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冬の乾燥対策として欠かせない加湿器ですが、利用頻度も多いため、電気代が気になるところです。加湿器には種類があり、それぞれ電気代が異なります。この記事では、加湿器の種類別の特徴や電気代を詳しく解説し、効果的な選び方や使用方法をご紹介します。

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加湿器の種類別特徴と電気代

加湿器には、加湿の方法によって4つの種類に分けられ、それぞれに特徴や電気代の違いがあります。
超音波式・スチーム式・気化式・ハイブリッド式の4種類の加湿方式について、その仕組みや特性、そして電気代の観点から詳しく解説します。適切な加湿器選びの基礎知識として、ぜひ参考にしてください。

超音波式

まずは、超音波式の特徴や電気代について解説します。

超音波式の特徴

超音波式加湿器は、水を高周波振動で微細な粒子に変換し、霧状にして放出する仕組みを採用しています。
この方式の主な特徴は、静音性と省スペース性にあります。多くの製品が小型軽量で、寝室や書斎など静かな環境を求める場所に適しています。
加湿の過程で水を加熱しないため、冬場でも室温を下げることなく使用できるのが利点です。
一方で、注意すべき点もあります。水を加熱しないため、タンク内の水に雑菌が繁殖しやすい傾向があります。そのため、定期的な清掃や消毒が欠かせません。実際の使用においては、毎日のタンクの水の交換や、週に一度のタンク内部の清掃を心がけることが重要です。

超音波式の電気代

超音波式加湿器の電気代は、他の方式と比較して比較的安価です。一般的には、超音波式の加湿器の消費電力は25W程度と言われています。
仮に超音波式加湿器(消費電力26W)を1時間使用した場合、約0.7円の電気代がかかります。これを1日8時間、30日間使用した場合の電気代は約168円となります。

スチーム式

続いてはスチーム式について見ていきましょう。特徴や電気代は以下の通りになります。

スチーム式の特徴

スチーム式加湿器は、水を電気ヒーターで加熱し、発生した蒸気を室内に放出する方式を採用しています。
スチーム式の最大の特徴は、高い加湿能力と衛生面での優位性にあります。水を100度近くまで加熱するため、雑菌の繁殖を抑制し、清潔な水蒸気を放出することが可能です。
加熱により生成された温かい蒸気は、室温を下げることなく効率的に湿度を上げることができます。そのため、冬場の乾燥対策として効果的です。オフィスや広いリビングなど、大空間の加湿に適しているのもスチーム式の特徴です。
ただし、本体や蒸気の吹き出し口が高温になるため、子どもやペットのいる家庭では設置場所に配慮が必要です。また、水垢が付きやすいため、定期的な清掃が欠かせません。

スチーム式の電気代

スチーム式加湿器は、高い加湿能力の代償として、他の方式と比較して電気代が高くなる傾向があります。具体的な数字を見てみましょう。一般的なスチーム式加湿器(消費電力130〜260W)を1時間使用した場合、約3.5〜7.0円の電気代がかかります。
これを1日8時間、30日間使用した場合の電気代は約840〜1,680円となります。
この金額は、超音波式やその他の方式と比較すると高額です。ただし、その高い加湿能力と衛生面での優位性を考慮すると、必ずしもデメリットとは言えません。
実際、医療機関や介護施設など、高い衛生基準が求められる環境では、このスチーム式が好んで使用されています。

気化式

3番目は気化式です。電気代が低いと言われている気化式ですが、具体的にどの程度の金額に抑えられるのでしょうか。

気化式の特徴

気化式加湿器は、水を含んだフィルターに風を当て、自然な蒸発を利用して加湿を行う方式です。
この方式の最大の特徴は、その安全性と省エネ性にあります。水を加熱しないため、火傷のリスクがなく、小さな子どもがいる家庭でも安心して使用できます。
また気化式の特性として、空気中の湿度が高くなると、自然に加湿量が減少するため、過加湿の心配がありません。就寝中の使用や、長時間留守にする際の使用に適しています。
一方で、加湿能力はスチーム式や超音波式に比べると低く、広い部屋や乾燥が激しい環境では効果が限定的な場合があります。
また、フィルター部分に雑菌が繁殖しやすいため、定期的なメンテナンスが欠かせません。

