スマートメーターって知ってる?仕組みから設置の手続きまでまとめて紹介

  • 公開日:2020年9月29日
  • 執筆者:Looop編集部

2016年4月の電力自由化以降、通信機能を備えた新しい電力メーター「スマートメーター」の普及が進んでいます。私たちの生活を大きく変えるともいわれているスマートメーターですが、従来型の電力メーターとはいったい何が異なるのでしょうか。そこでスマートメーターの仕組みから、メリット・デメリット、設置の手続きまでまとめて紹介します。

スマートメーターって何?

電気使用量をカウントする電力メーター。ここ数年、電力会社が従来のものを、新しい電力メーター「スマートメーター」に取り替えています。スマートメーターは電気使用量をデジタルで計測するといった通信機能が備えられています

2024年度の100%普及を目指して切り替えが行われているため、すでにご自宅のメーターが切り替わっている場合もあるかもしれません。

スマートメーターの機能と特徴

このスマートメーターには、具体的にどのような機能や特徴があるのでしょうか。

(1)通信機能を持つ
スマートメーターは電気使用量データを通信機能を使って送信し、受け取った送配電事業者から小売電気事業者に通知します。

これまでは月に一度、検針員が検針のためにご家庭やオフィスを訪問していましたが、スマートメーターを導入することで自動検針と電気使用量のデータ通信が可能になるため、訪問作業が不要となるのです。

(2)30分ごとに電気使用量を計測できる
これまでは毎月、検針日のタイミングで電力会社が各ご家庭に訪問し、電力メーターの数字を読み取って電気使用量を計測していました。

一方、スマートメーターはご家庭やオフィスの電気使用量を30分ごとに計測します。電力消費量の多い時間や少ない時間といった、細かい使用量の把握が可能になります。

(3)ブレーカー機能を持つ
スマートメーターには、内部にブレーカー機能が搭載されています。

従来の分電盤に設置されていた、契約アンペア数が書かれたアンペアブレーカーはスマートメーター導入時に撤去されます(電力会社により対応が異なります)。

(4)表示がデジタル式
表示がデジタル式であることも、スマートメーターの大きな特徴です。

ただし、デジタル式のメーターが全てスマートメーターというわけではなく、通信機能を持たないデジタル式メーターもあります。通信機能を持つメーターだけをスマートメーターと呼びます。

スマートメーターの特徴
(1) 通信機能を持つ
(2) 30分ごとに電気使用量を計測できる
(3) ブレーカー機能を持つ
(4) 表示がデジタル式

スマートメーターのメリット・デメリットは?

それでは、スマートメーターの導入により、どのようなメリットが生まれるのでしょうか。また、デメリットはあるのでしょうか。

スマートメーターのメリット

(1)訪問による検針が不要になる
従来型のアナログ式電力メーターを使っている場合は、月に一度検針員が検針を行います。しかし、スマートメーターが導入されれば、通信機能により遠隔での検針ができます。検針員が直接訪問して検針しなくなるため、防犯面でも安心です。

これは電力会社(送配電事業者)にとってもメリットが大きく、人件費や検針業務の負担軽減につながります。

(2)アンペア数の変更がスムーズになる
引越しをした、もしくは使用する家電が多くなったという理由でアンペア数を変更するケースがあります。

これまでは分電盤に設置されているアンペアブレーカーを取り替える必要がありましたが、スマートメーターの導入によって、遠隔操作でアンペア数を変更できるようになりました。原則として作業時の立ち会いも必要ありません。

ただし、関西電力、中国電力、四国電力、沖縄電力の各エリアの電力会社、Looopでんきなどの一部の新電力会社ではアンペアの容量を選ばずに契約しますので、「アンペア数の変更」そのものが不要です。

(3)停電時の復旧が早い
スマートメーターにはブレーカー機能が備わっています。

電気を一度に多く使い過ぎて停電状態になったとき、これまではアンペアブレーカーを手動で元の位置に戻すことで電気が復旧していました。スマートメーターの場合は、約10秒で自動復旧します

ただし、関西電力、中国電力、四国電力、沖縄電力の各エリアでは、スマートメーター設置後も従来通りアンペアブレーカーを使って手動で復旧させる必要があります。

(4)電気使用量の「見える化」が可能に

スマートメーターの導入により、契約している電力会社のウェブサイトで、電気の使用量をグラフなどで確認できる場合があります。また、オール電化の家では、スマート家電と連動させることで、より簡単に電気の「見える化」が可能になっています。

