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冷風機は、手軽に涼を取りたい方におすすめの電化製品です。エアコンより設置が簡単で、電気代も抑えられるのが魅力ですが、冷却力や使い方には注意点もあります。冷風機の主な特徴や電気代の目安に加えて、エアコンとの比較や節電のポイントを解説します。

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冷風機の特徴や使い方

冷風機は、気化熱の原理を利用して空気を冷やす電化製品です。エアコンのような冷却力はありませんが、電気代が安く、手軽に使用できるのが特徴です。まずは冷風機の基本構造と、おすすめの使用場所を紹介します。

冷風機の基本的な仕組み

冷風機は、水が蒸発する際に熱を奪う性質(気化熱)を利用して、空気を冷やす仕組みです。本体の内部にはタンクとフィルターがあり、水を含んだフィルターに風を通すことで、冷却した空気を放出します。
エアコンのようなコンプレッサーを使わず、自然の原理を生かして冷風を生み出すため、比較的シンプルな構造です。消費電力も低く抑えられ、電気代の節約にもつながります。ただし、室温を大きく下げる冷房効果はなく、肌に涼しさを与える補助的な電化製品です。

冷風機の用途やおすすめの使用場所

冷風機は冷房が苦手な方がいる家庭や、エアコンが設置しづらい環境で重宝します。例えば、エアコンを設置していないキッチンや脱衣所、ガレージなど、スポット的に冷風がほしい場所での利用に適しています。
また、オフィスや寝室などで、エアコンの冷気を直接浴びたくない場合にも適しています。風量を調整できる機種が多く、優しい風を受けられるため、小さな子どもや高齢者がいる家庭でも使いやすい点も魅力です。
ただし、冷風機は湿度の高い場所では十分な効果を発揮しにくいため、換気や除湿と組み合わせることで快適性を高める工夫も必要です。

冷風機を導入するメリットは?

冷風機は、価格の手頃さや電気代の安さに加え、体への負担が少ない点でも注目されています。設置のしやすさや使い勝手のよさなど、冷風機ならではのメリットをみていきましょう。

設置が簡単で移動も自在

冷風機は購入後すぐに使える手軽さがあり、面倒な設置作業が不要です。電源コードをコンセントに差し込むだけで使用でき、壁に穴を開けたり配管工事をしたりする必要はありません。
エアコンと異なり、据え置き型のため移動も簡単で、日中はリビング、夜は寝室といった使い分けが可能です。
キャスター付きのモデルも多く、力をかけずに移動できるのも特徴です。季節が終われば収納も容易で、収納スペースを圧迫しない点もご家庭向きといえるでしょう。

体や環境に優しい

冷風機は、風の温度がやや低いため、エアコンのように肌を冷やしすぎることがありません。長時間使用しても身体が冷えにくいため、冷房による体調不良を感じやすい方に向いています。
自然の気化熱を利用する仕組みであり、冷媒ガスを使わずに、環境負荷を抑えられます。特に近年は、地球温暖化への配慮から、省エネや環境負荷の小さい製品が選ばれる傾向にあり、冷風機はそういったニーズにも応えられる製品です。
電力消費が少ない分、二酸化炭素の排出量も抑えられ、環境への優しさという観点でも評価されています。

電気代が安く省エネ性が高い

冷風機の消費電力はエアコンの10〜20分の1程度とされており、長時間使用しても電気代を抑えられるのもメリットです。
特に、夏の電力負担を軽減したいご家庭には有効です。具体的に、どの程度の電気代がかかるかは後述しますが、1時間あたりの電気代は1円前後に留まります。長時間運転しても家計への負担が少ない点も魅力です。

冷風機のデメリットや注意点は?

冷風機は手軽に導入できる反面、冷却性能や使用環境によっては不便さを感じることもあります。冷風機の使用時に注意すべき点や、短所として認識されがちなポイントを押さえておきましょう。

冷却性能が限定的

冷風機はあくまで風を冷やす電化製品であり、空間全体の温度を下げる力は限定的です。気化熱を利用した冷却は、外気温や湿度の影響を強く受けるため、真夏の高温多湿な状況では効果が薄れる傾向があります。
例えば、気温が35度を超えるような猛暑日には、風自体がぬるく感じられることもあり、期待したほどの涼しさを得られないことがあります。
そのため、冷風機を主要な冷房手段とするのではなく、扇風機や除湿機と併用したり、涼しい時間帯に補助的に使用したりするのが現実的です。冷却力を重視する場合は、エアコンなどとの使い分けが必要です。

湿度が上がりやすい

冷風機は、水を蒸発させることで風を冷やす構造のため、使用中は室内の湿度が上昇しやすくなります。特に閉め切った部屋で長時間使用すると、空気がこもり、じめじめした不快な環境になる可能性があります。
日本の夏は高温多湿であるため、冷風機の使用によってさらに湿度が高まると、かえって体感温度が上がってしまう場合もあります。これを防ぐためには、適度な換気や除湿器の併用が不可欠です。
また、使用後の本体に水分が残っているとカビや雑菌の原因にもなるため、タンクの水はこまめに交換し、定期的なメンテナンスも欠かせません。手入れの手間を意識せず使い続けると、衛生面でもデメリットが生じる恐れがあります。

冷風機にかかる電気代はどれぐらい?

