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2023年6月から、大手電力会社7社が電気料金の値上げを実行したことなどを受けて、節電を意識し始めた人も多いでしょう。少しでも電気料金の負担を減らすために、ご家庭で気軽にできる節電のポイントについて、代表的な電化製品の使い方とともに解説します。

節約には電力会社の見直し
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ご家庭でできる節電の基本

電気料金の値上げや物価の上昇などを背景として、節電を始める人が増えています。効率的に電気料金を節約するために、まずは以下の基本を押さえておくことが重要です。

小まめに電化製品の電源を切る

電化製品の種類に限らず、こまめに電源を切るようにするのが節電の基本です。照明をはじめとして、ご家庭で使用する電気を、常に最小限に抑えるように工夫しましょう。使用した電化製品は、差し支えがないならば電源を小まめに切ることが大事です。

ただし後述するエアコンのように、短時間で電源のオン・オフを繰り返すことで、一定時間使い続けるよりも、多くの電力を消費してしまう電化製品もあるので注意しましょう。

待機電力の消費を抑える

使用していない電化製品の主電源を切ることで、いわゆる「待機電力」の消費を削減するのも、基本的な節電方法の1つです。電化製品を使用していない状態でも、消費してしまう電力は待機電力と呼ばれています。

待機電力によりわずかではあるものの、電気料金の負担が増えてしまっているご家庭は、決して少なくありません。

無駄な待機電力を減らすためには、めったに使わない電化製品は主電源を切り、できればコンセントから電源を抜いておきましょう。テレビをはじめ、頻繁に使用するため主電源を落とすのが難しい電化製品の場合は、省エネモードなどでの利用を検討することも大事です。

なお、待機電力にかかる電気代や、待機電力の消費が大きい電化製品などに関しては、以下の記事で詳しく解説しています。こちらも参考にしてみましょう。

待機電力についてもっと詳しく知りたい方はこちら

消費電力の大きい電化製品の使用を控えよう

効率的に節電をするには、特に消費電力の大きい電化製品の使用を工夫することが重要です。使用を極力控えたり節電の工夫をしたりすることで、電気料金をかなり抑えられます。ここで代表的な電化製品について、一般的なご家庭における消費電力の割合を確認しておきましょう。

電化製品別の消費電力の割合

一般家庭にある電化製品の中で、最も消費電力が大きいのはエアコンで、夏場は電気代の40%以上を占めるご家庭も少なくありません。

次いで冷蔵庫や冷凍庫にかかる電力が大きく、全体の10~12%程度となっています。続いて、キッチン周りの電化製品やテレビ・DVD、パソコンなどの電力消費が7~10%程度を占めています。

また、照明にかかる電力はご家庭によって大きく異なり、全てLED照明にしている家庭は消費電力が少ない傾向にあるものの、多くの照明器具を長時間使用しているご家庭の場合、全体の15%に至る場合も珍しくありません。

これらの電化製品の利用方法を工夫することで、毎月の電気代を安く抑えられるようになるでしょう。それぞれの電化製品における、節電のポイントは後述します。

代表的な電化製品の節電方法

それでは、代表的な電化製品における節電のポイントを解説していきます。上記のようにエアコンや冷蔵庫など、とりわけ消費電力の大きい電化製品から、積極的に節電を始めることが大事です。

【エアコン】節電のポイント

季節によって設定すべき室温を決めておき、部屋の冷やしすぎや暖めすぎを避けるのが、エアコンの節電の基本です。環境省は過度な冷暖房に頼らないための基準として、夏場は28℃、冬場は20℃を推奨しているので、参考にしてみましょう。

室内を空気が循環しやすい環境にしたり、カーテンを使って、窓からの熱や冷気の出入りを防いだりするのも節電に有効です。空気の循環を生み出すには、扇風機やサーキュレーターなどを利用しましょう。どちらも基本的にモーターが稼働するだけなので、ほとんど電力はかかりません。

また、エアコンのフィルターも小まめに掃除し、室外機の周りに余計な物を置かないことも大事です。特に室外機の設置環境は多くの人が気にしていませんが、重要なポイントです。風通しがよく、できるだけ直射日光が当たらない場所に設置しましょう。

なお、エアコンの節電方法に関して、詳しくは以下の記事で解説しています。こちらも参考にしてみましょう。

エアコンの節電についてもっと詳しく知りたい方はこちら

【冷蔵庫】節電のポイント

常に稼働させ続ける冷蔵庫や冷凍庫も、消費電力が大きい電化製品の1つですが、ちょっとした工夫で消費電力を抑えられます。

まず食材を出し入れする際には、素早く必要な物を取り出して、開閉時間をできるだけ短くするのが基本です。庫内の温度調整にかかる時間を短縮することで、消費電力を抑えられます。

