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暖房器具選びでコスパを重視する方も多いのではないでしょうか。それぞれの暖房器具に特徴があるため、コスト以外の部分も比較して選ぶことが大切です。本記事では、暖房器具のコスパの考え方や光熱費ランキング、節約のポイントをご紹介します。

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暖房器具のコスパを比較する際のポイント

「コスパ(コストパフォーマンス)が良い」という表現は、コストに対して得られる満足度や効果が高いことです。暖房器具は使う目的や場所などにより満足度や効果が違うため、単純にコストだけで比較できない側面があります。暖房器具のコスパを比較する際のポイントを解説します。

光熱費・本体価格・特徴を総合的に考慮する

暖房器具のコストに含まれるのは光熱費と本体価格です。暖房器具をコスパで比較する場合、まずはそれぞれの光熱費と本体価格の目安を把握する必要があります。
ただし、コストが低いからといってコスパが良いとは限りません。暖房器具はそれぞれに特徴があり、得られる満足度や効果が一緒ではないためです。
コストが低いという理由だけで暖房器具を選ぶと、十分な効果が得られない恐れがあります。暖房器具を比較する際は、光熱費・本体価格・特徴を総合的に考慮することが大切です。

光熱費が安い暖房器具ランキング

主な暖房器具を光熱費が安い順に並べたランキング形式で紹介します。

順位 暖房器具 1時間あたりの光熱費
1位 ホットカーペット 約2.23円
2位 エアコン 約15.69円
3位 石油ファンヒーター 約20.63円
4位 カーボンヒーター 約27.90円
5位 セラミックファンヒーター 約36.27円
6位 ガスファンヒーター 約43.04円

※2025年7月時点の電気・ガス・灯油単価をもとに、代表的な製品で算出した光熱費を比較
※光熱費には電気代・ガス代・灯油代を含む
本ランキングは、各暖房器具を最大出力で1時間使用した際の光熱費を基準に比較しています。使用した代表製品や計算根拠は、以降のセクションにて詳しく紹介していきます。

ホットカーペットの光熱費と本体価格の目安

電気を使って動かす暖房器具の場合、1時間あたりの電気代は「消費電力(kW)×電気料金単価(円/kWh)」で求めることが可能です。電気料金の目安単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める31円/kWhを用います。

  • 製品名:YMM-W60BTH
  • メーカー:山善
  • 本体価格:5,433円~
  • 消費電力:72W

<1時間あたりの電気代>

  • 0.072kW×31円/kWh=約2.23円

光熱費が安い暖房器具ランキングで1位のホットカーペットは、ほかの暖房器具に比べ光熱費を大幅に抑えられます。また、本体価格も唯一10,000円以下となっており、トータルコストで見てもコスパに優れた暖房器具といえるでしょう。
※出典: よくある質問 Q&A 公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会
※出典: 商品情報_ホットマット(60×60cm) | 山善の商品情報サイト | YAMAZEN BOOK
ホットカーペットの電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら

エアコンの光熱費と本体価格の目安

エアコンは電気のみで動くため、光熱費は電気代のみとなります。

  • 製品名:S225ATES-W(6畳程度)
  • メーカー:ダイキン
  • 価格:55,000円~
  • 消費電力(暖房):506W

<1時間あたりの電気代>

  • 0.506kWh×31円/kWh=約15.69円/h

エアコンはホットカーペットに次いで光熱費が安い暖房器具です。ただし、本体価格が高く別途設置工事費もかかるため、ほかの暖房器具に比べトータルコストは割高になります。
※出典: Eシリーズ 仕様(スペック) | 壁掛形エアコン | ダイキン工業株式会社
エアコンの暖房代についてもっと詳しく知りたい方はこちら

石油ファンヒーターの光熱費と本体価格の目安

石油ファンヒーターには光熱費として電気代と灯油代がかかります。灯油代の計算式は「燃料消費量(L/h)×使用時間(h)×1Lあたりの灯油料金(円/L)」です。

  • 製品名:EC0544810
  • メーカー:ダイニチ
  • 価格:44,000円
  • 消費電力(大火力時):191W
  • 燃料消費量(最小):0.12L/h
  • 1Lあたりの灯油料金:122.6円(2025年7月24日時点)

<1時間あたりの光熱費>

  • 1時間あたりの電気代:0.191kW×31円/kWh=約5.92円/h
  • 1時間あたりの灯油代:0.12L/h×122.6円/L=約14.71円/h
  • 1時間あたりの光熱費(電気代+灯油代):5.92円/h+14.71円/h=約20.63円/h