冷風機は省エネ性に優れた電化製品として知られていますが、具体的な電気代の目安を知っておくことで、ほかの冷房機器との比較がしやすくなります。1時間あたりの電気代や、エアコン・扇風機とのコスト差を確認しておきましょう。

1時間で1円程度の電気代がかかる

冷風機の代表例として、山善の「FCR-BWG403」を参考に、電気代の目安を紹介します。
同製品の消費電力は50Hz帯で35Wです。電気料金単価を31円/kWh(全国家庭電気製品公正取引協議会が定めたもの)として、1時間使った場合の電気代を計算してみましょう。
電気代(円)= 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電力単価(円/kWh)=0.035kW × 1h × 31円 = 1.085円
従って、1時間で約1.09円の電気代となります。8時間使った場合は約8.68円で、1カ月(30日)同じように使った場合は、約260.4円です。
※出典: リモコン冷風扇 FCR-BWG403|YAMAZEN
※出典: よくある質問 Q&A 公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会

エアコン(冷房)の電気代と比較してみよう

次に、エアコンの冷房機能と冷風機の電気代を比較してみます。エアコンの冷房にかかる電気代の目安として、パナソニックの「CS-LX282D」をベースにしてみましょう。同製品の消費電力は515Wであるため、次のように1時間あたり約16円の電気代がかかります。
電気代(円)= 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電力単価(円/kWh)=0.515kW × 1h × 31円 = 15.965円
さらに8時間使うと約128円で、1カ月の電気代は約3,840円です。冷風機より電気代の負担がかなり大きくなるので、使い方に注意しなければいけません。
エアコンの電気代の目安や、節電のポイントは以下の記事で詳しく解説しています。こちらを参考にしてください。
エアコンの電気代について、もっと詳しく知りたい方はこちら

扇風機の電気代と比較してみよう

続いて、扇風機と冷風機の電気代を比較してみましょう。扇風機の代表例として、山善の「YLR-YD30」の電気代を確認してみます。同製品の消費電力は15Wで、メーカーによると電気代の目安は1時間あたり約0.5円です。
基本的に扇風機はモーターを回すだけなので、ほとんど電気代はかかりません。1日8時間使い続けても4円程度で、単純比較は難しいものの、冷風機の約半分の電気代で済むことが多いです。最も経済的な冷房機器を求めるなら、扇風機が有力な選択肢です。
ただし、扇風機は空気を循環させる機能に特化しており、冷風機のように空気を冷やす働きはありません。さらに風量によっては、冷風機とほぼ変わらない電気代がかかる製品もあるので、使用する場所や室温によって、どちらが適しているか見極めることが重要です。
※出典: 商品情報_DCモーター扇風機 | 山善の商品情報サイト | YAMAZEN BOOK

冷風機の電気代を節約するには?

冷風機の電気代はもともと安価ですが、さらに上手に使うことで、涼を得ながら光熱費を抑えられます。
まずは、使用する時間帯や場所に気を配りましょう。外気温が比較的低い朝晩に使用すれば、少ない消費電力でも十分な涼しさを得やすくなります。部屋の換気や除湿を併用することで、気化熱の効果が高まり、冷風機本来の性能を生かすのもポイントです。
さらに、フィルターや水タンクを清潔に保つことも重要です。水が汚れていると風の清涼感が下がり、無駄に運転時間が長引いてしまう可能性があります。加えて、冷却材として保冷剤や氷をタンクに入れられる機種であれば、それらを活用することで風の冷たさを高められます。
冷風機は短時間でのスポット使用に適しており、必要な時間帯だけ使うことで、無駄な電力消費を抑えることが大事です。
タイマー機能なども活用することで、つけっぱなしによる無駄も防げるので、ちょっとした工夫を積み重ねることで、快適さを得ながら、電気代の節約を図りましょう。

冷風機をうまく活用して快適に過ごそう

冷風機は、電気代が安く設置も簡単な冷房機器として、さまざまなライフスタイルに対応できます。エアコンのような強力な冷却力はないものの、優しい風で体への負担を抑えながら、暑さ対策となる点が魅力です。
用途に応じて適切に使用すれば、無理なく快適な環境をつくり出せます。特に冷房コストを抑えたいご家庭や、エアコンが使えない場所での使用では、大きなメリットを得られるでしょう。
使用環境や目的に応じて、使い方を工夫することが大切です。エアコンとの併用も検討しましょう。

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