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浴室乾燥機の導入を検討している方の中には、電気代が気になっている方もいるでしょう。また、浴室乾燥機にはメリットだけでなくデメリットもあるため、他の乾燥方法と比較することも大切です。浴室乾燥機の特徴や電気代について詳しく解説します。

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浴室乾燥機の電気代はどのくらい?

一般的な浴室乾燥機の電気代の目安を、実際の製品を例にとって計算します。電化製品の電気代の計算式は以下の通りです。
消費電力(kW)×使用時間(h)×電気料金単価(円/kWh)
電気料金単価は電力会社ごとに違うため、ここでは全国家庭電気製品公正取引協議会が定める目安単価の31円/kWhを用いて計算します。
※出典: よくある質問 Q&A カタログなどに載っている電気代はどのようにして算出するのですか?|公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会

電気式浴室乾燥機の乾燥にかかる電気代

TOTOの浴室換気暖房乾燥機「三乾王」を例にとり、1時間あたりの電気代を計算した結果は以下のようになりました。

  • TYB3111GA型(100V、一般家庭用)
  • 消費電力:1,090W
  • 1時間あたりの電気代:1.09kW×1h×31円/kWh=約33.79円


  • TYB3121GA型(200V、オール電化住宅用)
  • 消費電力:1,860W
  • 1時間あたりの電気代:1.86kW×1h×31円/kWh=約57.66円

浴室乾燥機の一般的な使用時間は2~4時間です。一般家庭(100V)で毎日3時間使用した場合、1カ月あたりの電気代の目安は33.79円×3h×30日=約3,041.1円となります。
※出典: 浴室換気暖房乾燥機 三乾王 P12 | TOTO

ガス式浴室乾燥機との比較

浴室乾燥機の種類は、電気式とガス式に大きく分けられます。ガス式は時間あたりの光熱費が電気式より高めですが、エネルギー効率が良く電気式より乾燥時間が短いため、トータルの光熱費は電気式に比べてお得です。
ただし、ガス式は専用の室外機を屋外に設置する必要があり、本体の購入・設置コストが割高になります。一方の電気式は室外機と室内機が一体となっているため、設置費用を抑えることが可能です。
以上をまとめると、ガス式浴室乾燥機は初期費用が高く、電気式浴室乾燥機はランニングコストが高くなります。何を重視するかをよく考えた上で選びましょう。

冬は夏より電気代が上がりやすい

浴室乾燥機の電気代は、季節によっても変動します。冬は空気が暖まりにくいため、夏に比べ乾燥時間が2倍近くになることもあり、電気代も高くなりがちです。
1時間あたりの電気代を比べるとそれほど差はないように感じられますが、1カ月の電気代を比較した場合は大きな差になります。前述の製品で計算した電気代の目安は1カ月あたり約3,000円、冬に乾燥時間が2倍になると1カ月あたり約6,000円かかることになるのです。
乾燥時間が長くなるとお風呂が使えない時間も長くなります。寒い時期にお風呂で体を温めてから就寝しようと思っても、乾燥が終わっていなければ入浴できません。このような不便が生じる可能性があることにも留意が必要です。

浴室乾燥機の乾燥以外の機能と電気代

浴室乾燥機には乾燥機能以外にも役立つ機能が搭載されています。主な機能とそれぞれの特徴は次の通りです。

  • 暖房:あらかじめ浴室を暖めてヒートショック対策になる機能
  • 涼風:扇風機のような風を送って湯あたりやのぼせを防止する機能
  • 換気:素早く湿気を取り除いてカビ対策ができる機能
  • 24時間換気:シックハウス対策における24時間換気システムの機能

それぞれの電気代はどのくらいかかるのか、TOTOの三乾王(TYB3111GA型)を例にとって1時間あたりの電気代の目安を計算しました。

  • 暖房(消費電力1,240W):1.24kW×1h×31円/kWh=約38.44円
  • 涼風(消費電力14W):0.014kW×1h×31円/kWh=約0.43円
  • 換気(消費電力7W):0.007kW×1h×31円/kWh=約0.22円
  • 24時間換気(消費電力4W):0.004kW×1h×31円/kWh=約0.12円

暖房は乾燥機能と同程度の電気代がかかりますが、その他の機能に関してはほとんど電気代がかからないと考えてよいでしょう。
※出典: 浴室換気暖房乾燥機 三乾王 P12 | TOTO

浴室乾燥機の電気代をほかの乾燥方法と比較

衣類の乾燥に活用できる電化製品は、浴室乾燥機以外に洗濯乾燥機・衣類乾燥機・衣類乾燥除湿機があります。それぞれの電気代や特徴を浴室乾燥機と比較し、導入の検討に役立てましょう。

