布団を外で干すと、ふかふかしてその日の夜は気持ち良く眠れることでしょう。
しかし、梅雨の季節は布団を外に干せず、ジメジメして不快な気分になります。また、花粉や黄砂などが飛ぶ季節もなかなか外で干せません。
そこで活躍するのが布団乾燥機です。
布団乾燥機は布団の中に含まれた湿気を取り除くだけでなく、ダニの駆除もできます。天気に左右されることなく、布団を快適にできる便利な電化製品です。
しかし、頻繁に使用するとなると電気代が気になるのではないでしょうか。
この記事では、布団乾燥機の機能や電気代、選び方や節約の方法などをご紹介します。
布団乾燥機の機能と電気代
布団を毎日使用していると、寝汗などによって布団の湿気が多くなります。長い間布団を干せず、湿気が多いまま使用していると、ダニやカビが発生し健康面でも衛生面でも不安が生じます。
そこで活用したいのが布団乾燥機です。布団乾燥機は、布団を使用している間に入り込んだ湿気を温風によって取り除く役割があります。
また、50度以上の風を一定時間送り込むことで、結果的にダニが死滅する効果も期待できるのです。
さまざまな機能がついている布団乾燥機ですが、電気代は機能ごとに異なります。ここでは、布団乾燥機の電気代を紹介します。
まずは布団乾燥機の機能をチェック!
布団乾燥機には「布団乾燥モード」と「ダニ退治モード」があります。どの布団乾燥機にもこの2種類の機能は備えられており、実際に重宝されるものです。
「布団乾燥モード」は、布団やエアマットなどに温風を送って湿気を取り除きます。ホースや専用のマットを使用して湿気を飛ばすため、布団を別の場所に運んだり動かしたりすることなく、敷いたままの状態で乾燥できて便利です。
「ダニ退治モード」は、ダニが死滅すると言われている50度以上の温風を送り込み、一定時間温める機能です。ダニ退治モードを使用すれば、アレルギー体質の方でも安心して布団を利用できるでしょう。
そのほかにも、布団乾燥機には便利な機能が備えられています。
靴を乾燥する機能がついたモデルでは、雨の日に使用したり洗濯をしたりした後の靴でもすぐに乾燥でき、翌日も快適に使用することができます。
さらに、衣類乾燥の機能がついたモデルもあります。すぐに使用したい少量の衣類があるときなど、衣類を短時間で乾燥することができます。
このほか布団を温める機能や、夏でも暑くならず快適に布団が使用できる夏モードなどがあり、機能を使いこなせば生活のさまざまな場面で活躍させることができるでしょう。
機能ごとの電気代
布団乾燥機を頻繁に使用する場合、気になるのが電気代です。
布団乾燥機の機能のうち、布団乾燥モードとダニ退治モードについて、それぞれの1回あたりにかかる電気代をチェックしてみましょう。
布団乾燥機の消費電力の多くは600W前後です。今回はパナソニックの「ふとん乾燥機 FD-F06A7」を参考に計算します。
ふとん乾燥機の消費電力を540Wとし布団乾燥モード1回あたりの時間を60分、ダニ退治モード1回あたりの時間を5時間として計算します。電気料金単価は1kWhあたり27円/kWhとしています。
また、使用頻度は布団乾燥モードが毎日、ダニ退治モードが1週間に1回として算出しました。
<布団乾燥モードの電気代>
0.54kWh(540W)×1時間×27円/kWh=14.58円(1回あたりの電気代)
14.58円×30日=437.4円(1カ月あたりの電気代)
437.4円×12カ月=5,248円(1年あたりの電気代)
<ダニ退治モードの電気代>
0.54kWh(540W)×5時間×27円/kWh=72.9円(1回あたりの電気代)
72.9円×4日=291.6円(1カ月あたりの電気代)
291.6円×12カ月=3,499円(1年あたりの電気代)
それぞれの電気代をまとめると以下の表になります。
1回 | 1カ月 | 1年 | |
---|---|---|---|
布団乾燥モード (1回あたり1時間利用) |
14.58円 | 437.4円 (毎日利用) |
5,248円 (毎日利用) |
ダニ退治モード (1回あたり5時間利用) |
72.9円 | 291.6円 (週1回利用) |
3,499円 (週1回利用) |
合計 | 87.48円 | 729円 | 8,747円 |
上記の試算はあくまで一般的なものなので、ご家族が多い場合には人数分の布団を乾燥しなければなりません。また、赤ちゃんや小さい子どもがいるご家庭では、衛生面を考えて頻繁にダニ退治モードを使用する場合もあります。これらの場合、さらに多くの電気代が必要になるでしょう。
600Wの電化製品の電気代については、こちらの記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。
⇒600Wの電化製品の電気代はいくら?代表的な電化製品の電気代と節約方法をご紹介
布団乾燥機の選び方!2つのタイプの特徴は?
