kWh(キロワットアワー)とは?電気使用量と電気代の関係を知って節約に役立てる

  • 公開日:2020年10月26日
  • 執筆者:Looop編集部

「電気代を節約したい」。多くの方がこのような悩みを抱えていると思います。しかし、漠然と「安くしたい」と考えているだけでは、効果的な節約術は身に付きません。このページでは、電気料金がどのような仕組みで計算されているのかを詳しく解説していきます。電気使用量の単位である「kWh(キロワットアワー)」と電気料金の関係や、基本料金が電気料金に与える影響を理解すれば、具体的なアクションに結び付きやすいはず。皆さまの節約のヒントにしてください。

電気の使用量を図る単位「kWh(キロワットアワー)」とは?

「家計をラクにするために少しでも電気代を節約したい」。そう考えている方は少なくありません。ところで皆さまは、電気料金がどのように計算されているかをご存じでしょうか。「電気をたくさん使うと電気料金は高くなる」ということはわかっていても、その計算方法を詳しく知っている方は多くはないでしょう。

電気料金の計算方法について理解するためには、「kWh(キロワットアワー)」という単位を覚えておく必要があります。なぜなら、ご家庭の電気料金は「1kWhにつき●円」という形で計算されることが多いからです。大手電力会社や新電力が公開している料金表や、電気事業者から受け取る検針票に記載されているので、この単位に見覚えがあるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

では、kWhとは何を表す単位なのでしょうか。これは以下の計算式を見てみるのがわかりやすいかもしれません。

つまり、1kW(1,000W)の電力を1時間使ったときに使用した電気の量(電力量)が1kWhということです。

例えば、消費電力1,000Wのドライヤーを6分間使用したとしましょう。このときの計算は以下のようになります。

・電力:1,000W=1kW
・時間:6分=0.1時間
・電力量:1kW×0.1時間=0.1kWh
消費電力1,000Wのドライヤーを6分間使ったときに使用された電気の量は0.1kWhになります。下記の図のように、ドライヤーを動かすために必要な電気の大きさが「W」、一定時間動かすために必要な電気の量が「kWh」で表されると考えるとわかりやすいかもしれません。

電気にまつわるその他の単位、A(アンペア)とV(ボルト)

【A(アンペア)】
「A(アンペア)」は、電流(1秒間に電気が流れる量)を測る単位です。電気の契約においては、「同時に使用できる電気の量」を示す際に使用され、契約時に「20A」「30A」といった形で選択することができます(「契約アンペア数」「契約アンペア」などと呼ばれる)。契約アンペア数が大きくなるほど基本料金が高くなるのが一般的です。
※Looopでんきでは、電気事業者切り替え時の契約アンペアの変更はできません。あらかじめご了承ください。

【V(ボルト)】
「V(ボルト)」は、電圧(電気を流す力)を測る単位です。国や地域によって送られてくる電気の電圧は異なり、その電圧に電化製品が対応していない場合には、使用することはできません。海外旅行に電化製品を持っていくときに、「変圧器」という機器が必要になる場合があるのはこのためです。

kWh(電力量)から電気料金を計算してみよう

それでは、使用した電気の量(kWh)が電気料金にどのように影響するのかを見ていきましょう。ここでは一般的なご家庭で使用される電気料金プランである「従量電灯」プランを前提として説明をします。

一般的な電気料金は「kWh×料金単価」で計算できる

「従量電灯」プランの電気料金は「1kWhあたり●円」という形で計算されます。わかりやすく図にすると以下のような計算です。

例えば東京電力の一般的な料金プランである「従量電灯B」では、使用電力量が120kWhまでの場合、料金単価は19円88銭です。このとき、10kWhの電気を使用したとすると、電気料金は198円80銭となるわけです。

※東京電力の「従量電灯B」プランで使用電力量が120Whまでの場合。

料金単価は使用した電気の量に応じて増えていく

電気事業者によって異なりますが、1kWhあたりの料金単価は使用した電気の量が多くなるほど、高くなるように設定されているのが一般的です。例えば東京電力の「従量電灯B」では以下のようになっています。

東京電力の「従量電灯B」の1kWhあたりの電気料金単価
使用電力量 料金単価
120kWh以下 19円88銭
120kWh超
300kWh以下
26円48銭
300kWh超 30円57銭

実際の電気料金には基本料金(最低料金)なども加算される

ここまでは、「使用した電気の量との関係」という意味合いで電気料金について説明をしてきましたが、これは正式にいうと「電力量料金」と呼ばれるもの。実際に電気事業者に支払う電気料金には、「基本料金(最低料金)」と「再生可能エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)」などが加算されます。

基本料金(最低料金)は定額ですが、再エネ賦課金は使用した電気の量に合わせて変動します。また、電力量料金も「燃料費調整額」というものが加算・減算されます。

特に基本料金(最低料金)は電気料金の節約に大きな意味を持つケースがあるので、電気料金の全体の構造も覚えておきましょう。

基本料金0円のプランも登場中!

