家で手軽に筋肉の張りやこりをほぐしてくれるマッサージ器は、幅広い世代に人気があり、愛用している方も多いです。マッサージ器にはたくさんの種類があり、ハンディタイプからマッサージチェア・フットマッサージ器など好みに応じて選ぶことができます。
「いろんな種類のマッサージ器をそろえて使い分けたい」という方もいる一方で、「マッサージ器にかかる電気代が心配」という人もいるでしょう。
そこでこの記事では、家で使うマッサージ器にかかる電気代や、電気代の節約方法について解説します。マッサージ器にかかる電気代を知りたい方はもちろんのこと、電化製品の電気代を節約する方法が知りたい方にも役立つ記事になっておりますので、ぜひ参考にしてみてください。
マッサージ器の種類
はじめに、マッサージ器の種類について解説します。ご家庭で使うマッサージ器にはいろいろな種類があり、それぞれに特徴があります。
マッサージチェア
マッサージチェアとは、椅子の形状をした大型のマッサージ器です。背面にローラーやもみ玉が電動で移動し、こりをほぐしてくれます。製品によっては、フットマッサージまでついているものもあり、高級マッサージ器の代名詞にもなっています。
なお、マッサージ器は日本では法律によって「医療機器(クラスII)」に分類されているので、輸出入に一定の制限があることを覚えておきましょう。大型の分、値段も高めで使用中の電気代もかかります。
マッサージシート
マッサージシート(シートマッサージャー)とは、座椅子の形をしたマッサージ器の総称です。マッサージチェアよりコンパクトで場所を取りません。「マッサージチェアがほしいけれど、予算オーバーだし、置く場所もない」という方にも人気です。
機能はマッサージチェアよりも劣りますが、背中から腰まで満遍なくマッサージができるので、腰や背中のこりに悩んでいる方にもおすすめの製品です。
電気代もマッサージチェアよりもかかりません。その一方で、マッサージチェアよりも耐久性が低く、寿命が短い製品もあります。購入する際は、口コミなどをよく見て性能だけでなく耐久性も確認して購入するのがおすすめです。
フットマッサージャー
フットマッサージャーは、足のむくみを解消したり筋肉をほぐしたりするマッサージ器の総称です。据え置き型と装着型があり、コンパクトなものから少し大きいサイズのものまで大きさもさまざまです。
据え置き型は機能が高めですが大きくて重く、装着型はコンパクトですが機能は少々低めなものが多くなっています。
このほか、ローラー式とエアー式の2つの方式があり、ローラー式は中に内蔵されているローラーが足をマッサージしてくれる仕組み、エアー式はマッサージ器内に空気が入って膨らみ、足を圧迫することでむくみを取ってくれる仕組みです。用途に合わせて選ぶとよいでしょう。
ハンディマッサージャー
ハンディマッサージャーは、片手で使える小型マッサージ器の総称です。小さい分広い範囲を一度にマッサージすることはできませんが、1台で肩・背中・足などいろいろな場所をマッサージすることができます。
ハンディタイプや肩掛けタイプ、さらに小型の据え置き型などいろいろなタイプがあり、用途に合わせて自由に選べるのも魅力です。
価格もお手頃なので、複数台購入して使い分けてもいいでしょう。また、ハンディマッサージャーには電池式や充電式のものもあり、電気代が少額で済むものもあります。
マッサージ器の電気代と計算方法
では、マッサージ器の電気代はどのように計算すればいいのでしょうか? ここでは、マッサージ器にかかる電気代とその計算方法を詳しくご紹介します。電気代の計算方法がわかれば、電気代の節約もより効率的にできるでしょう。
電気代の計算方法
電気代は、以下のような式で求めることができます。
消費電力(W)÷1,000×1日の使用時間(時間)×1kWhあたりの電力量料金(円/kWh)
1kWhあたりの電力量料金は電力会社によって異なりますが、目安として出す場合は全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電力料金の目安単価「27円/kWh(※1)」を計算に用いるとよいでしょう。
