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衣類乾燥機の購入を検討している方の中には、電気代が気になっている方もいるでしょう。衣類の乾燥方法にはいくつかの種類があるため、それぞれの特徴を比較して適切な乾燥機を選ぶことが重要です。衣類乾燥機の購入前に知っておきたいポイントを解説します。

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衣類乾燥機の種類と電気代

衣類乾燥機は電気式とガス式の2種類があります。まずは、それぞれの特徴と電気代の目安を見ていきましょう。
電気代は実際の製品を例に取って計算します。電化製品の電気代の計算式は次の通りです。
消費電力(kW)×時間(h)×電気料金単価(円/kWh)
2025年11月現在の電気料金の目安単価は31円/kWhです。自宅の電気料金の単価がわかる場合は、実際の単価で計算してみましょう。
※出典: よくある質問 Q&A 公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会

電気式衣類乾燥機

電気式衣類乾燥機は、電気の力で衣類を乾かす乾燥機です。ヒーターで熱風を当てて乾かす「ヒーター式」と、除湿しながら熱循環で乾かす「ヒートポンプ式」の2種類があります。ここでは、電気式衣類乾燥機に共通する主なメリット・デメリットを紹介します。

電気式衣類乾燥機のメリット 電気式衣類乾燥機のデメリット
・コンセントがある場所ならほぼ工事不要で設置可能
・設置条件のハードルが低く、マンションや賃貸でも導入しやすい
・製品のラインナップが豊富で、予算・設置条件に応じて選びやすい
・乾燥時間が長めになることがある
・厚手の衣類や大量の洗濯物には乾きムラや生乾きのリスクがある

実際の製品で計算した電気代の目安もチェックしましょう。1日1回1時間、毎日使用した場合の電気代です。

  • 製品名:NH-D605(パナソニック)
  • 容量:6kg
  • 消費電力:1,255W
1回(1時間)あたりの電気代 約38.91円
1カ月(30日)あたりの電気代 約1,167.3円

※出典: 詳細情報 電気衣類乾燥機 NH-D605 | 洗濯機・衣類乾燥機 | Panasonic

ガス式衣類乾燥機

ガス式衣類乾燥機は、ガスの熱を用いた温風で衣類を乾かす乾燥機です。ガスバーナーで高温の温風をつくり、短時間で衣類を乾燥させます。メリットとデメリットを確認しましょう。

ガス式衣類乾燥機のメリット ガス式衣類乾燥機のデメリット
・電気式に比べて短時間で乾燥できる仕様が多い
・厚手の衣類や大量の洗濯物を効率よく乾かせる
・ふんわりと仕上がりやすく、乾きムラも起こりにくい
・設置にはガス栓や排湿管などの工事が必要となる場合がある
・工事費がかかる場合は初期費用が発生する
・設置場所が制限されやすく、マンションや賃貸での設置が難しい

実際の製品で計算した電気代の目安は以下の通りです。1日1回1時間、毎日使用した場合の電気代を算出しています。

  • 製品名:RDT-54S(A)-SV(リンナイ)
  • 容量:5kg
  • 消費電力:235W(50Hz)
1回(1時間)あたりの電気代 約7.29円
1カ月(30日)あたりの電気代 約218.7円

ガス式は電気式に比べ、電気代を大幅に抑えられますが、電気代に加えてガス代もかかります。ガス代を含めると、ガス式のほうが電気式より光熱費が高くなるケースもある点に注意しましょう。
※出典: ガス衣類乾燥機:スタンダードタイプ ラインアップ - リンナイ

衣類乾燥機能が付いた電化製品の電気代

衣類を乾燥できる電化製品としては、衣類乾燥機以外に浴室乾燥機・布団乾燥機・洗濯乾燥機もあります。それぞれの特徴と電気代を比較し、どれを導入するのがよいのか検討する際の参考にしましょう。

浴室乾燥機

浴室乾燥機の衣類乾燥機能には、次のようなメリット・デメリットがあります。

浴室乾燥機の衣類乾燥機能のメリット 浴室乾燥機の衣類乾燥機能のデメリット
・雨の日や夜間でも、洗濯物を室内で衛生的に乾かせる
・花粉・PM2.5・黄砂対策として屋外に干さずに済む
・乾燥と同時に浴室の湿気を排出し、カビ予防にもつながる
・乾燥に時間がかかりやすい(電気式衣類乾燥機より遅い)
・浴室を使っている間は乾かせない、乾燥運転中は入浴できない
・厚手の衣類や大量の洗濯物は乾きムラが出る場合がある

また、浴室乾燥機には衣類乾燥機能だけでなく、以下の機能も搭載されています。

  • 浴室暖房(冬の入浴前に浴室を暖める)
  • 涼風(夏の入浴時に浴室を涼しくする)
  • 換気・送風(湿気を外に排出し、浴室のカビ発生を抑える)

