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市場連動型への変更を検討している方の中には、電気代の高騰を心配している方もいるのではないでしょうか。時期によっては従来のプランより安くなるケースがあります。市場連動型の目下の価格や年間の推移を見ていきましょう。

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市場連動型とは

市場連動型の電気代の変動を見る前に、まずは市場連動型の基礎知識を押さえておきましょう。市場連動型を採用している主な電力会社も紹介します。

市場価格に応じて単価が変わるプラン

市場連動型とは、市場価格の動きに応じて電気料金の単価が変わるプランです。国内で唯一の卸電力取引所「日本卸電力取引所(JEPX)」で市場価格が決められています。

市場価格は電力需要の変動により変わります。電力需要が高くなると市場価格も高くなり、需要が低くなると市場価格も下がるのです。

市場価格と連動して単価が変わるプラン以外に、「電源調達調整費」や「市場価格調整額」の項目で電気料金を算出するタイプもあります。

これらの項目の一部は市場価格の影響を受けるため、広義の市場連動型と見なせるでしょう。電源調達調整費や市場価格調整額は電力会社が独自で設定するため、これらのプランを「独自燃調」とも呼びます。

市場連動型を採用している電力会社

JEPX市場連動型を採用している主な電力会社と対象プランは次の通りです。

  • アストマックス・エネルギー(アストでんき):フリープラン
  • サニックス(サニックスでんき):スポットバリュープラン
  • テラエナジー(テラエナジーでんき):市場連動プラン
  • リミックスポイント(リミックスでんき):Styleプラス・Styleプラスeco
  • Looop(Looopでんき):スマートタイムONE

独自燃調(電力調達調整費・市場価格調整額)を採用している電力会社も紹介します。

  • 楽天エナジー(楽天でんき)
  • ハルエネ(ハルエネでんき)
  • シン・エナジー
  • グランデータ
  • エバーグリーン・リテイリング
  • HTBエナジー(たのしいでんき)
  • ハチドリ電力

電力会社ごとに算定方法が異なるため、料金の内訳が複雑になりやすいことがデメリットです。

※こちらは2023年5月時点の情報をもとに作成しています。最新情報は各電力会社のWebサイトをご覧ください。

市場連動型は電気代が高騰する?

市場連動型は電気代が高騰するのではないかといわれていますが、市場価格に連動するため、時期によっては従来のプランよりも安くなるケースもあります。市場連動型を検討する際のポイントを確認しましょう。

【2023年1月~3月最新】実は市場連動型プランの方が安い?

Looopでんきの「スマートタイムONE」は市場連動型のプランです。大手電力会社の従来型プランとの比較をケース別にチェックし、必ずしも市場連動型プランの電気料金が高くなるとは言えないということを理解しましょう。

東京エリアで1人暮らしの場合

東京エリアで1人暮らしを想定した電気料金を比較すると、1月の時点で東京電力の自由料金プランのスタンダードSよりもLooopでんきのスマートタイムONEの方が約204円安くなっており、3月時点では、その差が約1,427円まで広がっています。また、規制料金プランの従量電灯Bと比較しても、3月時点でスマートタイムONEの方が約1,427円安くなっています。※1

東京エリア 2023年1月 2023年2月 2023年3月
Looopでんき スマートタイムONE
(市場連動型)
7,237円 5,146円 3,063円
東京電力 従量電灯B
(規制料金)
5,657円 4,686円 3,559円
東京電力 スタンダードS
(自由料金)
7,441円 6,169円 4,490円

※東京電力エリア 30A 1月使用量227kWh、2月使用量188kWh、3月使用量141kWhで算出

東京エリアで4人暮らしの場合

4人暮らしを想定した電気料金で比較すると、東京エリアでは1月時点でLooopでんきのスマートタイムONEは東京電力の自由料金プランのスタンダードSより約1,474円安くなっています。また、2月時点ではその差が約3,034円、3月時点ではその差が約3,793円と市場連動型の方が安い状況が続いています。※2

東京エリア 2023年1月 2023年2月 2023年3月
Looopでんき スマートタイムONE
(市場連動型)
17,951円 12,500円 7,546円
東京電力 従量電灯B
(規制料金)
15,063円 11,992円 9,070円
東京電力 スタンダードS
(自由料金)
19,425円 15,534円 11,339円