また、食品を冷蔵庫に詰め込みすぎると、庫内の空気の流れが悪くなり、全体を冷やすためにより多くの電力を消費してしまうので注意が必要です。

ただし、冷凍庫の場合は物が少ないと、逆に電力を多く使ってしまうので、取り出しやすさを考えた上で、できるだけ多くの物を入れておいた方がよいでしょう。

新たに食品を冷蔵庫や冷凍庫に入れる場合には、温度を調整してから入れることも大事です。熱い食品を冷まさずに入れると、庫内の温度が上がってしまい、冷やすのに多くの電力を要してしまいます。

しばらく冷めるまで放置しておき、ある程度温度が下がってから、冷凍庫や冷凍庫に入れるようにしましょう。

【パソコンやテレビ】節電のポイント

パソコンやモニター、テレビなども長く使用することで、毎月の電気料金の負担を増やしてしまいます。使用しないときは必ず電源を切っておくのはもちろん、画面を明るくしすぎないことが大事です。省エネモードがあるならば、積極的に活用しましょう。

また、細かい部分ではありますが、定期的にモニターを掃除することで、画面を明るくしなくても見えやすくなります。さらに上記のように、待機電力を消費させないために、小まめに主電源を落とすことも意識しましょう。

【照明器具】節電のポイント

照明器具の節電のポイントは点灯時間を短くすることと、不要な場面では照明をつけない点です。

部屋の照明をつけっ放しにするのが習慣化している人は多いので、小まめに電源を切ることを意識しましょう。また、器具が汚れると明るさが落ちてしまうので、定期的に掃除をする必要もあります。

さらに、近年はLEDが主流になってきており、白熱電球に比べて1/10程度の消費電力に抑えられます。照明に白熱電球を使っているならば、LEDに切り替えるのがおすすめです。

【洗濯機や乾燥機】節電のポイント

洗濯機や乾燥機は利用回数と投入する衣類の量を考えるのが、節電の重要なポイントです。

少量の衣類を何度も洗濯するよりも、まとめ洗いをした方が消費電力は抑えられますが、洗濯物を入れすぎると正しく洗えない場合もあります。容量を守りつつ、できるだけ洗濯の回数を減らせるように工夫しましょう。

また、一部の洗濯物を部屋干しすることで乾燥機の利用回数を減らすことができるため、よい節電になります。外が晴れている時などは、洗濯物を干して乾かすことも検討しましょう。

【その他の電化製品】節電のポイント

その他、温水洗浄便座やアイロン、電気ポット、ドライヤーなど、消費電力が高めな電化製品は多くあります。できるだけ使用頻度を減らすことができれば、結果的にかなりの節電効果を得られるでしょう。

特に炊飯器や食器洗浄機など、キッチン周りは消費電力の大きい電化製品が多い傾向にあります。長時間の保温を控えたり、節約モードで利用したりするなど、細かい節電を積み重ねることが大事です。

ライフスタイルの見直しも節電に有効

日常生活の送り方を考えることも、節電に大きな効果があります。以下のように、家族で過ごす場所を工夫したり、電気を利用する時間帯を変えたりするのが有効です。重要なポイントをみていきましょう。

過ごす場所を工夫してみる

一家でなるべく同じ場所で過ごしたり、早寝早起きをしたりなど、ライフスタイルを見直すことでも節電が可能です。

家族1人ひとりが別々の場所で生活していると、それぞれの部屋で電気を利用する機会が増えるため、どうしても消費電力が上がってしまいます。

夜はなるべく家族一緒に過ごすようにしたり、早めに寝て照明やパソコンなどの利用時間を減らしたりすれば、結果的に高い節電効果を得られるでしょう。

電気を使う時間帯を考える

電力会社によっては、電気を使う時間帯によって料金が変わってくる場合があります。利用中の電力会社の料金プランを再度確認し、できるだけ電気料金を抑えられる時間帯に、電化製品を使えないか検討しましょう。

例えば、多くの電力会社で、夜間の電力単価が安いプランが提供されており、オール電化のご家庭によく利用されています。夜間にお湯を作ったり、洗濯と乾燥を済ませたりしておけば、毎月の電気料金を抑えられます。

電気料金が安い時間帯や具体的な料金プランに関しては、以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも参考にしてみましょう。

電気料金が安い時間帯についてもっと詳しく知りたい方はこちら

電化製品の買い替えも検討する

より少ない消費電力で動かせる電化製品に買い換えるのも有効です。

古い電化製品は消費電力が大きい傾向にあるので、最新のものに買い替えられないか検討してみましょう。購入費用はかかりますが、長い目で見れば、電気料金の節約分でペイできるケースが多いです。

