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カセットボンベの写真 カセットボンベの写真

ご家庭で使っている、カセットボンベの製造年月日を把握することは重要です。カセットボンベには使用期限があるため、適切な使用をしなければ火災などの事故につながる恐れがあります。

ここでは、カセットボンベの使用期限や処分方法、備蓄する際の目安としたい量などを解説します。カセットコンロの使用に関する注意点もご紹介するので、安全な機器の使用にお役立てください。

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カセットボンベの使用期限はいつまで?

カセットボンベの使用期限や、製造年月日の確認方法について解説します。使用期限を越えたカセットボンベの使用は危険です。まずは、手持ちのカセットボンベが使えるかどうか判断しましょう。

カセットボンベの使用期限は6~7年

カセットボンベの使用期限の目安は、製造から6~7年です(※)。カセットボンベには、ガス漏れを防ぐためのゴム製品が使用されており、ゴムは使用頻度にかかわらず経時劣化していきます。

ゴムの経時劣化による不具合や事故を防ぐため、カセットボンベのメーカーは、製造から6~7年での交換を推奨しています。カセットボンベの製造年月日は、ボンベの缶底の数字で確認しましょう。

なお、製造から日が浅いカセットボンベでも、外観に異常が見られる場合はガス漏れの恐れがあります。異常のあるカセットボンベは使わず、新しいカセットボンベを入手しましょう。

※出典:IWATANI「カセットボンベの使用期限と処理方法について」

カセットボンベの製造年月日の確認方法

カセットボンベの製造年月日の詳細な確認方法をご紹介します。製造年月日は、カセットボンベの缶底に印刷されています。

製造された時期が2013年10月以降のカセットボンベであれば、メーカーに関係なく表記方法は同じです。例えば、「20191022」と表記されたカセットボンベの場合は、2019年10月22日に製造されています。

一方、製造された時期が2013年10月以前のカセットボンベであれば、メーカーごとに製造年月日の表示方法が異なります。製造年月日が印刷されていない場合もあります。詳しい表記方法については、各メーカーのWebサイトなどで確認しましょう。

古いカセットボンベは使用できる?

古いカセットボンベかどうかの判断は、製造年月日から7年を目安にしましょう。製造年月日から7年以内のカセットボンベであれば、目立った異常がなければ使えると考えられます。

一方、製造年月日から7年を超えたカセットボンベの使用は自己責任です。使用せずに廃棄することをおすすめします。ガス漏れが起きると異臭が漂ったり、調理時に炎が上がったりして大変危険です。

【注意】こんなカセットボンベは使用できない

カセットボンベが使えるかどうかを判断する、チェックポイントをご紹介します。カセットボンベの缶は鉄製です。鉄は保存状態が悪いと劣化が進行するため、中身のガスに問題がなくても、カセットボンベとしては使えなくなってしまいます。

製造から7年以内のカセットボンベでも、以下のような場合は使用できません。

  • 錆が付いている
  • 変形や歪みがある
  • キャップがされていない
  • 缶を振ると異音や異臭がする

カセットボンベの先端のみが錆びている場合もあるため、細部まで確認しましょう。また、カセットボンベの使用中に異変を感じたら、すぐに火を止める必要があります。

カセットボンベの互換性について

1998年に日本工業規格(JIS)の内容が改訂され、カセットボンベはメーカーを気にせずに代替できるようになりました。「JISS2148:2013 カセットコンロ用燃料容器」では、カセットボンベの形状や寸法が細かく規定され、互換性の保持を可能にしています(※)。

ただし、1998年以前に製造されたカセットボンベの場合は、パッキンや缶の劣化とは関係なく使用に注意が必要です。互換性がないカセットボンベをコンロにセットすると、器具の接続がうまくいかずガス漏れが発生するリスクがあります。事故に発展する可能性があるため気を付けましょう。