1日1回1時間、毎日使用した場合の電気代の目安は次の通りです。

  • 製品名:V-141BZ(三菱電機)
  • 消費電力:1,250W
1回(1時間)あたりの電気代 約38.75円
1カ月(30日)あたりの電気代 約1,162.5円

浴室乾燥機の乾燥機能の電気代は、電気式衣類乾燥機とほぼ同じです。
※出典: V-141BZ|三菱電機WIN2K
浴室乾燥機の電気代について詳しく知りたい方はこちら

布団乾燥機

布団乾燥機には衣類乾燥に対応したモデルもあります。衣類乾燥機能付き布団乾燥機のメリット・デメリットをまとめました。

衣類乾燥機能付き布団乾燥機のメリット 衣類乾燥機能付き布団乾燥機のデメリット
・梅雨時期や夜間でも外干しせずに衣類を乾かせる
・洗濯物を干す場所がない場合でも衣類を乾かせる
・自宅の衣類量や設置スペースに応じて乾燥方式を選べる
・大量の洗濯物を乾かすのには向かない
・乾燥専用機と比べると乾燥時間が長くなる傾向がある
・布団乾燥にも使う場合、準備や操作に手間がかかる

実際の製品で電気代を計算した結果は以下のようになっています。

  • 製品名:FK-W2(アイリスオーヤマ)
  • 消費電力:760W
1回(1時間)あたりの電気代 約23.56円
1カ月(30日)あたりの電気代 約706.8円

布団乾燥機は衣類乾燥機より電気代を抑えられる傾向があります。
※出典: ツインノズル KFK-202/FK-W2|ふとん乾燥機|カラリエ|アイリスオーヤマ
布団乾燥機の電気代について詳しく知りたい方はこちら

洗濯乾燥機

洗濯乾燥機は、洗濯から乾燥までを1台で行える電化製品です。乾燥機能のメリット・デメリットをまとめました。

洗濯乾燥機の乾燥機能のメリット 洗濯乾燥機の乾燥機能のデメリット
・洗濯物の移し替えが不要になり、家事負担が軽くなる
・天候や時間帯を気にせず乾燥できる
・ガス式衣類乾燥機と比べると乾燥能力が低い
・機構が複雑なため、トラブル時の対応が高額になりがち

洗濯乾燥機の洗濯~乾燥までにかかる消費電力量と電気代を確認しましょう。

タイプ 消費電力量 1回あたりの電気代
縦型×ヒーター式 1,880Wh 約99.9円
ドラム式×ヒーター式 870Wh 約50.8円
ドラム式×ヒートポンプ式 880Wh 約77.34円
ドラム式×ハイブリッド式 590Wh 約40.8円

洗濯乾燥機の電気代はタイプにより異なります。
※出典: ES-PW11J|洗濯機:シャープ
※出典: ES-V12C | 洗濯機:シャープ
※出典: ES-X12C | 洗濯機:シャープ
※出典: ES-V11B | 洗濯機:シャープ
洗濯乾燥機の電気代について詳しく知りたい方はこちら

衣類乾燥機の電気代を節約する方法

衣類乾燥機の電気代は、工夫次第で節約が可能です。どのような方法が効果的なのか、具体的なコツを整理しました。

できるだけまとめて乾かす

衣類乾燥機の稼働回数を減らせば、電気代の節約につながります。無理に詰め込むほどの量でないなら、洗濯物はできるだけまとめて乾かしましょう。
回数を少なくすることで1回あたりの運転が長くなる可能性はありますが、起動時の消費電力や待機・予熱コストを軽減できるため、トータルで見た電気代は安くなります。

容量いっぱいに入れない

乾燥機に衣類を入れる際は、容量いっぱいまで詰め込まないことが大切です。衣類同士がぎゅっと重なってしまうと、温風の通り道がふさがれて乾燥が進みにくくなってしまい、再度乾燥運転を行う必要が出てくることもあります。

無駄な運転が増えるほど電気代もかさんでしまうため、洗濯物の量は容量の8割程度に抑えましょう。衣類がしっかり舞うスペースを確保することで、乾きムラを防ぎながら節電にもつながります。

晴れた日は屋外で乾かす

晴れた日は屋外に洗濯物を干すことで、乾燥機の稼働を減らせます。心地よい日差しと風を利用すれば、そもそも乾燥機を使う必要がないため、衣類乾燥のための電力を削減することが可能です。
除湿機やサーキュレーターを活用すれば、部屋干しでも洗濯物を乾燥できます。自然乾燥で乾きが弱い場合は、仕上げのみ衣類乾燥機を使う方法もおすすめです。

フィルターを定期的に掃除する

衣類乾燥機のフィルターにホコリが溜まると、温風の通り道がふさがれて乾燥効率が低下します。効率が落ちると乾燥に時間がかかる上、機械に負荷がかかり故障の原因にもなります。
月に1回を目安にフィルターをチェックし、掃除機でホコリを吸い取るか、水洗い可能なら丁寧に洗浄するとよいでしょう。これだけで電気代が上がるリスクや故障リスクがぐっと低くなります。

