記事をシェアする

これから1人暮らしを始める人にとって、気になるのは光熱費ではないでしょうか。特に電気代は、光熱費の中でも高額になる傾向にあるので、節約のコツを押さえておきましょう。1人暮らしにかかる全体の費用の相場や、生活費を安くするポイントも解説します。

節約には電力会社の見直し
料金プランはこちら

1人暮らしにかかる費用はいくら?

1人暮らしを始めるには、引っ越しにかかる費用に加えて、毎月の家賃や光熱費、食費など、さまざまな費用がかかります。まずは平均的な支出と具体的な費用項目、1人暮らしを始めるのにかかる費用(初期費用)の相場を知っておきましょう。

1人暮らし(単身世帯)の平均支出

総務省統計局の家計調査によれば、1人暮らし(単身世帯)の1カ月の平均費用(平均的な支出)は、161,753円となっています。

つまり、生活に必要な食費や家賃、光熱費、通信費などの費用をまとめると、毎月平均で約16万円かかるわけです。当然、1人暮らしでも生活状況は人それぞれで、次のように地域間でも差があります。

  • 北海道・東北地方:146,595円
  • 関東地方:178,436円
  • 北陸・東海地方:155,891円
  • 近畿地方:159,768円
  • 中国・四国地方:148,186円
  • 九州・沖縄地方:140,945円

首都圏を含む関東地方は1人暮らしの平均費用も高めで、地方に比べて2〜3万円の差があります。ただし、生活費は個人間で大きく異なり、首都圏でも1カ月10万円以下で生活している人も珍しくありません。

※出典:2022年 家計調査(都市階級・地方別)|政府統計の総合窓口(e-Stat)

1人暮らしで毎月かかる費用項目

1人暮らしで毎月かかる費用としては、次のものが挙げられます。費用の目安とともに確認しておきましょう。

  • 家賃:50,000~60,000円
  • 光熱費:10,000~12,000円
  • 食費:39,000~40,000円
  • 通信費:7,000~8,500円
  • 娯楽・交際費:12,000~13,000円
  • 日用品購入費(雑費):20,000~22,000円

当然、人によって食費や交際費、日用品や服の購入費を含む雑費などの金額は、大きく変わってきます。できるだけ費用を抑えつつ、貯金や投資に多く回している人も少なくありません。

1人暮らしを始めるのにかかる初期費用は?

上記は1人暮らしで毎月かかる費用の目安ですが、そもそも1人暮らしを始めるにあたっては、次のように家賃(数カ月分)に加えて、敷金や礼金・仲介手数料・引越し費用などが必要です。

  • 家賃:50,000~60,000円(単身世帯の全国平均)
  • 敷金:家賃の1~2カ月分(不要な物件もある)
  • 礼金:家賃の1~2カ月分(不要な物件も多い)
  • 仲介手数料:家賃1カ月分が目安
  • 火災保険料:20,000円程度(2年間)
  • 鍵の交換費用:15,000~20,000円
  • 引越し費用:50,000~80,000円(単身世帯の場合)

1人暮らしをスタートするための初期費用は、家賃の4カ月程度とされています。例えば、60,000円の家賃の物件に引越して暮らし始める場合、240,000〜250,000円の初期費用がかかる計算です。

当然、これも人によって大きな金額の差があり、400,000円を超える費用をかける人もいます。逆に、敷金や礼金のかからない物件を選び、さらに自分で全ての引越し作業を終えるなどして、費用を100,000円台に抑える人も珍しくありません。

自分の予算に応じて、少しでも安く済ませる方法を考えることが大事です。なお、引っ越しにかかる費用に関しては、以下の記事でも解説しています。こちらも参考にしてみましょう。

引っ越し費用についてもっと詳しく知りたい方はこちら

1人暮らしの生活費を安くするには?

1人暮らしの生活費を少しでも安くするために、以下のポイントを意識することが大事です。ちょっとした工夫で費用をかなり安く抑えられるようになるので、自分の日常生活を見直してみましょう。

手頃な家賃の物件を選ぶ

毎月かなりの割合で負担を強いられるのが家賃です。一度入居すると、毎月必ず同じ金額の支出が発生するので、まずは手頃な家賃の物件を選ぶことが、生活費を抑えるために最も重要といえます。

家賃は自分の手取り収入の1/3に収めるべきといった考え方が、古くから広まっていますが、それ以上に自分に合った適性家賃を明らかにすることが大事です。

どの程度の生活水準が理想かは人それぞれですが、収入から家賃以外の生活費や、貯蓄・投資に回すお金を差し引いて、残った金額を基準に家賃を決めるのがおすすめです。

一度入居してしまうと、退去や引越しにも費用がかかるので、住む物件は特に慎重に選ばなければいけません。たとえ安い物件でも、工夫次第で満足な生活が送れるので、無理せず自分の適正家賃の範囲で、物件を探すようにしましょう。