※東京電力エリア 40A 1月使用量555kWh、2月使用量448kWh、3月使用量346kWhで算出

北海道エリアで1人暮らしの場合

北海道エリアでも同じように、1月時点ですでに北海道電力の自由料金プランのエネとくMプランよりもLooopでんきのスマートタイムONEの方が電気料金が約2,474円安い結果となっています。さらに、3月にはその差が約4,887円まで広がっています。また、規制料金プランの従量電灯Bと比較しても、3月時点で市場連動型の方が約1,129円安くなっています。※3

北海道エリア 2023年1月 2023年2月 2023年3月
Looopでんき スマートタイムONE
(市場連動型)
5,361円 3,923円 2,838円
北海道電力 従量電灯B
(規制料金)
4,703円 4,104円 3,967円
北海道電力 エネとくMプラン
(自由料金)
7,835円 7,820円 7,725円

※北海道電力エリア 30A 1月使用量164kWh、2月使用量142kWh、3月使用量136kWhで算出

北海道エリアで4人暮らしの場合

1月時点で北海道電力の自由料金プランのエネとくMプランよりLooopでんきのスマートタイムONEの方が約687円安くなっています。また、2月時点では約2,545円、3月時点では約4,914円と徐々にその差が広がっており、市場連動型の方が安い状況が続いています。※4

北海道エリア 2023年1月 2023年2月 2023年3月
Looopでんき スマートタイムONE
(市場連動型)
14,166円 10,352円 7,627円
北海道電力 従量電灯B
(規制料金)
12,819円 11,004円 10,878円
北海道電力 エネとくMプラン
(自由料金)
14,853円 12,897円 12,541円

※北海道電力エリア 40A 1月使用量432kWh、2月使用量373kWh、3月使用量367kWhで算出

※1-4 電源費用単価の計算に用いられている各大手電力エリアのエリアプライスは2023年1月~3月の実績を参照しています。お得額、またはLooopでんきの請求金額に関しては、当社の平均的な時間帯使用量を基に算出しております。そのため、金額に関してはお約束できるものではございません。

規制料金プランについては、2023年5月時点で東京電力を含む大手7社が値上げを申請しています。今後さらなる値上げの可能性もありますので、電気料金を比較する際はご注意ください。

夏と冬は高くなる可能性も

市場連動型の電気料金は、夏と冬に高くなる場合があります。いずれの時期もほかの時期に比べて、冷暖房機器の利用などで、電力需要が高まりやすくなるためです。

例えば、2021年初頭に日本が断続的な寒波に襲われたときには、電力需要が大幅に増加しました。1月8日と12日には、「10年に一度」といわれるレベルの電力需要が発生したのです。

このようなケースでは市場価格も高騰するため、市場連動型を利用している場合は電気料金の単価が上がり、電気代も上昇する可能性があります。

※出典:2021年初頭、電力供給が大ピンチに。どうやって乗り切った?(前編)|スペシャルコンテンツ|資源エネルギー庁

年間電気代で判断すべき

市場連動型の電気代が高騰するといわれるのは、電力需要が高まっている一時的なタイミングを切り取って見ているためです。確かに従来型のプランより高くなっている時期はあります。

ただし、市場連動型の電気代は常に従来型のプランより高いわけではありません。先述の通り、市場連動型の方が従来型のプランより電気代が安いタイミングもあります。

プランや電力会社の切り替えに悩んでいる場合は、年間の電気代でどちらが安くなりそうかを判断するのがよいでしょう。

市場連動型の電気代をより抑えるコツ

電気の使い方を見直したり、自家発電システムを導入したりすれば、市場連動型の電気プランでより安くすることが可能です。市場連動型プランで節電につなげるポイントを解説します。

ピークシフトを意識する

市場連動型の電気料金の単価は、市場価格に連動しています。電気代が安い時間帯に電気を使うようにすれば、全体の電力使用量が変わらなくても、結果的に電気代の削減につながるのです。

例えば、市場価格が下がりやすくなる昼間に毎日の洗濯を行うようにすれば、洗濯の回数を減らさなくても洗濯機にかかる電気代を抑えられるでしょう。

単価が高い時間帯から安い時間帯に電気の使用をシフトさせることを、ピークシフトと呼びます。ピークシフトを意識すれば、節電を頑張らなくても電気代を抑えることが可能です。