電力の自由化とともに誕生した、新しい電気事業者である「新電力」の中には基本料金0円のプランを提供している会社もあります。使った電気の分の料金だけを支払えばいいので、ライフスタイルによっては電気料金をグッとお得にできるケースもあるようです。電気代を少しでも安くしたいと考えているなら、チェックしてみたほうがいいでしょう。

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電気をたくさん使う電化製品はどれ?消費電力の目安をチェック

電気料金の計算方法がわかったら、どうすれば電気料金を節約できるかを考えてみましょう。電気料金は「使用した電気の量(kWh)×料金単価」で計算できます。そして、使用した電気の量(kWh)は「電化製品の消費電力(W)×使用時間(h)」で計算できると説明しました。つまり、電化製品ごとの消費電力とその使用時間を把握し、使用方法を改善することが、効果的な電気料金の節約につながるといえます。

主な電化製品の消費電力はどのくらい?

下の表は主な電化製品の消費電力の目安をまとめたものです。エアコンや電子レンジ、ドライヤー、ドラム式洗濯乾燥機など、熱を発する電化製品は消費電力が大きい傾向にあり、電気料金に及ぼす影響も大きくなりがちであることがわかります。

主な電化製品の消費電力の目安
電化製品 消費電力の目安 電化製品 消費電力の目安
エアコン(暖房最大時) 2,000W ドライヤー 1,200W
電子レンジ 1,500W 電気ポット 800W
アイロン 1,500W こたつ 600W
オーブン 1,400W 冷蔵庫(400Lクラス) 300W
炊飯器 1,400W 液晶テレビ 300W
ドラム式洗濯乾燥機
(乾燥時)
1,300W ゲーム機 100W
ホットプレート 1,300W 照明 60W
食洗機 1,300W 空気清浄機・加湿器 60W
掃除機 1,300W
主な電化製品の消費電力の目安
電化製品 消費電力の目安
エアコン
(暖房最大時)
2,000W
電子レンジ 1,500W
アイロン 1,500W
オーブン 1,400W
炊飯器 1,400W
ドラム式洗濯乾燥機
(乾燥時)
1,300W
ホットプレート 1,300W
食洗機 1,300W
掃除機 1,300W
ドライヤー 1,200W
電気ポット 800W
こたつ 600W
冷蔵庫
(400Lクラス)
300W
液晶テレビ 300W
ゲーム機 100W
照明 60W
空気清浄機・加湿器 60W

※上記の数値はあくまで目安です。製品や使用状況よって消費電力は異なります。

電化製品ごとの使用時間に着目して節約を図ろう

電気料金を節約したいなら、電化製品の使用時間にも意識を向けることが大切。特に重要なのが、不必要なときにもうっかり稼働させてしまいがちな電化製品です。

例えばエアコン。「子どもが自分の部屋のエアコンをつけたまま遊びに行ってしまっていた」「寒い冬の朝に布団から出るために寝室のエアコンをつけ、そのまま仕事に出てしまった」といった経験のある方もいるのではないでしょうか。電気料金の節約のためには、長時間の外出時は各部屋のエアコンの電源をチェックする習慣をつけるといいでしょう。

乾燥機付き洗濯機の使用法にも要注意です。洗濯物が少ないときに、乾燥機を何時間も回しっぱなしにしていたという経験がある方も少なくないのでは?いうまでもありませんが、洗濯物が乾いているなら、乾燥機を使用し続ける必要はありません。もしかすると、月に数時間の無駄な稼働時間があるかもしれません。

この二つの電化製品は消費電力が大きいので、少し気を使うだけで電気料金の節約につながります。日々の生活を見直してみてください。

一方、消費電力は大きいものの、使用時間が短い電化製品もあります。例えば、電子レンジやドライヤーです。1回の平均的な使用時間は長くても十数分程度ではないでしょうか。使用回数が増えれば、もちろん使用する電気の量も増えてしまいますが、節約のために使う回数を極端に減らせるというものでもありません。

こういった種類の電化製品は、極端に気をつかわずに必要に応じて使用すればOKです。電化製品は生活に欠かせないもの。神経質になりすぎるとストレスが溜まって、電気の節約に気を配ること自体を嫌になってしまいかねません。節約にはゆとりも必要なのです

1日中稼働させておく電化製品の電気代の節約方法は?