洗濯乾燥機の電気代

洗濯乾燥機の電気代の計算には、次に挙げる製品を取り上げました。

  • モデル名:TW-127XP4L(東芝)
  • 乾燥時の消費電力:1,190W
  • 1時間あたりの電気代:1.19kW×1h×31円/kWh=約36.89円

消費電力は浴室乾燥機とほぼ同じですが、一般的に洗濯乾燥機は乾燥にかかる時間が短いため、電気代を抑えられるでしょう。上記製品の乾燥時間の目安は約96分です。
洗濯乾燥機のメリットは、洗濯から乾燥までを1台で完結できる点です。浴室乾燥機のように洗濯物を干す手間がかかりません。
ただし、衣類によっては洗濯乾燥機が使えないケースがあります。また、衣類にシワができたり衣類が傷んだりする場合があることもデメリットです。
※出典: 寸法・仕様 | TW-127XP4L/TW-127XP4R | 洗濯機・洗濯乾燥機 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 東芝ライフスタイル株式会社
洗濯乾燥機の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら

衣類乾燥機の電気代

実際の製品で計算した衣類乾燥機の電気代の目安は次の通りです。

  • モデル名:ED-60A4(東芝)
  • 消費電力:1,220W
  • 1時間あたりの電気代:1.22kW×1h×31円/kWh=約37.82円

衣類乾燥機の消費電力は洗濯乾燥機の乾燥時の消費電力とほとんど変わりません。乾燥時間にも大きな差はないため、洗濯機・乾燥機の一体型と別々のどちらにするかが比較のポイントになるでしょう。
洗濯機とは別に衣類乾燥機を使用するメリットは、それぞれの機能を最大限に活用できる点です。また、複数回洗濯する場合に洗濯と乾燥を同時に行えるため、時短につながります。故障した場合にどちらかを買い替えれば済むこともメリットです。
一方、衣類乾燥機を導入する場合、洗濯機とは別に設置スペースを確保しなければなりません。洗濯物を乾燥機に移し替える手間や、一体型よりも本体価格が高くなる傾向がある点もデメリットです。
※出典: 寸法・仕様 | ED-60A4/ED-45A4 | 洗濯機・洗濯乾燥機 | 東芝ライフスタイル株式会社 | 東芝ライフスタイル株式会社

衣類乾燥除湿機の電気代

衣類乾燥除湿機とは、部屋干しした洗濯物をより速く乾かせる電化製品です。通常の除湿機能以外に、衣類が乾きやすくなるさまざまな機能が搭載されています。まずは、電気代の目安をチェックしましょう。

  • モデル名:F-YHX90B(パナソニック)
  • 消費電力:170W(標準乾燥)
  • 1時間あたりの電気代:0.17kW×1h×31円/kWh=約5.27円

衣類乾燥除湿機は浴室乾燥機・洗濯乾燥機・衣類乾燥機に比べ、電気代を大幅に抑えられます。ただし、あくまでも除湿機なので乾燥に時間がかかりやすいほか、一度に多くの洗濯物を乾かすのには向かないでしょう。
衣類乾燥に特化したものではなく、部屋干しした洗濯物を乾かす際に補助的に活用できる電化製品です。
※出典: 詳細情報 ハイブリッド方式 衣類乾燥除湿機 F-YHX90B | 衣類乾燥除湿機 | Panasonic

浴室乾燥機のメリット

浴室乾燥機には多くのメリットがあり、うまく活用すれば毎日の生活の助けになるでしょう。衣類の乾燥以外にどのようなシーンで役立つのか、浴室乾燥機の主なメリットをご紹介します。

乾燥以外の機能が充実している

浴室乾燥機は洗濯物を乾かす際に活躍する電化製品です。天候に左右されずに洗濯物を乾かせるほか、温風で乾燥させるため部屋干しの嫌な臭いを抑えられます。
また、衣類乾燥以外の機能が充実している点もメリットです。寒い時期に暖房機能を使うと入浴前に浴室を暖められるため、ヒートショックのリスクを軽減できます。
夏場も涼風機能で浴室に涼しい風を送れることから、一年中快適な状態で入浴することが可能です。

衣類にシワがつきにくい

洗濯乾燥機や衣類乾燥機で乾燥すると、乾燥機の熱により衣類の繊維が縮んでシワになることがあります。また、乾燥機の回転で衣類同士がこすれ合い、衣類が傷む場合があることもデメリットです。
一方、浴室乾燥機を使う場合は衣類を吊るして乾かすため、衣類にシワがつきにくくなります。アイロンがけの時間も節約できるでしょう。