節電に取り組む

市場連動型と併せて節電にも取り組めば、電気代がより安くなります。電化製品の使い方を見直し、電気の無駄になっている部分は意識的に節電するようにしましょう。電化製品の主な節電術をまとめました。

  • 冷蔵庫内の冷気をなるべく逃がさず保つ
  • 冷蔵庫の中身を詰め込みすぎない
  • エアコンのフィルターを定期的に掃除する
  • エアコンとサーキュレーターを併用して空気を循環させる
  • 白熱電球や蛍光灯をLED電球に交換する
  • 照明を定期的に掃除して明るさを保つ
  • テレビを見ない間は主電源を切る

太陽光発電・蓄電池を併用する

太陽光発電システムを導入すれば、電気を自家発電できるようになります。本来なら電力会社から購入すべき電気を買わずに済むため、電気代を削減することが可能です。

蓄電池も併用することで、自家発電した電気を溜めておけます。蓄電池に溜めた電気を市場価格が高い時間帯に使えば、電気代を抑えられるでしょう。

太陽光発電と蓄電池をうまく組み合わせて使えば、電気代0円も目指せます。自家発電した電気は売ることも可能ですが、近年は売電価格が値下がりしているため、蓄電池を使って自家消費する方がメリットが大きくなっています。

太陽光発電・蓄電池についてもっと詳しく知りたい方はこちら

市場連動型プランの電力会社を選ぶコツ

市場連動型の利用を検討しているなら、Looopでんきをおすすめします。Looopでんきのおすすめポイントを紹介します。

30分ごとの電気料金単価をわかりやすく提示しているかどうか

市場連動型プランを利用する際は、市場価格に合わせた単価の変動を確認できるかどうかが重要になります。

Looopでんきが提供する「でんき予報」では、30分ごとの単価をチェックすることが可能です。どの時間帯に電気が安くなるのか、視覚的にわかりやすくなっています。

でんき予報|Looopでんき公式サイト

Looopでんき契約者専用の公式モバイルアプリをインストールしておけば、手軽に市場価格の動きを確認できます。単価が高い時間帯の情報をプッシュ通知で受け取れるなど、しっかりとしたサポートが魅力です。

Looopでんき公式モバイルアプリ|Looopでんき公式サイト

ピークシフトに向けての手助けをしてくれるかどうか

市場連動型プランの電力会社を選ぶ際は、ピークシフトのサポートを受けられるかどうかも確認することが大切です。

Looopでんきの公式モバイルアプリでは、電化製品ごとにピークシフトのTipsを紹介しています。市場価格の変動を意識しながら、より効果的に電化製品を使えるようになります。
過去にはピークシフトを後押しする節電プログラムなども実施していました。2022年年末~2023年年初にかけての節電プログラムはすでに終了していますが、今後もピークシフトを手助けする動きは積極的に続けていく方針です。

電気代を抑えながら、気軽にエコ生活|節電・ピークシフトのTipsをご紹介|Looopでんき公式サイト

Looop DR プログラム | シン・真冬の節電大作戦

市場連動型で電気代を賢く節約

市場連動型は電気代が高騰するといわれることもありますが、時期によっては従来型のプランより電気代が安くなることもあります。年間の電気代を比較して判断するのがおすすめです。

ピークシフトを意識したり、太陽光発電・蓄電池を併用したりすれば、電気代をより抑えることができます。市場連動型で電気代を賢く節約しましょう。

光熱費の節約を考える方は、Looopでんきの「スマートタイムONE」を検討してみてはいかがでしょうか。電気の使い方を工夫すれば、電気料金を抑えられる可能性があります。

電気料金は毎月発生する生活コストであり、家計を圧迫していると感じる方は今すぐにでも見直したい支出の1つです。

Looopでんきで電気料金の見直しに成功しているお客様の声を紹介します。

(20代 / 女性 / 1人暮らし)
以前契約していたところよりも安く、どのくらい使用してどのくらいの料金だったのかも分かり、前月以降の料金もあって比較が出来て非常にありがたいです。

(40代 / 女性 / 2人暮らし)
学生の一人暮らしには最適。長期休みは実家で過ごすなど不在も多いので、基本料金がなく、使った分だけ払えばいいので、大手電力会社よりお得。

早速、Looopでんきの「スマートタイムONE」をチェックしてみましょう。料金単価が市場価格に連動するため、電気料金が安い時間帯に合わせて電化製品を利用すれば、毎月の光熱費を抑えることも可能なプランです。