布団乾燥機には「マットタイプ」と「乾燥タイプ」の2つのタイプが存在します。
タイプによって形状や使用方法が異なり、購入する際の検討材料となるでしょう。
ここでは、マットタイプと乾燥タイプの特徴やメリットに加えて、布団乾燥機が対応している布団の素材について詳しく説明します。
マットタイプ
マットタイプの布団乾燥機は、乾燥機の本体とは別に布団乾燥用のマットが備えられていることが特徴です。敷布団やマットレスの上に付属の布団乾燥用マットを広げて本体とつなぎ、その上から掛け布団をかぶせて使用します。
スイッチを入れると温風が布団乾燥用マットの中全体に広がり熱が布団に伝わります。布団全体を温めて乾燥させたい場合には、マットタイプの布団乾燥機がおすすめです。
しかし、付属の布団乾燥用マットが布団の大きさと合わなかった場合には、効率良く乾燥ができません。特に布団よりも小さい場合には、布団乾燥用マットが届く部分しか布団を温めることができず、マットタイプのメリットが十分生かされなくなります。
マットタイプの布団乾燥機を選ぶときには、布団やマットレスの大きさをあらかじめ確認する必要があります。特に、背が高い方向けの縦方向に長い布団やベッドを使用している場合は、マットの長さもあわせてチェックすることをおすすめします。
乾燥タイプ
乾燥タイプの布団乾燥機は、2013年に象印によって初めて発売されました。その後、人気が広まり各メーカーの開発が進んでいます。乾燥タイプの布団乾燥機はマットタイプと異なり、布団乾燥用マットがありません。本体の一部になっているホースを使用し、ホースから出る温風によって布団を温めるのが特徴です。
乾燥タイプは敷布団やマットレスと掛け布団の間にホースを差し込み、スイッチを入れるだけで使用できます。布団乾燥用マットを広げたり畳んだりする必要もなく、誰でも簡単に使用できる点が乾燥タイプの最大のメリットと言えるでしょう。
使用頻度の高いご家庭では、より簡単に使用できる乾燥タイプがおすすめです。
乾燥タイプは手軽に使用できる反面、布団のサイズが大きい場合などには隅々まで十分に温まりにくいというデメリットもあります。また、ホースの向きにも注意しないと、温風が真っすぐ出ず、効率良く布団を温めることができません。
布団の素材に対応しているかも確認!
布団乾燥機を選ぶ際に、布団の素材に対応しているかも確認しておく必要があります。布団の主な素材には羊毛や羽毛・綿などがありますが、多くの最新モデルではそのすべてに対応しています。ポリエステルに対応している製品を使用する場合には、布団の耐熱温度もチェックしましょう。
布団の素材はそれぞれに異なる特徴があります。例えば高級敷布団に良く使用されている「羊毛」は、肌触りが良く吸湿性にも優れています。掛け布団の素材に良く使われている「羽毛」は軽くて保温能力も高いため、人気のある素材です。敷布団の素材に良く使用されている「綿」は、保温性能と吸湿性に優れています。
それぞれに対応したものを選ぶことで、布団乾燥機を安全に使用できます。
布団乾燥機の電気代を節約する方法
布団乾燥機を毎日使うのであれば、電気代もそれだけ多くかかります。ご家族が多いと稼働時間もさらに長くなるでしょう。
そこでかかる電気代が節約できれば、家計の負担も軽減できます。それでは、布団乾燥機の電気代を節約するためには、どのような方法があるのでしょうか。
ここでは、乾燥機のセッティング方法やメンテナンスなど、節約のためにできることを紹介します。
温風を逃がさないようにする
布団乾燥機の電気代を節約するためには、温風を効率良く伝えることが大切です。
特に乾燥タイプの布団乾燥機は、直接温風によって布団を温めます。その際に布団に隙間があると、温風が逃げてうまく温められません。温風が逃げないようにするには、布団のセッティングに気を配る必要があります。布団の端を内側に巻き込むなどしてしっかり設置しておけば、内側に温風が循環して効率良く温められるでしょう。
マットタイプの布団乾燥機では、温風によって膨らんだマットのある場所が温められます。そのため、マットがずれた状態で設置すると、布団全体を効率良く温められません。
どちらのタイプでも、温風の効果を十分に発揮できるよう、セッティングを意識すると良いでしょう。
定期的にフィルター掃除を行う
布団乾燥機の性能を十分に生かすには、定期的にメンテナンスを行う必要があります。布団乾燥機は外部から取り入れた空気を温めて、フィルターを通して風を布団や布団乾燥用マット
に送り込んでいます。
そのため、外部のホコリやゴミはフィルター部分に溜まりやすくなるのです。溜まったホコリやゴミをそのままにしていると、フィルターの目が詰まって外部から取り入れる空気の量が減り、温風の力が弱くなってしまいます。