※出典:JISS2148:2013カセットこんろ用燃料容器│日本工業規格

カセットコンロの使用期限は10年

カセットボンベに加え、カセットコンロにも使用期限があります。「日本ガス石油機器工業会」は、カセットコンロの使用期限は、使用頻度にかかわらず10年程度で交換するよう推奨しています(※)。なお、カセットコンロの製造年月日を確認する際は、本体の側面に貼られている銘板シールを確認しましょう。

カセットコンロに寿命がある理由は、カセットボンベ同様に、ガス漏れ防止のためのゴムパッキンが経時劣化するためです。

※出典:IWATANI

保管方法と保管するときの注意点

指示を出している女性 指示を出している女性

カセットボンベとカセットコンロを保管する際の注意点を解説します。間違った保管方法では、一般的な使用期限を迎える前に機器が劣化してしまいます。正しく機器を保存し、安全に使いましょう。

カセットボンベの保管方法

カセットボンベは、必ずカセットコンロから取り外して保管しましょう。取り外したあとは、キャップをしっかりと閉じて、噴出口の破損やガス漏れ、異物混入を防ぎます。

外から圧力がかからない状態で、カセットボンベを保管することも大切です。不安定な場所に置いて転げ落ちたり、うっかり足で踏んでしまったりすると缶が変形してしまいます。変形のリスクがあるため、狭いスペースに詰め込むことも避けましょう。

また、カセットボンベは、屋外ではなく屋内で保管します。屋外に保管したカセットボンベは、風雨や気温の影響を受けてしまうためです。カセットボンベの保管場所については、以下で詳しく解説します。

カセットコンロの保管方法

カセットコンロは、使用後にカセットボンベを取り外した状態で保管します。カセットコンロにカセットボンベを長期間装着したままにしておくと、異常燃焼やガス漏れを発生する恐れがあり、非常に危険です。

カセットボンベをコンロから取り外す際は、先端の噴出口が壊れないように、缶の底の部分を先に持ち上げましょう。

取り外したカセットボンベは、カセットコンロとは別の場所に保管して、毎回、使用時にボンベを装着します。

カセットボンベの保管場所はどこがいい?

カセットボンベの保管に適している場所、適していない場所について解説します。屋内に保管することは大前提ですが、湿度や日差し、気温に注意して、カセットボンベの保管場所を決めましょう。

湿気のない場所

カセットボンベは湿気のない場所に保管しましょう。湿気が多い場所で保管していると、カセットボンベを構成する鉄が早く錆びてしまいます。錆びた部分は、赤・茶・黒などの色をしており、錆が進行するとカセットボンベの一部が劣化したり、バルブが取れたりしてガス漏れにつながる危険があります。

浴室の近くや、押し入れの中、靴箱の中などは湿気が溜まりやすい傾向です。湿気が不安な場合は、新聞紙や乾燥剤などにより湿気対策をした上で、カセットボンベを保管しましょう。

直射日光があたらない場所

直射日光がカセットボンベにあたると、缶内部のガスが日光の熱で膨張し、缶が破裂する危険があります。万が一カセットボンベが爆発したときに、漏れたガスの近くに火の気があれば引火してしまいます。大事故を防ぐために、直射日光のあたる場所にはカセットボンベを置いてはいけません。

直射日光があたりやすい窓辺付近には、カセットボンベを置かないようにしましょう。また、遮光対策をしない車内も、夏場にはかなりの高温になります。夏場の車内にも、カセットボンベを放置しないようにしましょう。

気温や室温の変化が激しくない場所

冷房機器や暖房器具を使用すると、室内の温度が大きく変動します。室内の温度が変
動すると、カセットボンベの缶の周辺に結露が発生しがちです。

水滴がカセットボンベに付くと、鉄製の缶が錆びやすくなるため気を付けましょう。通常の室温よりも早く錆び付きが進行すると、ガス漏れが起きやすくなる可能性があります。

カセットボンベの処分方法

カセットボンベは、基本的にガスが残っていないことを確認してから処分しましょう。

カセットボンベの中には、可燃性の高圧ガスが詰まっています。ガスが残っているカセットボンベをゴミに出すと、ゴミ収集車や焼却炉内で爆発したり、清掃局員に被害が及んだりするため避けるべきです。

