Looopでんきから他社に切り替える際、解約手続きはどのように行うのでしょうか?解約金・違約金の有無や切り替え時の注意点について解説します。2022年12月にスタートする新プランの特徴も把握した上で、解約すべきかどうかを検討しましょう。
Looopでんきの解約に手続きは必要?
Looopでんきからほかの電力会社に切り替えをしたい場合、どのような手順を踏めばよいのでしょうか?Looopでんきの解約方法は、引越しを伴うかどうかで手続きが異なります。低圧の一般家庭を想定して確認しましょう。
今のお住まいでほかの電力会社へ切り替える場合は手続き不要
携帯電話のキャリアを乗り換える場合のように、「新しい電力会社に切り替える場合は、自分で解約手続きをしなければならない」と思っている方は多いものです。
しかし、現在の住所のままでほかの電力会社へ切り替える場合は、Looopでんきに解約の連絡を入れる必要はありません。Looopでんきの解約および切り替え手続きの申請は、切り替え先の電力会社が行います。
引越す場合は手続きが必要
引越し先で引き続きLooopでんきをご利用になる場合には、「ご契約者さまマイページ」内のご契約情報一覧から、引越し予定の供給地点住所下部にある「引越しする」ボタンをクリックしてお手続きください。
引き続きのご利用をされない場合には、解約手続きが必要になります。Looopでんきコンタクトセンターに連絡し、オペレーターの案内に従って解約手続きを完了させましょう。(Looopでんきコンタクトセンター:0120-707-454 年中無休9:00~20:00)
Looopでんきの解約金と解約方法
解約時に、解約金や違約金の発生が気になる方は多いかもしれません。Looopでんきの解約方法はシンプルで、解約金・違約金が発生しないのが特徴です。解約方法を詳しく見ていきましょう。
解約金や違約金は0円
「電力会社を変えるときは解約金や違約金がかかる」と思われがちですが、Looopでんきの場合、解約金や違約金はかかりません。実際に利用して満足できなかった場合は、契約期間の制限はなくいつでも解約が可能です。
Looopでんきを提供している株式会社Looopは、東日本大震災の被災地に太陽光発電を設置するボランティア活動から誕生しました。自然エネルギーをもっと身近に感じてもらいたいという想いからさらなる挑戦として、お客さまのもとに電力をお届けする電力小売事業を2015年から開始しています。
「多くの方に再エネの魅力を知ってもらいたい」「日本全国に自然エネルギーを普及させたい」という思いから、利用のハードルを上げる解約金や違約金は設定していません。
解約手続きは電話受付のみ
解約手続きは、電話受付のみの対応です。契約者専用のWebサイト「ご契約者さまマイページ」や「Looopでんきアプリ」からは手続きが完了できない点に注意しましょう。
Looopでんき
コンタクトセンターの受付時間は9時~20時で、土日や祝日も対応しています(年中無休)。IP電話・国際電話は受け付けていないため、国内のIP電話以外で連絡するようにしましょう。
新プランは本当にデメリットばかり?
2022年12月からは市場連動型の「スマートタイムONE」への移行を受けて、「ますます電気代が高くなるのでは?」と不安を感じている方もいるはずです。
ただ、2022年には各社で値上げが相次いでおり、電気代が高くなっているのはLooopでんきをご契約されている方に限りません。さらにスマートタイムONEには、市場連動型だからこそ感じられるメリットもあります。
継続・解約を迷っている方は、新しいプランの特徴も考えて判断しましょう。
スマートタイムONEの特徴
スマートタイムONEの料金体系は以下の通りです。
- 基本料金0円+(30分ごとに変わる電源料金の単価+毎月固定の料金単価+制度対応費単価)×電力使用量
従来のLooopでんきの料金体系は「基本料金0円+従量料金(単価固定)+燃料費調整額」で、単純に電力使用量に比例して電気代が高くなる仕組みでした。
一方、スマートタイムONEの電源料金は、電気の市場価格である日本卸電力取引所(JEPX)のエリアプライスに連動して30分ごとに変わります。市場価格によって高くなるケースもあれば、逆に安く済むケースもあるということです。
基本料金は0円で、燃料費調整額の適用はありません。毎月固定の料金単価には、送電時に発生する託送費とサービス料の単価が含まれます。
電気の市場連動型についてもっと詳しく知りたい方はこちら
使い方次第で値上がりへの対応は可能
スマートタイムONEは市場の価格変動の影響を受けますが、利用者が「ピークシフト」を意識しさえすれば、これまでよりも電気代を抑えられる可能性があります。
ピークシフトとは、電力の使用を、電力量料金単価が高い時間帯から、電力量料金単価が安い時間帯にシフトさせることです。市場価格が安い時間帯を狙って電気を使えば、無理のない節電が実現するでしょう。
ご家庭でできるピークシフトの一例を紹介します。
- 電気代が安い時間帯を狙ってまとめて洗濯する
- 電気代が高い時間帯はできるだけ外出する
- タイマー設定で、単価が安い昼間に洗濯機と食洗器を稼働させる
太陽光発電や蓄電池などであらかじめ電気を蓄えておき、電力の消費が多い時間帯に貯めておいた電気を利用する方法もあります。生活リズムを変えにくいご家庭では、行動を変えるよりも無理がかからないでしょう。
Looopでんきでは、スマートタイムONEを契約された方向けに、「でんき予報」で翌日の単価を公開しています。
電力量料金単価が安い時間帯を狙って電気を使う際の参考にしてみてください。
新プランでの節約が再エネの活用促進に
Looopが市場連動型プランの導入に踏み切った理由の1つに、「利用者の行動変容を促すこと」が挙げられます。市場と料金体系が連動すると、利用者はこれまで以上に電気の使い方を見直すことを期待されます。
個々人がピークシフトを意識した行動をすれば、電気代が削減できるだけでなく、地球環境の保全にもつながります。
Looopは、再エネの最大普及による「エネルギーフリー社会」の実現を目標に掲げています。しかしながら、再エネは自然状況の影響を受けやすく、需要に応じた電力供給が難しいのが現状です。
再エネの主力電源化を実現するには、需要と供給のバランスを調整する必要があります。スマートタイムONEによって利用者の行動が変われば、電力の需給バランスが保たれ、再エネを導入しやすい社会が実現するのです。
解約前に新プランの魅力もチェック
「電気代を少しでも安く抑えたい」という思いから、他社への切り替えを検討している方は少なくないはずです。
ただ、電気料金の値上げはLooopだけではなく、東京電力などの大手を含む多くの電力会社が実施しています(する予定です)。解約手続きをする前に新プランの特徴やメリットを改めて確認してみましょう。
今後はLooopでんきの「スマートタイムONE」のような、市場連動型プランに移行する新電力会社が増えるという見方もあります。市場価格の変動に合わせて電気の使い方をうまく調整できれば、電気代が跳ね上がるリスクを抑えられるはずです。
スマートタイムONEへの移行後は、ピークシフトを意識した生活によって電気代の節約は可能です。ご家庭の状況に合わせて、無理のないピークシフトに取り組んでみましょう。
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