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再エネ賦課金の写真 再エネ賦課金の写真

部屋の電気といえば照明をイメージしがちですが、照明以外にもさまざまな部分に電気代がかかっています。電気代の目安を把握した上で、部屋全体の電気の使い方を見直しましょう。本記事では、電化製品の種類ごとの電気代や節約方法を詳しく解説します。

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部屋の電気をつけっぱなしにした時の電気代は?

部屋の電気の電気代が気になる方の多くは、照明のつけっぱなしでどのくらいの電気代がかかっているのか知りたいのではないでしょうか。まずは、蛍光灯とLED照明をつけっぱなしにした時の電気代の目安をご紹介します。
なお、電気代の目安は実際の製品を例にとって計算します。電化製品の電気代の計算式は次の通りです。
消費電力(kW)×時間(h)×料金単価(円/kWh)
電気料金の目安単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会が定める31円/kWhを用います。また、つけっぱなしにする時間は1日18時間と仮定します。
※出典: よくある質問 Q&A 公益社団法人 全国家庭電気製品 公正取引協議会

蛍光灯をつけっぱなしにした時の電気代

蛍光灯の電気代はどのくらいかかるのか、以下の製品を取り上げて計算しました。
<蛍光灯>
製品名:パルックボール D15形 E26口金 クール色(パナソニック)
明るさ:60形
消費電力:11W
1日あたりの電気代:0.011kW×18h×31円/kWh=約6.14円/日
1カ月あたりの電気代:6.14円/日×30日=約184.2円/月
1年あたりの電気代:184.2円/月×12カ月=約2210.4円/年
製品によってはもっと消費電力が大きいこともあり、その場合は上記の計算結果より電気代が高くなります。
※出典: 概要 パルックボール D15形 E26口金 クール色 EFD15ED11EF2 | LED電球・蛍光灯 | Panasonic

LED照明をつけっぱなしにした時の電気代

前項の蛍光灯との比較で条件をそろえるために、同じ明るさのLED照明を取り上げました。
<LED>
製品名:パルック LED電球 プレミアX LDA7L-D-G/S/Z6/F(パナソニック)
明るさ:60形
消費電力:7.4W
1日あたりの電気代:0.0074kW×18h×31円/kWh=約4.13円/日
1カ月あたりの電気代:4.13円/日×30日=約123.9円/月
1年あたりの電気代:123.9円/月×12カ月=約1486.8円/年
同じ明るさの蛍光灯と比較すると、LED照明のほうが電気代が安いという計算結果になりました。蛍光灯をLED照明に変えれば、電気代を節約できる可能性が高くなります。
※出典: E26口金 パルック LED電球 プレミアX(一般電球タイプ 空間全体を照らすタイプ 60形相当・40形相当) | LED電球・蛍光灯 | Panasonic

電気代が気になるなら照明以外も見直そう

資源エネルギー庁の資料を見ると、夏と冬の電化製品の使用割合ランキングがわかります。照明以外で特に電気がかかっているのは、エアコン・冷蔵庫・テレビです。ここからは、電化製品ごとの電気代の目安をご紹介します。
※出典: 冬季の省エネ・節電メニュー | 経済産業省 資源エネルギー庁
※出典: 夏季の省エネ・節電メニュー | 経済産業省 資源エネルギー庁

エアコンの電気代の目安

エアコンの電気代は期間消費電力量を用いて計算できます。期間消費電力量とは、電化製品を1年間使った場合に消費する電力の目安です。エアコンの場合は、以下の条件を基に定められています。

  • 設定温度:冷房27℃、暖房20℃
  • 使用期間:冷房135日(5月23日~10月4日)、暖房160日(11月8日~4月16日)
  • 稼働時間:18時間(6:00~24:00)

期間消費電力量を使ったエアコンの電気代の計算式は、「期間消費電力量(kWh)×電気料金単価(円/kWh)」です。実際の製品で電気代の目安を計算しました。
モデル名:S225ATES-W(ダイキン)
冷房期間消費電力量:211kWh
暖房期間消費電力量:506kWh
冷房の期間合計の電気代:211kWh×31円/kWh=6,451円
冷房の1日あたりの電気代:6,451円÷135日=約47.79円
暖房の期間合計の電気代:506kWh×31円/kWh=15,686円
暖房の1日あたりの電気代:15,686円÷160日=約98.04円
※出典: Eシリーズ 仕様(スペック) | 壁掛形エアコン | ダイキン工業株式会社
エアコンの電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら

冷蔵庫の電気代の目安

「省エネ性能カタログ2024」によると、冷蔵庫(間冷式)の年間電気代の平均は次の通りです。

定格内容積 年間電気代の平均
140L以下7,468円
141~200L7,993円
201~250L8,249円
251~300L8,404円
301~350L9,113円
351~400L9,453円
401~450L7,884円
451~500L7,311円
501L以上7,540円

タイプごとに省エネ性能が高い製品があり、そのような製品を選べば平均より大幅に電気代を抑えられます。
※出典: 省エネ性能カタログ2024年版 P65~ | 経済産業省 資源エネルギー庁
冷蔵庫の電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら

テレビの電気代の目安

テレビの年間電気代の平均も、「省エネ性能カタログ2024」を見ればわかります。タイプ別の年間電気代の平均を以下の表にまとめました。

タイプ 年間電気代の平均
液晶テレビ 2K未満・30インチ未満1,192円
液晶テレビ 2K未満・30インチ以上1,784円
液晶テレビ 2K・50インチ未満2,006円
液晶テレビ 2K・50インチ以上3,863円
液晶テレビ 4K・50インチ未満3,551円
液晶テレビ 4K・50インチ以上5,302円
液晶テレビ 8K13,850円
有機ELテレビ 4K6,207円
有機ELテレビ 8K17,600円