さらに、電力メーター情報発信サービス(Bルートサービス)を申し込み、「HEMS(ヘムス)=Home Energy Management System(ホーム エナジー マネジメント システム)」と呼ばれる専用機器をスマートメーターに接続すると、ご家庭内の電気機器ごとに電力の消費量を把握できるようになります。

(5)時間帯別料金プランを利用できる場合がある
大手電力会社や一部の新電力では、夜間に電気料金が安くなるプランが用意されています。たとえば、夜間に電気を多く使うことがわかれば、夜間に電気料金が安くなるプランを選択することも可能になり、電気料金の節約につながります。

スマートメーターのメリット
(1) 検針が不要になる
(2) アンペア数の変更がスムーズ
(3) 停電時の復旧が早い
(4) 電気使用量の「見える化」が可能に
(5) 時間帯別料金プランを利用できる場合がある

スマートメーターのデメリット

メリットの多いスマートメーターですが、導入することによるデメリットはないのでしょうか。

スマートメーターを利用すると、電気がいつ、どのくらい使われている、といった電力の使用状況が電力会社に通知されます。これらのデータにより、各ご家庭の生活パターンが推測しやすくなるので、万が一データが漏洩した場合には、空き巣などの被害に遭う可能性も考えられます。

もちろん、データ送受信のセキュリティ対策はされています。気になる方は各事業者のホームページやコールセンターへの問い合わせなどで確認してみてくださいね。

スマートメーターの設置によって何が変わる?

スマートメーターの設置により、私たちの生活が大きく変わることが期待されています。具体的にどのようなことが変化するのでしょうか。

省エネ・節電の計画が立てやすくなる

まず、電気使用量が「見える化」されることで、省エネ・節電の計画が立てやすくなります。ほぼリアルタイムで電気の使用量がわかるので、そのデータを元に、最適な電気料金プランを選べます。

また、電力会社もご家庭ごとの電気使用量がわかるので、今後は電力会社から生活パターンに合った料金プランの提案なども行われるかもしれません。よりお得な料金に変更しやすくなるのは嬉しいポイントですね。

離れて暮らす家族の「見守り」が可能になる

また、スマートメーターの導入により、遠く離れて暮らす高齢のご家族の「見守り」が可能になります。

たとえば、スマートメーターが30分ごとに計測する電気使用量のデータに異変があったときに契約者に連絡したり、電気使用量の少ない時間帯があったときなどに訪問対応を行ったりするサービスが一部の電力会社で提供されています。

もちろん、高齢のご家族だけでなく、留守番中のお子さんの見守りも可能に。お子さんが帰宅して電化製品を使うと、電力の消費量が増加しますが、この情報の通知を受けることで、お子さんが帰宅したかどうかを勤務先などで確認できるのです。

スマートメーターで電気使用量を知る方法

では、スマートメーターで月々の電気使用量を知るにはどうすればいいのでしょうか? スマートメーターの液晶画面は、数値の右側に矢印のマークがない画面とある画面の2種類が約10秒間隔で交互に切り替わります。

※画面が切り替わらない(矢印マークのついていない)スマートメーターもあります。

矢印のマークがないときの画面に電気使用量の累計値が確認できます。電気料金は、この数値をもとに算出しています。

ちなみに、矢印のある画面は売電量の累計値を表しています。再生可能エネルギー発電設備を自宅に設置している場合は、このときの数値を見ればユーザーが電力会社に販売した電力量の総量がわかります。

よって、スマートメーターの画面からは、月々の電気使用量がわかりません。契約している電力会社のウェブサイトにアクセスすることで確認します(電力会社によりサービスが異なります)。

たとえばLooopでんきの場合、管理画面にログインすると月別の電気の使用量だけでなく、時間別や日毎の使用量も比較できます。スマホアプリ「Looopでんきアプリ」でも同様のデータを見ることが可能です。

ご自宅がスマートメーターかどうか調べる方法

先に紹介した通り、スマートメーターが設置されていない場合は、従来型のアナログ式電力メーター(上記写真)が設置されています。現在設置されている電力メーターがスマートメーターであるか調べるにはどうしたら良いのでしょうか。

従来型の電力メーターとスマートメーターの外観上の違いは大きく2点あります。

  • 電力量の文字盤がアナログ表示かデジタル表示か
  • 回転する円盤パーツがあるかないか

ただし、通信機能を持たないデジタル表示の電力メーターも存在します。毎月家に届く「電気ご使用量のお知らせ」でスマートメーターかどうかを確認できる場合もあります。

また、スマートメーターか否かで「電気ご使用量のお知らせ」の書式がかわります。たとえば九州電力では、黒字で印字された旧式のタイプではなく青字で印字されたハガキが届きます。一度確認してみると良いでしょう。

どうしたらスマートメーターを設置できる?

