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計画停電とは?計画停電が行われる際にやっておきたい準備をご紹介 計画停電とは?計画停電が行われる際にやっておきたい準備をご紹介

計画停電という言葉をご存じでしょうか。時折ニュースで聞くことのある単語ですが、詳しい内容や必要性はわからないという方も多いでしょう。

計画停電の知識はもちろんのこと過去の事例を知れば、今後実施することが決まった場合に慌てることなく準備できます。

本記事では、計画停電が実施される場合の準備や対処法についても詳しくご紹介します。

計画停電の基礎知識

計画停電はめったに行われることはありませんが、数十年前は定期的に行われていたことです。近年は電力事情の変化によって電力不足が起きる可能性が高まっていることもあり、今後実施が発表されることも考えられます。ここでは計画停電の内容をはじめ、過去に行われた事例やその影響についてご紹介します。

計画停電とは

計画停電は、電力の需要が供給を上回ると予測されるとき、大規模な停電を回避するために行われます。多くの人々に不利益が生じることから、計画停電を回避すべきさまざまな施策が行われていますが、地震などによる電力供給網の破損、事故や天災による発電能力の低下、夏場の電力需要の急増など、大規模停電が予測される場合には実施されることがあります。

計画停電を行う際は、事前に実施する日時や対象地域などが知らされます。地域ごとに決められた順番で行われるので「輪番停電」とも呼ばれます。

計画停電はなぜ必要なのか

電力を安定して供給するためには、電気を消費する量と電気を生み出す量のバランスを常に一致させることが重要です。もし需要に対して大幅に発電量が不足した場合、周波数の低下が起こり、発電機は安定的に運転できなくなります。

最悪の場合連鎖的に発電機が急停止し、広範囲での大規模停電に発展しまう恐れもあります。
例えば2018年、北海道で震度7の大規模地震がありましたが、日本で初めてとなるエリア全域に及ぶ大規模停電(ブラックアウト)が発生しました。大規模地震によって需要に対する供給のバランスが崩れてしまったことが原因です。結果的に、北海道全域というとても大規模なエリアが停電に陥りました(※)。

2018年の北海道の事例のように突発的な自然災害では停電を避けることは困難です。しかし、あらかじめ使用量と発電量のバランスが崩れることが予測されている場合は、発電不足量に応じて需要を制限する必要があり、計画停電が行われることになります。

※出典:日本初の“ブラックアウト”、その時一体何が起きたのか|経済産業省

2011年に行われた計画停電とその影響

戦後や送配電設備の点検が頻繁にあった1960年代までは計画停電が行われることがありましたが、近年は電気工事技術が発達したことでほとんど実施されることはありませんでした。

それが覆ったのが2011年です。東日本大震災後、東京電力福島第一原発事故などの影響により、東京電力、東北電力が2週間にわたって計画停電を実施しました。計画停電は2011年3月14日から28日まで実施。1都8県を5つのグループに分け、原則として、各グループ1日につき1回、最大3時間程度行うことを発表しました(※)。

合計32回行われ、計画停電中の首都圏では、信号機が消えることで警察官が手信号で誘導することもあったそうです。エレベーターや空調が停止することによって点検に時間が掛かることになり、デパートやスーパーも休業や時間短縮を余儀なくされました。

計画停電は工場の操業停止などにも影響を及ぼします。実際、2011年の計画停電の際は食品や日用品の製造などが影響を受けるなど、市民生活にも大きく影響を及ぼしました。

※出典:今後の電力需給運用について(資源エネルギー庁)(2021年9月15日に利用)

計画停電が行われる際に大切な準備

計画停電が行われる際に大切な準備 計画停電が行われる際に大切な準備

今後、計画停電が実施されることが発表になった場合、慌てなくてもいいように必要なものは事前に準備しておきましょう。計画停電以外でも、事前の準備は台風や地震などの自然災害への備えにもなります。

携帯電話やスマートフォンの充電をしておく

停電中は電化製品をはじめ、固定電話が使用できません。情報を得るための携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、ラジオなどの充電は事前に済ませておきます。モバイルバッテリーもフル充電しておきましょう。

乾電池式の充電器やラジオがあれば、充電が切れたときも安心です。計画停電が発表されると、電池の買い占めなどが行われることがあるので、日ごろから乾電池は多めに備えておくことをおすすめします。最近ではソーラー式の充電器も販売されているので、準備しておくと安心です。

懐中電灯やランタンを準備する

計画停電は夜に実施されることもあります。乾電池が使える懐中電灯や電池式のランタンを準備しておくことが重要です。懐中電灯の上に水が入ったペットボトルを乗せると、光が乱反射して周りを明るく照らすことができます。火を使わずに安全にできるので、明かりを広げたいときにはおすすめの方法です。ランタンは空間全体を照らせるので、停電時の照明として使えます。LEDタイプを選べば消費電力が少ないので長時間使えます。

ロウソクは明かりとして使うことが可能ですが、火事の危険も伴います。地震の場合は余震の影響でロウソクが倒れる危険性も。周りにカーテンなどの燃えやすいものはないかを事前にチェックし、ロウソクの取り扱いには十分気をつけましょう。