外食を抑えて自炊をする

できる限り外食を控えて、コスパのよい食材で自炊をすることで、生活費を大きく削減できます。1人暮らしだと家事が面倒になり、外食を続けてしまったり、コンビニ弁当で済ませてしまったりする人は少なくありません。

しかし外食もコンビニ弁当も、毎日のように続けると大きな出費になってしまいます。スーパーで安く食材を購入して積極的に自炊をすれば、お金に余裕ができるだけではなく、健康にもプラスになるでしょう。

通信費や娯楽費を抑える工夫をする

インターネットのプロバイダ料金やスマホ代なども、いまや生活に欠かせない費用になっています。

なかなか抑えるのは難しいという人でも、できるだけ安いプランへの乗り換えや、サービスの変更を検討してみましょう。近年は月額2,000〜3,000円程度で、動画を自由に見られるスマホプランも登場しています。

また、交際費に関しても、何にお金を使うべきか慎重に考えて、無駄遣いを防ぐようにしましょう。お金をかけずにできるリフレッシュや、ストレス解消の方法も多くあるので、他の費用も含め、自分なりに優先順位を考えながら使うことが大事です。

水道光熱費を見直してみる

電気やガス、水道料金は毎月必ずかかる費用であるため、使い方を工夫して、できるだけ安く抑えるようにしましょう。

他の費用に比べると大きく金額が変わるわけではありませんが、利用しない時間帯は必ずコンセントを抜いておいたり、節水を心掛けたりすることで、毎月1,000〜2,000円程度の節約になるケースもあります。

さらに基本料金や単価を安くするために、電力会社を変えることも検討するとよいでしょう。電気代を安くする方法や、節約のポイントについては後述します。

1人暮らしの電気代はどれ位?

ここからは1人暮らしの電気代の相場や、電気代の節約方法などを解説します。まずは単身世帯の電気代の相場を紹介するので、自宅の電気代と比較しながら、節約のポイントを考えてみましょう。

単身世帯の電気代はおよそ5,000~6,000円

1人暮らし(単身世帯)の毎月の電気代の平均は5,000〜6,000円で、年間では60,000〜70,000円程度の負担が発生しています。

特に光熱費の中でも電気代は徐々に高くなっており、さらに2023年の6月から、東京電力をはじめとして、大手の電力会社が電気料金のさらなる値上げを実施します。今後さらに、家計における電気代の負担が大きくなるので、うまく節約する方法を考えることが大事です。

※出典:家計調査 家計収支編 単身世帯|政府統計の総合窓口(e-Stat)

夏場・冬場は電気代が高くなる

電気代はエアコンを頻繁に使うようになる夏場や、暖房を利用する冬場に高くなります。この時期は常にエアコンを稼働させている家庭も少なくありません。また、電気代は首都圏を含む関東地方に比べ、季節の温度差が激しく、特に冬の寒さが厳しい北海道や、東北地方などの方が高いのが特徴です。

電気を多く使う季節ほど、工夫して家電の利用時間を抑えることで、より電気代の負担を軽減できるようになります。

1人暮らしの電気代の計算方法

毎月の電気代は、電力会社の明細を確認すればすぐにわかりますが、自分で計算する方法も覚えておきましょう。電気代を構成する要素と、計算方法を紹介します。

電気代を構成する要素

電気代は基本料金と電力量料金(燃料費調整額を含む)、再生可能エネルギー発電促進賦課金の3つの要素を足し合わせることで、料金が決まる仕組みになっています。基本料金は電力会社によって独自に決まっており、まったく電気を使わなくても毎月発生するものです。

また、電力量料金は電気を使った量に応じて請求される従量料金です。多くの家電を長時間利用すると、それだけ電気料金が高くなるので、うまく節約する必要があります。

さらに、再生可能エネルギー発電促進賦課金は、電力会社が再生可能エネルギーの買い取りに要した費用を、電気料金の一部として利用者に負担してもらうものです。

その他構成される要素として、容量拠出金相当額が含まれる場合があります。

電気代の基本計算式

電気代の基本的な計算式は、次の通りです。

「電気料金=1時間ごとの家電全体の消費電力×利用時間×1時間あたりの電気料金の単価」

計算式からもわかるように、消費電力の大きな家電を長い時間利用すると、電気代が高くなります。逆に、消費電力の小さい家電を中心に利用し、できるだけ利用時間を短くすることで、毎月の電気代を抑えられます。

