エアコンをしっかり使った夏や冬の電気料金を見て、その高さにびっくりした経験がある方も多いでしょう。「来年こそ節電しなくては」と固く心に決めた方も多いはずです。今回はエアコンの電気代を安く抑える9つのワザを紹介します。
エアコンの電気代を見直す重要性
ご家庭で消費する電気代を見直すときには、まずエアコンの使い方や使用環境を改めるのが近道といえるでしょう。エアコンの電気代を見直すことの重要性を解説します。電気代見直しの意義を再確認しましょう。
電気代全体に占める割合はエアコンが最も高い
エアコンの節電が重要な理由は、ご家庭で使用する電化製品の中で、エアコンが最も多くの電気を消費するからです。
経済産業省資源エネルギー庁がまとめた資料「夏季の省エネメニュー」および「冬季の省エネ・節電メニュー」によると、ご家庭の電力使用量のうち、夏であれば全体の約38.3%、冬であれば約17.0%がエアコンによるものと報告しています。これらの値は、ほかの電化製品よりも高い数値になっています。
つまり、エアコンの電気代の節約は、そのまま電気代全体の節約に直結するといえるのです。
⇒電気代がかかる電化製品ランキングについてもっと詳しく知りたい方はこちら
※出典: 夏季の省エネメニュー|経済産業省資源エネルギー庁
※出典: 冬季の省エネ・節電メニュー|経済産業省資源エネルギー庁
エアコンを使うとどれくらいの電気代がかかる?
6畳用のエアコンを例に電気代を計算します。電化製品の電気代を求める計算式は「消費電力(kW)×使用時間(h)×電力量料金(円/kWh)」です。なお電力量料金は、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定める「31円/kWh(税込)」を採用しています。
※出典: よくある質問 Q&A|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会
冷房の電気代
まずはエアコンを冷房運転したときの電気代を計算します。
ダイキンの「S225ATES-W」を冷房運転したときの消費電力は「580W」です。よって電気代は以下のようになります。
- 1時間あたりの電気代:約17.98円
- 1日8時間使用した場合の電気代:約143.84円
- ワンシーズン(6月~9月:122日)毎日使用した場合の電気代:約17,548.48円
一方、三菱の「MSZ-ZW2225」を冷房運転をしたときの消費電力は「425W」です。電気代は以下の通りです。
- 1時間あたりの電気代:約13.18円
- 1日8時間使用した場合の電気代:約105.4円
- ワンシーズン(6月~9月:122日)毎日使用した場合の電気代:約12,858.8円
エアコンの冷房機能を使用すると、8時間でおおむね100円~140円の電気代がかかるといえるでしょう。
⇒エアコン(冷房)の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら
※出典: Eシリーズ 仕様(スペック) | 壁掛形エアコン | ダイキン工業株式会社
※出典: Zシリーズ | 三菱ルームエアコン 霧ヶ峰 | 三菱電機
暖房の電気代
次はエアコンを暖房運転させたときの電気代を計算します。
ダイキンの「S225ATES-W」を暖房運転したときの消費電力は「470W」です。よって電気代は以下のようになります。
- 1時間あたりの電気代:約14.57円
- 1日8時間使用した場合の電気代:約116.56円
- ワンシーズン(11月~3月:151日)毎日使用した場合の電気代:約17,600.56円
三菱の「MSZ-ZW2225」を暖房運転したときの消費電力は「465W」です。よって電気代は下記のようになります。
- 1時間あたりの電気代:約14.415円
- 1日8時間使用した場合の電気代:約115.32円
- ワンシーズン(11月~3月:151日)毎日使用した場合の電気代:約17,413.32円
エアコンの暖房機能を使用すると、8時間でおおむね110円前後の電気代がかかるといえるでしょう。
⇒エアコン(暖房)の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら
除湿や送風の電気代
最後に除湿運転や送風運転のときに消費される電気代についても解説します。
除湿運転の際に消費される電気代は、選択する除湿方法によって大きく変わってきます。東京電力技術開発研究所(その後「経営技術戦略研究所」に改名)が2002年に行った試算によると、除湿方法ごとの1時間あたりの電気代の目安は以下の通りです。
- 弱冷房除湿:約4.1円
- 再熱除湿:約14.9円
弱冷房除湿と再熱除湿では3倍以上も電気代が違ってくることがわかります。省エネを意識して除湿機能を使うのであれば、弱冷房除湿を選択するのがおすすめです。
続いて送風運転については、シャープのエアコン「Xシリーズ」を例に電気代を計算します。Xシリーズのエアコンを送風運転したときに消費される電力量は「16.9Wh」です。送風運転の際に消費される電気代は、1時間あたり約0.52円となります。
⇒エアコン(除湿)の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら
⇒エアコン(送風)の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら
