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電化製品には寿命があります。日常的に使用する掃除機は、何年ぐらい使えるのでしょうか?寿命が近づいたときの「買い替えサイン」を見逃さないようにしましょう。掃除機が長持ちする使い方や商品選びのポイントを紹介します。

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掃除機の寿命はどのくらい?

掃除機は日常的に使う電化製品の1つです。「わが家の掃除機はあとどれくらい使えるのだろうか」と寿命が気になる方もいるのではないでしょうか?

内閣府の消費動向調査(2023年3月実施調査結果)を参考に、掃除機の平均的な寿命を解説します。

平均使用年数は約7年

内閣府の消費動向調査の「主要耐久消費財の買替え状況の推移」によると、電気掃除機の平均使用年数は7.1年です。買い替え理由としては、故障が63.3%と最も多く、上位品目への移行が24.4%、住居変更が2.2%という結果でした。

製品の故障時に修理ができるように、電化製品には部品の保有期間が設けられています。掃除機の部品の保有期間は製造終了から6年間です。6年以上使っている掃除機が故障した場合、修理をしたくても、修理用部品がないケースがあるのです。

多くの電化製品には、メーカーが品質を保証する「メーカー保証」が付いています。品質上の問題があった場合、保証期間内であれば修理や交換が無償で受けられるのが一般的です(各メーカーの規定による)。

保証期間を過ぎた後に故障した場合、「高い修理代を払うより、最新の掃除機に買い替えた方がよい」と思う方もいるでしょう。

※出典:統計表一覧:消費動向調査 : 経済社会総合研究所 - 内閣府

掃除機の寿命は種類によって変わる

掃除機の寿命を決める要素は複数あります。使用頻度や使い方のほかに、掃除機の種類によっても寿命が異なるのをご存じでしょうか?掃除機は、「コードあり」と「コードなし(コードレス)」に大別されます。

コードありの場合

コードありの掃除機には、「サイクロン式」と「紙パック式」があります。サイクロン式は、掃除機内部のダストカップに直接ごみが溜まるタイプです。機種やメーカーにもよりますが、平均的な寿命は6~8年といわれています。

紙パック式は、紙パックにごみが溜まるタイプです。紙パックごと捨てられるため、手が汚れずほこりも舞い散りません。紙パック式掃除機の寿命は15年ほどで、数あるタイプの中では一番長持ちします。

近年は、サイクロン式の掃除機が増えていますが、できるだけ長く使いたい人は、紙パック式を選ぶとよいでしょう。

コードレスの場合

コードレス掃除機は、内蔵バッテリーに充電された電気によって動く仕組みです。

掃除機の寿命は、バッテリーの寿命に左右されます。個体差はありますが、おおよその寿命は5年前後とみておきましょう。本体自体に不具合がない場合、バッテリー交換をすれば、引き続き使用ができます。

近年、利用者が増加している「ロボットタイプ」もコードレスです。バッテリーの寿命は2年前後で、一般的なコードレス掃除機よりも、小まめなバッテリー交換が必要となるでしょう。

コードレス掃除機の寿命を延ばすポイントは、バッテリーに負荷をかけすぎないことです。ハイパワーモードは、バッテリーの寿命を短くするため、普段は「標準」「おまかせ」に設定しましょう。

寿命が近づいているサインとは?

掃除機の平均的な寿命は7年前後ですが、使用頻度や使い方によっても左右されるため、一概に何年とはいえません。「寿命が近づいているサイン」が見られるようになれば、買い替えを検討した方がよいでしょう。

吸引力が低下した

吸込口の低下は、手入れ不足が原因であるケースがほとんどです。掃除機の寿命や故障を疑う前に、以下のポイントをチェックしてみましょう。

  • ダストボックスや紙パックにごみが溜まりすぎていないか
  • フィルターの目詰まりがないか
  • ホース内部やノズル内部に大きなごみが詰まっていないか
  • ヘッドブラシにごみや髪の毛が絡まっていないか

