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電気料金の節約をしたいと考えている方は、契約アンペアを見直すと効果的な場合があります。しかし、「アンペアがそもそも何か知らない」「アンペアがなぜ電気料金の節約につながるかわからない」という方もいらっしゃるでしょう。そこでこの記事では、アンペアをはじめとする電気に関係する単位を解説した上で、電気料金を節約する方法やお得なプランをご紹介します。

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アンペアとは?ボルトやワットとの違い

アンペアとは?ボルトやワットとの違い アンペアとは?ボルトやワットとの違い

電気料金を考える上では、アンペア(A)だけでなくボルト(V)ワット(W)といった単位も関係します。アンペアとボルト、ワットはそれぞれに関連性があり、アンペアは「ワット÷ボルト」、ボルトは「ワット÷アンペア」、ワットは「アンペア×ボルト」で計算可能です。以下でそれぞれの単位の意味を詳しく解説します。

アンペア(電流量)

「アンペア(A)」は一度に流れる電流を表す単位で、ご家庭においては一度に使える電化製品の上限を表します。ご家庭にある電化製品はそれぞれ電気を使っていますが、電力会社と契約している以上の電流を一度に使用することはできません。

例えば、20Aの契約をしている場合に、エアコンやテレビ、冷蔵庫などの電化製品を計19A使っていると仮定します。その状態で電子レンジなどを使って21Aの電流が必要になると、容量オーバーでご家庭のブレーカーが落ちてしまいます。

アンペアはそのとき世帯全体で使っている電流の合計になるため、ライフスタイルによって適切な数値は異なるでしょう。一般的には世帯人数が多いほど、快適に暮らすのに必要なアンペア数も多くなります。

ボルト(電圧)

「ボルト(V)」は電圧を表す単位で、電圧とは「電気を押し出す圧力」を表します。体内の血液を送り出す力である血圧と同じようにイメージするとわかりやすいでしょう。そのため、一度に大量の電気を使うような大型の電化製品であればあるほど、高いボルトが必要になります。

ただし、一般家庭で使用する電化製品についてはそれほど高いボルトが必要になるケースはほとんどありません。工場など業務用の機器を使用する環境では200V以上を使用しているところもありますが、日本では一般家庭のボルトは100Vで統一されているため、普段は気にする必要はないでしょう。

一般の方がボルトについて気をつけることがあるとすれば、海外に行ったときです。海外では120Vや220Vがベースになっている国もあり、日本の電化製品をそのまま使用すると壊れてしまうことがありますので注意しましょう。

ワット(電力)

ワット(W)は消費している電力量を表す単位です。ワット(W)=アンペア(A)×ボルト(V)となります。水の流れに例えると、流れている水の量がアンペアで、水の勢いがボルトです。一度に流れている水の量が多く、水の勢いが強いほどたくさんの水を消費します。同じ理屈で、アンペアとボルト双方の値が高いほどワットも大きくなります。

つまり、ワット数が高ければ高いほど消費する電力は増え、電気料金も上がりやすくなります。省エネをアピールしている電化製品は基本的にワット数が従来のものと比べて少なくなっています。ワット数は商品本体に記載されているものも多いため、節電を意識したい方は購入前に確認してみましょう。

契約中のアンペア数の調べ方

契約中のアンペア数の調べ方 契約中のアンペア数の調べ方

上述したようにアンペアは電気が一度に流れる量を表します。しかし普段使っている電気の量は目に見えないため、どこで確認したらいいかわからない方という方も多いでしょう。そこで、契約中のアンペア数を確認する方法を二つ紹介します。

分電盤

どのご家庭でも確認できるのが分電盤をチェックする方法です。分電盤とはブレーカーがたくさん設置されているボックスのことで、一般的なご家庭では玄関や洗面所、脱衣所などの上部などに配置されています。ブレーカーには契約しているアンペア数が直接記載されているため確認してみましょう。

また、契約している電力会社によっては、ブレーカーの色で識別することも可能です。たとえば、東京電力であれば「20Aは黄色」「30Aは緑」に色分けされています。ただし、北海道電力では「15Aが黄色」になっており、電力会社によってアンペア数と対応する色が違う点には注意してください。

検針票(電気ご使用量のお知らせ)