エアコンの電気代の節約術【使い方編】
エアコンは、使い方を少し工夫するだけで消費する電気代を抑制可能です。エアコンを使用するのであれば実践したい節電ワザを3つ紹介します。賢いエアコンの使い方を身に付けましょう。
適切な設定温度をキープする
エアコンは設定温度に応じて消費する電気の量が変わってくるため、設定温度を控えめにすると電気代の節約がかないます。環境省が推奨する理想の室温は「夏28℃」「冬20℃」です。
経済産業省資源エネルギー庁が公開している「省エネポータルサイト」の試算によると、外の気温が6℃の環境下でエアコンの設定温度を21℃から20℃に変更すると、1日9時間エアコンを使用する場合には、年間で約1,650円もの節約になるとしています。
エアコンの温度設定を控えめにするときは、体調を崩さないようにすることが大切です。暑さ・寒さを感じているにもかかわらず、エアコンの設定温度を調整しないでいると、熱中症や低体温症のリスクが高まるため注意が必要です。
※出典: エアコンの使い方について | 家庭部門のCO2排出実態統計調査
※出典: 空調 | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト
風量は「自動」に設定する
エアコンを使いつつ節電を実現したいのであれば、エアコンの風量設定は「自動」にしましょう。
エアコンは、室温を設定温度まで下げる・上げるときに多くの電気を消費します。そのため、冷やし始め・暖め始めは風量を「強」にしてすばやく室温を調整し、室温が設定温度まで達したところで風量を「弱」にすると、効率的に部屋の空気を整えられるのです。
風量設定を決めるとき「自動」を選べば、手動で風量を調整する必要がなくなり、最小限の手間で省エネ運転をかなえられます。
「つけっぱなし」と「こまめにオンオフ」を使い分ける
「エアコンはつけっぱなしにした方が省エネになる」とよく言われますが、すべてのシチュエーションでつけっぱなしが節電になるわけではありません。状況によっては、こまめにオンとオフを切り替えた方が節電になる場合もあります。
エアコンをこまめにつけたり消したりしていると、電源をオフにしている間に室温が上がって・下がってしまいます。再度電源をオンにしたとき、室温の再調整に多くの電気を使ってしまうため、短い時間外出するだけであれば、エアコンはつけっぱなしにした方が節電になるのです。
つけっぱなしよりもこまめにオンオフが節電になるボーダーラインは、冷房運転時で30分、暖房運転時で1時間といわれています。この時間よりも長く外出するのであれば、思い切ってエアコンの電源を切ってしまいましょう。
※出典: エアコンの電気代を抑えたい!効果的な節電方法とは? | ダイキンHVACソリューション東京
エアコンの電気代の節約術【環境整備編】
賢いエアコンの使い方を身に付けた後は、節電がかなう環境づくりにも気を配ることが大切です。省エネにつながるエアコンまわりの環境整備術を3つ紹介します。
フィルターを定期的にお手入れする
節電を意識するのであれば、エアコンのフィルターは定期的に掃除しましょう。
室内機に取り付けられているフィルターがほこりで目詰まりを起こすと、室内機に取り込む空気の量が減り、エアコン本来の部屋を冷やす・暖める力が落ちてしまいます。すると、設定温度を達成するために余分な電気を消費するようになるのです。
省エネポータルサイトによると、フィルターが目詰まりしているエアコンを月に1〜2回掃除するだけで、年間で約990円の節約になると試算しています。
エアコン本来のパワーを維持するには、2週間に1回程度のペースでフィルターを掃除するのがおすすめです。
サーキュレーターや加湿器を導入する
エアコンはほかの電化製品と併用すると、エアコンの冷暖房効率が高まって節電につながります。
冷房を使うときにはサーキュレーターを併用しましょう。
冷房で冷やされた空気は足元に溜まり、エアコン周辺には暖かい空気が集まります。すると、エアコンのセンサーが「まだ部屋が冷えていない」と誤認し、部屋を冷やし過ぎる可能性があります。
サーキュレーターを使って部屋の空気を循環させれば、温度むらを解消し、部屋の冷やしすぎを防ぐ効果が期待できるのです。
また、暖房時には加湿器を併用するのがおすすめです。加湿器を使って部屋の湿度を上げておくと、たとえエアコンの設定温度を控えめにしていても、快適な体感温度を保てます。
⇒サーキュレーターの使い方についてもっと詳しく知りたい方はこちら
断熱性の高いカーテンに買い替える
エアコンの冷暖房効率を高めて節電を実現するには、窓に一工夫加えましょう。
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会が行った試算によると、冬場、暖房器具によって暖められた空気の約58%が窓から外に逃げていくとしています。つまり、冷暖房の効きをよくするためには、窓まわりの環境を整備する必要があるといえるのです。
窓の断熱性を高めるには、断熱効果を持っているカーテンを有効活用するのがおすすめです。窓にかけるだけで冷房や暖房の効きを向上させられます。費用をかけられるのであれば、窓のリフォームを検討するのもおすすめです。
※出典: 省エネルギー建材普及促進センター | 【Q&A】開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?