脱水時間を長めにする

洗濯物の水分が多い状態で乾燥機に入れると、水分を蒸発させるために余分なエネルギーを使ってしまい、乾燥時間が長くなりがちです。
洗濯の段階で脱水時間を少し長めに設定し、衣類に含まれる水分をあらかじめ減らしておきましょう。洗濯機の脱水設定を一段階アップさせるのも効果的です。
高性能な乾燥機でも、脱水工程を十分に行わないと乾燥時間が大幅に伸びるため、まずはこのステップを見直すことをおすすめします。

電力会社を切り替える

電気代を見直す方法としては、電力会社の切り替えも有効です。現在は多くの電気事業者がさまざまな料金プランを提供しており、電気の使用量や時間帯の傾向に合ったプランを選ぶことで、衣類乾燥機を含めた電化製品の電気代負担を軽くできます。
電気料金プランの中には、時間帯によって電気代が変動する「市場連動型プラン」があります。電力需要が少ない深夜や早朝に料金が安くなるため、そのタイミングで乾燥機を稼働させると負担を抑えることが可能です。
電気の価格は、多くの人が電気を使う時間帯ほど高くなる傾向があります。需要の低い時間帯へ電気の使用を移す「ピークシフト」を行うことで、より大きい節約効果を期待できます。
Looopでんきが提供する「スマートタイムONE」は、市場価格に連動した料金体系で、ピークシフトを実践しやすいプランです。申込手続きも手軽にできるため、乾燥機の電気代を少しでも減らしたい方はぜひ検討してみてください。
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衣類乾燥機の選び方

衣類乾燥機にはさまざまなタイプの製品があり、容量や設置スペース、手入れの手間まで大きく違います。暮らしにフィットする1台を選ぶためのポイントを解説します。

家族の人数に合った容量を選ぶ

家族の人数に応じた容量選びは、衣類乾燥機を快適に使うための基本です。1人あたりの洗濯物の量は1日1.5kgが目安とされているため、3人暮らしであれば「1.5kg×3人=4.5kg」が1日分の洗濯量の目安になります。
容量に余裕を持たせるなら、この目安より少し上を選ぶのがおすすめです。衣類乾燥機の容量は2.5kgから8kg程度まであるため、「1.5kg×家族の人数」を目安に製品を選ぶとよいでしょう。
シーツや毛布などかさばりやすいものを乾燥させたい場合は、容量が目安より大きめの乾燥機を選ぶと安心です。

設置場所に合ったサイズを選ぶ

衣類乾燥機を選ぶときは、置く場所にしっかり収まるかどうかを確認しましょう。設置スペースの幅・高さ・奥行きを測り、本体サイズと比較しながら選ぶと安心です。扉の開け閉めや洗濯物の出し入れがスムーズにできる余裕も考慮しましょう。
ガス式衣類乾燥機の場合は、排湿ホースの設置や換気ルートの確保も必要になるため、より広めのスペースが求められます。特に洗面所などの限られた場所では、奥行きが大きすぎると通路が狭くなり、生活動線を圧迫する恐れがある点に注意が必要です。

手入れのしやすさで選ぶ

手入れをしやすい衣類乾燥機を選べば、メンテナンスの負担を軽減できます。製品によって手入れのしやすさは異なるため、ほかの要素と併せてチェックしましょう。
使い捨てフィルター対応のモデルなら、汚れたフィルターを捨てるだけで手入れが完了し、掃除が大幅に楽になります。メンテナンスの手間を減らしたい方におすすめです。

便利な機能で選ぶ

最近の衣類乾燥機には、さまざまな便利機能が搭載されています。代表的な機能を確認しましょう。

  • 速乾モード(短時間で乾かせる)
  • シワ取り・仕上げ緩和(洗濯物の崩れやシワを減らす)
  • タイマー・遅延スタート(夜間や外出時に運転時間を設定)
  • 乾燥終了自動停止(過乾燥を防ぐ)
  • 抗菌・消臭モード(衣類のにおい・雑菌対策)
  • センサー乾燥(乾き具合を検知して運転を調整)

これらの機能を活用すれば、ただ乾かすだけでなく「時短・仕上がり・快適さ」までカバーできます。

衣類乾燥機の電気代を節約しながら賢く使おう

衣類乾燥機は、雨の日でも洗濯物を素早く乾かせる便利な電化製品ですが、使い方によって電気代が大きく変わります。まとめて乾かす・フィルターをこまめに掃除する・脱水をしっかり行うなど、ちょっとした工夫で負担を抑えられます。
これから衣類乾燥機を購入する場合は、設置環境や家族の人数に合った容量・サイズのモデルを選ぶことが大切です。賢い選び方と上手な活用で、衣類乾燥機の便利さと節約を両立させましょう。

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