白熱電球をLEDに交換したり、冷暖房の効率が悪いエアコンを最新の製品に替えたりするなど、より消費電力の小さい機器への交換を考えましょう。近年は省エネを売りにしている電化製品も多いので、消費電力を確認した上で、積極的に買い替えるのも有効です。

契約するアンペア数を下げる方法も

ご家庭で契約している電気のアンペア数を下げることで、基本料金が安くなるため、結果的に電気料金の節約になります。

ご家庭であまり電化製品を使っておらず、アンペア数を下げても問題がないならば、契約の見直しを考えてみましょう。基本料金は電気をまったく利用しなくても発生する料金なので、長期的には大きな電気料金の削減につながります。

また、後述する新電力を中心として、基本料金が0円のプランを提供している事業者も少なくありません。ご家庭の電力事情を考慮した上で、電力会社の乗り換えも検討してみましょう。

節電のため電力会社の変更も検討しよう

2016年の電力小売自由化により、いわゆる「新電力」と呼ばれる事業者が増えてきました。それに伴って電力会社の乗り換えにより、電気料金を削減できる可能性があるので、積極的に検討してみましょう。

新電力の利用で電気料金の削減が可能

いわゆる「新電力」と呼ばれる新規参入の電力会社に乗り換えることで、電気料金を削減できる可能性があります。

従来、住んでいる地域によって契約可能な電力会社は限られていましたが、2016年4月からの電力小売自由化により、新たに参入してきた電力会社とも自由に契約できるようになりました。

新電力のより割安なプランに乗り換えれば、毎月の電気料金を抑えられます。ただし、事前に料金プランをよく確認して、本当に電気料金が安くなるか調べることが大事です。

そもそも「新電力」とは?

新電力とは従来の大手電力会社に対して、新たに電力市場に参入した事業者を指します。

これまでは東京電力をはじめとして、大手の電力会社が発電から電力の小売りまで独占していました。しかし、2016年4月から電力の小売事業への参入が完全自由化され、一定の条件を満たすことで、民間企業が家庭向けに電力の提供ができるようになっています。

新電力に乗り換えることで、毎月の電気料金を安くできる可能性があり、さらに利用にあたってTポイントやPontaポイントが溜まるなど、さまざまな特典を得られるサービスもあります。

新電力に関して詳しくは以下の記事で解説しているので、こちらも確認してみましょう。

新電力についてもっと詳しく知りたい方はこちら

電力会社を変更する方法

電力会社の変更手続きは、特に難しくありません。まずは乗り換えを検討している電力会社の料金プランをよく確認し、ご家庭の電力事情に合っているかチェックしましょう。

切り替える電力会社と料金プランが決定したら、契約の申し込みをします。新電力に関しては、基本的にインターネットから簡単に申し込みが可能です。現在契約している電力会社の解約にあたり、契約期間や契約の解除条件などが問題ないかも、よく確認しておきましょう。

解約手続き自体は乗り換える電力会社が代行してくれるので、契約者が自ら連絡をする必要はありません。新たな電力会社との契約開始日を決めておけば、その日から電気の提供先が切り替わります。

電化製品の使い方や電力会社を見直して節電しよう

ご家庭で効果的に節電するための基本は、余計な電気を使わないことと、待機電力を可能な限り削減することです。特に、消費電力の大きい電化製品の使い方を工夫しましょう。

さらに、ライフスタイルの改善や電力会社・料金プランの変更も検討することで、毎月の電気料金をかなり抑えられるようになります。この機会に、一つひとつの電化製品の使い方や、契約すべき電力会社を見直してみましょう。

光熱費の節約を考える方は、Looopでんきの「スマートタイムONE」を検討してみてはいかがでしょうか。電気の使い方を工夫すれば、電気料金を抑えられる可能性があります。

電気料金は毎月発生する生活コストであり、家計を圧迫していると感じる方は今すぐにでも見直したい支出の1つです。

Looopでんきで電気料金の見直しに成功しているお客様の声を紹介します。

(20代 / 女性 / 1人暮らし)
以前契約していたところよりも安く、どのくらい使用してどのくらいの料金だったのかも分かり、前月以降の料金もあって比較が出来て非常にありがたいです。

(40代 / 女性 / 2人暮らし)
学生の一人暮らしには最適。長期休みは実家で過ごすなど不在も多いので、基本料金がなく、使った分だけ払えばいいので、大手電力会社よりお得。

早速、Looopでんきの「スマートタイムONE」をチェックしてみましょう。料金単価が市場価格に連動するため、電気料金が安い時間帯に合わせて電化製品を利用すれば、毎月の光熱費を抑えることも可能なプランです。