気化式の電気代

気化式加湿器の電気代は、他の方式と比較して非常に安価です。具体的な数字を見てみましょう。一般的な気化式加湿器(消費電力2.5〜9W)を1時間使用した場合、約0.06〜0.24円の電気代がかかります。
これを1日8時間、30日間使用した場合の電気代は約14.4〜57.6円となり、スチーム式はもちろん、超音波式と比較しても圧倒的に低いことがわかります。
そのため、長時間の連続使用や、複数の部屋での使用を考えている場合、気化式は非常に経済的な選択肢となります。

ハイブリッド式

最後はハイブリッド式です。ハイブリッド式は複数の加湿方式を組み合わせたものになります。具体的な特徴や金額について見ていきましょう。

ハイブリッド式の特徴

ハイブリッド式加湿器は、複数の加湿方式を組み合わせることで、それぞれの長所を生かした加湿を実現する製品です。
代表的な組み合わせとして、「加熱気化式」(スチーム式と気化式の組み合わせ)や「加熱超音波式」(スチーム式と超音波式の組み合わせ)などが挙げられます。
この方式の最大の特徴は、環境に応じて最適な加湿方法を選択できる点です。
例えば、加熱気化式の場合、室温が低い時はスチーム式で素早く加湿し、適度な湿度に達したら気化式に切り替えて維持するといった使い方が可能です。
一方で、複数の機能を搭載しているため、製品価格が比較的高くなる傾向があります。また、構造が複雑になるため、メンテナンスにも注意が必要です。実際の使用では、各方式に応じたこまめな清掃と、フィルターの定期的な交換が重要になります。

ハイブリッド式の電気代

ハイブリッド式加湿器の電気代は、採用している機能によって大きく異なります。
ここでは、代表的な「加熱気化式」と「加熱超音波式」の2つのタイプについて、具体的な数字を見てみましょう。
加熱気化式(消費電力150〜170W程度)の場合、1時間の使用で約4.1〜4.6円の電気代がかかります。1日8時間、30日間使用した場合の電気代は約984〜1,104円となります。
一方、加熱超音波式(消費電力95W程度)の場合、1時間の使用で約2.6円の電気代がかかります。同じく1日8時間、30日間使用した場合の電気代は約624円です。
これらの金額を見ると、ハイブリッド式の電気代は、単一方式の加湿器(特にスチーム式)と比較して必ずしも高くないことがわかります。
実際、使用環境や湿度に応じて最適な方式を選択することで効率的な運転が可能となり、結果的に電気代の節約につながる場合もあります。

加湿器を選ぶポイント

加湿器の選び方は、快適な室内環境を作り出すための重要な要素です。4種類の中から、適切な加湿器を選ぶ際の主なポイントについて詳しく解説します。

種類別の特徴で選ぶ

最初に考慮すべき点は、各加湿方式の特徴です。特徴と重視する要素が一致している種類を選びましょう。
加湿性能を重視するなら、スチーム式やハイブリッド式がおすすめです。スチーム式は高い加湿能力を持ち、素早く室内を加湿できます。特に広い空間や乾燥が厳しい環境に適しています。
ハイブリッド式は複数の方式を組み合わせているため、状況に応じて最適な加湿が可能です。例えば、素早い加湿が必要な時はスチーム機能を、その後の維持には、省エネ機能を使うといった具合です。
電気代の安さで選ぶなら、超音波式や気化式が優れています。超音波式は静音性も高く、寝室などでの使用に適しています。
気化式は自然な加湿方法で、過加湿の心配が少ないため安心して使用できます。ただし、加湿能力はスチーム式に比べると劣るため、広い空間での使用には注意が必要です。
このように、使用環境や生活スタイルに合わせて、最適なタイプを選ぶことが重要です。