エアコンの電気代の節約術【基礎から見直し編】
さらにエアコンの電気代を節約したいのであれば、電気の使い方や電気代そのものを基礎から見直すことも視野に入れましょう。電気代を基本から見直すためのアプローチを3つ紹介します。
エアコンを最新機種に買い替える
購入から年月が経っているエアコンを使い続けているのであれば、思い切って最新機種への買い替えを検討しましょう。電化製品の省エネ性能は急速に進化を遂げているため、古い電化製品を「まだ使えるから」と使い続けていると、割高な電気代を払う羽目になってしまいます。
一般社団法人家電製品協会が公表している「スマートライフおすすめBOOK」によれば、10年前のエアコンと最新のエアコンとを比較すると、最新のエアコンを使った方が年間で約3,810円もの節約になると試算しています。
エアコンの買い替えにはまとまった費用が必要です。しかし、買い替え後ずっと電気代が安くなることを考えれば、買い替えによる費用対効果は高いといえるでしょう。
※出典: スマートライフおすすめBOOK 2025 完全ガイド|一般社団法人家電製品協会
電気料金プランを変更する
電気代を安くしたいのであれば、電気料金プランの変更も有力な選択肢の1つです。現在契約している電力会社に電力量料金が今より安いプランがあれば、積極的にプランの切り替えを検討しましょう。
ただし、電気料金プランを切り替えれば100%電気代が安くなるわけではありません。プラン選びに失敗すると、かえって電気代が高くなる可能性さえあるので注意が必要です。
切り替え失敗を防ぐためには、現在の電力使用量や電気の使用パターンを振り返り、自分のライフスタイルに合った電気料金プランを選ぶことが重要です。
電力会社を乗り換える
現在契約中の電力会社に魅力的な電気料金プランがない場合には、電力会社の乗り換えを検討しましょう。
2016年に実施された「電力小売自由化」後は、電力会社を横断して自由に電気料金プランを選べるようになりました。契約中の電力会社に固執し、限られた電気料金プランの中からプランを選ぶのはもったいないといえるでしょう。
乗り換え先の電力会社を探している方に、選択肢として「Looopでんき」が挙げられます。Looopでんきは選べるプランが「スマートタイムONE」のみのシンプルな構成のため、プラン選びに迷わず契約を進められます。
⇒電力会社の乗り換えについてもっと詳しく知りたい方はこちら
※出典: 料金の仕組みと料金メニュー例のご紹介|資源エネルギー庁
節約術を駆使すればエアコンの電気代は減らせる
エアコンの電気代を節約したい場合には、まず賢いエアコンの使い方を身に付けることが大切です。設定温度や風量設定に気を配れば、簡単に節電がかなうでしょう。また、賢い使い方を身に付けた上でエアコンを使う環境を整えれば、相乗効果でさらにエアコンの電気代を抑えられるはずです。正しい努力を実践して、お財布に優しい生活を手に入れましょう。
電化製品の電気料金が気になる方は、家電の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみませんか。
Looopでんきの「スマートタイムONE」は、電気料金が市場価格に合わせて30分ごとに変動する仕組みのプランです。 電気を多く使う家族世帯でも、料金が安くなる時間帯に合わせて電化製品を使えば、無理なく電気代を節約できます。さらに、契約期間の縛りがなく、解約手数料もかからないため、安心して気軽に利用を始められる点が魅力です。
また、専用アプリを使えば、30分ごとの電気使用状況が確認でき、月末の電気代も予測可能です。リアルタイムで使用量を把握できるため、電気代が思ったより高くなるといった心配も減り、家計に合わせた電気の使い方を管理できます。
実際にLooopでんきを利用しているお客さまの声をご紹介します。
「知り合いの勧めがあり、半信半疑で加入しましたが、大手とは異なる細やかさがあり満足しています。また料金も満足しています。」
「いつも毎日の電気予報を見ながら、炊飯器の使用や掃除機、洗濯機を動かしています。そのおかげで、随分節約できています。」
まずは、Looopでんきの「スマートタイムONE」で、今の生活に合った電気代の見直しをしてみませんか。