電気の基本料金には「アンペア制」と「最低料金制」の2種類があり、前者の場合はアンペア数が料金に影響します。

そのため、アンペア制を採用している電力会社は料金の誤徴収を防ぐことを目的として、一般消費者が簡単にアンペアを確認できるように配慮しています。

ご家庭に毎月届く「検針票(電気ご使用量のお知らせ)」には、契約しているアンペア数が記載されているのでチェックしてみましょう。また、近年では請求書や領収書などのオンライン化も進んでおり、Webサイトやアプリ上のマイページで契約アンペア数などの契約情報を確認できる便利なサービスも増えています。

契約アンペアが大きいと基本料金が高くなる

一般的な電気の料金体系は、電気をたくさん使うほど料金が高くなるしくみです。実際の内訳は「基本料金+従量料金」となっていることが一般的で、それに燃料調整費や再生エネルギー発電促進賦課金(再エネ賦課金)などが別途加算されます。

従量料金は実際に使った電気量、つまりワット数に比例しているのはどの電力会社も同じです。一方、基本料金は契約する電力会社によって「最低料金制」と「アンペア制」があります。最低料金制はアンペア数に関係なく一定料金がかかるのに対して、アンペア制は契約するアンペア数に応じて基本料金が変動する仕組みです。

そのため、アンペア制を採用している東京電力や中部電力などの管内に住んでいる方は、適切なアンペア数に変更することで電気料金の節約につながる可能性があります。

基本料金は電力会社によって異なる

かつて基本料金は最低料金制またはアンペア制の2種類しかありませんでした。しかし、2016年に始まった電力小売自由化によって、新たに参入した電力会社(新電力)がさまざまなサービスを提供するようになりました。その中の一つが基本料金0円のプランです。

基本料金0円プランなら、これまで支払わなければならなかった基本料金がかかりません。使った電気量に応じた金額だけが請求されるため、非常にわかりやすいのがメリットです。

また、アンペア制のように契約アンペア数に応じた料金がかかることもないため、現在高いアンペアで契約しているご家庭ほど、基本料金0円プランを利用するメリットは高まります。

契約アンペアの変更方法

アンペア数を変更するには、まず契約している電力会社へその旨を伝えましょう。申し込みが無事に終わったら、旧来型のアンペアブレーカーを使用しているご家庭では契約後のアンペア数に対応したブレーカーへの取り換え工事が行われます。

ブレーカーの取り換え工事は基本的に無料で行われますが、60Aなどの大容量で契約する場合や別途配線工事が必要な場合は有料になるケースもあるため注意してください。

一方、電力小売自由化後に普及したスマートメーターが最初から設置されているご家庭は、遠隔でアンペアの変更ができるため工事が行われることはありません。スマートメーターの場合は、申し込み時に指定された日時から自動的にアンペアが切り替わります。

なお、アパートやマンションといった集合住宅に住んでいる方は、契約アンペアの変更に管理人やオーナーの承諾が必要になることがあるため、事前に確認しておきましょう。

アンペアは季節ごとに変更できる?

ご家庭で使用する電化製品は、冷蔵庫や洗濯機などのように常に一定頻度で使用するものと、冷暖房のように季節によって使用頻度が変わるものの2つに大別されます。

冬や夏といった寒かったり暑かったりする季節になると冷暖房の使用が多くなる(消費電力が増える)ため必要なアンペア数は一般的に大きくなります。アンペア制の場合、基本料金は契約アンペア数に応じて変わるため、季節によって契約を変更すれば節約できるのではないかと考える方もいるでしょう。

しかし実際は、多くの電力会社でアンペアの変更は年に1回までと制限されています。一人ひとりの家計の状況に応じて契約変更をすると膨大な事務手続きが発生してしまうからです。契約アンペアによる基本料金が気になるなら、Looopでんきのような基本料金0円のプランも検討してみましょう。

自宅に最適な契約アンペアを計算する方法

契約アンペアの変更を検討していても、自宅でどれぐらいのアンペアが必要なのかわからない方も多いのではないでしょうか。そこで、自宅に最適な契約アンペアを計算する方法をご紹介します。

使用している電化製品の消費電力をチェックする

電力会社と契約するアンペア数は、いわば自宅で同時に使用できる電化製品の上限です。そのため、まずは普段から使用している電化製品の消費電力をチェックすることから始めましょう。

実際のアンペア数は各製品の仕様によって異なるため、電化製品本体や説明書などに記載されている数値を確認することになります。例えば、450Lクラスの冷蔵庫なら2.5A、42型のテレビが2.1A程度が一般的な目安です。