石油ファンヒーターの光熱費ランキングは3位ですが、ほかの暖房器具に比べ本体価格は割高です。エアコンと同様、導入時にまとまったお金がかかることに注意しましょう。
※出典: CPタイプ|石油ファンヒーター|株式会社コロナ
※出典: 石油製品価格調査 調査の結果|資源エネルギー庁
石油ファンヒーターの電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら

カーボンヒーターの光熱費と本体価格の目安

電気ストーブの一種であるカーボンヒーターは、光熱費として電気代のみかかります。

  • 製品名:DC-SW093
  • メーカー:山善
  • 本体価格:10,800円
  • 消費電力:450W、900W

<1時間あたりの電気代>

  • 消費電力450Wの場合:0.45kW×31円/kWh=約13.95円
  • 消費電力900Wの場合:0.9kW×31円/kWh=約27.9円

カーボンヒーターの本体価格は10,000円前後となっており、比較的導入しやすい暖房器具です。トータルコストで見るとコスパはそれほど悪くないといえるでしょう。
※出典: 遠赤外線カーボンヒーター DC-SW093(AB) 山善 | 山善ビズコム オフィス用品/家電/屋外家具の通販 山善公式
カーボンヒーターの電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら

セラミックファンヒーターの光熱費と本体価格の目安

セラミックファンヒーターの光熱費は電気代のみです。

  • 製品名:DS-FS1200
  • メーカー:パナソニック
  • 本体価格:13,200円~
  • 消費電力:640W、1,170W

<1時間あたりの電気代>

  • 消費電力640Wの場合:0.64kW×31円/kWh=約19.84円
  • 消費電力1,170Wの場合:1.17kW×31円/kWh=約36.27円

セラミックファンヒーターの本体価格はカーボンヒーターと大きく変わりませんが、光熱費が高いためトータルコストは割高です。コスパが良い暖房器具とはいえないため、導入を検討する際は慎重な判断を求められます。
※出典: 概要 セラミックファンヒーター DS-FS1200 | 電気カーペット(ホットカーペット)・暖房器具 | Panasonic
セラミックファンヒーターの電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら

ガスファンヒーターの光熱費と本体価格の目安

ガスファンヒーターの光熱費は電気代とガス代です。ガス代は「ガス消費量(kW)×3.6MJ/h×時間(h)÷ガスの発熱量45MJ/m³×ガス料金(円/m³)」の計算式で求められます。

  • 製品名:RC-Y4002PE
  • メーカー:リンナイ
  • 本体価格:39,200円~
  • 消費電力:18W
  • ガス消費量:4.07kW
  • 1立方メートルあたりのガス料金(都市ガス):130.46円

<1時間あたりの光熱費>

  • 1時間あたりの電気代:0.018kW×31円/kWh=約0.56円/h
  • 1時間あたりのガス代:4.07kW×3.6MJ/h÷45MJ/m³×130.46円/m³=約42.48円
  • 1時間あたりの光熱費(電気代+ガス代)=0.56円/h+42.48円/h=約43.04円/h

ガスファンヒーターの光熱費ランキングは6位、本体価格も割高です。トータルコストが高いため、本記事で紹介する暖房器具の中では最もコスパが悪いといえます。
※出典: プラズマクラスターイオン発生機能と空気清浄機が付いたガスファンヒーター。 - リンナイ
※出典: 都市ガスの種類・熱量・圧力・成分 | 東京ガスネットワーク
※出典: ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)|東京ガス株式会社
ガスファンヒーターのガス代や電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら

主な暖房器具の特徴やメリット・デメリット

暖房器具選びではコストの比較だけでなく、各暖房器具の特徴も考慮することが大切です。主な暖房器具の特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。

ホットカーペットの特徴やメリット・デメリット

ホットカーペットの内部には、電気を通すと発熱する電熱線が組み込まれています。部屋全体を暖めるのではなく、カーペットに触れている部分のみを温めるのが特徴です。

  • メリット:手入れが簡単、サイズを選べる、通常のカーペットとしても使える
  • デメリット:部屋全体を暖めるのには向かない、低温やけどになるリスクがある

トータルコストは抑えられますが、用途がかなり制限されます。状況によっては、暖房効果に対するコストが高くなるケースもあるでしょう。

エアコンの特徴やメリット・デメリット

エアコンは空気の熱を移動させることで部屋の温度を調整する暖房器具です。

  • メリット:広い部屋を暖めるのに適している、冷房としても使える、除湿機能も備えている
  • デメリット:空気が乾燥しやすい、一度設置した部屋から移動させるのが難しい