非常にメリットが多いスマートメーターですが、どういったタイミングでアナログ式電力メーターからスマートメーターに取り替えられるのでしょうか。

スマートメーターの設置は、2024年度の100%普及を目標に各電力会社で設置が進められていますが、基本的には以下のタイミングで設置されます。

従来の電力メーターの検定有効期間が満了したとき

電力メーターは、法律により使用できる期間が定められています。一般的な電力メーターの電力期間は10年となっており、期間満了のタイミングで新しい電力メーターに取り替えられます。

今後、検定有効期間が満了する電力メーターについては、原則としてスマートメーターへの交換が行われます。

電力メーター情報発信サービス(Bルートサービス)を申し込んだとき

電化製品ごとの電力使用量などをリアルタイムで確認できる、電力メーター情報発信サービス(Bルートサービス)を申し込んだときにも、スマートメーターへの交換が行われます。

電力メーター情報発信サービス(Bルートサービス)の申し込み先は、一般送配電事業を行う10社(北海道電力、東北電力、東京電力パワーグリッド、中部電力、北陸電力、関西電力、中国電力、四国電力、九州電力、沖縄電力)となります。まずはお住まいのエリアの事業者へお問い合わせください。

電力会社の変更を申し込んだとき

2016年4月の電力自由化により、電力会社を自由に選んで契約できるようになりました。

大手電力会社10社以外の新しい電力会社のことを「新電力」と呼びます。この新電力への切り替えを申し込んだときにも、スマートメーターへの交換が行われます。

そのほか

そのほか、家を新築したときもスマートメーターが設置されます。また、各電力会社が随時スマートメーターの設置を進めているため、上記にあてはまらなくともスマートメーターが設置される場合もあります。

スマートメーターの設置は誰が行う?

スマートメーターの設置は、各エリアの一般送配電事業者が委託した工事会社が行います。例えば東京エリアの場合、東京電力パワーグリッド株式会社が一般送配電事業者となります。電気のみを小売販売する新電力会社は設置しません。

また、設置に伴う費用の負担はありません。立ち会いも原則として不要ですが、室内にあるアンペアブレーカーを取り外す場合には立ち会いが必要です。なお、まれに工事の際に5~30分程度の停電を伴うこともあります。停電により、ご家庭内の機器などに影響が出る場合などは事前に対応しておきましょう。

スマートメーターへの切り替え前には、電力会社から作業日時等が書かれた案内状が届きます。停電を伴うことで大きなトラブルにつながりそうな場合は、立ち合い可能な日時に変更してもらうと良いでしょう。

まとめ

省エネ・節電につながり、遠く離れた家族の見守り支援も可能になるなど、メリットの多いスマートメーター。電気の消費量をリアルタイムで確認できる「電気の見える化」により、わたしたちのライフスタイルも大きく変わりそうです。

ただし、これらのメリットを生かせるのは少し先になる場合もあります。スマートメーターは希望してもすぐに取り付けてもらえるというものではなく、場合によっては2024年度まで設置を待たなければなりません。

そこで、いち早くスマートメーターのメリットを享受するためにおすすめなのが、新電力とよばれる新しい電力会社への切り替え。スマートメーターの導入に加え、月々の電気料金が大手電力会社に比べ安くなるお得な料金プランも用意されています。

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基本料金が0円のLooopでんきは、使用した電力量に応じて電気料金が発生するシンプルな料金体系が魅力のひとつです。

使用する電力量が多い3人以上のご家庭や、時期によって電気代にバラつきのある場合などにも最適です。スマートメーターの導入をきっかけに、電気代を見直したいと考えるようになった方も少なくないはず。これを機に、ご自宅のプランを見直してみてはいかがでしょうか?

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