きちんと手入れをしているのにもかかわらず、吸引力が上がらない場合は、故障や寿命の可能性が高いでしょう。購入から6年以上が経過しているのであれば、買い替えを検討するのがベストです。

発熱し、焦げた臭いがする

運転中や運転終了直後は、本体は熱を帯びているのが通常です。約40~50℃程度の温度であれば問題はありませんが、触れないほど熱かったり、内部から焦げた臭いがするようであれば、すぐに使用を停止しましょう。

本体が発熱する原因には、大きく以下の2つが考えられます。

  • フィルター・ホース・ノズルにごみが詰まっている
  • モーターやバッテリーに異常がある

フィルター・ホース・ノズルにごみが詰まると、空気の通り道がふさがれて内部に熱がこもりやすくなります。掃除をすれば、異常はすぐに改善されるでしょう。

掃除をしても、発熱や異臭がするのであれば、モーターやバッテリーの故障が考えられます。特に、10年、20年と長期間使用している掃除機は、部品が劣化がしており、使い続けると火災を引き起こす可能性があります。

※出典:本体が熱い|掃除機|故障診断ナビ:シャープ

電源が入らない・突然止まる

電源が入らない、または稼働が突然停止する原因は、複数あります。故障を疑う前に、以下の3点をチェックしましょう。

  • ブレーカーが落ちていないか
  • 電源プラグがきちんと差し込まれているか
  • チャイルドロックがONになっていないか
  • 保護装置が作動していないか

吸込口がふさがれた状態で掃除機をかけ続けると、モーターの加熱を防ぐ保護装置が作動して、運転が突然止まることがあります。

掃除機を使用する際は、ホースやノズルにごみが詰まっていないかを確認すると同時に、過度に床にヘッドを強く押し付けて吸込口をふさがないようにしましょう。

掃除機に負担をかけないためには?

掃除機の寿命を長持ちさせるには、衝撃を与えずに優しく取り扱うことが一番ですが、そのほかにも注意したいポイントがあります。普段何げなくやっている動作が、掃除機に大きな負担をかけているかもしれません。

コードは黄色のテープまで引き出す

掃除機のコードには、黄色のテープと赤色のテープが付いています。赤色のテープは、「これ以上、コードを引き出さないで」の意味で使われています。

黄色のテープを「もうすぐ赤いテープが出ます」の注意喚起だと思っている方は多いですが、実は「この位置までコードを引き出して」という意味なのをご存じでしょうか?

コードを十分に引き出さずに掃除機を使うと、電源コードが発熱して故障につながる恐れがあります。狭い部屋を掃除するときも、必ず黄色のテープ位置までコードを引き出しましょう。

過充電・過放電をしない

コードレス掃除機のバッテリーには、リチウムイオン電池やニッケル水素電池が使われています。どちらも過充電・過放電をすると、バッテリーの寿命が短くなってしまう点に注意が必要です。

過充電とは、満充電を超えてエネルギーを蓄えようとすることです。充電器につなぎっぱなしにすると、電池の正極が許容量を上回るリチウムイオンを放出し、結果的に電池の劣化につながります。

近年の掃除機は、充電完了後に自動で充電を停止するタイプが多いため、過充電になる心配は少ないでしょう。

過放電とは、電池の容量が0%になっても、無理やり放電を続けることです。バッテリー切れのまま掃除機を長時間放置すると、電池の負極に使われている銅箔が溶けていき、いずれは充電ができなくなってしまう恐れがあります。

旅行や出張で長期間掃除機を使わないときは、満充電に近いところまで充電し、本体から電池を取り外して保管をしましょう。

紙パックは純正を選ぶ

紙パック式の掃除機が故障する原因の1つが、純正以外の紙パックの使用です。紙パックには、「純正」と「市販で購入できる純正以外のもの」があります。

市販で購入できるものは、取り付け口が大きめに設計されているため、ほぼどの掃除機にもセットできるのが特徴です。

しかし、本体と紙パックの間に若干の隙間が生じるため、吸い取ったごみが内部に漏れ出してモーターに入り込んでしまうのが難点です。純正以外の紙パックを使い続けると、モーターの発煙・発火につながるかもしれません。

掃除機を長持ちさせたいのであれば、メーカーが推奨する純正の紙パックを使いましょう。

買い替え時にチェックすべきポイントは?