消費電力はマッサージ器の取扱説明書に書いてあるので、電気代を計算する際に確認してみましょう。取扱説明書がない場合でも、公式サイトからも確認できます。
使用時間の単位は「分」ではなく「時間」で表します。例えば1日の使用時間が30分の場合は「30÷60=0.5」と計算することができます。1カ月の使用電力を計算したい場合は、まず1日分の電力量料金を計算し、それに30をかけると目安の金額を知ることができるでしょう。
消費電力と待機電力
消費電力とは、マッサージ器を使っているときに使用する電力のことです。単位はWで表します。消費電力量は電化製品によって異なり、取扱説明書に書いてあるので確認しましょう。
一方、待機電力とは電化製品がオフになっているときにかかる電力です。タイマーや時計などを維持する電力も待機電力となります。
マッサージチェアなどはタイマーがついていることもあるので、コンセントをつないだままにしていれば待機電力がかかります。
なお、コンセントを抜けば待機電力はかかりません。しかし、電化製品によってはコンセントを抜くと機能がすべてリセットされてしまう場合もあるので、近年は「待機電力量はわずかなので、コンセントは抜かないようにしてほしい」といっているメーカーもあります。
【種類別】マッサージ器にかかる電気代
ここでは、マッサージ器にかかる電気代を先ほどご紹介した計算式を使って計算してみましょう。どのくらいの電気代がかかるのか、参考にしてみてください。
マッサージチェアの電気代
マッサージチェアの消費電力はおよそ100W前後が平均です。一例を挙げてみましょう。パナソニックのリアルプロ
EP-MA101は、消費電力が135W、待機電力が0.3Wとなっています。(※1)
100Wの消費電力は、パソコンや照明器具と同程度です。また、マッサージチェアの使用時間は1日10~30分程度がほとんどですから、電気代はあまりかからないと思っていいでしょう。また、新しい機材であるほど、待機電力もかかりません。
ではここで、例に挙げたリアルプロを30分使用した場合の電気代を計算してみます。
135÷1,000×0.5×27=1.82円
30分マッサージチェアを利用した場合の電気代は1.82円です。
では、以下に1分・10分・30分・60分の電気代を表にしてみましょう。
消費電力135Wのマッサージチェアの電気代 | |
---|---|
使用時間 | 電気代 |
1分 | 0.06円 |
10分 | 0.6円 |
30分 | 1.82円 |
60分 | 3.64円 |
マッサージシートの電気代
マッサージシートは、マッサージチェアに比べて消費電力が低くなっています。例えば、ツインバード工業社のEM-2546BL(※2)の消費電力は8Wであり、マッサージチェアの10分の1以下となっています。
また、マッサージシートはタイマーなどがないことも多いので、待機電力もほとんどかからりませんす。では、消費電力8Wのマッサージシートを30分使った場合の電力を計算してみましょう。
8÷1,000×0.5×27=0.1円
30分使っても0.1円しかかかりません。これならば、何の気兼ねなく使えるでしょう。以下に、マッサージチェア同様1分・10分・30分・60分の電気代を表にしてみます。
消費電力135Wのマッサージチェアの電気代 | |
---|---|
使用時間 | 電気代 |
1分 | 0.003円 |
10分 | 0.033円 |
30分 | 0.1円 |
60分 | 0.2円 |
フットマッサージャーの電気代
フットマッサージャーの消費電力は80W前後が主流です。マッサージシートよりも高いですが、フットマッサージャーの方がやや多機能なためこの消費電力となっています。
一例として、フジ医療のフットマッサージャーKC-310を見てみましょう(※3)。3つのもみ玉が入った高機能なフットマッサージャーで、ヒーターも内蔵されています。この製品の消費電力が80Wです。消費電力80Wのマッサージシートを30分使った場合の電力を計算してみましょう。
80÷1,000×0.5×27=1円
30分の使用で1円しかからないので、これなら毎日使うことができるでしょう。1分・10分・30分・60分の電気代は以下の通りです。
消費電力80Wのフットマッサージャーの電気代 | |