部屋の広さにあったサイズを選ぶ

加湿器の選択において、部屋の広さは重要な要素です。加湿能力が不足していると十分な湿度が得られず、逆に過剰だと過加湿や電気代の無駄につながります。
加湿器の能力は、一般的に1時間あたりの加湿量(mL/h)で表されます。この数値と、使用する部屋の広さ(畳数や平方メートル)を照らし合わせて選択します。
ただし、同じ広さでも、部屋の構造や素材によっても必要な加湿量は異なります。例えば木造和室とプレハブ洋室では必要な加湿量が異なるため、それを考慮した上で選択しなければなりません。
また、天井の高さや窓の大きさ、日当たりの良し悪しなども加湿効果に影響を与えます。適切なサイズ選びは、快適性と経済性、そして住環境の健全性を両立させる上で重要です。

メンテナンスのしやすさで選ぶ

メンテナンスの容易さは非常に重要な選択基準となります。
日々の使用や定期的な清掃が面倒だと感じると、次第に使用頻度が下がり、結果として十分な加湿効果が得られなくなる可能性があるためです。
まず考慮すべき点は、水タンクの容量と給水のしやすさです。大容量のタンクは給水の頻度を減らせる利点がありますが、重量が増すため、高齢者や力の弱い方には扱いにくい場合があります。一方、小容量のタンクは軽量で扱いやすいですが、頻繁な給水が必要になります。
次に、清掃のしやすさも重要です。タンクや本体の構造が複雑だと、細部まで清掃するのが困難になります。特に、カビや雑菌の繁殖を防ぐためには、定期的な清掃が欠かせません。
分解しやすく、内部まで手が届きやすい構造の製品を選ぶことをお勧めします。
最近の製品には、抗菌加工や除菌機能が付いているものも多くあります。
ただし除菌といっても、完全に清掃の必要がなくなるわけではありません。あくまでも補助的な機能として捉え、基本的な清掃習慣は維持することが大切です。

加湿器の節電方法

加湿器は適切な使用方法や工夫により、消費電力を抑えることが可能です。
具体的な加湿器に関する節電テクニックを紹介します。

部屋の温度を加湿で調整する

一般的には湿度が高くなると体感温度も上昇します。これは、空気中の水分が熱を保持する性質があるためです。適度に湿度を上げることで、実際の室温が低くても暖かく感じることができます。
エアコンの設定温度を1〜2度下げ、その分を加湿器で補うという使い方が効果的です。例えば、通常20度に設定しているエアコンを18度に下げ、加湿器で湿度を50〜60%程度に保つという具合です。
エアコンは加湿器と比べても消費電力が高く電気代もかかります。加湿器と併用することでエアコンの電気代を下げられるのであれば、積極的に活用することをおすすめします。
特に冬場の乾燥した時期に効果的です。乾燥対策と節電を同時に実現できる、一石二鳥の方法と言えるでしょう。

こまめに掃除する

加湿器の清掃が不十分だと、加湿器の性能が低下し、結果として余分な電力を消費することになります。
例えば、超音波式加湿器の場合、振動板に水垢が付着すると、霧化効率が落ち、同じ加湿量を得るためにより多くの電力を必要とします。他の加湿器も同様です。こまめに掃除をすることで電気代の節約につながります。
こまめな清掃は電気代の節約だけでなく、加湿器の寿命を延ばす効果もあります。また、清潔な状態を保つことで、カビや雑菌の繁殖を防ぎ、健康的な室内環境を維持することができます。

用途や部屋の広さに応じて適切な加湿器を選ぶ

加湿器には4つの種類がありますが、使用環境や目的に応じて最適なタイプを選ぶことが重要です。
超音波式は静音性と省エネ性に優れ、スチーム式は高い加湿能力と衛生面で優位性があります。気化式は安全性と自然な加湿が特徴で、ハイブリッド式は多機能性を持ちますが、それぞれに長所短所があります。
最適な加湿器の選択によって、1年を通して健康面と過ごしやすさの両方を高めた環境を作り出すことができます。

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