電気メーターの正しい見方を知らなければ、表示されている数値から正確な電力使用量を把握することはできません。電気メーターの見方を理解するために必要な知識や、具体的な数値の読み解き方を解説します。電気メーターに関する疑問を解消しましょう。
電気メーターの種類
電気メーターとは、家庭や施設で使用した電力量を測定する装置です。そのタイプは3つに分類され、タイプによって電気メーターの数値の見方は違ってきます。電気メーターの種類を解説します。
通信機能を搭載した「スマートメーター」
現在、全国的に普及が進んでいるのが「スマートメーター」と呼ばれるタイプの電気メーターです。後ほど紹介する従来型の電気メーターに代わり、全国的にこのタイプのメーターへの無料交換が進んでいます。
スマートメーターの特徴は通信機能を備えている点です。測定した電力使用量の情報を通信機能を使って電力会社へ送信するため、検針員が各ご家庭を訪れて行う検針作業が不要になります。
また、電力使用量を30分おきに測定する点も特徴です。月1回の検針により、1カ月単位の電力使用量しか把握できなかった従来型の電気メーターと違い、詳細な電力使用量を知ることができます。
円盤が回る「アナログ式誘導型電力量計」
一昔前、電気メーターとして一般的だったのが「アナログ式誘導型電力量計」です。
アナログ式誘導型電力量計の特徴は、透明なケース内に設置された円盤が回転する構造にあります。内蔵された円盤は、電力使用量に合わせて回るようになっています。電力使用量が多いほど早く回る円盤の回転をカウントすることで、どれだけの電気が消費されたかを算出する仕組みです。
また、電力使用量を表す数字がダイヤル式なのも、アナログ式誘導型電力量計の特徴といえます。なお、アナログ式誘導型電力量計が取り付けられているご家庭では、検針員による検針作業が必要です。
通信機能を持たない「電子式電力量計」
オール電化の住宅などに設置されているケースがあるのが「電子式電力量計」です。電子式電力量計の特徴は、搭載されている電子回路を用いて電力使用量を測定する点にあります。
電子式電力量計は、スマートメーターと同じく、電力使用量をデジタルで表示します。電子式電力量計とスマートメーターの違いは、通信機能を備えているかどうかです。電子式電力量計には通信機能が組み込まれていないため、アナログ式誘導型電力量計と同じく、検針員による毎月の検針が欠かせません。
電気メーターの見方
電気メーターの見方を説明します。なお、スマートメーターであっても従来型の電気メーターであっても、電気メーターから読み取れるのは、電気メーターが稼働し始めてからの累積の電力使用量です。今月の電力使用量を知るには、今月の数値から先月分までの数値をマイナスする必要があります。
スマートメーターの場合
スマートメーターの数値を正しく読み取るには、その動作についての理解が必要です。動作を把握していないと、間違った数値を電力使用量と誤認してしまう可能性があるため、注意しましょう。
スマートメーターでは約10秒ごとに2種類の数値を表示します。右側に矢印が表示されていないときの数値が、累積の電力使用量を表します一方、右側に矢印が表示されているときの数値が示すのは、累積の売電量です。
スマートメーターの場合には、小数点以下の数値も読み取ることができます。例えば、今月末に点検した際の数値が「5428.6kWh」、先月末の数値が「5128.4kWh」だった場合、今月の電力使用量は「5428.6−5128.4=300.2kWh」となります。
アナログ式誘導型電力量計の場合
ダイヤル式で電力使用量を表示する旧型の電気メーター(アナログ式誘導型電力量計)の場合、読み取り方は比較的シンプルです。
表示される数値がそのまま電気メーターを設置してからの累積電力使用量となります。
なお、ダイヤル式の電気メーターの場合には、小数点以下の数値は読み取りません。例えば、今月末点検したときの数値が「5428.6(kWh)」、先月末点検したときの数値が「5128.4(kWh)」だった場合、その差は「5428.6-5128.4=300.2」となるため、今月の電力使用量は300kWhと計算できます。
電気メーターに関する疑問
電気メーターは、一般の電気契約者にとってはあまり意識する機会の少ない存在かもしれません。それゆえに電気メーターについてさまざまな疑問を持っている方もいるでしょう。電気メーターに関する疑問にお答えします。
電気メーターはどこに付いているの?
戸建ての場合、電気メーターは住宅の壁面に付いています。玄関付近や道路側の外壁に設置されていることが多いため、まずはその周辺を確認してみましょう。
マンションやアパートの場合、廊下に設置されたメーターボックスの中に設置されているケースが一般的です。メーターボックスにはガスや水道のメーターも入っているため、間違えないよう注意しましょう。
マンションやアパートによっては、エントランスや管理室の近くに複数世帯の電気メーターがまとめて置かれている場合もあります。このようなケースでは、隣人のメーターを自分のメーターと間違えないよう、メーターに付いている部屋番号や名前をしっかり確認しましょう。
故障が疑われる場合にはどうすればいいの?
突然電気代が上がったにもかかわらず、電気を大量に消費した自覚がない場合、電気メーターの故障を疑う方もいるはずです。
電気メーターの故障により電気代が上がることは稀にあります。しかし、自宅の電気メーターがすでにスマートメーターの場合には、その可能性は低いといえるでしょう。スマートメーターは故障率が低いので、一昔前の電気メーターよりもトラブルが起こりにくいとされています。
電気代の請求額が急に上がった場合は、電力会社に問い合わせる前に、まずは電力使用量の増加がないかを確認してみましょう。ライフスタイルが変わったり、消費電力の高い電化製品を新調したりした場合、自然と電力使用量が上昇することがあります。
「交換が必要」と言われたけど信じていいの?
「電気メーターの交換が必要です」との電話や訪問による勧誘を受けた経験を持つ方もいるでしょう。「もしかして詐欺ではないか」と不安になった経験を持つ方もいるはずです。
確かに、電気メーターは10年を目処に交換が必要です。交換の際には、交換予定日の1〜2週間前までに案内状が届きます。
しかし中には、電力会社を装って電気メーターの交換を口実に個人情報を聞き出そうとしたり、電気契約の切り替えを強引に勧めてきたりする悪質な業者も存在します。不安を覚えた場合には、契約している電力会社に直接問い合わせるようにしましょう。
自宅の電気メーターを交換したい場合は?
スマートメーターへの切り替えは、特定の条件を満たした場合に実施されるもので、希望だけでは交換は行われません。
特定の条件として挙げられるのが、寿命による電気メーターの交換です。約10年で寿命(=有効期限切れ)を迎える電気メーターは、定期的な交換が不可欠です。交換を行う際にスマートメーターへの切り替えが実施されます。
また、電力会社の乗り換えも電気メーターの切り替えが行われる条件の1つです。電力小売自由化後に新電力へ初めて乗り換える際、旧タイプの電気メーターが設置されている場合には、スマートメーターへの交換が行われます。
電気メーターの見方を知って節電意識を高めよう
電気メーターの見方を知っていると、詳細な電力使用量の把握が可能になります。頻繁に電気メーターを観察していれば、短期間の電力使用量も捉えられるからです。電力使用量を知ることは節電意識の向上に一役買ってくれるので、電気メーターの数値をこまめに確認することは、節電につながる行動といえるでしょう。電気メーターの見方を知って、節電の初めの一歩を踏み出しましょう。
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