃貸住宅の場合はオーナーを説得し、費用分担をどうするか決めて切り替えを行います。分譲マンションの場合は、管理組合で意見をまとめて切り替えることが必要です。
オール電化への切り替え
オール電化とは調理や給湯など、通常ではガスをエネルギー源としていることをすべて電気でまかなう方法のことをいいます。
ライフスタイルによっては、オール電化にするとトータルの光熱費が安くなることがあります。特に価格が高いプロパンガスの場合は、オール電化にすることにメリットがある可能性があります。
一戸建て住宅であれば、費用はかかりますが切り替えることは可能です。これに対して、集合住宅の場合個別では難しいです。
しかし、プロパンから一斉にオール電化に切り替えるなどの場合でオール電化にすることとなった場合は、昼間の電気代が安い・季節で料金が変わるなどの特徴があるプランのある電力会社にしてみるとオール電化をお得に使えます。
Looopでんきのオール電化用のプラン「スマートタイムプラン」は、基本料金が0円で、太陽光発電量が一番多い時期の春(3月~6月)と秋(10月~11月)の昼間の料金を安く設定しています。さらにナイトタイム料金の設定があり、1人暮らしの方がゆっくり夜にくつろぐのにお得な料金設定です。
電気・ガスセットプランへの切り替え
電力会社もガス会社も電気・ガスセットプランを用意しています。電気・ガスをセットにできるプランにすると、割引料金で光熱費がお得になることもあるので検討してみると良いでしょう。
現在は一戸建て住宅、集合住宅、都市ガス、プロパンガスすべてのパターンでセットプランが用意されています。もしも関東地方で都市ガスをお使いなら、Looopでんき+ガスのセットプランが利用できます。電気とガスをセットにするだけで、電気料金の従量料金は約3%も節約でき、電気とガスを別々に契約した場合よりもお得になります。
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ガス代とともに電気料金を節約しよう
ガス代には、ご紹介したような節約の知恵を使うと節約に有効です。ただし、あまり普段ガスを多く使わない1人暮らしの方は、節約法を使ってもあまり効果が出ないことがあります。
そんな場合、ガス代の節約とともに、電気料金の見直しをするのがおすすめです。前章でもふれた「電気+ガス」のセット料金プランを検討するのも良いでしょう。
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