メンテナンスをしても不具合が続く場合は、掃除機の買い替えが必要です。近年の掃除機は10年前に比べて性能が大きく向上しており、静音性や省エネ性にも優れています。買い替え時にチェックしたい3つのポイントを紹介します。

ヘッドの形状

吸込仕事率とは、掃除機の吸込口にヘッドを取り付けないまま、空気を吸い込む力を計ったものです。掃除機を購入するとき、「吸込仕事率」でパワーを確認する方は多いですが、実際はヘッドの形状によってもごみの吸い込み方が変わります。

  • パワーブラシ
  • タービンブラシ
  • 床ブラシ

パワーブラシは、モーターでブラシが回転するタイプです。集じん力が高く、カーペットの奥に入り込んだごみやほこりを強力に吸い取ります。

タービンブラシは、空気の力でブラシが回転するタイプで、集じん力はパワーブラシにやや劣ります。フローリングや畳の掃除に適しており、軽くて操作しやすいのが特徴です。

床ブラシは、ヘッドがブラシになっているタイプです。価格はリーズナブルですが、集じん力はそれほど高くはありません。

ヘッドの形状は、掃除場所によって向き・不向きがあります。どのタイプがわが家に合っているのかをチェックしましょう。

排気性能

掃除機が吸い込んだ空気とごみは、フィルターや紙パックでろ過され、モーターの熱を冷却しながら外に排出されます。

排気性能はフィルターや紙パックの性能に依存するため、掃除機を購入するときは「排気のクリーン度」をチェックしましょう。一般的に、排気のクリーン度は「捕じん率(室内の空気と比較し、排気中のほこりがどれくらい減ったかを示す数値)」で示されます。

捕じん率の測定は、0.3μmのサイズのほこりを対象にするケースが多いですが、中には0.5μm以上のほこりで測定をしている場合もあります。

サイズが上がれば、当然ながら捕じん率は高くなるため、どのサイズを基準にしているのかを確認しましょう。

最近の掃除機は、排気性能が高く、掃除機の稼働中も部屋の空気がほとんど汚れません。捕じん率99.999%の掃除機は、ハウスダストによるアレルギーが気になる方におすすめです。

省エネ性能

掃除機を10年以上使用しているご家庭は、この機会に省エネ性に優れた最新の掃除機に買い替えるのもよいでしょう。

運転モードに「省エネモード」が搭載されたタイプは、床面の種類を自動で判断し、運転を自動制御します。

例えば、ごみが絡まりやすいカーペットなら強モード、フローリングなら弱モードといったように自動で運転パワーが切り替わるため、無理なく省エネが実行できるのです。最新タイプの掃除機はやや値が張りますが、長い目で見れば家計にはプラスになるでしょう。

また、電気代を抑えるなら、掃除機の買い替えだけでなく、電力会社やプランを見直すことをおすすめします。基本料金や燃料調整額が0円の電力会社を選べば、無理に節電しなくても、月々の電気代が抑えられるでしょう。

寿命サインを見逃さないことが重要

掃除機が寿命に近づくと、さまざまなサインが現れます。メンテナンスや手入れをすれば、不具合が改善することもありますが、異音や異臭、発熱などが続く場合は、早めの買い替えを検討しましょう。

近年の掃除機は省エネ性能が高く、電気代の節約が期待できます。

さらに電気代をおさえたければ、電化製品の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみましょう。

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