---|---|
使用時間 | 電気代 |
1分 | 0.0033円 |
10分 | 0.33円 |
30分 | 1円 |
60分 | 2円 |
ハンディマッサージャーの電気代
ハンディマッサージャーの消費電力は10W~20W程度の製品が多くなっています。一例をあげてみましょう。大東電気工業株式会社のスライヴ
MD-02(※4)は消費電力が10W、マッサージシートと同じくらいです。消費電力10Wのハンディマッサージャーを30分使った場合の電力を計算してみましょう。
10÷1,000×0.5×27=0.13円
30分の使用で0.1円程度なので毎日使っても電気代はそれほど気にならないでしょう。以下に1分・10分・30分・60分の電気代を表にしてみましょう。
消費電力10Wのハンディマッサージャーの電気代 | |
---|---|
使用時間 | 電気代 |
1分 | 0.004円 |
10分 | 0.04円 |
30分 | 0.13円 |
60分 | 0.26円 |
マッサージ器の電気代を節約する方法
マッサージ器の電気代はほとんど気にならないレベルです。しかし、家に複数台マッサージ器があり、家族全員が使用する場合は少し電気代が気になる、という方もいるでしょう。
そこで、ここではマッサージ器の電気代を節約する方法をご紹介します。
使わないときはコンセントを抜く
使わないときはコンセントを抜いておくことで、待機電力を節約することができます。マッサージ器は一部の高機能製品を除いてタイマー機能など、待機電力を必要な機能がついていません。ですから、使わないときはコンセントを抜いておきましょう。
ただし、メーカー側が「コンセントを抜く」ことを奨励していない場合は、無理に抜くのはやめてください。
また、充電式の場合は、充電回数を減らすことで節電にもなります。こまめに充電するのではなく、ある程度バッテリーが減ったら充電するようにしましょう。
このほか、新しいマッサージ器ほど省エネ仕様で使用電力が少なくて済み、節電になります。10年以上使用したマッサージ器は思い切って買い替えるのもおすすめです。
電力会社や料金プランを見直す
2016年よりはじまった、電力小売の全面自由化により、一般のご家庭でも自由に電力会社を選べるようになりました。
それと共に新たに参入する業者も増え、現在は約700社もの事業が電力小売業に参入しています。中には電気代の安さをウリにしている業者もたくさんあるでしょう。
電力小売業者は、電気料金の安さはもちろんのこと、多彩なプランで自社の魅力をアピールしています。
例えば、以下のように時間帯やライフスタイルによって電気料金が安くなるプランもあります。
夜の時間帯に電気料金が安くなるプラン
電気+ガスのセット割プラン
季節によって料金単価が安くなるプラン
様々な電気料金プランが用意されているため、ご自身のライフスタイルにあったものを選ぶことが重要です。
まとめ
今回はマッサージ器を使用した際にかかる電気代や、電気代節約の方法をご紹介しました。
電化製品の電気料金が気になる方は、家電の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみませんか。
Looopでんきでは、基本料金・燃料費調整額・解約手数料0円の「スマートタイムONE」を提供しています。
このプランは基本料金が0円のため、ご自宅で使用する電気の量が多い方や、現在のプランで基本料金が高い方に最適です。
また、解約手数料が0円で契約期間の縛りもないため、お試しで数か月間、Looopでんきをご利用いただき、現在の電力会社と比較することも可能です。
Looopでんきをご利用いただいているお客さまの声を紹介します。
(30代 / 女性 / 3人暮らし)
基本料金がかからないので、大きいアンペアで契約していてもお得感がある。
でんき予報などアプリが充実していて、自分の使い方で料金を安くすることも出来る。
(40代 / 男性 / 1人暮らし)
明らかに他社より安くなるし、色々なイベントもあり楽しい。基本料金が無いのも魅力です。
まずは、電気料金プランを見直して、今の生活のままで電気代が安くなるのか試してみてはいかがでしょうか。