日常的に使っている家電の消費電力を確認し、使い方を見直すことが、電気料金を安くする第一歩です。

1人暮らしでも電気代が高くなる原因

単身世帯よりも2人以上の一般世帯の方が、当然ながら電気代が高くなる傾向にあります。しかし単身世帯でも、他の人に比べて電気代が高くなってしまう人は少なくありません。1人暮らしでも電気代が高くなる原因としては、以下の点が挙げられます。

消費電力の大きい家電を使いすぎている

1人暮らしでも、消費電力の大きい家電を日常的に使っていると、どうしても電気代が高くなります。消費電力の大きい家電としては、冷蔵庫や照明器具、テレビやエアコンなどが挙げられます。

冷蔵庫は常に稼働させる必要があるにしても、他の家電に関しては、必要ない時は小まめに電源を消して、電気代を節約するとよいでしょう。照明器具は白熱電球や蛍光灯から、LEDに変えることで、消費電力をかなり抑えられるのでおすすめです。

不要な時間帯も家電を使っている

本来は不要な時間帯にも家電を使っている人は少なくありません。昼間に照明をつけていたり、パソコンの電源を入れっ放しにしたりしている人は多く、無駄な電気代を払っているケースがあります。また、エアコンの設定温度が極端に低い(高い)人もいるので注意が必要です。

消費電力の大きい家電を使うよりも、消費電力の小さい家電をうまく組み合わせることで、快適さを維持しつつ、電気代を安くできる場合もあります。自分なりにいろいろと試してみましょう。

1人暮らしで電気代を節約するコツ

1人暮らしで電気代を節約するためには、使用する家電を選んだり、利用時間を短くしたりする工夫が必要です。さらに以下のように、契約しているアンペア数の変更や、電力会社の乗り換えなども検討してみましょう。

契約しているアンペア数を変更する

電力会社の多くはアンペア(電気量)制を採用しており、30アンペアや40アンペアなど、契約している電気量によって、基本料金が変わってきます。

1人暮らしで多めのアンペア数を契約している人は、30アンペアから20アンペアに落とすなど、より低い電気量のプランで契約すると、毎月の電気代を確実に安くできます。

なお、電力会社によっては基本料金が0円のところもあるので、後述するように、基本料金を抑えられる電力会社への乗り換えも検討しましょう。

エアコンの使い方を工夫する

エアコンの設定温度を夏場は高めに、冬場は低めにすることで、電気代を節約する方法も広く認識されています。人によって快適な環境は微妙に異なりますが、夏場は28℃で冬場は20℃程度が、よい設定温度とされているので、これらの温度を目安にうまく調整するとよいでしょう。

ただし、扇風機やサーキュレーター、ファンヒーターなど、他の電気代の安い家電とうまく組み合わせれば、エアコンの使用頻度を下げられるケースもあります。自分なりにいろいろと検討してみましょう。

電力会社を乗り換えてみる

電力会社の料金プランを変更したり、現在契約している電力会社から、より安く利用できるところに乗り換えたりする方法も有効です。特に近年は電力小売自由化を背景に、いわゆる新電力と呼ばれる電力会社が台頭しており、乗り換えで電気料金を安く抑えられるケースが増えてきました。

さらに再生可能エネルギーの利用や、ポイント還元を受けられるところもあるので、この機会に新電力への乗り換えも検討してみましょう。

1人暮らしの電気代を安くしよう

1人暮らしにかかる平均費用や、電気代を節約するポイントなどを解説しました。1人暮らしの費用を抑えるには、家賃の安いところに住んだり、外食を抑えたりするのが有効です。また、電気代もアンペア数の変更や家電の使い方、電力会社の変更などで安くできるので、自分なりに工夫してみましょう。

お引越しのタイミングは、電気会社の変更やプラン見直しの絶好のチャンスです。お引越し後の部屋の広さや人数に合ったプランを選び、電気料金の節約につなげましょう。

Looopでんきの「スマートタイムONE」は、時間帯によって単価が変動するプランです。アプリと連動し、新生活でもゲーム感覚で楽しみながら「ピークシフト」を取り入れられます。

ピークシフト:電力の使用を電力料金単価が高い時間帯から安い時間帯へシフトさせること

引越しを機にLooopでんきへ切り替えていただいたお客様の声を紹介します。

(30代 / 女性 / 4人暮らし)
切り替えが分かりやすく、しやすかったです。また、様々な生活情報も配信してくださり、毎回楽しみにしています。キャンペーン等も多く、楽しみながら参加もさせていただいています。こちらの会社へ切り替えをして満足しています。

(20代 / 女性 / 1人暮らし)
​​他社と比べて電気料金が安く、手続きが簡単なのもおすすめしたい理由です。

スマートタイムONE」は基本料金0円で、今までの電気と変わらない品質のまま利用できます。お申し込みは簡単で、解約手数料も0円です。