暖房だけでなく冷房や除湿としても使える点は、エアコンの大きな特徴です。ホットカーペットと違って部屋全体に効果があるため、最もコスパの良い暖房器具はエアコンだといえるでしょう。

石油ファンヒーターの特徴やメリット・デメリット

石油ファンヒーターは、灯油を燃焼させて発生した熱をファンで送り出すことで部屋を暖める暖房器具です。

  • メリット:広い部屋を暖めるのに適している、空気が乾燥しにくい、持ち運びできる
  • デメリット:定期的な給油や換気が必要

灯油の燃焼による熱で広い部屋を素早く暖められることが、石油ファンヒーターの特徴です。また、持ち運びできるため、複数の部屋で室内全体を暖めたい場合には、石油ファンヒーターが適しているでしょう。

カーボンヒーターの特徴やメリット・デメリット

カーボンヒーターは、遠赤外線による輻射熱で人体を直接温める暖房器具です。消費電力が比較的小さく、遠赤外線量も多いため、現在の電気ヒーターの主流になっています。

  • メリット:速暖性が高い、小型で持ち運びしやすい
  • デメリット:広い部屋を暖めるのは苦手、衝撃に弱い

カーボンヒーターは広い部屋で使うのには向かないため、トイレや脱衣所など狭い場所でのスポット暖房として使うのがおすすめです。

セラミックファンヒーターの特徴やメリット・デメリット

セラミックファンヒーターは、内蔵されたセラミックによる熱を温風で放出する暖房器具です。輻射熱ではなく温風で周囲の空気を暖めます。

  • メリット:速暖性が高い、空気が汚れない、置き場所を選ばない
  • デメリット:暖められる範囲が狭い、ファンの運転音が気になる場合がある

セラミックファンヒーターもカーボンヒーター同様、脱衣所やトイレなど狭い場所で使いやすいでしょう。

ガスファンヒーターの特徴やメリット・デメリット

ガスファンヒーターは、ガスを燃焼させて発生した熱をファンで送り出す暖房器具です。ガス栓に接続して使用します。

  • メリット:広い部屋を暖めるのに向く、空気が乾燥しにくい、速暖性が高い
  • デメリット:ガス栓がある場所でしか使えない、こまめな換気が必要

ガスファンヒーターとエアコンで迷う場合、すぐに暖まりたい場合や空気の乾燥が気になる場合は、ガスファンヒーターのほうが適しているでしょう。

暖房器具にかかる光熱費の節約方法

暖房器具にかかるコストを抑えるための方法をご紹介します。光熱費の節約術を実践し、使用する暖房器具のコスパを高めましょう。

部屋の断熱性を高める

断熱性が低い部屋では空気が暖まりにくく、余計な暖房代がかかってしまいます。部屋の断熱性を高めれば、暖房器具にかかる光熱費の節約につながります。
特に窓から熱が逃げやすいため、部屋の断熱対策では窓の断熱性を高めることが重要です。断熱シートや隙間テープを貼ったり、厚手のカーテンを設置したりすることで、窓の断熱性能が向上します。
また、冬場は床から冷気が上がってきやすいため、カーペットやラグを敷くのもおすすめです。素材や厚さにこだわると、より効果を上げられるでしょう。

暖房器具を併用する

部屋全体を暖める暖房器具とスポット暖房を併用すれば、省エネにつながりやすくなります。例えば、エアコンと一緒にホットカーペットやカーボンヒーターを使うことで、エアコンの設定温度を下げられるでしょう。
暖房器具以外の電化製品と併用するのもおすすめです。エアコンとサーキュレーターを併用すれば、部屋の空気が循環して室温が均一になるため、暖房効率が高まります。

古い暖房器具を買い替える

近年の暖房器具は省エネ性能が上がっており、新しいモデルに買い替えるだけで光熱費の節約につながることがあります。古い暖房器具を使い続けているなら、買い替えを検討するのもおすすめです。
省エネポータルサイトによると、10年前のエアコンを最新機種に買い替えれば、約15%の省エネ効果を期待できます。
※出典: 機器の買換で省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト

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暖房器具をコスパで比較してみよう

暖房器具をコスパで選ぶなら、光熱費と本体価格を比較する必要があります。ただし、暖房器具はそれぞれ特徴に違いがあるため、使う場所や目的に合わせて選ぶことが大切です。
各暖房器具のメリット・デメリットや使用に適したシーンを理解し、節約方法も実践しながら、状況に応じた暖房器具で賢く冬を乗り切りましょう。

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