浴室のカビの繁殖を抑えられる

浴室は湿気がたまりやすく、湿気はカビ発生の原因になります。浴室に備え付けられている換気扇を回しても、短時間で湿気を十分に取り除くことは難しいでしょう。
浴室乾燥機で洗濯物を乾かすと、洗濯物だけでなく浴室内の湿気も素早く取り除くことが可能です。さらに、乾燥機能によって入浴後の高湿度状態もすばやく解消できます。

浴室乾燥機のデメリット

浴室乾燥機にはメリットだけでなくデメリットもあります。どのようなデメリットがあるのかを理解した上で、導入するかどうか慎重に検討しましょう。

洗濯物を干すスペースが限られる

浴室乾燥機で乾かせる洗濯物の量は、浴室に干せる分だけです。洗濯物の量が多い場合、浴室で一度にすべての洗濯物を乾かせない可能性があります。
大量の洗濯物を限られたスペースで無理に乾かそうとして、洗濯物同士の隙間を十分にとれなかった場合、洗濯物から部屋干し臭が生じる原因になる可能性があるため、注意が必要です。

乾燥中に浴室を使用できない

浴室乾燥機で洗濯物を乾かしている間は、浴室を利用できません。お風呂に入りたくても入れないことがあるため、家族が多い場合は不便に感じやすいでしょう。
浴室乾燥機で完全に洗濯物が乾くまでの時間は約2~4時間、寒い時期はもっと長くなる場合があります。夜遅くに洗濯物を干すなど、工夫して対応しましょう。

浴室乾燥機の電気代を節約するポイント

本記事の最初に計算した通り、浴室乾燥機の衣類乾燥機能を毎日3時間使った場合、1カ月あたりの電気代は約3,000円です。暖房機能も使うとなると、さらに電気代が高くなります。
このように、浴室乾燥機にはそれなりの電気代がかかるため、節約を意識しながら使うことが大切です。浴室乾燥機の電気代を節約するポイントを見ていきましょう。

定期的に手入れする

浴室乾燥機のフィルターにホコリや汚れが蓄積すると、乾燥効率が悪くなって余計な電気代がかかります。また、フィルターを汚れたまま放置していると、ホコリやカビが温風によって拡散しやすくなります。
浴室乾燥機のフィルターは、月1回程度を目安に手入れすることが推奨されています。乾いたまま取り外して汚れを掃除機で吸い取った後、きれいに水洗いしましょう。

サーキュレーターを一緒に使う

浴室乾燥機とサーキュレーターを併用すると、浴室内の空気の循環が促進され、洗濯物が乾くスピードがアップします。乾燥時間が短縮されれば電気代の節約につなげることが可能です。
サーキュレーターがない場合は扇風機でも代用できますが、サーキュレーターのほうが空気循環の効率がより高まります。サーキュレーターと扇風機はどちらも電気代がかなり安いため、浴室乾燥機と併用しても電気代が高くなりすぎることはありません。

浴室の水気を前もって拭き取る

浴室に湿気が残ったまま洗濯物を乾燥させようとする場合、洗濯物の湿気だけでなく浴室に残った湿気も乾燥させなければならず、余計な電力を消費してしまいます。
特に、入浴後すぐに洗濯物を乾かしたい場合は、浴室に残った湿気を拭き取ってから乾燥を始めましょう。

洗濯物の干し方を工夫する

洗濯物をできるだけ速く乾かすためのポイントは、洗濯物にまんべんなく風が当たるように干すことです。洗濯物同士の間隔を空ける、温風が直接当たるように干すなど、干し方を工夫しましょう。
また、浴室の窓やドアを開けたまま乾燥を始めると、空気の循環効率が低下します。乾燥中は浴室の窓やドアを閉め、空気を無駄なく循環させましょう。

浴室乾燥機を仕上げとして使う

電気代の節約を図るなら、浴室乾燥機を乾燥の仕上げとして使うのもおすすめです。外干しや部屋干しである程度乾かしてから、仕上げとして浴室乾燥機を使えば、稼働時間を短縮できるため電気代の節約につながります。
在宅中は部屋干しにして出掛ける前に浴室乾燥機を使い始めるなど、できるだけ浴室乾燥機の使用時間が短くなるように工夫してみましょう。

浴室乾燥機の電気代は工夫次第で節約可能

浴室乾燥機の電気代の目安は、1カ月あたり約3,000円です。1時間あたりの電気代は洗濯乾燥機や衣類乾燥機とほぼ同等ですが、乾燥時間が長くなると電気代も高くなります。
浴室乾燥機は衣類乾燥以外の機能が充実しています。衣類にシワがつきにくいことや浴室のカビ繁殖を抑えられることもメリットです。
メリットとデメリットを把握した上で浴室乾燥機の導入に踏み切るなら、節約方法を実践しながら賢く活用していきましょう。

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