断水に備えて水を確保する

停電になると、水道施設に電気を送ることができなくなるため、自家発電機能がない水道施設では断水になる可能性があります。また、大型のマンションなどは貯水タンクからポンプで水をくみ上げるところがあります。停電になると水のくみ上げができなくなり、断水と同じように水が止まるので、マンションの水道の仕組みを確認しておいたほうが良いでしょう。

また、断水になると水洗トイレが使えなくなります。トイレの水を流すために、浴槽に水をためておくこと、水を流すバケツを準備しておくことも必要です。最近では折りたたみ式のバケツも販売されているので備えておきましょう。飲料水として使用する水は、やかんや大きめの鍋に水を入れておきます。ペットボトルの水を数本準備しておくのも良いでしょう。

食事はできるだけ停電の前に済ませておく

停電中は炊飯器や電子レンジなどの調理家電を使えません。計画停電の場合は事前に停電の時間がわかります。停電の前に食事を済ませておくと食事中の明かりや飲料水の確保ができます。そして何よりも安全です。また停電中はIHクッキングヒーターやポットでお湯を沸かせません。寒い時期は水筒に温かい飲み物を入れておく、カセットコンロを準備しておくと便利です。

体調管理に十分気をつける

停電中はエアコンやストーブなどの暖房器具が使えません。体調に十分気をつけることが大切になります。夏場は熱中症対策として水分を確保し、保冷材などを上手に利用しましょう。冬場は羽織るものやカイロなどを準備しておくと良いでしょう。

また停電中は換気扇が使えません。コンロなどでガスを使用した場合は、窓を開けるなど換気対策を忘れないようにしましょう。

冷蔵庫の開閉回数を減らす

停電中は冷蔵庫をなるべく開けないようすることが大切です。開閉回数を減らすことで、庫内の温度を維持できます。計画停電の前には事前に保冷剤を準備しておき、冷凍庫や冷蔵庫に入れて庫内の温度を維持しましょう。

コンセントを抜いておく

起動時の電流が大きな電化製品は、停電が終わって一斉に動きだすとヒューズが飛んだりブレーカーが落ちたりするので注意が必要です。停電が起きたら、暖房器具やドライヤーなど熱を発する電化製品やモーターを使う電気製品はコンセントからプラグを抜いておきましょう。

自宅で医療機器を使用している場合はバッテリーを準備する

自宅で人工呼吸器などの医療機器を使用している場合は、バッテリーなどの代替電源を準備しておかなければなりません。停電による医療機器の影響や体調に不安がある場合は、事前に医療機関に相談しておくことが大切です。

外出する場合はブレーカーを切る

停電から電気が復旧することによって起こる火災を「通電家電」といいます。主な原因は以下のとおりです(※)。

  • 電源が入ったまま再通電したことによって接していた可燃物から出火する
  • 電線・引き込み線・屋内配線などが破損した状態で通電し火花が出る
  • 分電盤や電化製品などの基盤が水にぬれた状態で通電することによって出火する

計画停電が行われているときに出掛ける場合は、通電家電の危険を避けるため分電盤のブレーカーを切ってから外出するとより安全です。

※出典:「通電火災」にご注意を!|川崎市

計画停電中の外出先で気をつけること

計画停電中の外出先で気をつけること 計画停電中の外出先で気をつけること

外出中はもちろんのこと、旅行中や出張中などに計画停電が実施された場合、外出先でも気をつけなければならないポイントがいくつかあります。自然災害時に停電が起きたときにも使える知識になりますので、普段から心掛けておくことが大切です。

信号機やトンネルの明かり

自家発電装置のある場所を除き、停電時には信号機が稼働しない場所があります。信号機が消えていることを確認した場合は、交差点や道路を渡るときに安全確認をすることが大切です。また、トンネル内の電気も消えることがあります。運転中には十分気をつけましょう。

エレベーターに乗らない

エレベーターが突然停止し、エレベーターの中に閉じ込められてしまうことがあります。停電予定の時間帯や計画停電の直前には乗らないように注意しましょう。

自動ドアやオートロックが作動しない

停電中は自動ドアが作動しません。お店やビルの入口がふさがれてしまうことがあるので気をつけましょう。またアパートやマンションのオートロックにも注意が必要です。

防犯カメラやセンサーなどのセキュリティシステムは無停電電源装置(UPS)を使用していない限り作動しないことがあります。計画停電のときは戸締まりの強化など防犯面も注意しましょう。

まとめ

計画停電の仕組みや準備についてご紹介しました。日ごろはあまり影響がありませんが、大規模災害の後や猛暑が続くときなどには計画停電が行われることもあります。いつ発表されても慌てないように準備しておきたいですね。

エネルギー事業者の「Looop」は東日本大震災の被災地に簡易の太陽光発電キットを設置するボランティア活動からはじまりました。電力を「創る」「蓄える」「供給する」サービスを提供しています。「エネルギーフリー社会の実現」を目指し基本料金0円の「Looopでんき」を提供しています。

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