具体的なカセットボンベの処分方法は、各自治体の取り決めに従いましょう。例えば、処分の際にカセットボンベに穴を開けるかどうかは、自治体により変わります。「中身あり」と書けば、ガス抜きをせずにゴミに出せる自治体もあります。自治体ごとに、カセットボンベの処分方法を個別に確認しましょう。

カセットボンベ内のガスの有無は、缶を振ってみるとわかります。缶を振ったときに、サラサラとした音がしなければガスを使い切っていますが、音が鳴るときにはガスが残っています。

ガス抜きの方法は、カセットボンベの使用期限により異なります。使用期限を越えていないカセットボンベの場合は、カセットコンロを使うとガスを消費することが可能です。一方、使用期限を越えている、缶の外観に異常があるような場合は、カセットコンロでのガス抜きは危険です。

自分でカセットボンベを処分するのが不安なときや、処分したいカセットボンベが大量にあるときは、専門の回収業者に依頼するという手もあります。

カセットボンベの処分をするときの注意点

ガスが入った状態で、カセットボンベの容器に穴を開けてはいけません。ガスが噴出すれば、途中で止められないためです。危険なので絶対にやめましょう。

ガス抜きは、絶対に家や建物の中では行ってはいけません。必ず、火の気のない屋外でガス抜きをしましょう。ガスは空気よりも重いため、足下の方に溜まりがちです。換気がうまくいかなければ、火災や爆発に巻き込まれる危険があります。

また、屋外であっても、ベランダのような外壁がある場所ではガス抜きを行わないようにしましょう。壁が邪魔をすると、排出したガスが周辺に溜まってしまいます。

【災害対策】カセットボンベの備蓄の目安

災害対策 災害対策

災害時には、すぐに行政からの支援が行き渡るわけではありません。支援が到着するまでは、自身で備蓄したカセットボンベなどでしのぐ必要があります。

岩谷産業株式会社は、大人2人分を想定して備蓄すべきカセットボンベの目安を試算しています。なお、1日あたりのカセットボンベの使用条件は、以下のとおりです。

  • 飲み物に使うお湯を3回沸かす
  • レトルト食品を3回分温める
  • 殺菌や消毒などの目的で、お湯を3回沸かす

上記の条件でカセットボンベを使うと、冬場は1日あたり消費するカセットボンベは1.3本、1週間では9.1本となります。一方、温かい時期の場合は、1日あたり消費するカセットボンベは0.9本、1週間では6.3本で済みます。家族構成や季節の影響を考慮して、カセットボンベを備蓄しましょう。

※出典:カセットボンベ│IWATANI

電気やガスについても見直してみよう

カセットボンベの使用期限の目安は、製造から6~7年です。製造年月日から7年をすぎたカセットボンベは、経時劣化している可能性があります。適切な方法でカセットボンベを保管し、古いカセットボンベは速やかに処分しましょう。また、カセットコンロの寿命は製造から10年です。

東京電力エリアで都市ガスを使っている方は、Looopでんきの「スマートタイムONE(電灯)+Looopガス」をチェックしましょう。

スマートタイムONEは、電気料金の単価が市場価格に合わせ時間帯で変動する市場連動型プランです。単価が安い時間帯に集中して電気を使うようにすれば、電気代が安くなります。ガス割の1円は、スマートタイムONE(電灯)の固定従量料金単価から割り引かれます。

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  • Q ガスボンベの使用期限は? 矢印アイコン

    ゴムの経時劣化による不具合や事故を防ぐため、カセットボンベのメーカーは、製造から6~7年での交換を推奨しています。製造年月の確認方法などは記事本文をご覧ください。

  • Q ガスボンベの処分方法は? 矢印アイコン

    カセットボンベの処分方法については各自治体によって異なるため詳細は各自治体HPをご確認ください。例えば、処分の際にカセットボンベに穴を開けるかどうかも、自治体により変わります。