冷蔵庫や空気清浄機、加湿器のように1日中稼働させておかなければならない電化製品もあります。こういったものにかかっている電気料金の節約を考えるなら、思い切って買い替えてしまうのも一つの手です。電化製品は新しいものほど消費電力が少なくなる傾向があり、使用する電気量の抑制につながります。

電気料金の節約の第一歩!今の電気使用量を知ろう

ここまでの説明で電気の使用量と電気料金の関係、電化製品と電気代の関係についてはおおむね理解できたはずです。しかし皆さまは、実際に今、日々の生活の中でどれだけの電気を使っているかを把握できているでしょうか。現状を知らなければ節約をスタートすることはできません。そこで、毎月の電気使用量を確認する方法も紹介しておきましょう。

電気事業者から受け取った検針票をチェック

電気事業者から受け取った検針票にはその月に使用した電気の量が、「ご使用量」欄に「●kWh」という形で記載されています。ここを確認すれば電気の使用量は一目瞭然です。ただし、契約しているプランや時期によっては、「kWh」表記ではなかったり検針票が発行されないケースもあります。その場合は、以下に紹介する方法でチェックしてください。

電気事業者のWebサイトでチェック

検針票が発行されない場合、Webサイトで月々の電気使用量を確認できるようになっているのが一般的です。契約している電気事業者のWebサイトにアクセスして確認してみましょう。

電気事業者によってはアプリでチェックできることも

契約している電気事業者が、電気の使用量をチェックするためのアプリを提供していることもあります。いつでも手軽に確認ができるので、スマートフォンにインストールしておくといいでしょう。

電気使用量を「見える化」できるスマートメーター

電気の使用量は各ご家庭に設置されている電気メーターで計測されているのですが、現在、電力会社によって従来型のものから「スマートメーター」への置き換えが進められています。スマートメーターには通信機能が搭載されており、電気の使用量をPCやスマートフォンなどに配信・表示することができます。

こんな方・ご家庭は基本料金0円プランを検討しよう!

このページでは電気料金の計算の方法から節約のコツまで詳しく解説してきました。皆さまも、日々の心掛け次第では電気料金をグッと安くできるかもしれません。とはいえ、「毎日の生活の中で電化製品の使い方に気を配り続けるのは……」と面倒に感じる方もいるのでは?そこで、もっとシンプルに電気料金を節約できる可能性のある方法を最後にご紹介します。

それは、基本料金0円のプランを用意している電気事業者に切り替えるという方法です。

先に説明した通り、大手電力会社の「従量電灯」プランには、基本料金(最低料金)が設定されており、どんなに節約してもこの部分の金額をなくすことはできません

基本料金は契約時に選択する「契約アンペア数」などによって決められる仕組みで、東京電力の従量電灯B・Cプランの場合、契約アンペア数10Aの286円から、契約アンペア数60Aの1,716円まで幅があります。

最低料金は契約アンペア数にかかわらず「最初の●kWhまでは●円」という形で設定されるもので、関西電力の従量電灯Aプランの場合、「最初の15kWhまでは341.02円」となっています。

しかし、電力自由化によりさまざまな事業者が電力業界に参入した結果、基本料金0円というプランが登場しました。

「Looopでんき」の「おうちプランもその一つ。契約アンペア数40A、電気使用量520kWh/月のご家庭が、東京電力の従量電灯Bプランから「おうちプラン」に切り替えた場合、年間で約16,000円を節約できるというシミュレーション結果もあります。基本料金0円のプランに興味が湧いてきませんか?

【基本料金0円】Looopでんきの「おうちプラン」を見る

基本料金0円のプランにすると大きな節約が期待できる方・ご家庭の例を、下に紹介しています。自分に当てはまるかどうかをチェックしてみてください。

【おすすめ例 1】契約アンペア数が大きいご家庭

電気料金の基本料金は契約アンペア数が大きいほど高くなる仕組みになっています。つまり、契約アンペア数が大きいほど、基本料金が0円になったときの節約効果を期待しやすいということです。kWhあたりの料金単価が電気事業者によって異なるため、一概には言えませんが、一度は基本料金が0円になったときの電気料金を調べてみることをおすすめします。

【おすすめ例 2】月々の電気使用量に波があるご家庭

月々の電気使用量に波があるなら、基本料金0円プランをぜひ検討したいところです。例えば長期出張や旅行などで家を空ける場合、ブレーカーを落としたとしても基本料金は発生します。常に基本料金という固定費が発生しているわけです。使った分だけが支払いの対象となるプランのほうが合理的な場合もあります。

電気料金を節約するには、まずシミュレーションから始めよう!

電気料金は毎月支払うものだけに、家計には大きな影響を与えます。おうち時間が増えている昨今、電気料金が高くなって驚いたという方も多いのではないでしょうか。このページで紹介した情報を基にぜひ節約に取り組んでみてください。

最後に紹介した電気事業者の切り替えは、一定の手間がかかるため面倒に感じてしまうかもしれません。とはいえ、高くなった電気料金を放置していても家計の負担は増すばかり。そのような方は、まずは自分の電気料金がどれだけ安くなるかをシミュレーションしてみるとよいでしょう。

新電力の多くは、Webサイト上で電気料金シミュレーション機能を提供しています。検針票に記載されている内容を入力するだけなので手間もありません。節約効果が明確になれば、モチベーションも上がるはず。Looopでんきでもシミュレーション機能を用意しています。ぜひ活用してみてください。

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※このページ記載されている金額はすべて、2020年10月26日現在の税込表記のものです。

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