タイプが違うと電気代も変わるため、自分に合ったタイプを選ぶことが重要です。
※出典: 省エネ性能カタログ2024年版 P51~ | 経済産業省 資源エネルギー庁
テレビの電気代についてもっと詳しく知りたい方はこちら

【電化製品別】部屋の電気の電気代を節約する方法

特に電気代がかかりやすい電化製品の電気代を優先的に抑えることで、節約効果をより高められます。照明・エアコン・冷蔵庫・テレビの節約術を見ていきましょう。

照明の電気代の節約方法

本記事の最初でご紹介したように、蛍光灯よりLED照明のほうが電気代が安くなります。LED照明は価格が高いケースもありますが、蛍光灯より寿命が長いため、トータルコストで考えてもお得です。
また、人がいない部屋の電気は、つけておく必要がなければこまめに消しましょう。人感センサーや明暗センサーといった機能を活用すれば、自動でオンとオフが切り替わるため便利です。
照明器具やカバーが汚れると明るさが低下し、同じ明るさを得るために余分な電気を使ってしまいます。定期的に掃除することで明るさを保ち、無駄な電力使用を防ぎましょう。

エアコンの電気代の節約方法

エアコンの電気代は、次に挙げる方法で節約が可能です。

  • サーキュレーターの併用(空気が循環して冷暖房効率が高まる)
  • フィルターの掃除(フィルターが汚れていると冷暖房効率が低下する)
  • 自動運転の活用(消費電力を最小限に抑えるための運転を自動で行う)
  • 室外機周辺の片付け(室外機周辺に物があると熱交換がうまくいかない)
  • 断熱対策(窓からの熱の出入りを抑えて冷暖房効率を高める)
  • 設定温度の見直し(冷房28℃、暖房20℃が目安)

冷蔵庫の電気代の節約方法

冷蔵庫内の温度は一般的に調節が可能です。温度を「強」にすると余計な電力を消費するため、冬は「弱」に設定して消費電力を抑えましょう。
庫内に食材を詰め込みすぎないことも重要です。食材を詰め込むと冷気の流れが悪くなり、庫内が冷えにくくなります。
また、扉を開ける回数を減らし、開ける時間も短くしましょう。扉を開けて冷気が外へ逃げるたびに、庫内の温度を戻すために、余分な電力を消費します。

テレビの電気代の節約方法

テレビを見ていない間は、コンセントからプラグを抜きましょう。部屋全体の電気に占める待機電力の割合は意外と大きいため、テレビだけでなくプラグを抜ける電化製品はできるだけ抜いておくのがおすすめです。
画面の明るさを調整することで、消費電力を抑えられます。明るさセンサー付きのテレビなら、自動で明るさを調整することが可能です。
また、テレビの音量を下げたり、部屋の広さに合った画面サイズのテレビを選ぶことも節電につながります。
待機電力についてもっと詳しく知りたい方はこちら

部屋の電気の電気代を節約するそのほかの方法

電化製品の使い方の見直し以外にも、部屋の電気の電気代を節約する方法はあります。電気代が気になるなら、以下に挙げる節約術も検討してみましょう。

アンペア数の見直しで節約

電気契約のアンペア数とは、同時に使える電力量の上限です。多くの電化製品を同時に使用してアンペア数を超えた場合、アンペアブレーカーが落ちて停電します。
快適に過ごすためには十分なアンペア数が必要ですが、場合によってはアンペア数が高すぎるケースもあります。アンペア制を採用している電力会社と契約している場合、アンペア数を下げれば基本料金も安くなるため、電気代を節約できるかもしれません。
多くの電化製品を同時に使ってもブレーカーが落ちないなら、アンペア数の見直しを検討してみましょう。ただし、アンペア数を一度変更すると基本的に1年間は再変更できないため、慎重に検討することが重要です。
アンペア変更についてもっと詳しく知りたい方はこちら

電化製品の買い替えで節約

電化製品の省エネ性能は、新しいモデルが登場するたびにアップしています。長年使い続けている電化製品を買い替えるだけで、電気代の節約につながる可能性があるのです。
エアコンや冷蔵庫など電気代がかかりやすい電化製品は、買い替えることで大きな節電効果を期待できるでしょう。
省エネポータルサイトによると、10年前のエアコンを最新モデルにすれば、約15%の省エネにつなげることが可能です。また、冷蔵庫に関しては約28~35%の省エネを期待できます。
※出典: 機器の買換で省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト

電力会社の切り替えで節約

電力の小売が完全自由化され、一般家庭でも自由に電力会社を選べるようになりました。新たに市場に参入してきた新電力に切り替えることで、電気代の節約につながる可能性があります。
電力会社を比較する際は、家族構成やライフスタイルに合ったプランを選ぶことが大切です。一人暮らし向けのプランや電気を多く使うご家庭向けのプランなど、各社からニーズに応じたさまざまなプランが提供されています。
電気とガスのセット割や電気とインターネットのセット割など、電気以外のサービスに力を入れている企業が多いこともポイントです。自分にとって最もお得になるプランを探してみましょう。
電力会社の乗り換えについてもっと詳しく知りたい方はこちら

部屋の電気の電気代を節約しよう

部屋の電気は照明だけではなく、エアコンやテレビといった電化製品にも電気代がかかっています。特に電気代がかかりやすい電化製品を把握し、重点的に節約を図ることが大切です。
また、電化製品の使い方を工夫する以外の方法でも、電気代を節約できます。アンペア数の見直しや電化製品の買い替え、電力会社の切り替えも検討してみるのがおすすめです。

電化製品の電気料金が気になる方は、家電の買い替えや使い方を工夫するだけでなく、電力会社の変更や電気料金プランの見直しも検討してみませんか。

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