風が弱くなると布団を乾燥させる時間も長くなり、その分電気代もかさむので注意が必要です。フィルターの掃除をこまめに行い、布団乾燥機の性能が十分発揮できる状態にしておきましょう。
ご家庭の電気代を節約する方法
節約を効果的に行えば、電気代はある程度抑えられるでしょう。しかし、さらに電気代を安くしたい場合、それ以外の方法も試してみてはいかがでしょうか。
すぐにできる対策は、電気料金プランやアンペア数の契約を見直すことです。また、支払い方法も見直しの対象になります。クレジットカード払いにすれば、ポイントも貯められてお得です。
ここでは、契約アンペア(A)数や電気料金プラン、クレジットカード払いについて説明します。
契約アンペア数を見直す
契約アンペア数を見直せば、電気代が安くなる場合があります。
契約アンペア数とは、一度に使用できる最大の電気量のことです。契約アンペア数が大きいと多くの電気が使用できますが、電気料金に含まれる基本料金が高くなります。
家庭で使用する電気量を確認し、契約アンペア数の見直しを行ってみましょう。基本料金があるプランの方で40Aで契約しているのであれば、それを30Aの契約に切り替えるだけでも電気代の基本料金が下がります。
しかし、契約アンペア数を低くしすぎてしまうと一度に使える電気量もそれだけ下がるため要注意です。電気代が安くなるとはいえ、ブレーカーがすぐに落ちるようになり不便になってしまっては意味がありません。契約アンペア数を見直す際には、ご家庭で使用する電気量をあらかじめ確認しておきましょう。
一般的には1〜2人住まいなど電力の使用量が少ないご家庭で30A、3人世帯以上で電化製品を多く利用するご家庭は40~60Aが目安とされていますので参考にしてみてはいかがでしょうか。
電気料金プランを見直す
ご自身のライフスタイルに合った電気料金プランを選ぶことで、電気代を安くできる可能性があります。
例えば夜に電気を集中的に使うご家庭の場合、夜の電気料金が安いプランを選ぶと良いでしょう。昼間の電気料金は割高になりますが、外出している割合が高ければあまり使わないため節約につながります。
また、オール電化住宅向けや電気とガスのセットプランなど、ライフスタイルや住宅に合わせてさまざまな電気料金プランが用意されています。どのプランがご家庭に適しているのか、各電力会社のWebサイトでシミュレーションできることが多いので、一度試してみてはいかがでしょうか。
支払い方法をクレジットカードに変更する
電気代の支払い方法を見直すだけでも、節約につながります。
一般的な電気代の支払い方法は、「口座引き落とし」「銀行振込」「クレジットカード」の3種類がメインです。電力会社の中には口座引き落としを利用した場合に一定額を割引してくれる場合もあります。
また、クレジットカードで支払った場合はカードの利用額に応じてポイントが還元されるためお得になります。貯まったポイントはショッピングで利用できることが多いため、電気代だけでなく水道料金や毎月の固定費、税金などもカードで支払えばよりお得です。
カードで支払う場合には、ポイント還元率の高いカードを積極的に活用しましょう。
まとめ
布団乾燥機の使用は、1回あたりに換算すると電気代もそれほど高くはありません。しかし、家族分の布団に使用したりダニ退治モードを使用したりすると、電気代もそれだけ高くなります。
電化製品の電気料金が気になる方は、家電の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみませんか。
Looopでんきでは、基本料金・燃料費調整額・解約手数料0円の「スマートタイムONE」を提供しています。
このプランは基本料金が0円のため、ご自宅で使用する電気の量が多い方や、現在のプランで基本料金が高い方に最適です。
また、解約手数料が0円で契約期間の縛りもないため、お試しで数か月間、Looopでんきをご利用いただき、現在の電力会社と比較することも可能です。
Looopでんきをご利用いただいているお客さまの声を紹介します。
(30代 / 女性 / 3人暮らし)
基本料金がかからないので、大きいアンペアで契約していてもお得感がある。
でんき予報などアプリが充実していて、自分の使い方で料金を安くすることも出来る。
(40代 / 男性 / 1人暮らし)
明らかに他社より安くなるし、色々なイベントもあり楽しい。基本料金が無いのも魅力です。
まずは、電気料金プランを見直して、今の生活のままで電気代が安くなるのか試してみてはいかがでしょうか。