また、商品によってはアンペア数でなくワット数しか記載されていないものもあります。そのような場合は、上述したように「ワット(W)÷ボルト(V)」で計算することが可能です。日本の各家庭の電圧は基本的に100Vであるため計算も比較的簡単です。

例えば、800Wの掃除機と660Wのエアコンを同時に稼働させた場合は、「(800W+660W)÷100V=14.6A」という具合に計算できます。

ピーク時のアンペア数を計算する

ご自宅に最適なアンペア数を計算するときのポイントは、時間帯ごとの最大値を確認することです。例えば、アイロンを使いながらヘアドライヤーで髪を乾かすことはできないでしょう。アンペアはあくまでも一度に使用できる電気量の上限であるため、電化製品すべてのアンペア数を足し算する必要はありません。

使用する電化製品を朝・昼・晩などの時間帯ごとに区切ってみるとわかりやすくなります。朝は掃除機と洗濯機、夜は電子レンジと炊飯器といった具合です。

時間帯別に分けたアンペア数に加えて、エアコンやテレビ、冷蔵庫といった時間に関係なく常時使用する電化製品のアンペア数を足すとスムーズに算出できます。

契約アンペア数を下げて電気代を節約するコツ

契約アンペア数を下げると電気代が節約できて、家計が助かる可能性があります。しかし、アンペア数を下げすぎるとブレーカーが落ちやすくなるため注意しなければいけません。ここからは契約アンペア数を下げるときのコツについて紹介します。

一度に使用する電化製品(消費電力)を少なくする

契約アンペア数を下げるには一度に使う電気を少なくすることが必要になるため、電化製品を使用する時間帯をずらすことも有効な対策の一つです。例えば、「消費電力が比較的高いオーブンレンジとIHクッキングヒーターの同時使用を控える」などが挙げられます。

ここで理解しておきたいのは、アンペアはあくまでも「一度に使う電気量」に影響するということです。仮に上記のケースでオーブンレンジとIHクッキングヒーターの双方を使いたい場合でも、時間を少しでもずらせば問題なく使用できることがあります。契約アンペア数を下げたからといって、ご家庭で毎月使用する総電気量を減らさなければいけないわけではありません。

電気料金には、使用量に応じてかかる従量部分もあります。節電に励み消費電力そのものを減らせば必要なアンペア数が下がって基本料金が安くなるだけでなく、従量料金も節約できます。

無理に契約アンペア数を下げるとブレーカーが落ちるので注意

契約アンペア数を下げすぎたときに起こる弊害が、ブレーカーが落ちやすくなることです。ご自宅での電気使用量が契約アンペア数を超えた状態でさらに電気を使用するとブレーカーが落ちてしまいます。

落ちたブレーカーを元に戻せば再び電気を使用できますが、急に電源が落ちたことによる電化製品の故障リスクも高まる点には注意しなければいけません。生活が不便になる可能性もあるため、節約につながるからといって無理に契約アンペア数を落とさないようにしましょう。

まとめ

アンペアの調べ方から変更方法まで紹介してきました。また、節約を意識しすぎて必要以上にアンペアを下げすぎるデメリットもご理解いただけたと思います。

電化製品の電気料金が気になる方は、家電の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみましょう。

Looopでんきでは、市場価格に合わせて電気料金が変わる「スマートタイムONE」を提供しています。

ご自宅で電気を使用するタイミングを工夫したり、使用量を調整したりすれば電気料金の節約につながります。これを「ピークシフト」や「ピークカット」と呼びます。

以下は、ピークシフト・ピークカットの取り入れ方の例です。

  • 電気料金が安い時間帯に「電化製品を使用する家事」を済ませる
  • タイマー機能の付いた洗濯機や食洗機などを導入し、電気料金が安い時間帯を狙って稼働させる
  • 電気料金が高い時間帯には、外出を楽しむ

ピークシフト・ピークカットを実際に普段の生活へ取り入れているお客様の声を紹介します。

(40代 / 女性 / 5人暮らし)
電気の使用量アプリをうまく使い、節電出来ているので、おすすめしたいです。アプリは分かりやすいし、使用料金もでているので目安になりやすいです。

(40代 / 女性 / 3人暮らし)
ゲーム感覚で電気の節約を楽しめたのは初めてで楽しんでいた自分がいました。
周りの友人にもこの楽しさを共有したいので100%勧めたい。

まずは、市場連動型のプランを無理なく生活サイクルへ取り入れられるかどうかイメージしてみてはいかがでしょうか。

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